つみたてNISA、やろうとしてたらもう12月になっちゃった。
12月はもう損だよね。意味なさそう。いいや、やーめた。
って思っている人いませんか?
ちょっとまった。ここで「やーめた」ってなったら、また来年の12月も「忘れてた」ってなりません?
つみたてNISAは、思い立ったが吉日です。思いついたときにやらないと、また忘れちゃう可能性ありますよ。笑
今回は
・つみたてNISA、開始月のおすすめは?
・つみたてNISA、12月からやると損?
・12月からでも40万円満額使える裏ワザを大公開
についてまとめてみたいと思います。
ご紹介内容はあくまで個人の見解と運用実績であり、正確性や安全性を保障するものではありません。また情報提供のみを目的としており、投資、法務、税務その他のアドバイスを意図しているわけでもありません。当サイトに掲載された内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねますのでご了承ください。詳細はこちら
つみたてNISAとは?
つみたてNISAは、国が国民の長期・積立・分散投資をサポートするために作られた非課税制度です。
NISA口座という特別な口座を開いて、その口座で投資することで、利益にかかる約20%税金を非課税にすることができます。
つみたてNISAの概要 ~金融庁より~
利用できる方 | 日本にお住まいの20歳以上の方(口座を開設する年の1月1日現在) ただし、つみたてNISAと一般NISAはどちらか一方を選択して利用可能 |
非課税対象 | 一定の投資信託への投資から得られる分配金や譲渡益 |
口座開設可能数 | 1人1口座 |
非課税投資枠 | 新規投資額で毎年40万円が上限(非課税投資枠は20年間で最大800万円) |
非課税期間 | 最長20年間 |
投資可能期間 | 2018年~2037年 |
特徴① NISA口座を開く必要がある
一般口座や特別口座などの株式投資をするときに作る口座とは別に、「NISA口座」という新しい口座をつくる必要があります。
口座開設は、1人1口座までという決まりがあり、複数の証券会社で口座をつくることはできません。
楽天証券でNISA口座を開いたら、SBI証券では開けないし、SBI証券で開いたら、マネックス証券では開けないというように、1人1口座って決められているよ。
特徴② 通常約20%かかる税金がゼロにできる
配当金・分配金や譲渡益など20年間積立をする中で増えたお金(利益)にかかる税金が、なんと約20%→ゼロ%になります。
これ、かなりお得です!!海外に住んでた友人が言ってたけど、これって海外でもかなーり珍しいお得な制度らしいよ。日本人はあまりにも投資をしないので、国が応援しないといけないと思ってくれたのかも。
特徴③ 年間40万円まで積立できる
つみたてNISAで積立ができる金額は、最大40万円/年です。
月額にすると…3万3333円の積立投資になります。
40万円/12か月=3万3333円
NISA口座は、非課税期間が終わるまでに売却する必要はありません。非課税期間の終了時に保有していた商品は自動で課税口座に移りますので、面倒な手続きも必要なく、手軽にほったらかし投資をしたい人にもおすすめです。
これならわたしでも投資できそうって思う方も多いんじゃないかな?最初に各証券会社の自動積立機能の設定をするだけで、基本的にほったらかしでOKです。
つみたてNISAシミュレーション~いくらお得?~
ここでちょっとつみたてNISAのシミュレーションをしてみましょう。
金融庁には「資産運用シミュレーション」のページがあるので、気になる人はこれで自分のNISA計画を建ててみるのもおすすめです。
資産運用シミュレーション(金融庁)
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/moneyplan_sim/index.html
それではここからは、想定利回りが普通の7%、投資が上手くいった場合の10%、投資が上手くいかなかった場合の3%の3段階でシミュレーションしてみましょう。
ケース① つみたてNISAで3.3万円/月&想定利回りが7%
想定利回りが7%の場合を計算してみると、最終積立金額は17,190,580円です。
最終積立金額:17,190,580円
運用収益:927.1万円
元本:792.0万円
この運用収益分の927.1万円の約20%が得する金額です。
運用収益:927万円×20%=185.4万円
得する金額は、185.4万円です。
ケース② つみたてNISAで3.3万円/月&想定利回りが10%
運用が上手くいった場合、想定利回りが10%の場合を計算してみると、最終積立金額は25,059,172円です。
最終積立金額:25,059,172円
運用収益:1713.9万円
元本:792.0万円
この運用収益分の1713.9万円の約20%が得する金額です。
運用収益:1713万円×20%=342.6万円
得する金額は、342.6万円です。
ケース③ つみたてNISAで3.3万円/月&想定利回りが3%
運用が上手くいかなかった場合、想定利回りが3%の場合を計算してみると、最終積立金額は10,833,966円です。
最終積立金額:10,833,966円
運用収益:291.4万円
元本:792.0万円
この運用収益分の291.4万円の約20%が得する金額です。
運用収益:291万円×20%=58.2万円
得する金額は、58.2万円です。
いかがですか?NISA口座をひらくだけで、50~350万円ぐらいのお得があるかもしれないのです。すごー。
つみたてNISA、開始月のおすすめは?
つみたてNISA、開始するなら何月がいいのでしょうか?
それはもちろん、つみたてNISAがなるべく長く積み立てられる時期に開始したほうがいいに決まっています。
そのために気になるのが、「つみたてNISAの非課税投資枠の切り替え開始月」と「つみたてNISAの口座開設にかかる時間」です。
①つみたてNISAの非課税投資枠の切り替え開始月
②つみたてNISAの口座開設にかかる時間
ここからはひとつひとつみていきましょう。
非課税投資枠の切り替え開始月はいつ?
毎年40万円が上限のつみたてNISA。
ここでいう「毎年」とはいつからいつまでを指すのでしょうか?考えられるパターンは以下の2つ。
パターン1:毎年1月が開始月
バターン2:申し込んだ月が開始月
この答えは、パターン1。開始月は毎年1月になります。その年の途中にNISA口座を開設した場合も同じで、開始月は1月です。
例えば…1月にNISA口座を開始して、つみたてNISA設定が完了した場合、1月、2月、3月、4月、5月、6月、7月、8月、9月、10月、11月、12月までの合計12か月間つみたてをすることができます。
7月にNISA口座を開始して、つみたてNISA設定が完了した場合、7月、8月、9月、10月、11月、12月までの合計6か月間つみたてをすることができます。
つみたてNISAの口座開設にかかる時間
つみたてNISAの口座開設にかかる時間は、証券会社によって違います。
一般的な平均日数は以下のとおり。
オンラインの申し込みの場合:3~4日
郵送の場合:1週間~10日
しかし、書類等に不備がある場合や確認作業が必要な場合は、上記の限りではありません。各証券会社のホームページをチェックしてください。
開始月のおすすめは1月。だけど…
この2つの条件を考えると、つみたてNISAの開始月としていちばんのおすすめは1月です。
①つみたてNISAの非課税投資枠の切り替え開始月
②つみたてNISAの口座開設にかかる時間
非課税投資枠の切り替え開始月に始めることで、40万円をフルで均等に積み立てることができ、ドルコスト平均法のメリットを最大限活かすことができます。
ドルコスト平均法
=一定期間ごとに、一定金額で、同じ投資対象を買い付ける投資方法
=安い時に購入口数を多くし、高い時に購入工数を少なくできるのでお得
しかし、1月から始めるなら、2週間前にはNISA口座を開設しておかなければなりません。つみたてNISAの開始月のおすすめは1月だけど、開設準備を12月から始めるのがベストだと言えそうです。
つみたてNISA、12月からやると損?
えーーー。じゃあ、つみたてNISAって11月とか12月からやると損じゃんw
こういう話をすると、こんな風に思う方がいるかもしれません。
いやいや、そんなことはありません。つみたてNISAは、やりたいと思ったときがやり時です。11月の時点で1月まで待ってやるなんてもったいない。待ってしまったら、2か月分損することになります。
11月から始めた場合
11月(3万3千円分)+12月(3万3千円分)=6万6千円分
12月から始めた場合
12月(3万3千円分)=3万3千円分
「12月からやると損」と言うよりは、「1か月でも早く始めたほうが得」というほうがわたしはしっくりきます。
しかし、たしかにこのつみたてNISA、年間の非課税枠は40万円です。6万6千円分使えると言われても、あとの33万4千円が使えないことに、残念な気持ちがぬぐえない方もいらっしゃるかもしれません。
ココで朗報!実は11月から始めたとしてもつみたてNISAの年間40万円枠をすべて使える裏ワザがあるんです。
つみたてNISA、12月からでも40万円満額使える裏ワザ
11月からはじめて、6万6千円分って…。ほんとうは40万円分使えたはずだと思うと、やっぱり損してる気がするー。
そう思います?たしかにつみたてNISAの非課税枠は、翌年に持ち越すことができません。
2021年にもらえる枠は、1月から12月までで40万円ぽっきりです。
しかし、ここで11月でも40万円使い切ることができる裏ワザがあります。
それが、「つみたてNISAボーナス設定」です。
NISAボーナス設定とは?
NISAボーナス設定とは、自分で設定した月の積立額を部分的に増やすことができる設定のことです。
NISAボーナス設定
=自分で設定した月の積立額を部分的に増やすことができる
=ボーナスの時期を想定しているため年に2回までの設定が可能
サービス名称は証券会社によって違います。
楽天証券=ボーナス設定
SBI証券=ボーナス月設定、NISA枠ぎりぎり注文設定
マネックス証券=ボーナス月(増額月)設定
SBI証券では、投資可能枠に収まる金額に調整して注文してくれる「NISA枠ぎりぎり注文設定」もあります。
NISAボーナス設定のデメリット
NISAボーナス設定は、年間の非課税枠は40万円を使い切ることができる有用なサービスです。
しかし、一度に大きな金額を投資することになるので、つみたてNISAのメリットであるドルコスト平均法による分散効果は、若干弱まります。
ドルコスト平均法
=一定期間ごとに、一定金額で、同じ投資対象を買い付ける投資方法
=安い時に購入口数を多くし、高い時に購入工数を少なくできるのでお得
やっぱりいちばん良いのは1月からコツコツ買い続けて、年間の非課税枠の40万円を使い切ることですが、遅れてしまっても自暴自棄になる必要はありません。
NISAボーナス設定のスケジュール例
もし今、すでに10月、11月、12月になってしまったなら、まずは口座開設を急ぎましょう。そして、なるべく早く、つみたてNISAの積立額の設定までの作業を終えましょう。
①NISA口座の登録
↓
※約2週間
↓
②NISA口座の開設と通常積立額(3万3333円/月が上限)の設定
↓
③ボーナス月設定、NISA枠ぎりぎり注文設定で年間の非課税枠は40万円を使い切る
まとめ ~つみたてNISA、開始月のおすすめは?~
つみたてNISA、開始月のおすすめは、やっぱり年の始めの1月です。年間の非課税枠の40万円を3万3333円ずつ積立てて使い切るのがベストです。
しかし、1月から始められなくても焦ることはありません。なるべく早く口座を開設し、通常積立額(3万3333円/月が上限)の設定を終えたら、ボーナス月設定やNISA枠ぎりぎり注文設定を利用するかどうか検討しましょう。
投資は、したいと思ったときがはじめ時です。
参考にしてみてね。
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