「メタバース」って、最近よく聞くんだけどなんのこと?
フェイスブックも社名を「メタ」に変えたらしいけど関係あるの?
そうなんです!
日本でも人気のSNSであるFacebookが、17年にわたって使ってきた社名「Facebook」を「Meta」に変更しました。
Facebookの生みの親であるマーク・ザッカーバーグ氏は、「これからはメタバースファーストで行く!」と、豪語されているようです。
株式市場でも、次に流行するテーマ株と言えば、「メタバース関連株」を挙げる投資家の方も多いとか。
でもなんだか、「メタバース」ってふわっとしてて、わかりにくいんですよね。
今回は
・メタバースとは?
・メタバースが注目されている理由
・注目のメタバース関連株やETFをご紹介
についてまとめてみたいと思います。
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メタバースとは?
メタバースは、英語で「Metaverse」と書きます。
今回はこの英語の意味から整理してみましょう。
メタバースの定義
「メタバース(Metaverse)」は、「meta(超越した)」と「universe(宇宙)」を組み合わせた造語です。
メタバース
=超越した宇宙
こりゃ、あいまいでわかりにくいハズですw 超越した宇宙ってww 具体的になんのことだか直訳するだけだと全くわかりません。
メタバースは、具体的にはVR技術を駆使して作る仮想空間サービスを指す言葉です。
メタバース
=超越した宇宙
=VR技術を駆使して作る3D仮想空間またはそのサービスのこと
もともとは、なんと1992年にSF作家のニール・スティーヴンスン氏が発表した小説「Snow Crash」に登場する仮想世界が起源とのこと。
なんとこの仮想世界の名前が、「メタバース」なのです。
小説が起源って、ちょっとおしゃれではありますよね(*´▽`*)
なぜ今メタバースなのか?
1992年に出版された小説の中の仮想世界「メタバース」が、なぜ今急に注目され始めているのでしょうか?
ひとつのきっかけとして注目されているのが、2021年10月にFacebook社が社名を「メタ・プラットフォームズ」に変更したことです。
17年も「Facebook」という社名を使ってきた同社が、社名を変えて「メタバース」に本気で取り組む姿勢が見えたことは衝撃でした。
「Facebook」の社名変更は急なように感じる人もいると思いますが、実は同社は2014年にすでにVR(仮想現実)機器を製造するオキュラス社を買収し、着々とVR機器の開発をすすめています。
メタバースが注目されている理由は、仮想空間でも現実世界と同じようにコミュニケーションや経済活動が行えるから。
これからわたしたちの生活を大きく変える可能性がある技術がたくさん使われているのです。
メタバース関連技術① 「VR」 とは?
VRは、バーチャル・リアリティ(仮想現実)を指す言葉です。
具体的には、ヘッドセットやボディスーツを身に着けて、圧倒的な没入感を得られる疑似体験を指しています。
VR(virtual reality:バーチャル・リアリティ)
=仮想現実
=ヘッドセットやボディスーツを身に着けて、圧倒的な没入感を得られる疑似体験のこと
ヘッドセットやボディスーツとVRアプリを利用することによって、ゲームやスポーツ観戦、バーチャルショッピングなどが仮想現実内でできるようになります。
コロナ禍で外に出にくくなったけど…もはや出なくてもいい時代が来ちゃう可能性があるのかも…w
メタバース関連技術② 「AR」とは?
また、VRと同じく注目されているメタバース関連技術として、ARがあります。
ARはアグメンティッド・リアリティ(拡張現実)を指す言葉です。
具体的には、現実の風景にさまざまな情報表示をすることを指しています。
AR(Augmented Reality:アグメンティッド・リアリティ)
=拡張現実
=現実の風景にさまざまな情報表示をすること
例えば、2016年にサービス開始しているゲーム「ポケモンGO」では、スマートフォンのカメラで周辺を撮影すると、ゲームグラフィックではなく、現実の風景に重ねてキャラクター画像がリアルタイム表示されました。
昔ちょっと流行った「セカンドライフ(Second Life)」や任天堂のゲーム「あつまれどうぶつの森」、アメリカのエピックゲームズの「フォートナイト」も仮想空間で遊ぶゲームで、メタバースの一種だと言われています。
メタバースの市場規模
暗号資産(仮想通貨)を中心とする投資ファンドを運用するアメリカの投資会社のグレイスケール・インベストメンツは、今後メタバース市場は大きく成長すると予想しています。
グレイスケールは、メタバースが生み出す収益は2020年の1800億ドルから2025年には4000億ドルに成長すると予測している。4000億ドルのうち、圧倒的大部分を占めるのはゲーム内での課金という。
引用:Yahooニュース
今後、仮想空間の中で自社サービスやコンテンツを消費者へ提供する企業が増えることが期待されています。
たった5年で、倍以上の市場規模になると言うのは、かなり速いスピードで成長することが期待されているということではないでしょうか?わーい、楽しみですね!
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メタバース関連株の5つの種類
「メタバース関連株」には、どんな株が該当するのでしょうか?
ここでは、一般的に関連があると言われている株の種類を5つご紹介します。
関連株① オンラインゲーム関連株
メタバースの関連技術との連動がいちばん進んでいるのは、オンラインゲーム業界だと言われています。
メタバース関連株:オンラインゲームの制作会社、ゲームプラットフォーム運用企業
メタバース関連株としては、オンラインゲームの制作会社やオンラインゲームのプラットフォームを持っている運営企業があります。
関連株② SNS関連株
社名を変えるに至ったFacebookはソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)サービスを運用しながら、VR機器事業に投資していく方針を発表しています。
ソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)サービスは、わたしたちに居場所を与えてくれるサービスですが、メタバースも仮想現実を作ると言う意味で、目的が類似しています。
そのため、メタバース関連の技術に注目しているSNS企業は増えています。
メタバース関連株:SNS運用企業、インターネットコミュニティ運用企業
関連株③ ゲーム機器関連株
オンラインゲームだけでなく、コンシューマーゲーム業界もメタバース技術には注目しています。
REPORTOCEANのレポートによると、ゲーム機器市場は2027年まで年平均成長率3.7%で成長すると予想されています。この成長の理由のひとつにメタバース技術の発展があります。
メタバース関連株:ゲーム機器製造企業
1年だけ切り取って3.7%成長なのではなくて、2022年から2027年まで毎年平均3.7%成長っていうのだから、結構な期待度ですよね!
関連株④ CPU&GPUなどの半導体関連株
半導体メーカーもメタバース技術と大きく関係があります。
これまではテキストや画像、動画の表示までしか必要なかったのに、メタバースの発展によって3次元の画像をリアルタイムに表示する必要が出てきます。
そうなると、明らかに処理速度が追いつきません。これまでとは比べものにならない処理能力の高いCPUやGPUが必要になります。
そのため、半導体メーカーも発展せざるを得ません。
メタバース関連株:半導体メーカー
関連株⑤ ライブエンタメプラットフォーム関連株
メタバースが進めば、観客を入れたリアルタイム性の高いエンタメを提供している企業の可能性が広がることが予想されます。
実際の会場を使わなくても、臨場感のある仮想空間を作って提供することができるからです。
スポーツ観戦や演劇、遊園地などもライブエンタメプラットフォームに入ります。
メタバース関連株:ライブエンタメプラットフォーム提供会社(スポーツ、演劇、ショー、遊園地など)
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注目のメタバース関連株ETFが登場!
メタバース関連銘柄に投資する方法のひとつとして、個別株ではなく、ETFを買う方法があります。
2021年6月に、ついにメタバース関連株だけを詰め合わせたテーマ型ETF「Roundhill Ball Metaverse ETF」が生まれ、注目されています。
テーマ型ETF「Roundhill Ball Metaverse ETF」とは?
メタバース関連株を集めたテーマ型ETF「Roundhill Ball Metaverse ETF」の概要は以下のとおりです。
純資産総額:$922 Million
取引所:NYSE Arca
設定日:2021年6月30日
ベンチマーク:Ball Metaverse Index
経費率:0.75%
発行済株式数:56,700,000
構成銘柄数:40
主な構成銘柄
8.14%:META PLATFORMS INC
8.05%:NVIDIA CORPORATION
7.47%:ROBLOX CORP
6.56%:マイクロソフト株式会社
5.58%:UNITY SOFTWARE INC
4.75%:SNAP INC
3.78%:AUTODESK INC
3.74%:アマゾンコム株式会社
3.66%:アップル社
3.61%:SEA LTD
2021年12月19日現在
まだ純資産総額は多くありません。これからどうなるか…期待してチェックしている投資家も多そうです!
メタバース関連ETFとS&P500の比較
2021年6月に登場したばかりのETFなので、まだまだこれからですが、12月現在で‐1.46%と少し値下がりが起きているのが残念なところ。
アメリカの代表的な株価指数のひとつであるS&P500と値動きを比較してみると…かなり動きが似ています。
しかし、市場全体が調整局面に入っていることもあって、停滞感はありそうですね。
11月末にパウエル議長がテーパリング加速の可能性を示唆したことで市場全体が停滞しています。特にテクノロジー株が調整に入っているので…今は特にあまり動きが良くないかも…。でも逆に、これからに期待ですね!
メタバース関連株(銘柄) アメリカ株
メタバース関連ETFの組み入れ銘柄のうち、メタバースをリードしようとしている注目の銘柄をいくつかご紹介しましょう。
まだ、どの企業が大きく伸びるか予想は難しいですし、企業数も多くないですが、それぞれの企業がそれぞれの発展をしようとしています。
注目① メタプラットフォームズ(FB:元Facebook)
メタバース関連ETFの構成銘柄としても大きな存在感を示しているのが、メタ・プラットフォームズです。
10月に社名をフェイスブックからメタ・プラットフォームズに改名したばかりの同社は、SNSの会社からメタバースの会社へ変わろうとしています。
2030年までにメタバースの利用者を10億人に増やすという目標を掲げて今後も巨額の投資を行う方針なのだとか!
もともと「フェイスブック」や「インスタグラム」などの29億人のSNSユーザーがいることもあり、メタバースの先行企業となることを期待されています。
しかし、一方でYahoo! Financesのアンケートで「今年のワースト企業」に選ばれるなど、悪いイメージが先行する一面も…。この理由はメタバースとは関係なく、むしろSNSサービスの影響です。
SNSが10代に与える心理的な害への対策が不十分というイメージがあるみたい…。Metaに改名した理由として、悪いイメージの払しょくという意味もあるのでは…といわれています。
さて、世界トップのメタバース企業になれるのか?!
注目② エヌビディア(NVDA)
エヌビディア(NVDA)は、アメリカのNASDAQ市場に上場する大手IT企業です。
特にゲームや高性能PC向けのGPUが売れて、主力事業になっています。
GPU(グラフィックスプロセッシングユニット)
=オンラインゲームなどによく使われる、リアルタイム画像処理に特化した装置のこと
仮想通貨のマイニングにGPUが活用されていたため、ブームに乗って2018年までゆっくり上昇し、その後発展が止まったように見えました。
しかし、コロナ禍のゲーム需要やテレワークの普及を味方につけることができ、今も株価は右肩上がりに成長中です。
注目③ ロブロックス(RBLX)
ロブロックス(RBLX)は、世界中の子どもたちに愛されるゲーミングプラットフォーム「ロブロックス」を運用している会社です。
「ロブロックス」は、ゲーム版Youtubeといわれるほど多くのゲームが配信されていて、ユーザーが独自のゲームを作ることも可能になっています。
ビジネスモデルはシンプルで、「ロブロックス」内のトランザクションごとの手数料で収益をあげているのですが、ユーザーが作ったゲームによる収益は開発者とロブロックス収益を分けるようにできています。
人が集まれば集まるほど業績が上がりやすい仕組みです。
デイリー・アクティブ・ユーザーや滞在時間は、前年同期比30%増え、順調に伸びています。
メタバース関連株(銘柄) 日本株
アメリカ企業ほどではないものの日本企業も、メタバース事業に参入しようとしています。
注目の銘柄をいくつかご紹介しましょう。
注目① グリー (3632)
グリーは100%子会社のREALITY株式会社を中心としたメタバース事業への参入を宣言しています。
「REALITY」は、スマートフォン向けバーチャルライブ配信アプリで、今後3年間で100億円規模の事業投資を行い、グローバルで数億人のユーザーを獲得することを目標にしています。
注目② ソニーグループ (6758)
ソニーグループは、アメリカ企業のEpic Games(Epic)に出資することで、メタバース事業に参入しようとしています。
Epic Games(Epic)と言えば、Z世代に爆発的な人気を博している「Fortnite(フォートナイト)」の配信会社として有名です。
「Fortnite(フォートナイト)」は、最大100人程度のプレイヤーが一度に戦うバトルロワイアルであるにも関わらず、ゲームの中でライブが開催されたり、ただコミュニケーションをとったりと、メタバース要素が強いゲームのひとつ。
ソニーグループはこれらのゲームへの出資をしながら、VRゴーグルの開発を行うなどして、音楽ライブやイベントをオンラインで楽しめる仮想空間を作ろうとしています。
注目③ KDDI(9433)
KDDIは、インターネット上に「渋谷区公認バーチャル渋谷」という仮想空間を作るなど、「都市連動型メタバース」の実現を目指しています。
「都市連動型メタバース」という言葉が意味するのは、バーチャル空間と現実世界の連動です。
KDDIは、バーチャル空間での活動が現実世界で還元される仕組みづくりを進めていくと言います。
事情があって外に出ることができなかったり、健康上の理由で人前に出ることができない人でも、バーチャル空間でアルバイトをして、お金を稼ぐことができます。
日本企業が考えるメタバースは、本当に個性的!アメリカはゲーム特化型のサービスが多いけど、日本企業はそれぞれの企業がそれぞれの理想的な可能空間のあり方を模索している感じですね。
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まとめ ~メタバース関連株の注目銘柄~
メタバースとは、VR技術を駆使して作る3D仮想空間またはそのサービスのことを指します。
メタバース
=超越した宇宙
=VR技術を駆使して作る3D仮想空間またはそのサービスのこと
メタバースが生み出す利益は今後大きく成長することが予想されていて、特にゲーム業界でのメタバース事業の発展が注目されています。
2021年6月には、メタバース関連株をパックにしたETFも発売されるようになり、そのETFに含まれる企業は、これからのメタバース業界をけん引するのではないかと注目されています。
注目銘柄① メタプラットフォームズ(FB:元Facebook)
注目銘柄② エヌビディア(NVDA)
注目銘柄③ ロブロックス(RBLX)
元Facebookは、リブランディングをして社名を変更してまでメタバースに参入!個人的にはうまくいってほしいなぁ…笑
日本企業はアメリカ企業ほどメタバース一本で資産を投入している企業はないものの、今後は世界的なメタバース業界の拡大に引っ張られて、参入企業が増える可能性がありそうです。
参考にしてみてね。