株の本を読んで勉強をしたけど、全然利益が出ない。
勉強しても意味ないじゃん…。
今回はこんな人に向けた記事です。
▼本記事の内容
・株の勉強は本当に意味がないの?
・株の勉強をするメリットとデメリット
・実際に役立った!最低限やるべき株の勉強法
自分の資産が増えたり、減ったりする株式投資。
十分に勉強してから投資したいと考える人も少なくありません。
でも、実際のところ、「勉強をしてもぜんぜん利益が変わらない」と感じている人が多いのではないでしょうか?
たしかにそうなんだけど、株の基本だけは押さえておかないと、大きく損をする危険性も…。
そこで今回は、株の勉強は本当に意味がないのか?を徹底解説!
実際にわたしが学習した、初心者が最低限知っておくべきことや効率的な勉強法も整理します。
ご紹介内容はあくまで個人の見解と運用実績であり、正確性や安全性を保障するものではありません。また情報提供のみを目的としており、投資、法務、税務その他のアドバイスを意図しているわけでもありません。当サイトに掲載された内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねますのでご了承ください。詳細はこちら
株の勉強は本当に意味がないの?
結論から言うと、どんなに株の勉強をしても、すべての人が株で儲かるようにはなりません。
いやぁ…悲しすぎる事実を言ってしまった…。笑
それは個人投資家はもちろんのこと、プロの投資家(機関投資家)だって大負けして、地団駄を踏んでいる光景を見ればわかること。
でも、株の勉強は本当に意味がないのでしょうか?
株価の予測は不可能(ランダム・ウォーク理論)
勉強をしたはずの投資家でさえ勝率が低い!でも…
株の勉強をしないと年利30%以上のリターンは出せない
勉強だけして投資を始めない人は機会損失が大きい
インデックス投資なら勉強はそこまで必要ない
本を読む勉強よりも実践による経験が大事
年利を上げるより入金力を上げるほうが効率的
一つずつ見ていきましょう。
株価の予測は不可能(ランダム・ウォーク理論)
株価の値動きは、予想不可能であるという「ランダム・ウォーク理論」をご存じでしょうか?
普通私たちが勉強をするときは、その対象に規則性があるときです。
数学を勉強するのであれば、「1+1=2」という規則性があるからこそ、勉強する意味があります。
北海道では「1+1=3」で、九州では「1+1=1」、アメリカでは「1+1=0」ですって言われたら、さすがに勉強する意味がないよね…笑
しかし、株価の勉強はこの数学の例と同じぐらい規則性がないと言われています。
この理論のことを「ランダム・ウォーク理論」と言います。
ランダム・ウォーク理論
=金融商品の値動きには規則性が無く、過去の変動とは一切関係ないとする仮説
=今日の終値が前日の終値より高くなる確率は1/2、明日の終値が今日の終値より高くなる確率も1/2
=株価には規則性がなく、過去のトレンドやデータによって値動きを予測するのは不可能
株価の値動きは過去の事例をどんなに勉強しても、たとえすべての事例を覚えたからといってその通りにはならず、将来の株価の値動きを予想する際の手掛かりにはならないという考え方です。
学校の試験勉強みたいに、わかりやすい正解がないっていうことです。
この「ランダム・ウォーク理論」をその通りだと仮定すると、「株の勉強は意味ない」ということになります。
勉強のために時間を使うぐらいなら、副業をしたり、固定費の削減をしたりして、入金額を増やすほうがずっと効率的です。
たしかに正解がないなら、勉強する意味はなさそう…。でも、ランダム・ウォーク理論については、否定的な人もいるよ。
勉強をしたはずの投資家でさえ勝率が低い!でも…
ランダム・ウォーク理論は、投資家たちの間である程度信頼されています。
その理由は、プロの投資家は、たしかに勉強をした自分たちでも、投資で勝ち続けるのが難しいことを体感しているからです。
ここでS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスのレポートをご紹介します。
米国株市場を例に、プロの投資家の勝率の悪さを確認してみましょう。
アメリカの代表的なインデックス指数「S&P500」と、ファンドマネジャーが独自の見通しや投資判断に基づいて、ベンチマーク以上の収益を目指す「アクティブファンド」。
インデックス指数「S&P500」
=S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスLLCが公表している米国の代表的な株価指数の1つ
=GAFAを中心としたアメリカの代表的な500銘柄を時価総額で加重平均し指数化したもの
アクティブファンド
=ファンドマネジャーが独自の投資判断に基づいて、ベンチマーク以上の収益を目指すファンドのこと
「S&P500」に負けたアクティブファンドの割合は、以下の通りです。
【「S&P500」に負けた大型株アクティブファンドの割合】
期間 | 負けたアクティブファンドの割合 |
5年間 | 88.30% |
10年間 | 84.60% |
15年間 | 92.15% |
なんと2016年末までの5、10、15年間のどの期間でもアクティブファンドの9割前後がS&P500に負けています。
プロの投資家が一生懸命予想しても9割がインデックスに負けちゃうんです。かなしすぎる。泣
このように株式投資はプロにとっても難しく、予想しずらいもの。
ちょっとやそっと株の勉強をしたからと言って、大きく儲けられるかどうかはわかりませんし、逆にほとんど株の勉強をしたことがない人が勝ち続けることもあります。
この結果だけみると、「株の勉強は意味ない」と言う人がいても不思議ではありません。
とはいえ、じゃあ株の勉強を一切しなくていいの?っていうと、そうとも言い切れないんだよね…。ここからは、そのあたりを一緒にみていきましょう。
\S&P500が気になる人には、この記事もおすすめ(*´▽`*)/
株の勉強をしないと年利30%以上のリターンは出せない
プロの投資家はみな、株で長期的に勝つ確率を上げるために、自分なりの判断基準を持ちます。
この判断基準をしっかり持つためには、株の勉強が必要不可欠なのだとか。
書籍『「勝ち組」投資家の法則―8841人アンケートでわかった!(日本経済新聞出版社)』によると、年率30%のリターンを獲得した優秀な投資家は「株の勉強が苦にならない」と答えた割合が多かったことがわかりました。
【株の運用に関する情報収集や勉強が「苦にならない」と答えた投資家の割合】
年リターンが30%以上の投資家:58%
年リターンがマイナスの投資家:39%
参考:「勝ち組」投資家の法則―8841人アンケートでわかった!(日本経済新聞出版社)
やっぱり株の勉強が苦にならないぐらい株が好きな人は、長期的にリターンを得やすいみたい。
でもこれは、あくまでプロの投資家の話。
一般人が家計の資産運用のために、株の勉強に多くの時間を費やしてしまうのには、大きな罠が潜んでいます。
勉強だけして投資を始めない人は機会損失が大きい
いちばん避けるべきなのは、完璧な知識を身につけてから投資をはじめようとすること。
株の勉強に完璧なんてないんです。
初心者が株の勉強をしようとして本屋さんに行くと、最初に目につくのは、プロっぽくてかっこいい専門用語。
中でも奥が深いと言われている、「テクニカル分析」や「ファンダメンタルズ分析」などの専門書から株の勉強を始めてしまうと、さあたいへん。
テクニカル分析
=チャートの動きを分析し、将来株価がどのように動くかを予測する分析方法
=ロジックがなく、再現性が乏しいという説も
=テクニカル分析だけで銘柄の選別や株価の将来予測をしている投資家は少ない
ファンダメンタルズ分析
=企業の業績や財務状況を分析し、投資の判断材料にする分析手法
=質の高い予測ができるので近年人気がある
=割安株を見つけても株価が必ずしも上がるわけではない(マクロ環境も必要)
=PER(株価収益率)、PER(株価収益率)、ROE(株主資本利益率)
「この本を全部読んで理解してから、株をはじめよう!」などと心に決めてしまうと、永遠に株を始めることができません。
1年後にやっと理解して、株を始めようと思ったら、かなりの上昇相場を逃してしまっていた…など、ありえない話ではありません。
株式投資は、まず参加することが大事です!笑
インデックス投資なら勉強はそこまで必要ない
株式投資っていうと、どうしても構えちゃうんだよね…
わかるけど、それはちょっともったいないよ。別に最初から個別株を買う必要ないし…
株式投資というと、日本株&個別株をイメージする人が多いと思います。
でも、ここが大きな落とし穴。
2023年現在の市場を見ると、日本よりも海外市場(特に米国株)に目を向けたほうがリターンが高く、また個別株よりも株価指数に連動したインデックス投資のほうがリスクが低いことがわかります。
日本→海外
個別株→株価指数
株式投資は、必ずしもすべての取引に莫大な知識が必要というわけではありません。
初心者はまず、「インデックス投資」からはじめてみるのがおすすめです。
インデックス投資
=市場の指数の動きに連動した投資成果を目指す投資方法
=あらかじめ投資先が分散されているため、投資リスクが低い
=個別の銘柄分析が必要ない
市場全体をまるっと購入するため、個別銘柄の企業分析をする必要がなく、株の勉強時間を効率化できます。
さらに、買付や損切りなどのタイミングを計る必要がないので、基本的にはドルコスト平均法で定期的に買い続け、持ち続けるだけです。
ドルコスト平均法
=継続して一定金額ずつ金融商品を購入する買付法
=価格が安いときには多く、高いときには少ない量を自動的に購入できる
=平均買付コストを低く抑えられる効果がある
インデックス投資は、数十年単位の長期投資であれば右肩上がりに増えていくケースが多く、ドルコスト平均法で投資していくのであれば、理論上は多かれ少なかれ増えていきます。
インデックス投資なら、証券会社の設定画面で積立購入設定をしたら、ほったらかしでもOKです。とりあえずインデックス投資をしながら株の勉強をするのが効率的です。
\インデックス投資が気になる人には、この記事もおすすめ(*´▽`*)/
【合わせて読みたい】
【比較】高配当株とインデックス、どっちがいい?迷ったときの選び方と考え方のコツ
本を読む勉強よりも実践による経験が大事
株は、市場に出ないかぎりはどんどん機会損失してしまう、参加してなんぼの世界です。
特に相場が良好な時は、時間を味方に付けられないことによる損失はかなりのもの。
例えば、2021年は新型コロナウイルスの感染が急拡大しながらも、株式市場はかなり好調で、これまでの最高値を記録しました。
S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスのS&P500月例レポートによると、2021年のS&P500は、過去3年間で90.13%上昇しています。
過去3年間の上昇率:90.13%
434銘柄中96銘柄:50%以上上昇
434銘柄中7銘柄:25%以上下落
株の勉強をするのももちろん良いのですが、2021年に市場参加していた人は、かなり珍しい好調相場を実体験できたはず。
ここから数年間たった時、この経験がひとつの財産になったハズなんです。
いわゆる「相場感を鍛える」というやつです。
相場観 (そうばかん)
=市場や投資に関する情報についての「匂い」「違和感」
相場観は、経験がある人だけが見える「匂い」や「違和感」のこと。相場観を鍛えるためには実際に株を買って、毎日情報に触れていく必要があります。
本やYoutubeで株の勉強をしているだけだと、相場観はいつまでたっても鍛えられません。
実践で勉強するために、自分の投資活動を振り返る「株ノート」をつけている投資家の人もいますよね。実践の学びはすごいです…!
【投資本について】
投資の勉強をしよう!!と思う時、まず本を読もうと思う人が多い。
つみたてNISAなどのインデックス投資は本の通りでもいいかもしれない。
しかし個別株は別モノ
本で知識を身につけても、使い方がわからなければ意味がない。
よほどの天才でもない限り結局経験がものを言う。
引用:Xより
また、実践でないと絶対に鍛えられないのが、メンタル面です。
心理学の「プロスペクト理論」では、人間は利益で得られる喜びよりも損失で味わう苦痛の方がはるかに大きいとされています。
そのため、投資家としてまだ未熟な時期は、メンタル面が不安定になりやすく、また、損をすればするほど大きなリスクをとってしまい、損失を増やしてしまう傾向があります。
プロスペクト理論(投資家の場合)
=投資家は収益よりも損失の方に敏感に反応する
=収益が出ている場合は、損失回避的な利益確定に走りやすい
=損失が出ている場合は、損失を取り戻そうとしてより大きなリスクを取りやすい
どんなにスゴい投資本を読んでも、投資家のメンタルは鍛えられません。自分なりの明確な投資のルールを持つとメンタルが安定しやすいと言われているので、とにかく実践あるのみなんです。
【プロの投資家のルール例】
・1つのシナリオに資金の5%以下しか使わない
・8%の損がでたら必ず損切りする
・ナンピンは絶対にしない
・ボラティリティが高まったら売る など
自分のメンタルの状態を意識することがすごく重要!不安定になりそうだと思ったら、チャートを見ないという手も意外と有効だよ。笑
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年利を上げるより入金力を上げるほうが効率的
投資の利益を増やすには、大きくわけて2つの方法があります。
1:年利を増やす
2:元金を増やす
投資の利益は、元金に年利をかけたもの。
投資の利益=年利×元金×期間
株の勉強をすれば、年利は増えるかもしれませんが、増えないかもしれません。
一方で、入金力を増やして元金が大きくなれば、必ず投資の利益は増えます。
株の勉強に迷っている時間があるのなら、入金力を上げるのに時間を使ったほうが、だいたいの場合は効率的なのです。
株の勉強が好きでやりたい場合は別として、そうでないなら無理して難しい本を読みあさる必要はないんです。
株の勉強をするメリット
株の勉強をするメリットをまとめると、以下のとおり。
大きな損失を避けることができる
大きな利益を得るチャンスが増える
マネーリテラシーが高まる
一つずつ見ていきましょう。
大きな損失を避けることができる
株の勉強をすると、大きな損失を避けることができます。
心理学のプロスペクト理論によると、人は収益よりも損失の方に敏感に反応するもの。
プロスペクト理論(投資家の場合)
=投資家は収益よりも損失の方に敏感に反応する
=収益が出ている場合は、損失回避的な利益確定に走りやすい
=損失が出ている場合は、損失を取り戻そうとしてより大きなリスクを取りやすい
少し損がでると、取り戻さないといけないと躍起になって、損失を重ねてしまう可能性があります。
しかし、株の勉強によって、「投資家は収益よりも損失に敏感に反応する」ことを知っていたら、もう少し冷静に対処できるはず。
「あーわたし、今損失に敏感に反応している…!」って、冷静に自分の心を分析できるので、狼狽売りしなくなるよ。
また、いちばんやめてはいけない安く株が買えるタイミングで入金をやめてしまうなどの、非論理的な判断もしにくくなります。
大きな利益を得るチャンスが増える
株の勉強をしても、すぐには利益は増えないかもしれません。
そもそも株は、プロの投資家でさえ、インデックス投資に勝てないいぐらい予想が難しいものです。
しかし、30%以上の年利を稼ぐ投資家に、株の勉強を楽しんでいる人が多いのも事実です。
株の勉強を続けていくと、大きな利益を得るチャンスが増えるのは言うまでもありません。
ポイントは勉強をするしないというよりも、「勉強を楽しめるぐらい株が好き」ってことが大事かもしれません…!笑
マネーリテラシーが高まる
株の勉強をすると、経済ニュースや各企業の新商品などに興味がわき、自然に知見が深まります。
さらに、株式投資だけでなく、自分の家計管理や収入、支出も正確に理解してコントロールしようとする意識を高めることにもつながります。
株をはじめたら、お金全般のリテラシーが高まって、お金が貯まるようになったっていう人も多いんです。
金融庁では、最低限身につけるべき金融リテラシーとして、次の4つを挙げています。
・家計管理:適切な収支管理
・生活設計:ライフプランを踏まえた資金計画
・金融知識及び金融経済事情の理解と適切な金融商品の利用選択
・外部の知見の適切な活用:適切な相談機関について など
株の勉強をきっかけに、お金全般に強くなれるのはすごくいいことよね!
株の勉強をするデメリット
株の勉強をするデメリットをまとめると、以下のとおり。
勉強に時間がかかる(機会損失になる)
本当に必要な勉強の見極めが難しい
一つずつ見ていきましょう。
勉強に時間がかかる(機会損失になる)
株の勉強を本気ですると、その分野は広く、キリがありません。
中には、完璧に勉強をしてからでないと株をはじめない完璧主義な人も多く、資産を増やす機会損失にもなりかねません。
まずはインデックス投資などのそこまで深い知識がなくてもできる投資から、どんどんはじめていきましょう。
インデックス投資をしているうちに、株式投資の勉強の中でも自分にとって必要な分野が少しずつ分かってくるかもしれません。
本当に必要な勉強の見極めが難しい
自分にとって本当に必要な知識がどこにあるか、最初のうちはよくわからないものです。
特に株式投資の場合、その手法がかなり多く、自分に合ったものがどれなのかわかるまでに時間がかかるでしょう。
最初から書籍などで専門的な勉強を始めても、自分の投資スタイルと合わず、あまり意味がない可能性があります。
最初は株の本質の部分のみサクッと勉強して、あとは実践で興味を持った部分について深く探っていくのが、いちばん効率が良い、知識の深め方だと思います。
実際に役立った!最低限やるべき株の勉強法
ここからは、株式投資歴約15年のわたくし枝豆が、最低限やるべきだと思う株の勉強法をまとめてみました。
YouTubeやSNSでざっくり要点をつかむ(無料)
株式投資のスタイルを研究する
株式投資のリスクを勉強する
インデックス投資や分散投資の基本を学ぶ
手数料と運用益の関係性を学ぶ
実践!小額から実際に投資する
一つずつ見ていきましょう。
YouTubeやSNSでざっくり要点をつかむ(無料)
近年、無料でなんでも学べる時代になりました。それは投資の世界も一緒です。
個人投資家が運用するYoutubeやSNS、音声コンテンツなどの中から、自分が好きな人をピックアップして継続的に聞いてみましょう。
これらのコンテンツがすごいのは、学校の書籍や参考書とは違い、市場の株価を見ながらトピックスを解説してくれるところ。
たとえ難しくて100%理解できなかったとしても、繰り返し聞いていると、少しずつ理解できるようになるから不思議です。
同じ内容でも難しい本読むより、かなり頭に入ってきやすいよ!
おすすめのYoutube➀ 両学長 リベラルアーツ大学
お金の増やし方や貯め方、さらに入金力を上げるための副業に関する知識などをまとめて学習コンテンツにした、大人気チャンネル。
お金について右も左もわからない初心者なら、まずは両学長がおすすめ!とにかくわかりやすいです。
おすすめのYoutube➁ マネックスオンデマンド
マネックス証券のオンラインセミナーをオンデマンドで視聴できるYoutubeチャンネル。日本株から米国株、NISAからビットコインまで、かゆいところに手が届く解説動画が盛りだくさん!
枝豆は米国株寄りの投資をするので、日本株情報に疎くなりがちなところを補ってもらう存在です。マネックスさんのセミナーのテーマは、すごく幅が広くて助かります!
おすすめのYoutube➂ 広瀬隆雄の米株市況アップデート
隔月で開催される楽天証券のじっちゃまセミナー。
銘柄分析の第一人者であり、「じっちゃま」の愛称で親しまれている、広瀬隆雄氏が時に厳しく、時に楽しく、米国市場について解説してくれます。
実はわたし、じっちゃまファンです。笑
おすすめのYoutube➃ とも米国株投資チャンネル
アメリカに関するニュースや投資情報を毎日発信してくれるともさんのYoutubeチャンネル。昨日米国株界隈で何があったのか、さくっと知ることができます。
癒し系ボイスが落ち着きます…笑
おすすめのYoutube➄ ばっちゃまの米国株
じっちゃま(広瀬隆雄氏)のパロディかと甘く見ていたら損します。こんなにわかりやすく米国株ニュースを解説してくれるチャンネルはなかなかありません。
気になっていたことを1つ1つ切り取って解説してくれるので、本当にありがたい存在です。
おすすめのXアカウント➀ 元日経記者の後藤達也さん
「わかりやすく、おもしろく、偏りなく」。経済や投資の話を伝えてくれるアカウント。元日本経済新聞社の記者である後藤さんならではの整理されたコンテンツがストレスなく読めます。
独立されてから、YouTube登録者26万人、noteの有料会員2.5万人に大成長された人気者!後藤さんがまとめてくれた表や図ってわかりやすくて大好きです…!
おすすめのXアカウント➁ 元金融庁金融教育担当のしゅんたろうさん
NHK Eテレ「趣味どきっ!今日から楽しむ金育」講師や日本金融教育推進協会理事も務める、金融教育のプロ。毎週放送の「お金の学校」ライブは、その時の旬のテーマをわかりやすく解説。
毎週土曜日の朝7時からのライブは必見!早起きがニガテな方が聞き逃しても、しゅんたろうさんのXの「ハイライト」タブから聞けますよ。
おすすめのXアカウント➂ 米国株相場実況の投資カピバラさん
おしゃべり大好きな米国株投資家を自称するカピバラさんは、平日は毎日23時から米国株相場実況中。経済ニュースや米国のニュースは、自分で全部追うよりもカピさんの放送を見たほうがわかりやすくて、かなり勉強になります!
カピさんの解説もわかりやすくて好き!またカピさん以外のゲスト?さんたちとの掛け合いがおもしろくて、聞きながら寝落ちすること数回…ついつい夜中まで聞いちゃいます。
おすすめのXアカウント➃ ウォール街のアナリストのまりーさん
ウォール街のアナリスト歴25年、アメリカ在住のまりーさんは、投資の無料サークルを主宰。投資が好きな人たちのコミュニケーションを活性化させてくれているのはもちろんのこと、いろんな分野への好奇心が強く、とても魅力的な先輩です。
女性投資家の先輩として、生き方含めてすごく素敵な方です!!
株式投資のスタイルを研究する
YouTubeやSNSでいろんな投資家の方を見ていると、株式投資にはスタイルがあるんだなということに気が付きます。
短期(デイトレード)なのか、長期(つみたて)なのか、企業分析なのか、チャート分析なのか、日本株なのか、米国株なのか…などなど。
自分の勝ちパターンに気づくまで、いろんなスタイルを真似してみることはとても大事なことですが、一方ですぐに見つかるものではありません。
トライ&エラーを繰り返すうちに見えてくるものです。
そこで、最初は、どんな株式投資のスタイルをとるにしても、絶対に必要な基本知識から、正確に理解しておくことが大事です。
【株式投資の基本知識】
投資家なら誰でも知ってる基本用語への理解
インデックスとアクティブの関係性
株のリスクとリターンの関係性
株の手数料と運用益の関係性
投資の利益の相場
怪しい詐欺の特徴
これらの基本知識があるのとないのでは、大失敗する確率が大きく違います。
特に、投資の勉強を始めると、だれでも1度は初心者を狙った詐欺話を聞くことになると思うので、それにひっかからないことも地味に大切です。笑
インデックスとアクティブの関係性を学ぶ
投資初心者がいちばんに身につけるべきは、インデックスとアクティブの関係性です。
投資初心者はまず、インデックス投資からはじめるのがおすすめだよ。
インデックス投資
=パッシブ運用の一種で、日経平均株価やS&P500指数などのインデックスに連動する運用成果を目指す投資方法
=右肩上がりで伸びていく指数に投資をすることで、長期的に利益を得ることができる
=個別株やアクティブ投資と比較して、はじめから分散されているため、大きく負けにくい
投資は、保有する資産をコア(中核)部分とサテライト(衛星)部分に分けて運用するのが一般的です。
コアサテライト戦略
=保有する資産をコア(中核)部分とサテライト(衛星)部分に分けて運用する投資手法
=コア部分は長期かつ安定的に運用し、サテライト部分はコア部分よりも高いリターンを求めて積極的に運用する
このうち、コア部分でインデックス投資を行い、サテライト部分で個別株やアクティブ投資を行うと、比較的安定した投資ができます。
コア部分=インデックス投資・分散投資・長期運用
サテライト部分=アクティブ投資・集中投資・短期運用
アクティブ投資はあとでゆっくり勉強するとして、まずはインデックス投資でどんな投資信託やETFを買うか、自分の考えを整理してみましょう。
\インデックス投資については、この記事もおすすめ(*´▽`*)/
株のリスクとリターンの関係性を学ぶ
投資初心者の中には、「株=儲かる」というイメージがある人も多いかもしれません。
しかし、リスクがなく(低く)、リターンが高い金融商品は存在しません。
存在するとしたら…詐欺の可能性が高いです。
リスクとリターンは、比例します。
リスクが高い=リターンが高い
リスクが低い=リターンが低い
リスクを低く抑えようとすると、リターンは低下する
リターンを高くしようとすると、リスクも高くなる
リスクを低く抑えようとするとリターンは低下し、高いリターンを得ようとするとリスクも高まります。
ハイリスク・ハイリターン
↑
株式投資
|
債券
|
預貯金
↓
ローリスク・ローリターン
投資信託は、種類によってリスクとリターンが異なります。
株式100%の投資信託は、債券100%の投資信託より、ハイリスク・ハイリターンになります。
投資初心者の中には、ローリスク&ハイリターンの金融商品を必死に探そうとしますが、それを追い求めるとずっと投資が始められない、もしくは詐欺の罠にはまってしまうことになります。
リスクとリターンが比例することさえ理解しておけば、変な詐欺にもつかまりにくくなりますし、とりあえずやってみよう!と投資の1歩目が比較的かんたんに踏めるのではないかと思います。
株式投資のリスクは、投資家がコントロールできない所で発生するリスクも存在するため、まずは市場に足を踏み入れてみるという体験がすごく重要になります。
株の手数料と運用益の関係性を学ぶ
個人投資家が投資をする時、かならず証券会社やプロのファンドマネージャーが、株式の取引を手伝ってくれます。
そのため、投資をすると、必ず手数料がかかります。
投資利益=運用益-手数料
いくら運用益が高くても、手数料が高いなら、その利益はかなり減ってしまいます。
投資初心者は、この手数料の存在を甘くみがちです。
手数料にはいろんな種類があります。
売買委託手数料
信託報酬
有価証券取引税 など
信託報酬は、投資信託を管理・運用してもらうための経費として、投資信託を保有している間投資家が支払い続ける費用のことで、毎日かかります。
毎日かかる費用だから、特に長期で運用するインデックス投資の場合、なるべく安く抑えることが大事です…。
小額から実際に投資する
投資の基本がわかったら、あとは実際に投資を始めるだけ。
知識を深堀するのはそのあとです。
まずは、リスクとリターンのバランスがよく、手数料が安いインデックス投資信託をつみたて設定するのが先です。
ポイントは、NISA制度を使って、非課税枠で運用すること。せっかく国が用意してくれた非課税口座、ちゃんと利用しましょう。
投資はもはや、特別なことではありません。
今の時代は、投資しないことへのリスクのほうが大きい可能性もあります。
お金がない人でも100円から積立投資できるので、慣れるためにも少額投資からはじめましょう。
わたしも最初から何千万も投資していたわけではなく、やりながらどんどん投資比率が増えてきた人です。一歩踏み出すのが怖い気持ち、わかる…!
さらに役に立つ株の勉強法
コアサテライト戦略のコアの部分の設定ができたら、ゆっくりと株の勉強を深堀していくのもおすすめです。
わたしもゆっくり勉強しながら、投資を楽しんでいます。
おすすめの勉強法は、以下の通り。
自分に合った本・専門誌を読む
経済新聞で経済の流れをつかむ
会社四季報の業績を見る
決算説明資料や決算短信を読む
投資アプリ・スクリーニングツールを活用する
一つずつ見ていきましょう。
自分に合った本・専門誌を読む
前述したように、投資にはいろんなスタイルがあります。
自分に合う投資スタイルがどれかは、すぐにわかるわけではありません。
例えば、ネットで見つけた投資家さんの投資スタイルを真似してみたり、その投資スタイルに関連する書籍や専門誌を読んでみて、納得感が強ければ、取り入れてみるのも良い方法だと思います。
この人の言っていること、納得できるなーと思ったら、人単位で深堀していくと、自分の価値観にあった投資スタイルが見つけられるかも…!私もまだまだお試し中です。
経済新聞で経済の流れをつかむ
投資をしていると、大まかな経済の流れを知っていることがとても重要です。
流れを知らないと、それに伴う投資家たちの行動の傾向を読むのは無理だもんね…
大まかな経済の流れを知る1つの方法は、経済新聞を読むことです。
【経済新聞を読むとわかること】
市場の動き、為替相場、トピックス
上場企業の最新情報
上場企業の決算情報や業績 など
ネットで見られる情報もあるし、経済新聞の内容を解説してくれるYouTubeを見るのもおすすめです。
会社四季報の業績を見る
気になる企業が見つかったら、会社四季報の業績をチェックするのもおすすめです。
会社四季報は、年4回発行されている情報誌。
日本の上場企業の財務情報や株価の推移などが掲載されていて、WEBサイトもあります。
会社四季報オンライン
https://shikiho.toyokeizai.net/
会社四季報オンラインは、無料プランでもかなり役立つ情報が満載です。
ファンダメンタルズ分析を学びたい人は、まず会社四季報をゲットして、いろんな企業の情報を読み漁るところから始めるのもひとつの手です。
決算説明資料や決算短信を読む
会社四季報の情報を見て、もっと知りたい企業が見つかったら、その企業の公式サイトを訪れましょう。
IR情報として、さらに詳細な株主向けのデータが公開されています。
特に決算説明資料は、その企業が今注力していることや大事にしていること、なぜ売上が増えているのか、減っているのかなどの理由も垣間見れるため、企業の考え方や状況がイメージしやすくなります。
個人的にはこれらの資料の見やすさや情報更新の頻度をみて、株主を大事にしている会社なのかわかったりもするので、すごくおもしろいです。笑
投資アプリ・スクリーニングツールを活用する
投資をするのがあたりまえになると同時に、各証券会社がアプリ・スクリーニングツールを準備してくれるのが普通になってきています。
昔はこんなに便利なツールはなかったので、個人投資家にやさしい時代になったよね。
ゲーム感覚で投資をしてみたい人向けのデモ画面が付いているものや、企業名を入れるだけで、複数の銘柄を比較することができるスクリーニングツールもあります。
【スクリーニングツールの比較項目の例】
PER
PBR
売上高増加率
経常利益増加率 など
わたしはメインでマネックス証券を使っているので、「銘柄スカウター」がお気に入りです。使いやすいよ。
株の勉強をする際の注意点
株の勉強方法をご紹介してきましたが、どんな勉強をするにせよ、忘れてはいけないことがあります。
注意点は、以下の通り。
ネット情報を鵜呑みにしない
複数のサイトやアカウントをみる
勉強は勉強!デモ口座を長期間利用しない
市場でしか学べない!メンタルコントロールの勉強も必要
一つずつ見ていきましょう。
ネット情報を鵜呑みにしない
検索サイトに気になる用語を入力するだけで、いくらでも株の情報がでてくるこの時代。
個人投資家にとって無料でいくらでも情報が得られるのは、すごくうれしいことです。
しかし、ネット情報はあくまで参考程度にとどめ、鵜呑みにしないことが大切です。
私のことも信じすぎないように。笑
1つの情報を得たら、必ずエビデンスをとることを意識して、あくまで参考程度に留めましょう。
権威性のあるサイトが提示している情報であっても、それが本当に今の最新情報なのか調べるのは至難の業です。(古い情報にアクセスできるようになっていることもあります)
あたりまえだけど、情報を得たら、一度自分のアタマで考えるっていうのが、投資の世界でも重要です。
複数のサイトやアカウントをみる
サイトの信頼性チェックの基本として、そもそも1つサイトしかみないのは情弱過ぎます。
気になる情報があったら、複数のサイトやアカウントで、情報が正確か、最新の情報なのかを確認すべきです。
いくらファンの投資家さんが言っていることでも、まるのみ&妄信はだめよ。だまされるよ。笑
1つの情報を見つけたら、その元データを探しに行くのがベスト。
わたしも気になる情報があったら、金融庁などの国の機関が類似情報を出していないか、チェックしに行ったり、元データがどこにあるのか確認するよ。
勉強は勉強!デモ口座を長期間利用しない
証券会社などが提供するデモ口座は、ゲーム感覚で投資を学べるという意味で、かなり有益です。
でも、デモ口座はあくまでデモ。
実際に自分の資産が動くわけではないので、投資する時と同じ気持ちは絶対に味わえません。
デモ口座でどんなに大きなお金を手にしたとしても、リアル口座では同じテクニックが使えるわけではないので、使い方がわかったらサクッとデモ口座からは卒業しましょう。
ゲーム好きな方によくある、投資よりゲームが楽しくなっちゃうパターン。危険です…笑
市場でしか学べない!メンタルコントロールの勉強も必要
投資を続ける上でいちばん大事なことは、実はメンタル面の成長かもしれません。
どんなに投資や株の勉強をしても、机上の空論ではメンタルを鍛えるのは難しく、結局のところ、自分のお金を市場にさらしてみないとわからないことがたくさんあります。
投資のテクニックを数多くマスターしたプロの投資家だって、暴落時は頭が真っ白になって正常な判断ができなくなると言います。
投資の基本だけ勉強した後は、とにかく市場に出て、自分のメンタルのクセを確認することからはじめましょう。
ヘッジファンドの専門家であるジャック・D. シュワッガーさんが書いた書籍「マーケットの魔術師 - 米トップトレーダーが語る成功の秘訣」では、世界有数のやり手トレーダーたちのアクシデントに対するメンタル面の乗り越え方が紹介されていて、おもしろいです。
まとめ:株の勉強は意味がない?損をしたくない人におすすめ
株の勉強は、決して意味がないわけではありません。
しかし、必死で深ぼりするほど、投資で勝てる確率が上がるかというと、そうでもないのが難しいところ。
株価はたくさんの知識と経験があるはずのプロの投資家でさえ、予想が難しく、毎回当て続けることは不可能だと言われています。
株価の予測は不可能(ランダム・ウォーク理論)
勉強をしたはずの投資家でさえ勝率が低い!でも…
株の勉強をしないと年利30%以上のリターンは出せない
勉強だけして投資を始めない人は機会損失が大きい
インデックス投資なら勉強はそこまで必要ない
本を読む勉強よりも実践による経験が大事
年利を上げるより入金力を上げるほうが効率的
とはいえ、まったく投資の勉強しない人は、また問題。
基本的な投資知識がないと、大きく負けるリスクが高まり、市場に長く残るのが難しくなります。
特に投資の基本であるインデックス投資は、続ければ続けるほど負けにくくなることが知られているので、途中離脱は負けの確率を上げてしまうことにもつながるのです。
【株式投資の基本知識】
投資家なら誰でも知ってる基本用語への理解
インデックスとアクティブの関係性
株のリスクとリターンの関係性
株の手数料と運用益の関係性
投資の利益の相場
怪しい詐欺の特徴
株の勉強は基本知識だけつかめばOK。
そのあとは、実際に市場参加することで、新しい疑問点がたくさん生まれてきます。
いろんな失敗をしながら、自分で疑問点を解決していくのが、投資を楽しむコツのひとつ。
そこで重要なのは、コアサテライト戦略の実践です。
コアサテライト戦略
=保有する資産をコア(中核)部分とサテライト(衛星)部分に分けて運用する投資手法
=コア部分は長期かつ安定的に運用し、サテライト部分はコア部分よりも高いリターンを求めて積極的に運用する
コアの部分をきちんと投資し続けていれば、多少サテライトで失敗しても大丈夫。
わたしは、そんな風に考えながら、株式投資を楽しんでいます。
それでは今日もまめまめ楽しい一日を。
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