つみたてNISAをすでにしている人はどんな後悔をしているの?
新NISAを始めるときに注意することはある?
こんな疑問を持ったことはありませんか?
今回は、投資歴15年のコツコツ投資家が、実際につみたてNISAで後悔したことを実データをもとに告白します…。これから新NISAを始める人の参考になればうれしいです。
▼本記事の内容
つみたて投資したことを数年後に後悔したくない…
つみたてNISAをすでにしている人はどんな後悔をしているの?
新NISAを始めるときに注意することはある?
ご紹介内容はあくまで個人の見解と運用実績であり、正確性や安全性を保障するものではありません。また情報提供のみを目的としており、投資、法務、税務その他のアドバイスを意図しているわけでもありません。当サイトに掲載された内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねますのでご了承ください。詳細はこちら
つみたてNISA(新NISA)とは?
つみたてNISA(新NISA)は、少額から始められる長期・分散投資を支援するための非課税制度です。
つみたてNISAは、2018年にスタートしました。そして、2024年度からは新NISAの「つみたて投資枠」としてリスタート!
引用:新しいNISA|金融庁
つみたてNISAや新NISAのつみたて投資枠の制度は、個人が投資によって得た利益が非課税になるという投資初心者が投資をはじめる上で、投資へのハードルを下げるとてもうれしい制度です。
つみたてNISA&つみたて投資枠の特徴を順番に整理してみましょう。
投資による利益が非課税
途中引き出しや金額変更が可能
長期の右肩上がりが大前提&短期投資は不向き
20年の積立期間は長すぎる?20年経過直前に暴落するとヤバい?
ポイントを一つずつ見ていきましょう。
投資による利益が非課税
つみたてNISA&つみたて投資枠の最大の魅力は、投資によって得た利益が非課税になることです。
通常、投資で得た利益には約20%の税金がかかります。
所得税 | 15% |
住民税 | 5% |
復興特別所得税 | 0.315% ※2037年12月末まで |
合計 | 20.315% |
しかし、国が用意したつみたてNISA制度なら、その税金がすべて免除されます。
2024年からはじまった新NISA制度のつみたて投資枠なら、非課税保有期間が無期限になり、一生涯にわたって非課税のメリットを享受できるようになりました。
ありがたい~!
途中引き出しや金額変更が可能
つみたてNISAでは、ライフステージや経済状況の変化に応じて、積立金額の変更や途中引き出しが可能です。
これにより、投資者は自身の状況に合わせて柔軟に資金計画を立てることができます。
収入が増えた場合には積立額を増やすことができ、また必要な時には資金を引き出すこともできるという自由度が、NISA制度の大きなメリットです。
あまりおすすめはしないけど、家計が厳しい時は資金が引き出せるというのがNISA制度の安心感につながっていると言えそうです。
長期の右肩上がりが大前提&短期投資は不向き
つみたてNISAは、長期的な資産形成を目的としています。
そのため、短期間での大きなリターンを期待する短期投資には向いていません。
長期的に見れば市場は右肩上がりに成長するという前提のもと、積立投資を行うことで、時間を味方につけた資産形成が可能になります。
日興アセットマネジメントの資料によると、1987年12月末~2020年7月末の世界株式への投資において、投資期間が長くなればなるほど、リターンがマイナスになる割合が少なくなっていることがわかります。
投資期間 | リターンがマイナスになった月数の割合 |
---|---|
1年間 | 24% |
5年間 | 14% |
10年間 | 1% |
とにかく市場に長くいればいるほど負けにくくなります。
20年の積立期間は20年経過直前に暴落するとヤバい?
2023年までのつみたてNISAでは、投資期間が20年に固定されていました。
20年という長期間の積立は見通しが不明瞭なことはもちろん、積立期間終了直前に市場が暴落すると、投資成果が大きく損なわれるというリスクがありました。
実はこの、投資期間の固定がかなり不評だったんですよね。もちろん長期投資は負けにくくはなるけど…心配は心配。
しかし、新NISAではこの非課税期間が撤廃され、つみたて投資枠も無期限に。
20年を超えても引き続き投資を続けることができるため、わざわざ暴落で売却しなくてもよくなったのです。
どんどんNISA制度は進化中!
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つみたてNISA(新NISA)のデメリット
つみたてNISAが良い制度なのはわかるけど、つみたて投資したことを数年後に後悔したくない…
そりゃそうだ。実はわたしもちょっとだけつみたてNISAで後悔していることがあるの。
つみたてNISA(新NISA)は、長期的な資産形成を目指す投資者にとって魅力的な制度ですが、利用する際にはいくつかのデメリットも理解しておく必要があります。
わたしのように後悔してほしくないので、今回はつみたてNISAのデメリットをちゃんと説明したいと思います。まずは基本から!
元本割れリスクは当然ある
赤字でも税金がかかる場合がある(損益通算ができない)
譲渡損の繰り越しができない
投資対象・銘柄が限られていて自由に選べない
一つずつ見ていきましょう。
元本割れリスクは当然ある
投資という性質上、つみたてNISAでも元本割れのリスクは避けられません。
みんなやっているから大丈夫でしょ!と気軽にはじめてすぐに暴落を経験すると、もう二度と投資なんてやらない!と思いがち…でも投資なんだからいつかは暴落がくるし、元本割れだってあたりまえであることを理解する必要があります。
特に自ら短期投資を選んでしまうと、元本割れリスクは大きくなります。
暴落はあたりまえであり、長期的な視点で市場の波を乗り越えることが大事であることを肝に銘じておきましょう。
赤字でも税金がかかる場合がある(損益通算ができない)
つみたてNISAの利益は非課税ですが、その反面、損益通算ができないというデメリットがあります。
つまり、つみたてNISAで損失が出た場合、その損失を他の投資利益と相殺することはできません。
そもそも損益通算とは、同一年度内で発生した利益と損失を相殺できる制度のこと。
損益通算=同一年度内で発生した利益と損失を相殺できる制度
損益通算は、通常の特定口座の場合は、上場株式の譲渡損失にも適用可能です。
例えば、証券会社Aでは100万円の利益がでて税金を払い、同じ年度に証券会社Bでは100万円の損失がでた場合、損益通算を行えば、証券会社Aで源泉徴収された税金は還付されます。
しかし、NISA口座で運用した場合、譲渡損失が出たとしても損益通算はできません。
損したら、損した分が損になるという…まぁ、あたりまえなのだけど救われる制度がありません。これは、投資全体の効率を考える上で注意が必要なポイントです。
譲渡損の繰り越しができない
さらに、NISA口座で運用するつみたてNISAには、譲渡損の繰り越しも認められていません。
これは、つみたてNISA内で発生した損失を、翌年以降に繰り越して利益から差し引くことができないということです。
そもそも繰越控除とは、譲渡損失を翌年以降の3年間にわたり繰り越すことができる制度のこと。
繰越控除=譲渡損失を翌年以降の3年間にわたり繰り越すことができる制度
つまり、譲渡損失を3年間なら利益と相殺できるってこと。
例えば、以下のような投資成績だった場合、100万円の損失を取り戻すまでは課税されません。
2024年:100万円の損失
2025年:50万円の利益
2026年:60万円の利益 →ここでやっと10万円分が課税される
ただし、繰越控除は繰り越す年と翌3年間は、毎年確定申告が必要だよ。
つみたてNISAの場合は、繰越控除ができない点に注意が必要です。
投資対象・銘柄が限られていて自由に選べない
つみたてNISAのもう一つのデメリットは、投資対象となる銘柄が限られていることです。
金融庁が定める一定の基準を満たす投資信託のみが選択できるよ。
投資者が望む特定の銘柄が対象になっていない場合、自由に投資することはできません。
ただし、金融庁が定める一定の基準を満たす投資信託=長期的に安心して投資できる銘柄ということでもあるので、選び方で失敗しにくくなるというメリットもあります。
つみたてNISAで投資できる銘柄は、日々更新されているので、積極的にチェックしていきましょう。
つみたて投資枠対象商品届出一覧|金融庁
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/products/
金融庁のキャラクター、つみたてワニーサのXでは、新しい投資信託が追加されるとおしえてくれるので、フォローしておくといいかも。笑
引用:つみたてワニーサ|金融庁
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つみたてNISAを2年やって後悔した体験談(ブログ管理人の場合)
ここからは、実際に2022年と2023年につみたてNISAを選択した本ブログ管理人の枝豆が、ちょっとだけ後悔した体験談を整理してみたいと思います。
全体的には良かったとは思っているけど、振り返るといくつかの後悔はあるのよね…これからつみたてNISAを始めようと考えている方々の参考になれば幸いです。
最大の後悔はもっと早くやっておけばよかった
クレカ積立のお得度を甘く見ていた
資金に余裕があるなら一括投資も検討すべきだった
一つずつ見ていきましょう。
最大の後悔はもっと早くやっておけばよかった
私がNISAを始めたのは、2021年です。
2018年から始まってますから、3年もやらずに放置していたということ。
実は2018年の段階で、ちゃんと金融機関に足を運び、NISA制度について質問もしているの。
しかし、説明を聞けば聞くほど複雑に感じてしまい、すぐにNISAをはじめることができませんでした。
ちょっと様子をみようと思ったのを今でも覚えてる。笑 特に気になっていたのは税制面で、ただでさえ毎年青色申告にひーひー言っているので、これ以上複雑になるのはいや…と変な誤解をしてしまったのよね。
今となっては、この遅れが最大の後悔ポイント。
もともと特定口座では株式投資をしていたので、NISA口座にそんなにおびえる必要はなかったのですが、当時少し忙しかったのもあって、理解が遅れたのはとても残念。
2021年からはじめた私のNISA口座の評価損益は、現状すべてプラスですが、もっと早く始めていたら、もっとプラスが大きかったと思うと、ちょっとだけ残念です。
時間は投資において最も貴重な資源の一つです。早期に始めることの重要性を痛感しています。
クレカ積立のお得度を甘く見ていた
もう一つ、つみたてNISA関連で後悔していることと言えば、クレジットカードを使った積立投資のメリットを軽視していた点です。
クレジットカードで積立すると、ポイント還元などの追加的なメリットを享受できることはもちろん知っていました。
でも、設定を見直すのが面倒で放置してたんだよね…笑
わたしが使っているマネックス証券のマネックスカードのポイント還元率は、1.1%。
そんなに大きな金額ではないにしても、1回設定するだけでOKならば絶対にやっておいて損はないハズ。
これが長期にわたると意外と大きな額になります。
特に2024年からはクレカ積立でつみたて可能な金額が10万円に引き上げられるという金融庁のパブリックコメントも出ているため、より重要性が増しそうです。
本年1月から開始された新しいNISA制度において、つみたて投資枠が毎月に換算して10万円に引き上げられることを念頭に、クレジットカード決済による積立投資が、実務上、現行法令の上限額である10万円よりも制限されている状況が解消されるよう、必要な制度的見直しを行うことが適当であるとの提言をいただきました。(中略)改正時期につきましては、投資家の利便性向上を早期に図るという観点から、本年3月中にも公布・施行ができるよう準備を進めてまいりたいと考えています。
新NISAでは、これまでの後悔と反省から、ばっちりクレカ積立の設定が完了してます!3月には10万円の引き上げがあるかも…楽しみです。
資金に余裕があるなら一括投資も検討すべきだった
旧NISA制度は、つみたてNISAと一般NISAのどちらかを選ぶ必要がありました。
2022年と2023年につみたて投資を選んだ私ですが、実はその前の2021年は一般NISAを選んで投資をしています。
これ…特に深い理由があったわけではなく…どちらも経験してみたかったんだよね。笑
しかし、今思うともう少し深く考えるべきだったかなと後悔しています。
というのも、一般NISA枠は年間最大120万円、積立NISA枠は年間最大40万円と、投資できる金額に大きな違いがあるため、評価損益にかなり大きな差が開いてしまいました。
実際の画面を公開すると…こんな感じ。
引用:マネックス証券
時間分散が可能な積立投資のメリットは多いものの、資金に余裕がある場合は一括投資の選択肢も検討すべきだったと感じています。
特に2022年はいわゆる下落相場でかなりヨコヨコしていたため、ここで大きな資金を投入しておけば、一括投資によって平均取得コストを下げ、回復時の利益を最大化できるチャンスがありました。
あーもったいない…w
もちろん、一括投資は市場のタイミングを見極める必要があり、リスクも伴いますが、資金の使い方についてもっと柔軟に考えるべきでした。
これらの体験を通じて、つみたてNISAにおける投資戦略は、一人ひとりのライフステージや資金状況、リスク許容度に応じて柔軟に考える必要があることを学びました。
また、投資は早期に始めるほど有利であり、利用可能な全てのメリットを最大限に活用することが重要です。
これから投資を始める人!私の後悔を繰り返さないよう、ぜひ参考にしていただければと思います。
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つみたてNISAのよくある後悔&失敗例(ブログや知恵袋あるある)
ここからは、さらにつみたてNISAを始める際、多くの人が陥りがちな失敗や後悔について、クチコミも整理しながら、よくある後悔&失敗例をまとめてみましょう。
貯金もなく家計が赤字なのに始めてしまった
積立金額の設定が高すぎて継続はムリだった
投資家としてのメンタルが保てず暴落時に辞めてしまった
証券会社ではなく銀行で口座開設してしまった
口座開設したが結局何も買わずに放置してしまった
米国株(株式)に集中投資しておけばよかった
ポイント利用などもっとお得な方法を調べるべきだった
ポイントにつられて投資信託を購入してしまった
信託報酬などの手数料を確認しておけばよかった
含み損を抱えた時にすぐに売ってしまった
含み益が出た時にすぐ利益確定してしまった
みんないろんな後悔してる!笑 一つずつ見ていきましょう。
貯金もなく家計が赤字なのに始めてしまった
つみたてNISAに関わらず、株式投資は必ず余剰資金で行いましょう。
日々の生活費や緊急時の貯金がない状態で始めてしまうと、リスクが高すぎて、結局辞めてしまうことになったり、ムリして続けることでメンタル面の不調に繋がります。
ることはリスクが高いです。金融庁のガイドラインでも、投資前には生活費や緊急時の資金を確保することが推奨されています。
投資を始める前に、まずは安定した貯蓄を築くことが大切です。
一般的には生活防衛資金として3ヶ月〜半年分を用意しておくのが良いと言われているよ。
総務省統計局の「家計調査年報(家計収支編)2022年(令和4年)」によると、単身世帯の1ヶ月あたりの生活費は約16万円です。
独身者の生活防衛資金=約16万円×3=48万〜97万円程度
わたしも少なくとも100万円は、現金で手元に残すようにしています。
積立金額の設定が高すぎて継続はムリだった
積立金額は、自身の収入や支出を考慮して無理なく続けられる額に設定することが重要です。
結局、ムリなく長期投資ができないと意味ないの…!
高額を設定しすぎると、生活費を圧迫し、結果的に投資を中断せざるを得なくなることがあります。
積立額はいつでも変更できるため、状況に応じて見直しを行う柔軟性も持ちましょう。
つみたてNISA売った、それに対して売るなのツイート見かけました。
昨年わたくしも(汗)1年目張り切って買いすぎたんですよね。
今はそれも必要な経験だなと思えます
引用:Xより
うん、貴重な学びですね!新NISAに活かしていこう~
投資家としてのメンタルが保てず暴落時に辞めてしまった
市場の暴落は避けられないものであり、投資を続ける上でメンタルの強さが求められます。
暴落時に慌てて投資をやめてしまうと、長期的な資産形成のチャンスを逃すことになります。
金融広報中央委員会では、金融教育の目標として、長期的に資産運用に取り組むことの大切さを唱えています。
貯蓄の意義を理解し、貯蓄の習慣を身に付けるとともに、期間と金利の関係を理解し、長期的、継続的に貯蓄・運用に取り組む態度を身に付ける。併せて、金融商品の基本的な特徴を理解し、運用に当たっては、リスクとリターンの関係などを踏まえ、自己責任の下で判断する態度を身に付ける。
資産運用は長期的な視点が必須!短期的な市場の変動に惑わされないメンタルや心構えが必要です。
つみたてNISAを開始して「下がったヤバイ」「含み損になった」「口座見ないようにする」ってアタフタしても、ベテランさん達は淡々と買い増ししたり日常ツイート、いつもと変わらないのが経験値の差を感じる。
引用:Xより
確かに…!投資歴が長い人ほど、市場の動きに惑わされなくなるよね…。
証券会社ではなく銀行で口座開設してしまった
銀行での口座開設は手続きが簡単で安心感があるかもしれませんが、手数料が高い場合が多く、投資の選択肢も限られがちです。
ネット証券会社では低コストで多様な投資商品を提供しており、積立NISAにおいてもより効率的な資産運用が期待できます。
また、通常の証券会社は法律によって、顧客の資産を自分の資産とは分別して管理することが義務付けられています。
これを「分別管理」っていうよ。
分別管理
=お客さまが証券会社に預託した大切なお金や有価証券を、証券会社の資産とは厳格に区分して管理する制度のこと
証券会社が破綻してもわたしたちの資産は守られます。
しかし、万が一証券会社が分別管理をしておらず、ルールを破っていた場合…それでも投資者保護基金制度によって、投資家一人当たり1000万円までは保障されることになっています。
証券会社に預けている金融資産は、分別管理と投資者保護基金制度の二重管理をされているというわけ。ただし、これはあくまで証券会社の場合だけ。
銀行で投資信託を購入した場合、投資者保護基金制度の補償対象に入らないため注意が必要です。
Q3 銀行など証券会社以外で購入した投資信託は、日本投資者保護基金の補償対象になりますか。
A 銀行などの証券会社以外の金融機関は、日本投資者保護基金の会員ではありません。そのため、銀行などでご購入された投資信託は日本投資者保護基金の補償対象にはなりません。(なお、銀行などでご購入した場合でも分別管理は義務付けられています。)
投資信託を買うなら、日本投資者保護基金の保障対象範囲になる証券会社から買う方が、保障が手厚いというわけです。
手数料の面だけでなく、いざという時のことを考えても、銀行の投資信託はちょっと心配…。
積立NISAは、半分お付き合いで銀行で始めてしまった。運用成績は悪くないのですが、信託報酬も高く、金額変更もイチイチ面倒くさく、正直、後悔しています…。9月ぐらいに銀行に申し出たら、来年の1月からネット証券に変えられるかしら??
引用:Xより
銀行の窓口では提供される情報が限られている場合が多く、かなり積極的に情報収集しないと自分に合う商品に巡り合えない可能性も。
個人的には自分で情報を収集し、100%自己責任で投資判断をくだすことができるネット証券のほうがおすすめです。NISA口座の乗り換えもできるようになったので、ぜひチャレンジしてほしい!
口座開設したが結局何も買わずに放置してしまった
意外と多いのが、つみたてNISAの口座を開設するものの、実際に投資を始める一歩を踏み出せずに終わるケース。
この行動の遅れは、貴重な時間を無駄にするだけでなく、複利の効果を最大限に享受するチャンスを逃すことにもつながります。
私もめんどくさがりなので耳が痛いけど…笑
せっかく口座を開いたなら、あとちょっと踏ん張って、つみたて設定をするだけです。
逆に設定さえしてしまえば、ずっと放置しててもお金は増えていく可能性があります。
口座を開設したら、たとえ少額からでも投資を開始し、資産形成の第一歩を踏み出しましょう。
米国株(株式)に集中投資しておけばよかった
多様な投資先の中でも、特に米国株は長期的な成長が期待される市場の一つです。
ここ数年の米国株の成長率は本当にすごいので、米国株に投資をしておけばよかったともう人は多いようです。
しかし、これから先の未来については、本当に米国株が強いかどうか、誰にもわかりません。
今できることは、米国株に投資をすることではなく、自分なりにいろんなデータを集めてこれから先の世界がどんな風に変わっていくか、自分のアタマで考えること。
それでも米国株市場がまだまだ伸びていくと思えば米国株に投資すべきだし、違うシナリオを描く人は自分のシナリオに合った投資先を選ぶべきです。
そして全ての資金を一か所に集中投資するのではなく、長期的な視点を持って分散投資をすることがおすすめです。
長期的なリターンの向上のために、ポートフォリオのバランスを考えながら投資先を選びましょう。
1年半程度、新興国は上がるしかないだろうと思い新興国株式をつみたてNISAで運用してました。しかし、全く上がらずに嫌になってつみたてをやめました💦最近見ても赤字のままで、王道の全世界、全米株式をお金かければよかったと後悔です😱
引用:Xより
もっともっと長期で投資したら新興国株式だって伸びるかもしれません。大事なのは、自分のアタマで考えたシナリオ通りに続けること!
ポイント利用などもっとお得な方法を調べるべきだった
証券会社や銀行では、積立投資を始める際に様々なキャンペーンやポイントプログラムを提供しています。
これらのプログラムを活用することで、投資のコストを抑えたり、追加のリターンを得ることが可能です。
しかし、多くの投資家がこれらのお得な情報を見落とし、結果として余分なコストを支払ってしまうケースがあります。
投資を始める前には、利用可能なキャンペーンや特典をしっかりと調査し、最もコストパフォーマンスの高い方法を選択しましょう。
賢くいろんな制度を利用できるように、常に投資や証券会社の情報にはアンテナを張っておきたいですね。でも…逆におまけのキャンペーンにひっぱられてしまっては本末転倒…笑
ポイントにつられて証券会社選択をしてしまった
多くの投資初心者が陥りがちなのが、「ポイント還元」や「キャンペーン」などの特典に惹かれて、証券会社を選択してしまうこと。
たしかに逆に情報に踊らされている人も結構いるよね…笑
確かに、短期的にはお得に感じるかもしれませんが、長期的な投資成果にとって最適な選択とは限りません。
証券会社を選ぶ際に最も重要なのは、手数料の低さ、取り扱い商品の多様性、利用のしやすさ、提供される情報の質などです。
特に、長期的な資産形成を目指すつみたてNISAでは、わずかな手数料の差が長期間にわたって大きな影響を及ぼすことがあります。
短期的なキャンペーンを意識しすぎず、総合的なサービスの質を見極めることが重要です。
ポイント還元を恒久的な制度と思わんばかりに証券会社選択の軸に据える人たちの「おめでたさ」たるや😅。
引用:Xより
投資周りのことは、証券会社選びもしかり、金融商品選びもしかり。短期で考えるともったいないよ。
信託報酬などの手数料を確認しておけばよかった
投資信託を選ぶ際には、信託報酬やその他の手数料を確認することが非常に重要です。
これらのコストは長期的に見ると大きな差となり、最終的なリターンに大きく影響します。
手数料の低い投資信託を選ぶことは、コストを抑えて効率的に資産を増やすための鍵となります。
積立nisa始めた時、右と左も分からず、とりあえずメインバンクに口座開設して、アクティブだから信託報酬高めだけど当時運用成績良かったひふみプラスでの積み立て始めて今に至るんだけど、色々後悔はしてる(やらんよりはマシだが 口座移すのは面倒だけどとりあえずひふみからS&P500に切り替える…
引用:Xより
銀行が信託報酬の説明をしないとはちょっと思えないんけど、銀行販売の投信はコスト高なことは間違いない 投資信託を買って本気で後悔してる。手数料ちゃんと説明してよ
引用:Xより
2014年からNISAを始めましたが、信託報酬0.5%のインデックスファンドを選んでました。2017年に「eMAXIS Slim」が発売されましたが、既にそれなりの運用益あったので放置してました。今年に入って両学長さんや投資系のYoutubeを見て変更しました。もう少し早く見直しておけば良かったと後悔です。😢
引用:Xより
初心者投資家さんあるあるですね。信託報酬はもちろん、運用報告書の中に書かれている総コストも合わせて確認して、網羅的に考えて全体メリットが大きい商品に投資しましょう。
含み損を抱えた時にすぐに売ってしまった
市場の変動により一時的に含み損が発生することは、投資において避けられない現象です。
しかし、短期的な市場の動きに過剰に反応して投資を売却してしまうと、長期的な資産形成の機会を逃してしまいます。
投資は長期的な視点で行うことが大切であり、一時的な含み損に動じず、冷静に対応することが求められます。
今まで何度も同じミスを犯して来た。下げで狼狽、売って後悔。もう、次は同じミスをしたくない。
引用:Xより
狼狽売りがいちばんもったいない!暴落の時こそ冷静に!
含み益が出た時にすぐ利益確定してしまった
一方で、含み益が出た際にすぐに利益を確定してしまうことも、長期的な視点から見ると得策ではありません。
市場の成長に伴ってさらに利益が拡大する可能性を考慮し、投資目標やリスク許容度に基づいて適切なタイミングで売却を検討することが重要です。
新ニーサを理由に現金比率を高めようと特定口座の積立分を売却しましたが、あれは失敗だった。( ; ; )積立をやめても株は売るべきではない!たとえ新ニーサで非課税枠が増えようが今持ってる株を売ってまで乗り換えるべきではない!
引用:Xより
利益確定のタイミングは、慎重にかつ戦略的に決定しましょう。
iDeCoで後悔する人は多いが、つみたてNISAで後悔する人は少ない!
細かい後悔はあるにせよ、基本的には後悔する人が少ないのがつみたてNISAです。
なぜならつみたてNISAって、投資してしまってからでも軌道修正しやすいんだよね。
つみたてNISAをはじめた人に後悔が少ない理由は、投資による利益が非課税になるというだけの、とてもシンプルな制度だから。
一方、同じく国が用意した個人向け投資支援制度である個人型確定拠出年金(iDeCo)は、後から軌道修正できる範囲が少ないため、後悔する人が多くなりがちです。
最近ほんとに家計が苦しい。やばいです💦月の積立は厳守したかったけど、そんなことも言ってられず、泣く泣く減額または停止しました😭(iDeCoはやめられない、がこういう時ジワジワ効きますね😅減額はできますが…)
引用:Xより
節税のためiDeCoを始めた後に、独身男性の平均寿命が66歳と聞いて、始めたの後悔している(iDeCoはやめられないし途中で引き出せない)
引用:Xより
iDeCo含め確定拠出年金は、日本の国家財政に左右されるという意味ではリスクでギャンブルだから、日本の年金制度を信じられる人がやればよいと思う。最近マッチング拠出の”減額”を考えていたりします。個人にとって最大の問題は”やめられない”こと。
引用:Xより
iDeCoの「やめられない」は、メリットでありデメリットでもあります…笑
新NISAで失敗しないために意識すべきこと
つみたてNISAをやって、わたし自身を含め、みんなが後悔しがちなあるあるをまとめました。
ここからはこの反省を踏まえて、新NISAのつみたて投資枠で投資をする際に意識すべきことをまとめてみましょう。
始める前に投資目標を整理する
必ず余剰資金で投資をする
短期の暴落・暴騰で一喜一憂しない
長期的な視点でリスクとリターンを考える
純資産総額や総コストをよく見て商品を選ぶ
インデックスファンドをベースにしたコアサテライト戦略が吉
SNSや他の投資家に影響を受けすぎない
途中でやめたくなったら放置という戦略も
一つずつ見ていきましょう。
始める前に投資目標を整理する
つみたて投資は、最初に決めた目標をぶらさずに長期的に投資していくものです。
だからこそ、一過性の短期投資とは違い、最初の目標がとても重要。
つみたて投資は、始める前に自分自身の投資目標を明確にすることからはじめましょう。
・資金を運用する目的は?
・投資期間は?
・リスク許容度は?
・必要な資金額は?
目標を明確にすることで、どのような投資商品が自分に適しているか、またどの程度のリスクを取るべきかを判断する基準ができます。
なるべく細かく資金目標を立てたほうがやる気になるよ!
必ず余剰資金で投資をする
投資は常にリスクを伴います。
そのため、生活費や緊急時に必要な資金を投資に回すことは避け、必ず余剰資金で行うようにしましょう。
余剰資金で投資を行うことで、市場の変動による影響を最小限に抑え、長期的な視点で投資を続けることが可能になります。
今現在の生活を楽しみながらできる範囲に留めましょう。
短期の暴落・暴騰で一喜一憂しない
市場は常に変動しており、短期的な価格の暴落や暴騰は避けられません。
重要なのは、これらの短期的な市場の動きに一喜一憂せず、初めに設定した投資目標に基づいて長期的な視点を持つことです。
慣れは大事!投資をはじめて約15年の私は、サラリーマンの年収程度のお金が1日で増えても減っても、そんなに心は動きません。笑
長期的な視点でリスクとリターンを考える
投資においてリスクとリターンは表裏一体です。
高いリターンを目指す場合、それに見合ったリスクを受け入れる必要があります。
リターンだけとか、リスクだけってことはないんです。
自分のリスク許容度を正確に把握し、長期的な視点でバランスの取れたポートフォリオを構築することが、資産形成の成功につながります。
純資産総額や総コストをよく見て商品を選ぶ
投資信託を選ぶ時は、必ず純資産総額や総コストを確認しましょう。
純資産総額が大きいファンドは、一般的に流動性が高く、コスト効率が良い傾向にあります。
また、総コスト(信託報酬やその他の手数料)が低い商品を選ぶことで、長期的な運用成績に大きな差が出ることがあります。
隠れコストと言われる、目論見書には載っていないコストもちゃんとチェックしてね。
インデックスファンドをベースにしたコアサテライト戦略が吉
長期的な資産形成においては、インデックスファンドをベースにしたコアサテライト戦略が効果的です。
コア部分には、低コストで市場平均のリターンを目指すインデックスファンドを配置し、サテライト部分には、自分が惹かれる特定のテーマやセクターに特化したファンドを加えることで、リターンの向上を狙います。
この戦略により、リスクを分散しつつ、市場の平均を上回るパフォーマンスを目指すことが可能になります。
SNSや他の投資家に影響を受けすぎない
SNSやインターネット上での情報は、投資判断の参考になることがありますが、それに影響されすぎることは避けるべきです。
特に、短期的なトレンドや未確認情報に基づいた投資判断はリスクが高く、長期的な資産形成の妨げになることがあります。
自分自身の投資目標とリスク許容度に基づいて、冷静な判断を心がけましょう。
必要な情報をSNSから得るのはいいことだけど、引っ張られ過ぎないように注意が必要!
途中でやめたくなったら放置という戦略も
投資を始めたものの、市場の変動や自身の状況の変化により、途中でやめたくなることもあるかもしれません。
しかし、投資は長期戦であり、一時的な市場の変動に左右されずに続けることが重要です。
もし、投資を続ける自信がなくなった場合でも、無理に売却するのではなく、一時的に放置するという選択肢もあります。
市場が回復するのを待ち、再び投資を見直すタイミングを見計らうことも、賢明な戦略の一つです。
見たら危険かも…と思ったら見ないというのも、わたしがよくやる作戦です。笑
まとめ:つみたてNISAをやって後悔したこと3選!ブログで語る本音
今回は、つみたてNISAをやって私が後悔したことや多くの人が後悔していることをクチコミとともに紹介してみました。
【つみたてNISAをやって私が後悔したこと】
最大の後悔はもっと早くやっておけばよかった
クレカ積立のお得度を甘く見ていた
資金に余裕があるなら一括投資も検討すべきだった
【つみたてNISAのよくある失敗談】
貯金もなく家計が赤字なのに始めてしまった
積立金額の設定が高すぎて継続はムリだった
投資家としてのメンタルが保てず暴落時に辞めてしまった
証券会社ではなく銀行で口座開設してしまった
口座開設したが結局何も買わずに放置してしまった
米国株(株式)に集中投資しておけばよかった
ポイント利用などもっとお得な方法を調べるべきだった
ポイントにつられて投資信託を購入してしまった
信託報酬などの手数料を確認しておけばよかった
含み損を抱えた時にすぐに売ってしまった
含み益が出た時にすぐ利益確定してしまった
結局のところ、時間分散が可能でいざとなったらやめられるつみたてNISAの場合、取り返しのつかない後悔に繋がることは少ないように思います。
後悔&反省は、次の投資家としてのステップアップに繋がることが多いので、まったく無駄にならないのもつみたてNISAのいいところ。
とはいえ、できることなら後悔と反省はなるべくないようが良いので、これから新NISAのつみたて投資枠で投資をはじめる人は、ぜひ参考にしていただけるとうれしいです。
いつだって、投資を始めるベストなタイミングは「今」です。
それでは今日もまめまめたのしい一日を。
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