つみたてNISA(旧NISA)やつみたて投資枠(新NISA)で、元本割れする確率はどのくらい?元本割れする確率をゼロに近づける方法ってあるの?
今回は、こんな方に向けた記事です。
▼本記事の内容
・つみたてNISAで元本割れする確率は?
・元本割れしたらどうなるの?
・元本割れする確率を下げる方法は?
ご紹介内容はあくまで個人の見解と運用実績であり、正確性や安全性を保障するものではありません。また情報提供のみを目的としており、投資、法務、税務その他のアドバイスを意図しているわけでもありません。当サイトに掲載された内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねますのでご了承ください。詳細はこちら
投資初心者の方はびっくりするかもしれませんが、つみたてNISAを始めた人の多くは、元本割れを経験します。
これはめずらしいことじゃありません。わたしももちろん経験してるよ。
最初はびっくりするかもしれないけど、ある意味これはあたりまえ。
なぜなら、つみたてNISAや新NISAのつみたて投資枠で購入する株式や投資信託は、毎日その価格が変動するからです。
マイナスに触れたり、プラスに触れたりして、徐々に資産が増えていくのが一般的。
だから、元本割れ→狼狽売りがいちばんよくありません。
この記事では、つみたてNISAで元本割れする確率や、元本割れする確率をなるべく下げる方法を徹底解説!
あらかじめ知っておくことで、投資マインドや握力を鍛えるお手伝いができれば幸いです。
旧NISA・新NISAともに元本割れリスクがある
投資をするなら、必ず経験するのが「元本割れ」です。
そもそも元本割れとは?
つみたてNISAで元本割れするとどうなる?
2024年からの新NISAで元本割れリスクが減る?
元本割れが心配な人はつみたてNISAをやらないほうがいい?
まずは元本割れの基本について整理してみましょう。
そもそも元本割れとは?
元本割れとは、現在の額が投資した額(元本)を下回ることを言います。
元本割れ=現在の額が投資した額(元本)を下回ること
例えば100万円投資して、1か月後に90万円になってしまったら、それは元本割れです。
100万円(元本)ー10万円(損失額)=90万円(現在の額)
国(金融庁)が推奨するNISA制度で、まさか元本割れするなんて…
いやいや、そもそもNISA制度は、短期投資を目的にしていないの。笑
2023年までのつみたてNISAや、2024年から始まる新NISAのつみたて投資枠は、金融庁が推奨する制度です。
そのため、人によっては、「国が推奨する制度で元本割れすることはないだろう…」などと、かんたんに考えてしまうこともあるみたい。
投資はあくまで自己責任です。
自分のお金の使い道は、あくまで自分で責任をもって決めるのが大前提。
それは、NISA制度をつかった資産運用でも同じことです。
つみたてNISAで元本割れするとどうなる?
つみたてNISAで元本割れしたら、借金だらけに…。
コワい人達が家に押しかけてきたらどうしよう…。
いやいや、そんなことはないので心配しないで。
つみたてNISAは借金になりません。笑
つみたてNISAやつみたて投資枠に投資したお金の減少幅は、あくまで投資したお金の範囲に限定されます。
100万円投資をしたら、最大100%のマイナスになったとしても、損失額は100万円までです。
100万円(元本)ー100万円(損失額)=0万円(現在の額)
投資したお金以上にマイナスとなり、借金ができることはありません。
借金にはならないけど、全部なくなる可能性はゼロではないので、必ず日常生活に支障がない範囲で投資をしましょう。
2024年からの新NISAで元本割れリスクが減る?
NISA制度は2024年に内容が改正され、2024年から新NISAが始まります。
新NISAでは、これまでの「つみたてNISA」が「つみたて投資枠」として生まれ変わり、非課税保有期間が「無期限化」されます。
これまで:つみたてNISAの非課税保有期間は20年
これから:つみたて投資枠の非課税保有期間は期限なし
ん?どゆこと?
ちょっと複雑よね…説明します!
これまでのつみたてNISAでは、非課税口座で保有できる期間は20年に限定されていました。
そのため、20年後にはなにもしなくても、非課税口座から通常の特定口座に自動で振り出され、利益が確定されることになります。
しかし、2024年からはじまる新NISAでは、この非課税保有期間が撤廃されたため、勝手に利益確定されることなく、これまでより長く運用することができます。
運用できる期間が長くなる=元本割れしていてもリカバーできる期間が増えたということになるので、元本割れリスクが減ると考えることもできそうです。
旧NISAのつみたて投資枠でも20年の投資期間があるので、そんなに元本割れリスクが高いわけではありません。
しかし、万が一20年前後に大暴落がきたら、元本割れのまま振り出されてしまう可能性も。
そんなレアケースでも、そのまま持ち続けることができるという意味で、新NISAは旧NISAより、さらに便利な制度になりました。
新NISAは旧NISAと比べると、大きくレベルアップしています!
旧NISA | 新NISA | |
---|---|---|
仕組み | つみたてNISAと一般NISAの 2種類があり、どちらかを選ぶ | つみたて投資枠と成長投資枠の 2種類があり、併用できる |
年間投資可能額 | つみたてNISAなら40万円/年 一般NISAなら120万円/年 | つみたて投資枠120万円 +成長投資枠240万円の 最大360万円/年 |
生涯投資上限額 | つみたてNISAなら 800万円/20年 一般NISAなら600万円/5年 | 1,800万円 (成長投資枠は、1,200万円 枠の再利用が可能) |
非課税保有期間 | つみたてNISAなら20年 一般NISAなら5年 | 制限なし(無期限化) |
投資可能期間 | 2023年まで | 制限なし(恒久化) |
個人的には、新NISAの最大のメリットは非課税保有期間の制限がなくなるところかなと思っています。元本割れリスクも減らせるよね!
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元本割れが心配な人はつみたてNISAをやらないほうがいい?
元本割れが心配…つみたてNISAはやらないほうがいい?
うーん。もちろん自己責任だけど、わたしは元本割れリスクがあっても、つみたて投資枠と成長投資枠の両方で投資する予定だよ。
未来のことは誰にもわからないので、どこかのタイミングで大きく元本割れをする可能性はゼロではありません。
しかし、過去のデータを見ると、15~20年の長期運用が可能であれば、元本割れリスクをほぼゼロに減らせることがわかっています。
5年間 | 20年間 | |
---|---|---|
元本割れ | 10%超 | なし |
投資額100万円あたりの 最終積立額 | 74~176万円 | 186万円~311万円 |
投資効率 | -0.26%~76% | 86%~211% |
もちろんこれは、単なる過去のデータ。
将来の投資を保障するものではないので、常に警戒してリスクを減らす努力をすることは必要です。
少なくとも、投資は長期投資が可能な人に有利であることは確か!
ゆっくり資産を増やすことを前提に投資戦略を立てましょう。
つみたてNISA&積立投資枠で元本割れする確率は?
ここからは具体的な元本割れの確率がどのくらいなのか、具体的なデータを見ていきましょう。
日本株&1年短期なら元本割れの確率は27%
米国株&1年短期なら元本割れの確率は37%
年金積立金&1年短期なら元本割れの確率は約30%
5年経つと元本割れの確率は10%~20%
20年経つと元本割れの確率はほぼゼロに?!
一つずつ見ていきましょう。
日本株&1年短期なら元本割れの確率は27%
つみたて投資は、長期投資が基本です。
ある意味、積立開始から1年程度では、元本割れをするのがあたりまえ。
下のグラフは、主に日本の成長企業に投資しているひふみ投信をつみたて購入した場合のパフォーマンスの比較です。
1年の短期投資では、元本割れの確率は27%でしたが、5年続けることで元本割れの確率が1%まで減っていることがわかります。
すごーーー!
米国株&1年短期なら元本割れの確率は37%
さらに、米国株に投資した場合のデータも見てみましょう。
下の表は、S&P500の運用期間と年平均リターンの最高値と最低値を示したものです。(1950~2017年)
S&P500の運用期間と年平均リターン
最高値 | 最低値 | |
---|---|---|
1年 | 52.6% | -37.0% |
5年 | 28.6% | -2.4% |
10年 | 20.1% | -1.4% |
15年 | 18.9% | 4.2% |
20年 | 17.9% | 6.5% |
25年 | 17.3% | 5.9% |
1年の短期投資では、元本割れの確率は37%でしたが、5年続けることで元本割れの確率が2.7%まで減っていることがわかります。
さらに、15年経つと最低値でもマイナスに触れることはなくなり、実質元本割れの可能性がゼロであったことがわかりました。
もちろん、あくまで過去の実績値で、将来のことはわからないことが前提です。
そもそも1年で52.6%も上がった時があるのがスゴイけど…笑
15年続ければほぼ元本割れはしないと考えてよさそうです。
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つみたてNISA、積立日のおすすめは毎月何日?
年金積立金&1年短期なら元本割れの確率は約30%
今度はバランス型の投資をしている、年金積立金のケースです。
下の表は、国内債券、国内株式、外国債券、外国株式の4種類の資産に25%ずつ、1年間運用した場合のリターンを示したもの。
年金積立金を1年間運用すると、約30%が元本割れすることがわかりました。
米国株だけの場合ほどリターンは多くないけど、リスクが7%程度抑えられました。
元本割れリスクが怖い人は、日本株を組み入れたり、債券を組み入れるなど、投資資産のバランス配分を考えて調整することで、自分の許容度に合わせた投資ができそうです。
5年経つと元本割れの確率は10%~20%
1年の短期投資では約30%の確率で元本割れすることがわかりましたが、5年経つとどうなるのでしょうか?
下のグラフは、金融庁が国内外の株式と債券に積立投資を行い、5年間保有した時の年間収益率を計算したもの。
※積立投資期間は各年1月~ 12月の一年間です。
※年間収益率 :資産運用で得られた一年当たりの利益率
※日本株式:TOPIX配当込み株価指数
日本債券:BPI総合インデックス
海外株式:MSCIコクサイインデックス(円換算ベース)
海外債券:FTSE世界国債インデックス(除く日本、円ベース)
このデータを見ると、1年では30%程度だった元本割れの確率が、5年では10~20%ぐらいまで減っていることがわかります。
よし!着実に元本割れの確率が減っている!
20年経つと元本割れの確率はほぼゼロに?!
さらに、金融庁は同じ条件で20年間保有した時の年間収益率も計算してくれています。
このデータを見ると、保有期間が20年になると、元本割れリスクはほぼ0%に近い値まで下がることがわかります。
つみたて投資において、長期運用することって本当に大事なことなんだなぁ…。
このデータでは、日本株式、日本債券、外国株式、外国債券をバランスよく持っている場合のデータです。
S&P500のデータでは元本割れリスクがゼロに近くなるタイミングが15年程度(そのかわりリスクは高め)なので、組み入れる商品の違いによって、割合が大きく変わることもわかりました。
元本割れした状態で途中解約したらどうなる?
元本割れは、15~20年の長期投資であれば、ほぼ改善される可能性が高いことがわかりました。
そのため、基本的には元本割れしても放置するのが正解だと言えます。
元本割れした状態で途中解約したらどうなるの?
損失が確定しちゃうよ…不安なのはわかるけど、元本割れの時は放置がおすすめ!
途中解約のデメリットは、以下の通りです。
損失が確定し、それ以上は増えない
非課税枠が少なくなる(旧NISAの場合)
一つずつ見ていきましょう。
損失が確定し、それ以上は増えない
元本割れした場合に、途中で解約すると損失が確定し、それ以上は増えません。
そのまま放置しておけば、相場の上昇に伴って増えていく可能性があります。
そもそも、つみたて投資の成功のコツは、相場が悪い時に積立をやめずに買いむかえるかどうか。
価格が下がっている時に積立を継続すれば、割安価格で購入することができますが、逆にやめてしまうと損ばかりが目立つ結果になります。
つみたて投資は、とにかくやめないことが大事だと言われています!これは新NISAも同じだよ。
非課税枠が少なくなる
2024年からはじまる新NISAでは、年間投資枠の復活ができるようになりました!
そのため、もし解約しても、空いた枠で再投資することができます。
非課税枠が少なくなる心配は、今後はなさそうです。
しかし、2023年までのつみたてNISAの場合は、途中解約して売却すると、枠の復活はできません。
単純に非課税枠が減ってしまうことになるので、売却時は本当にそれでいいのか、改めて確認する必要があります。
わたしだったら、元本割れしても、回復を信じて投資し続けるけど…こればっかりは個人の投資耐性によるよね…
非課税期間終了時に元本割れしてしまったら?
非課税期間終了の直前に元本割れしてしまった場合、どうするのがいいの?
ひー。運が悪い…w 新NISAは勝手に振り出されることがなくなったので、わたしだったらそのまま続けるなー。
残念ですが、投資の世界はいつも予想できないアクシデントが起こります。
非課税期間終了直前に大暴落が起き、元本割れしてしまう可能性もゼロではありません。
課税口座で価格が戻るまで投資を続ける
売却して現金化する
そんな時、どんな対応をするのがよいのでしょうか?
課税口座で価格が戻るまで投資を続ける
2023年の旧NISAで行うつみたてNISAは、非課税保有期間=20年というルールがありました。
そのため、非課税期間終了直前に大暴落した場合、逃げ道がなく、損失を被るしか選択肢がありませんでした。
でも、2024年からはじまる新NISAのつみたて投資枠なら、非課税保有期間の制限がないため、元本割れしたまま保有し続けることができます。
すぐに使う必要がないお金であれば、そのまま運用を続けて回復を待つという選択肢がとれるようになりました。やったね。
もちろん、その後どんな値動きをするか予想はできませんが、これまでのデータを見た限りでは、株価はいつか戻り、引き続き成長を続けます。
わたしならそのまま価格が戻るまで投資を続けると思います。
売却して現金化する
どうしてもメンタル的に難しい場合、選択肢として、売却して現金化することも可能です。
暴落時はみんな、多かれ少なかれ、メンタルがやられます。
メンタルが最悪な時に狼狽売りして、後悔することがないように、普段から投資メンタルを鍛えておくこともおすすめです。
いったん、株から離れて、落ち着いてから考えるという方法もあると思うぞ。
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わたしの投資運用方針と資産目標
つみたてNISAで元本割れ確率を下げる方法
つみたてNISAやつみたて投資枠での投資は、最初は元本割れしてあたりまえです。
だから、自分のリスク許容度を把握し、自分に合った投資戦略を立てた上で、投資をするのがおすすめです。
やっぱり元本割れは、精神的にきついなぁと思ったら、元本割れの確率を前もって減らす方法もあります。
特に投資初心者は、元本割れの確率を前もって減らしておくのがおすすめです。
投資の目的と目標額を決める
資産分散方法を決める(株式・債券…)
地域分散方針を決める(日本株・米国株・全世界株…)
手数料の安い商品を選ぶ
価格変動に動揺せず、長期運用を心がける
暴落時の緊急対応リストを作っておく
つみたてNISAは15年の運用で売却タイミングを考える
一つずつ見ていきましょう。
投資の目的と目標額を決める
つみたてNISA・つみたて投資枠で投資をはじめるなら、まず投資の目的と目標額を整理しておくのがおすすめです。
10年後の家の修繕費用を作るためにお金を運用するなら、元本割れの可能性が大きいことを意識した投資をする必要があります。
その場合は、あまり大きなお金を投資するのはリスクが高すぎるかもしれません。
逆に30年後まで使う予定がない老後資金を作るなら、ほぼ元本割れがないことを前提に大きなお金を投資することも可能かもしれません。
目的によって、目標額が変わりますし、さらに投資先も変わります。
なんとなくつみたて投資をはじめるのではなく、目的と目標金額を整理して、毎月の積立額を逆算すると、元本割れリスクもある程度想定でき、メンタルが乱されることもありません。
資産分散方法を決める(株式・債券…)
元本割れリスクは、投資対象によって大きく異なります。
特に短期の場合は、株式と債券の混合型の投資信託を選ぶことで、リスクを減らすことが可能です。
でも…NISA口座を使うなら、ちょっと注意が必要…!
つみたてNISAや新NISAのつみたて投資枠は、あくまで運用益が非課税になる制度です。
債券は元本割れリスクが減る反面、運用益も減らしてしまう傾向があるため、投資効率が下がってしまう可能性があります。
運用益が多ければ多いほどお得なつみたてNISAの場合は、債券の組み入れがどのくらい必要かは慎重に判断してください。
わたしはある程度、リスク許容度高めなので、債券は組み入れずに運用中です。
地域分散方針を決める(日本株・米国株・全世界株…)
元本割れリスクは、投資する地域とその分散方法によっても大きく異なります。
例えば、経済成長の伸びしろが多い新興国株は、大きく成長する可能性がある一方で、政治的・経済的なリスクも大きくなります。
全力で新興国株に投資する場合、元本割れリスクが大きくなることは予想できます。
また、米国株の割合をどうするかも元本割れリスクに大きく関係するポイントのひとつ。
一般的に日本株より米国株の方が、リターンもリスクも大きくなりがちなので、組み入れ割合は慎重に検討する必要があります。
迷ったら、とりあえず全世界株を買う…っていう人もいるけど、全世界株のうち60%は米国株なので、その点は忘れずに!
手数料の安い商品を選ぶ
元本割れリスクは、各投資対象の手数料も大きく関係します。
同じ投資対象への投資でも、管理する会社によって運用手数料には差があるからです。
特につみたて投資の場合は、長期的に投資し続けることになるため、信託報酬が少しでも少ない商品を選ぶのがコツ。
信託報酬は毎日差し引かれる費用なので、長期運用すればするほどその差が大きくなります。
信託報酬の違いが1%未満であっても、運用結果が数百万円開いちゃうこともあります…!個人的には0.4%以上の投資信託は警戒するかな…笑
価格変動に動揺せず、長期運用を心がける
つみたてNISAや新NISAのつみたて投資枠で投資する商品が決まったら、あとは日々の価格変動は気にせず、なるべく長く投資することを心がけましょう。
どんなに素晴らしい計画でも、途中で積立入金額を減らしてしまっては、意味がありません。
長期継続的に積立を続けられるよう、毎日の生活費を管理して、浪費をしないことも成功の秘訣です。
特にもともと5年~10年程度の短い運用計画の場合は、元本割れリスクが高いため、途中で入金をやめざるを得なくなることがないように注意しましょう。
暴落時の緊急対応リストを作っておく
暴落は必ずやってきます。
必ずやってくるのにどうしても正常な判断ができず、狼狽売りをする人が後を絶ちません。
わたしは、いざという時の緊急対応リストをあらかじめ作っておいて、狼狽売りを防ぐようにしています…
例えば、暴落時はこれをする…というような項目を簡単に箇条書きでまとめておくだけで、冷静な対応ができるかもしれません。
・暴落時は落ち着くまで自分の資産状況を見ないようにする
・暴落時は投資信託「●●」を「●●円分」買い足す など
わたしは狼狽売りはそんなにしないんだけど、なかなか買いむかえないので、あらかじめ暴落が来た時に買いたい株を決めておくようにしてます。笑
暴落が来てからは、なかなか正常な判断が難しくなる人も多いと思います。
その時のために、暴落時の緊急対応リストを作っておくのはおすすめです。
つみたてNISAは15年の運用で売却タイミングを考える
2024年からはじまる新NISAは、非課税保有期間が無期限化されたため、自由に利益確定のタイミングが選べるようになりました。
なので、そんなにシビアに売却タイミングを考えなくても大丈夫になりました!
しかし、旧制度のつみたてNISAは、非課税期間が20年間と決まっています。
新NISAがはじまった後もこの運用は続き、20年間経過後には自動で特定口座に吐き出されてしまいます。
20年間ずっとほったらかしにしておくのが正解かどうかは、ちょっと今の時点ではわかりません…
世界経済の状況を見て、場合によっては15年目などの少し前の時期に売却したほうが利益が大きくなる可能性もあります。
つみたてNISAだからと言って、ほったらかしにしすぎるのではなく、非課税期間を自分できちんと把握しておきたいところです。
自分にも言ってます…笑 ついついほったらかしにしちゃうから、これからもきちんと管理していきます…!
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実績公開!わたしのNISA口座は元本割れしてる?してない?
実際のところ、1年目は多くの方が元本割れするというNISA口座。
わたしのNISA口座は元本割れしているのでしょうか?
実際のデータを公開してみたいと思います。
まだつみたてNISAをしたことがなくて、ちょっと不安になっている人の参考になればうれしいです。
米国株式(S&P500)の運用実績
わたしは2022年からNISA口座でつみたてNISAを選んでいます。
つみたてNISAで購入していた商品は、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)で、米国株100%で運用中です。
約2年経ったつみたてNISAの評価損益は、以下のとおり。
評価損益:164,044円 (+21.30%)
元本割れはしていません!でも…最初から1回も元本割れしていないわけではないんです。
米国株式(S&P500)の毎月の評価損益
下の表は、約2年間の毎月の評価損益ですが、つみたてNISAを開始してから約1年経つ頃までは、ヨコヨコとしたレンジ相場でした。
そして、何回か元本割れも経験しています。
日付 | 評価損益(円) | 評価損益(%) |
---|---|---|
2023年12月 | 164,044 | 21.30% |
2023年11月 | 158,726 | 20.61% |
2023年10月 | 95,508 | 12.90% |
2023年9月 | 120,906 | 17.02% |
2023年8月 | 140,097 | 21.22% |
2023年7月 | 122,127 | 19.38% |
2023年6月 | 112,071 | 18.67% |
2023年5月 | 57,970 | 10.16% |
2023年4月 | 24,285 | 4.76% |
2023年3月 | 10,621 | 2.08% |
2023年2月 | 10,548 | 2.45% |
2023年1月 | -5,251 | -1.22% |
2022年12月 | -15,664 | -3.91% |
2022年11月 | 10,545 | 2.84% |
2022年10月 | 28,422 | 8.35% |
2022年9月 | -1,778 | -0.57% |
2022年8月 | 11,261 | 4.33% |
2022年7月 | 9,319 | 4.05% |
2022年6月 | -849 | -0.42% |
2022年5月 | 2,426 | 1.73% |
2022年4月 | 3,735 | 3.39% |
2022年3月 | 8,755 | 7.95% |
2022年2月 | -258 | -0.86% |
2022年1月 | 0 | 0.00% |
ここ1年はぐぐっと上がってきて、もう元本割れしなくなりましたね…このまま10年以上はじっと我慢の予定です。
\S&P500が気になる人は、こちらの記事も読んでみてね(*´▽`*)/
まとめ:つみたてNISAで元本割れする確率は?
つみたてNISAで元本割れする確率は、投資期間や投資対象によって大きく変わることがわかりました。
日本株&1年短期なら元本割れの確率は27%
米国株&1年短期なら元本割れの確率は37%
年金積立金&1年短期なら元本割れの確率は約30%
5年経つと元本割れの確率は10%~20%
20年経つと元本割れの確率はほぼゼロに?!
1年の短期投資では、約30%の確率で元本割れし、5年後には確率が10~20%程度まで減少します。
そして、20年間投資を続けると、元本割れの確率はほぼゼロ%まで減少させることができます。
また、投資対象によっても、元本割れ期間は大きく変動し、リスクが大きいほうがリターンも大きくなることがわかりました。
債券割合が多い→リターン&リスクともに下がる
米国株割合が多い→リターン&リスクともに上がる など
つみたてNISAで元本割れしないようにすることが、必ずしも正しい投資というわけではありません。
元本割れするリスクが上がる一方で、資産を増やせる可能性も高まる場合もあるからです。
要は、自分のリスク許容度を正確に把握し、自分にあった投資方法を計画的に実践することがつみたて投資には大事であることがわかります。
投資の目的と目標額を決める
資産分散方法を決める(株式・債券…)
地域分散方針を決める(日本株・米国株・全世界株…)
手数料の安い商品を選ぶ
価格変動に動揺せず、長期運用を心がける
暴落時の緊急対応リストを作っておく
つみたてNISAは15年の運用で売却タイミングを考える
2024年からは、新NISA制度がはじまり、つみたて投資枠で運用できる金額が40万円から120万円に拡大します。
自分らしい運用方法を模索して、ぜひ人生をより豊かにするためにつみたてNISA・つみたて投資枠をご活用ください。
わたしも自分に合った投資法をこれからも長期的に続けていき、目標金額への到達を目指します…!
それでは今日もまめまめ楽しい一日を。
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