つみたてNISAの設定をしようと思うんだけど、
毎月の積立日は1日~31日のいつがおすすめ?お得な積立日はある?
とお悩みの方、いませんか?
「つみたてNISA」のお申込み完了、おめでとうとうございます!
つみたてNISAの口座開設が終わり、銘柄も選び、「さぁ、とうとう投信積立設定だ!」って思ったところで意外と悩むのが、積立日の設定です。
毎月積立にした場合、わたしたちは積立日をいつにするか自由に決めることができます。どうせ積立日が選べるのなら、どの日を設定したら安く買えるのか、いちばんお得な日を選びたいですよね。
今回は
・結論:つみたてNISAの積立日は何日でもOK!
・つみたてNISAの積立日が何日でも良い理由
・ここだけは避けろ!つみたてNISAのNG積立日
・少しでも得したい人へ!検証データから見るおすすめ積立日
についてまとめてみたいと思います。
ご紹介内容はあくまで個人の見解と運用実績であり、正確性や安全性を保障するものではありません。また情報提供のみを目的としており、投資、法務、税務その他のアドバイスを意図しているわけでもありません。当サイトに掲載された内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねますのでご了承ください。詳細はこちら
結論:つみたてNISAの積立日は何日でもOK!
最初に結論から言いましょう。
つみたてNISAの積立日は何日でもOKです。
正直なところ、積立日の日にちによる大きな違いはありません。
つみたてNISAは、投資信託を積立で購入することに特化した制度です。
つまり、タイミングを計らなくても資産を増やしやすくするための制度なのです。
タイミングを計って積立日を決めたところで、得するかどうかはわかりません。
もちろん数年たった時に振り返ると、ちょっとの確率の違いはでてくるとは思いますが、それはあくまで結果論!運も大きく関係します。
つみたてNISAの積立日を計っているうちに、つみたてするのが遅れてしまうくらいなら、少しでも早くつみたてNISAで投資を始めることのほうをおすすめします。
「えーとー積立日何日にしようかなー、調べてからにするかー」って言っている間に、つみたてNISAを始めるのが1か月、2か月とズレちゃうこともあります。とりあえず早く設定しちゃいましょう。笑
つみたてNISAの積立日が何日でも良い理由
つみたてNISAの積立日について、そんなに悩まなくてよい理由は、全部で4つあります。
ひとつづつ、つみたてNISAの積立日が何日でも良い理由を確認しておきましょう。
理由① つみたてNISAは、タイミングを計らないための制度だから
先ほども少しふれましたが、投資を成功させるコツは、「続けること」です。
以前、「【体験談】「株つらい」と思ったら…含み損がヤバイ時のストレスマネジメントのコツ3選」と言う記事でもご紹介しましたが、投資成績がいちばんよかった人には特徴があります。
その特徴とは、「証券会社に口座を作ったことを忘れていた人」でした。
つみたてNISAの金額がいくらで、積立日が何日がいいなどの細かい調整に時間を使わずに、とにかく淡々と積立をすることが、資産運用のコツです。
この淡々と積立することが、半自動的にできるしくみが「つみたてNISA」なのです。
つみたてNISAは、悩みたくない人のための制度なので、積立日ごときで悩んで止まってしまうのはかなりもったいない!
たとえ相場が急落しても、逆に相場が高騰しても、つみたてNISAを止めることなく、そのまま忘れておく、そして、積立日が1日だろうが、10日だろうが、そんな細かいことはどうでもよく、すぐにはじめるマインドがなによりも大切です。
つみたてNISAで積立日を熟考しちゃったら、そもそもなんでつみたてNISAをやるのかよくわからなくなります。笑
理由② つみたてNISAは、ドルコスト平均法だから
つみたてNISAは、ドルコスト平均法というしくみを利用した、失敗しにくい投資方法です。
ドルコスト平均法
=時間を分散して、一定額を定期的に買い続ける方法
=一定額の買い付けなので、銘柄の値段が上がったら少なく買え、逆に下がったら多く買える
=自然に投資リスクを減らすことになる
もし、どうしてもいちばん安いタイミングでしか買いたくない、もしくは自分で安そうなタイミングを計って買いたいという方であれば、つみたてNISAから一般NISAに切り替えて、自分で安くなるタイミングを毎回狙って買うのがおすすめです。
・そもそもタイミングを計れる知識がない
・そもそもタイミングを計れる知識をつける時間がもったいない(ほかにやりたいことが多くて、あまり投資に時間を使いたくない)
こんなほったらかし投資がしたい人にとっては、つみたてNISAのドルコスト平均法がすばらしく向いています。
しかし、「投資タイミングをばっちり計って検証したい」という方には、つみたてNISAはあまりおすすめではありません。
理由③ つみたてNISAは、買付日に買い付けできるとは限らないから
厳密にタイミングを計ったところで、つみたてNISAは買付日に買い付けできるとは限りません。
ここからは証券会社のルールにもよるのですが、毎月の買付日(積立日)を設定しても、その日と異なる日に買い付けが行われる可能性があります。
・買付日(積立日)が証券会社の非営業日だった場合
・買付日(積立日)がファンドの非営業日だった場合
・買付日として29日から31日を指定した時に、該当する日付が存在しない場合
(マネックス証券の場合)
そのため、つみたてNISAの積立日は、もちろん設定するのですが、毎月違う日に買い付けされている印象があります。
実際につみたてNISAをやってみるとわかるけど、つみたてNISAの積立日を狙っていても、毎月同じように買われることはありません。考えすぎて狙いすぎるとがっかりするかも?意外と土日にかぶったりとか、祭日にかぶったりとか…毎月違っちゃうんですよ。
理由④ つみたてNISAは、買付日と約定日が同じとは限らないから
厳密にタイミングを計ったところで、つみたてNISAは買付日と約定日が同じとは限りません。
買付日=注文される日。申込日・注文日とも言う
約定日=売買が成立する日。投資信託の基準価額は約定日の基準価格になる
詳細は証券会社のルールにもよりますが、つみたてNISAの積立日は、通常、約定日ではなく、買付日です。実際に売買が成立し、基準価格の確定する日を選べるわけではありません。
買付日=注文日≒約定日
ここで問題になるのが、約定日です。
約定日は自分がつみたてNISAで積立購入しようとしている投資証券の種類によって異なります。
日本株型などの国内資産の運用による投資信託の場合は、注文した日に資金の引き落とし(買い付け)が行われ、その当日や翌日に約定されるのが普通です。
しかし、米国株などの海外株式や海外債券が含まれている投資信託の場合、注文した日に資金の引き落とし(買い付け)が行われたとしても、その当日や翌日に約定せずもう1日ずれることもよくあります。
またファンド・オブ・ファンズと呼ばれる複数の投資信託が含まれた投資信託の場合は、もっと約定日がずれることも珍しくありません。
ファンド・オブ・ファンズ
=複数の投資信託が含まれた投資信託のこと
=外部委託型投資信託と呼ばれることもある
どんなに一生懸命タイミングを計っても、約定日の調整は困難なので、細かくタイミングを計る意味はほとんどないと言ってよいでしょう。
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〇日だけは避けろ!つみたてNISAの積立日
つみたてNISAでタイミングを計って、積立日を決めても約定日の調整はできず、あまり意味がないことはわかりました。
しかし、損をする可能性がある日がはじめからわかっているなら、せめて、その積立日は避けたいですよね。
ここからは、避けたほうがよいつみたてNISAの積立日をいくつかご紹介します。
避ける積立日① 月初
避けたほうがよいつみたてNISAの積立日のパターン1は、月初などのきりがよい日です。
具体的には、1日が挙げられます。
なぜなら、その日はみんながつい、積立日に設定してしまいがちだから。
みんな同じ日に設定したら、それだけ買いたい人が集まってしまい、基準価格が上がってしまいます。
つみたてNISAは基準価格が安い時に買ったほうが将来的にお得ですから、なるべく人気のない日に買うべきなのに、これでは毎月失敗です。
1日は、無意識のうちに設定してしまう人が多い積立日です。
例えば資産運用について管理をするのがニガテな人は、間違って残高が足りなくなるのを恐れ、忘れることが少ない1日を選ぶそうです。
また、カードの引き落としなど、他社が絡む場合は、カードの引き落としタイミングがあらかじめ決まっていて1日にしている人も多いとのこと。
自分で設定日を選べる人は、あえて中途半端な日を選んだほうが、つみたてNISAの運用成績はよくなる可能性が高くなります。
少しでも安く買えたほうがいいと考えるなら、1日の積立日は、避けることをおすすめします。
避ける積立日② 給料日
避けたほうがよいつみたてNISAの積立日のパターン2は、給料日が多い日です。
具体的には、10日、15日、25日が挙げられます。
アルバイトやサラリーマンなど給料制の場合は、25日が給料日に設定されることがとても多く、これには月末締めの支払いが多いからという理由があります。
給料が振り込まれる前に引き落としがかかることがないように、給料日は月末にするのではなく、25日に設定している会社が多いようです
また、昔からの会社の慣習で月末締めの領収書の処理などを10~15日ぐらいにかけて経理部が処理を行い、その後給与が確定し、支払い明細が発行されるというような一連の流れを追っていくと、大体20日や25日がちょうどよく、その企業文化が続いているという会社もあるでしょう。
今は作業の多くがシステム化されているので、昔ほどは時間がかからなくなっていますが、経理事務作業を手作業でしていたころの名残りがあるようです。
このような事情から、特に理由を考えずに10日、15日、25日などを積立日に設定してしまっている人がいたら、ちょっともったいないです。
あえて10日、15日、25日を選んで、価格が上がったところで買う必要はなさそうです。
おすすめのつみたてNISAの積立日は中途半端な日?!
これまでに挙げた、以下の切りの良い日は、つみたてNISAの積立日としてはおすすめしません。
おすすめでないつみたてNISAの積立日:1日、10日、15日、25日
上記は、多くの企業人が買いやすい日であるため、つみたてNISAを同じ日に買ってしまうと高値掴みしてしまう可能性があるからです。
おすすめはこれらの日付を避けた、中途半端な日に積立日を設定することです。
ただし、中途半端な日程にすると忘れやすくなります。
きちんとつみたてNISAの積立日は覚えておいて、引き落としができない…などのトラブルが起きないように注意しましょう。
タイミングはほとんど気にしていないけど、中途半端な日を選ぶようにはしています。さすがに毎月1日は、ちょっと多そうな気がするんですよね…。個人投資家はまだしも、企業単位の振り込みは毎月決まっていることが多そう…。
検証!つみたてNISAの積立日シミュレーション
ここからは実際のデータからつみたてNISAの積立日に適切な日を検証してみたいと思います。
検証内容は以下の2つです。
検証① つみたてNISAで日本株を買うなら積立日はいつが良いか?
検証② つみたてNISAで米国株を買うなら積立日はいつが良いか?
それでは実際にみてみましょう。
検証① つみたてNISAで日本株を買うなら積立日はいつが良いか?
つみたてNISAで日本株を買うなら積立日はいつが良いか確認してみましょう。
今回利用するのは、日経平均株価です。
「日経平均株価」の算出をしている日本経済新聞社グループのQUICKが提供する、株式投資・マーケット・金融情報の総合サイト「Quick Money World」の「マーケットカレンダー」では、日経平均株価が上昇・下落するタイミングを日にちごとに提供してくれています。
この中で日経平均株価の上昇日を勝ち、下落日を負けとして計算された勝率が低い日を探してみました。計算集計範囲はリーマンショック以降の2008年以降です。
例えば月ごとであればこのようになります。
リーマンショック以降(2008年)以降の各月の勝率
1月:50%
2月:57%
3月:50%
4月:64%
5月:57%
6月:57%
7月:57%
8月:43%
9月:64%
10月:50%
11月:71%
12月:77%
引用:「Quick Money World」の「マーケットカレンダー」https://moneyworld.jp/tools/market_calendar
問題の日にちごとについては、毎月の日ごとの数値を出して平均値を出してみました。
この平均値をつみたてNISAの積立日に適した下落が多い日と仮定して、出した結果がこちらです。
つみたてNISAの積立日に適した下落が多い日:
5日、6日、9日、12日、20日、23日、28日、30日、31日
そしてこの中でも%が低い順にランキングをつけて、つみたてNISAの積立日に適した下落が多い日ベスト3を出してみると…
つみたてNISAの積立日に適した下落が多い日ベスト3
1位:9日、30日
2位:28日
3位:5日、12日、20日
このような結果になりました。
なんかおもしろいですね!やっぱり月初や給料日に使われがちな日付は高くなりがちです。
ちなみにおすすめでないつみたてNISAの積立日にあげた1日、10日、15日、25日は、以下の結果がでました。
1日:64%(最高値:いちばんつみたてNISAの積立日にしないほうがいい日)
10日:51%
15日:57%
25日:57%
やっぱり1日はいちばんつみたてNISAの積立日にしないほうがいい日で、10日、15日、25日も比較的積立日にしないほうがいい日でした。
日本株や日本株が含まれる投資信託をつみたてNISAで購入する予定の方は、参考にしてみてください。
検証② つみたてNISAで米国株を買うなら積立日はいつが良いか?
一方、日本株ではなく米国株を買うなら積立日はいつが良いかも気になります。
特につみたてNISAで買うことのできる投資信託の中で人気なのが、米国の代表的な株価指数「S&P500」に連動している商品です。
わたしもポートフォリオの中で「S&P500」に連動している商品の割合がいちばん多いかも…好きですね。うん。eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を積み立ててます。
S&P500連動型の投資信託をつみたてNISAで購入する場合に、積立日にしたほうがいい日について確認してみました。
S&P500に関しても、QUICK資産運用研究所がデータを出してくれていますが、その結論は「あまり日にちによる差はない」というもの。
同じ試算を米S&P500を対象にすると、日本株ほど明確な傾向はみられなかったという。上記の約定日別のリターンは最大と最小の差が1.4%で、個人的には購入日の選択にはあまり神経質にならなくてもいいような気がしている。
引用:有利な決め方は?積み立て頻度と注文日―楽しく増やす!「北澤式」資産運用術【24】
https://moneyworld.jp/news/05_00038432_news
また、米国株の場合積立日と約定日に差が出てしまうことを考慮すると、有利なタイミングというのはかなり難しいと考えてよさそうです。
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まとめ ~つみたてNISA、積立日のおすすめは毎月何日?~
結論として、つみたてNISAの積立日は何日でもOK!であることがわかりました。
つみたてNISAの積立日が何日でも良い理由は以下の4つ。
理由① つみたてNISAは、タイミングを計らないための制度だから
理由② つみたてNISAは、ドルコスト平均法だから
理由③ つみたてNISAは、買付日に買い付けできるとは限らないから
理由④ つみたてNISAは、買付日と約定日が同じとは限らないから
もし気を付けるとしたら、月初の1日と給料日が多い10日、15日、25日は避けたほうが無難です。
また、日経平均株価が上昇・下落するタイミングを日にちごとに確認してみると、やはり1日、10日、15日、25日は、株価の上昇率が高く、つみたてNISAの積立日には向かないことがわかりました。
つみたてNISAの積立日に適した下落が多い日ベスト3はこちらの日付です。
1位:9日、30日
2位:28日
3位:5日、12日、20日
しかし、これはあくまで日経平均株価からの算出です。
つみたてNISAで購入しようとしている商品が日本株以外の場合は、この限りではありません。特に米国株のS&P500について、同じ検証が行われていますが、特に大きな差が見られなかったこともわかっています。
購入日や約定日の選択については、あまり神経質にならずに、「つみたてNISAを始めよう」と思った時で大丈夫そうですね。
参考にしてみてね。