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「r>g(byピケティ)」をわかりやすく解説!真面目に働くだけじゃだめ!資産運用や投資が必要な理由

株式投資

本記事の執筆者_枝豆

本記事を書いている枝豆は投資歴約15年です。30歳の時に貯金0から勉強を始め、今ではFP2級を取得、総資産1億円を達成しました プロフィールはこちら>

フランスの経済学者「トマ・ピケティ」の世界的ベストセラー「21世紀の資本」

みなさんは読んだことがありますか?

ピケティは、アメリカなどの100年以上のデータをさかのぼって分析し、この世の中のお金のしくみを論理的に説明した経済学者です。

そのお金のしくみとは、「富裕層はずっと富裕層のままであり、貧乏層はずっと貧乏層のまま」だということ。

この本の中身を象徴する不等式「r>g」はパッとみただけだと、なんのこっちゃわからないけど、実は経済界のすごいしくみをあらわしています。

わたしは、不等式「r>g」を理解したときにはじめて、自分の金融センスのなさに気がつき、貧乏から抜け出すためにやるべきことがわかりました。

みなさんにもぜひ、このしくみを知ってほしい…!!…ということで、今回は

・「r>g(byピケティ)」をわかりやすく解説
・真面目に働くだけじゃだめ!資産運用や投資が必要な理由

についてまとめてみたいと思います。

「r>g(byピケティ)」とは?

まずは、不等式「r>g」がなにをあらわしているか、整理することからはじめましょう。この公式を知るためには、この公式の提示者である経済学者「トマ・ピケティ」についても、説明が必要です。

経済学者「トマ・ピケティ」とは?

フランスの経済学者「トマ・ピケティ」は、「格差社会」や「富」に関する有名な研究者のひとりです。

有名な著書は、経済本「21世紀の資本」。「21世紀の資本」は、世界で150万部以上のベストセラーとなり、のちに「ピケティ現象」と呼ばれるほど話題になりました。

著書「21世紀の資本」に書かれていること

「21世紀の資本」に書かれているのはこんなこと。

格差が起こるしくみ
格差が起こる理由がわかるデータを公開
格差を広げないために富裕層への課税を提唱

トマ・ピケティ自体は、特に貧乏というわけではありませんでした。しかし、格差社会には疑問を感じていて、なるべく格差がない社会をつくることを良しとしている経済学者で、格差社会がこれ以上広がらない方法を提示しています。

枝豆
枝豆

うちのような元貧乏ではないらしい…元貧乏じゃないのに、貧乏のことを考えてくれるピケティさん、ありがたや~ヾ(*´∀`*)ノ

著書「21世紀の資本」が、これほどまでに世界で注目されたのには理由があります。

ピケティが著書「21世紀の資本」で示したのは、 100年以上の膨大な経済データとその分析結果です。これが資本主義を良しとする世界に生きる人達の間では、ちょっとびっくりな内容でした。

ピケティ以前の経済学者は、資本主義は人類を平等に豊かにすると信じていました。資本主義は経済活動を活発にし、経済活動が活発になると所得格差が縮まると考えられていたのです。

しかし、ピケティはデータ分析の結果、資本主義は人類を平等に豊かにすることはないと示します。

ピケティは資本主義の根本的な格差構造を、データをもとに論理的に証明したという意味で、その功績がたたえられました。

「r>g」の意味をわかりやすく解説!

著書「21世紀の資本」の中でトマ・ピケティは、

賃金の成長率よりも投資の収益率が高い時、かならず格差が生まれる

ということを、データで示しました。

100年以上のデータを分析したところ、賃金の成長率は時代によって大きく異なることがわかりました。そして同時に、投資の収益率の変動が賃金の成長率と比べると少ないこともわかりました。

賃金の成長率は、西暦1500年ごろから右肩上がりで増えていき、1950年ごろにピークを迎えます。そこからは下がっていくのですが、投資の収益率は賃金の成長率ほどは変化しません。

この賃金の成長率と投資の収益率の差が広がれば広がるほど、富裕層はより裕福に、貧乏層はより貧乏になるということをトマ・ピケティは不等式で示しました。

これが「r>g」です。

「r>g」の読み方は、「アールだいなりジー」。「r」は投資収益率、「g」は賃金成長率を指しています。

r (return)=投資によるリターン=投資収益率
利益、配当、利子、賃料などのお金(資本)が生む収入を、その資本の総価値で割った投資収益率ののこと。

g (growth)=賃金の伸び率=賃金成長率
所得や産出の増加率のこと。

つまり、「r>g」は、

r>g
=資本の投資収益率は、賃金の成長率より、常に高い

ということをあらわしています。

ピケティがすごいのは、ちゃんと18世紀まで遡ってデータを分析し、その平均を調査したところです。

彼の分析の結果、「r=資本収益率 」の平均が年に5%程度であったにもかかわらず、「g=賃金の成長率」は1~2%程度に留まったことがわかりました。

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真面目に働くだけじゃ貧乏から抜け出せない理由

資本の投資収益率が賃金の成長率より常に高いと、なぜ格差が広がるのでしょうか?

ここでひとつ、例を上げてみましょう。

検証① 世の中は格差が広がるようにできている

ここで資本の投資収益率5%、賃金の成長率1%の世界を元に、「r>g」をシミュレーションしてみましょう。

富裕層と労働者層を思い浮かべてください。

富裕層はお金を1億円持っています。
1億円を投資して、毎年働かなくても500万円がもらえます

1億円×投資収益率5%=500万円

一方、労働者層は、時給1000円の仕事して、毎日8時間働いています。
この仕事を1年間続けたら、賃金が1%増えました。

1000円×賃金の成長率1%=1010円/時給

富裕層はなにもしなくても500万円もらえたので、来年はこの500万円をプラスした金額を元手にします。働く時間はゼロですが複利効果があるので、1年目より効率よく増やすことができます。

複利効果
=元本とその元本につく利息の両方に、利息がつくこと

投資はそのまま放置しておくと、再投資されて、複利効果がつきます。
しかし、労働による賃金は、もらったらもらったまま、なにも増えません。

労働者層は1年目も2年目も同じように働きます。働かなくても生きていける生活にはなりません。

このようにどんどん格差は広がっていきます。真面目に働くだけでは、状況は何も変わりません。

枝豆
枝豆

いや、まさにバイト24時間生活の時のわたしです…。 詳しくはプロフィール見て。笑 おおげさじゃなく、1週間のうちの3日は一睡もしないで夜勤バイトしてました。若い時は血尿が出るくらいで済んだけど、今は多分ムリ。あの時にこのピケティの法則を知っていたら、労働以外の方法を模索したんだろうなぁ。時間が勿体ないよ、ほんと…。

検証② 少子化で格差はもっと広がる

もうひとつ「r>g」がコワいのは、少子化によって格差がますます大きくなっている事です。

わたしたちは両親がいて、父と母にも両親(祖父母)がいます。
大人6人分の財産が、たったひとりの孫に集中してしまうことも少なくありません。

富裕層の中では、どんどんお金が増えていきますが、労働者層にはお金は回りません。

トマ・ピケティは、この少子化の流れについても問題視しています。ひとつの解決策として、富裕層には税金を課すべきだと訴えています。そうでもしない限り、少子化が進む世界線では、格差が大きくなるばかりであることがわかっているからです。

日本の格差が広がる理由 =日本も「r>g」は適用されるのか?=

日本はアメリカと比べると格差が小さいと言われています。

その理由として大きいのは「相続税」の違いです。

参考:財務省 相続税、贈与税など(資産課税)に関する資料

日本は相続税が多い国のひとつです。アメリカは相続税がほとんどないので親から受け継がれるお金が多くなりますが、日本はアメリカほどではありません。

しかし、それはあくまでアメリカと比較した場合のはなし。日本も「r>g」は、もちろん適用されます。そして、いくつかの理由から、これからも格差が広がる可能性が心配されています。

理由① 投資をしない日本人がヤバイ

日本人は投資をしません。これが、結果的にますます格差を広げています。

2020年8月に発表された、日本銀行調査統計局作成の資料によると、家計の金融資産構成は以下のとおり。

アメリカでは半分以上の資産を投資に回していますが、欧州は約30%、そして日本はなんと14%です。

【日本】
現金・預金:54%
株式・投資託・債券等:14%
保険・年金その他:32%

【米国】
現金・預金:14%
株式・投資託・債券等:51%
保険・年金その他:35%

【欧州(ユーロ圏)】
現金・預金:35%
株式・投資託・債券等:28%
保険・年金その他:37%

※参考 2020年8月の日本銀行調査統計局の資料

これは、日本人は投資をしないと言われても、言い訳できません。笑

枝豆
枝豆

一刻も早く投資をしなければ・・・って思うよねw

理由② 少子化がヤバイ

前述したように、少子化によって、一部の人に資産が集まりやすくなっています。もともとがお金持ちのおうちのご子息・ご令嬢ならよいのですが、そうでないなら、ますます格差が開いていくことを認識すべきです。

枝豆
枝豆

一刻も早く投資をしなければ・・・ほんとにヤバい・・・

貧乏から抜け出すためにできること

わたしたちが貧乏から抜け出すためにできること、それは今すぐ「g」から下りて、拡大し続ける「r」に乗ることです。

すなわち、ただ労働するだけの生活は今すぐ止めて、投資を始めることです。

投資を始めるには、「原資」を作る必要があります。原資が必要というと、急に「お金が貯まってから始めよう」と、気持ちがゆっくりしちゃう人がいます。しかし、それはキケンな思考です。ここ10年の間に投資はとても身近なものになりました。毎月100円からでも、1000円からでも、10000円からでも、自分に合う金額から投資は始められます。

自分に合う方法で原資を作りましょう。

①節約して、投資に回すお金を作る
②副業して、投資に回すお金を作る
③本業の給料を増やすために出世して、投資に回すお金を作る

検証:「r>g」は本当か?枝豆の場合

実際にわたくし枝豆は貧乏から抜け出すために、「原資」をつくり投資を始めました。

2020年の実績から「r>g」の実際の数字を出してみると…

2020年の投資信託の収益率「r」:約7%
2020年の給与の成長率「g」:約4%

枝豆
枝豆

たしかに「r」が多い…笑 2020年はこの結果でしたが、サラリーマン給与はここ数年ほぼ変わらないにも関わらず、投資信託は市況がよくて10%以上の時も少なくないです。

まとめ ~r>g(byピケティ)を徹底解説~

今回は「r>g」について、なるべくわかりやすく説明してみました。 (つもり)

r>gは

資本の投資収益率は、賃金の成長率より、常に高い

ということをあらわしている公式です。

これはひたすら自分の時間を削り、労働だけを真面目にしていても絶対にお金持ちにはならないことを示しています。浪費や消費を少し削り、なるべく早く原資を集めましょう。そして不動産投資や株式投資を今すぐ始めましょう。

100円/月からでも投資はできます。まずはやってみる。これが大切です。

参考にしてみてね。

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