キャピタル世界株式ファンド がやめとけって言われるのはなぜ?
儲からない理由をおしえて!今後の見通し・利回り・評判・口コミは?
キャピタル世界株式ファンドは、米国有数の独立系資産運用会社「キャピタル・グループ」が運営するアクティブファンド。
でもネットの口コミをみると、「やめとけ」「おすすめしない」と辛らつな言葉が並び…ちょっと心配。
そこで今回は、投資歴15年の個人投資家の枝豆が、キャピタル世界株式ファンドは本当にやめたほうがいいのかを徹底解説!
口コミや評判も整理してお伝えします。
▼本記事の内容
キャピタル世界株式ファンド がやめとけって言われるのはなぜ?
儲からない理由をおしえて!
今後の見通し・利回り・評判・口コミは?
ご紹介内容はあくまで個人の見解と運用実績であり、正確性や安全性を保障するものではありません。また情報提供のみを目的としており、投資、法務、税務その他のアドバイスを意図しているわけでもありません。当サイトに掲載された内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねますのでご了承ください。詳細はこちら
キャピタル世界株式ファンドとは?
キャピタル世界株式ファンドは、米国有数の独立系資産運用会社「キャピタル・グループ」が運営するアクティブファンドです。
まずは基本情報や特徴を軽くおさらいしてみましょう!
基本情報
運用会社 | キャピタル・インターナショナル |
設定日 | 2007年10月29日 |
投資タイプ | アクティブ・長期 |
投資対象 | 新興国を含む全世界株式 |
為替ヘッジ | 選択可能 |
販売手数料(購入時手数料) | 3.3%(税込)※上限 |
信託報酬(運用管理費用) | 1.701% (税込) |
信託財産留保額 | なし |
直近分配金 | ー |
純資産総額 | 5,632.0億円 |
基準価格 | 26,985円 |
期間収益率(設定来) | 169.9% |
特徴をざっくり整理すると、こんな感じ!
・米国有数の独立系運用会社のキャピタルグループが運用
・運用戦略は過去40年の超長期では優秀 (ただし、短期はインデックスとほぼかわらない)
キャピタル世界株式ファンドの長期運用には定評があります。その理由は、どうやら独自の投資方針にあるみたい…!
投資方針(キャピタルシステム)
キャピタル世界株式ファンドの考え方の根底には「長期的には世界経済は成長していく=全世界株式も成長していく」という考えがあります。
そのため、長期運用実績を上げるための仕組みを重視しています。
それが、「キャピタルシステム」と呼ばれている運用方法です。
キャピタルシステム
=ポートフォリオを分割し、複数の運用担当者に割り当てる手法
=一人の運用者に過度に依存するリスクを回避
=優位な運用実績を長期的に継続するための方法のひとつ
株式運用を行うポートフォリオ・マネージャーは、1ファンドに1人が担うのが普通です。
でも、キャピタル・インターナショナルでは、複数のポートフォリオ・マネージャーが運用を担います。
複数のポートフォリオ・マネージャーが運用すると、それぞれの担当部門で独自の裁量で運用できるので、投資アイデアが分散され、市場の変化をとらえやすいポートフォリオが構築できるのだとか。
また、途中で1人のポートフォリオ・マネージャーが運用できなくなったとしても、大きなリスクを抱えることはありません。
このキャピタルシステムがあるからこそ、どんな市場環境でも変動性の低い運用が可能で、かつ長期投資に強い体制が作れているんですね。
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キャピタル世界株式ファンドはやめとけと言われる理由(デメリット)
そんな長期に強いと言われる、キャピタル世界株式ファンド。
実は「やめとけ」「おすすめしない」と言われることも多いんです。
その理由は以下のとおり。
購入手数料や信託報酬が高いから
低コストのインデックスファンドと運用成績がほぼ同じ
ハイテク銘柄多め!ボラティリティが激しいから
一つずつ見ていきましょう。
購入手数料や信託報酬が高いから
キャピタル世界株式ファンドの手数料は、以下のとおり。
費用 | 割合 |
---|---|
購入手数料 | 3.3% (税込) |
信託手数料 | 年率1.694% (税込) |
解約手数料 | なし |
キャピタル世界株式ファンドは、指数連動型のインデックスファンドではなく、インデックスファンドの上を目指すアクティブファンド。
運用するためにコストがかかるので、信託手数料(信託報酬)はどうしても高くなります。
アクティブファンドがインデックスファンドよりコスト高いのは、ある意味しょうがないですよね…。
参考に人気のインデックスファンドの信託報酬と比較してみると、以下のとおりです。
キャピタル世界株式 ファンド | eMAXIS Slim (オルカン) | 楽天 オールカントリー | |
---|---|---|---|
購入手数料 | 最大3.3% | なし | なし |
信託報酬 | 年率1.701% | 年率0.0561% | 年率0.05772% |
解約手数料 | なし | なし | なし |
そりゃそう…w だってアクティブファンドはファンドマネージャーがしっかり分析する必要があるから、調査費や人件費もかかるしね…。
低コストのインデックスファンドと比較すると、キャピタル世界株式ファンドの手数料は明らかに高く、さらに購入時手数料もかかるため、コストを払う意味があるかリターンとのバランスを分析する必要があることは否めません。
では、他のアクティブファンドと比べるとどうでしょう。
人気の他社ファンドと比べてみると、以下のとおり。
キャピタル世界株式 ファンド | ひふみワールド | インベスコ 世界厳選株式 | |
---|---|---|---|
購入手数料 | 最大3.3% | なし | 最大3.3% |
信託報酬 | 年率1.701% | 年率1.633% | 年率1.727% |
解約手数料 | なし | なし | なし |
うーん…普通と言えば普通だけど、やっぱりちょっと高めかも?
アクティブファンドの中には、レオス・キャピタルワークス株式会社が運用するひふみシリーズのような、なるべくコストや経費率を抑えた運用を実現しているファンドがあります。
これらと比べてしまうと、キャピタル世界株式ファンドは若干高め。
しかし、特段高コストかというとそうではなく、アクティブファンドの中では一般的な水準だと言えそうです。
低コストのインデックスファンドと運用成績がほぼ同じ
キャピタル世界株式ファンドは、アクティブファンドとしては運用コストは一般的ですが、低コストのインデックスファンドと運用成績がほぼ同じです。
費用対効果が悪いという意味で、これは大きなデメリットです。
全世界株式に連動するeMAXIS Slim全世界株式のリターンと比較してみましょう。
あれ…ここ1年だとほぼ同じどころか…負けてる??
2023年からの直近1年では、eMAXIS Slim全世界株式(通称:オルカン)のパフォーマンスに若干追いついていません。
もう少し長期で直近5年を見てみると…
やっと少し勝てました!
コロナショックの大きな下落はインデックスと同じ程度の下落幅で落ち込んで、その後市場の回復に追従する形で大きく上昇、この上昇はインデックスを大きく引き離して伸びています。
しかし、2022年のヨコヨコした相場では引き離すことができずに、現在に至ります。
キャピタル世界株式は長期でみると、インデックスを大きく上回る運用成績を上げることができますが、運用コストも大きく上回るため、短期で運用コストを上回る成績が残せるかどうかは微妙なところです。
自分の投資目標を達成できるかどうかは、じっくりと吟味する必要があります。
ハイテク銘柄多め!ボラティリティが激しいから
キャピタル世界株式ファンドの最後のデメリットは、ボラティリティ(価格変動の激しさ)です。
特に短期間での価格変動が激しく、短期投資を視野にいれた投資先を検討している場合は、予期せぬ損失を被ってしまうリスクも少なくありません。
キャピタル世界株式ファンド、短期投資には向かないかも…。
投資目標を達成するためにアクティブな運用をしてもかまわないと考える投資家にとっては大して気にならないかもしれませんが、安定した利回りが必要な投資家にとっては心配なデメリットになりそうです。
ボラティリティが高い原因のひとつは、キャピタル世界株式ファンドの構成銘柄にあります。
構成上位銘柄を確認してみましょう!
銘柄名 | 国 | 業種 | 割合 | |
---|---|---|---|---|
1 | マイクロソフト | 米国 | 情報技術 | 4.0% |
2 | ノボ ノルディスク | デンマーク | ヘルスケア | 3.0% |
3 | メタ・プラットフォームズ | 米国 | コミュニケーションサービス | 3.0% |
4 | ブロードコム | 米国 | 情報技術 | 2.5% |
5 | 台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング | 台湾 | 情報技術 | 2.2% |
6 | アルファベット | 米国 | コミュニケーションサービス | 1.9% |
7 | ASMLホールディング | オランダ | 情報技術 | 1.7% |
8 | アストラゼネカ | 英国 | ヘルスケア | 1.6% |
9 | テスラ | 米国 | 一般消費財 サービス | 1.6% |
10 | イーライリリー | 米国 | ヘルスケア | 1.5% |
ナスダック100やS&P500の上位銘柄と同じような企業がいっぱい…米国株やハイテク銘柄が多いですね…
実は、キャピタル世界株式ファンドの構成銘柄は、現状半分以上が米国株。
さらに言えば、20%以上が情報技術セクターであり、米国ハイテク株の割合がとても多くなっています。
ハイテク株は市場の変動に敏感に反応する、いわゆる景気敏感株であるため、ハイテク株の割合が大きいとボラティリティが高くなる傾向があります。
業界・セクター | 割合 |
---|---|
情報技術 | 20.7% |
ヘルスケア | 15.9% |
資本財・サービス | 13.2% |
一般消費財・サービス | 11.6% |
金融 | 10.7% |
コミュニケーション・サービス | 8.3% |
生活必需品 | 5.9% |
素材 | 4.5% |
エネルギー | 2.8% |
公益事業 | 0.6% |
不動産 | 0.4% |
業界・セクター | 割合 |
---|---|
米国 | 52.1% |
フランス | 9.1% |
英国 | 5.2% |
デンマーク | 4.0% |
日本 | 3.4% |
カナダ | 2.9% |
スイス | 2.6% |
台湾 | 2.4% |
オランダ | 2.3% |
ドイツ | 1.6% |
例えば同じ、人気のアクティブファンド「ベイリーギフォード世界長期成長株ファンド」の場合は、同じく米国株の割合が50%ですが、その次に多いのが中国株でした。
キャピタル世界株式ファンドの場合は、中国株はほとんど構成に入っておらず、欧州系の株が多いのが目立ちます。
キャピタル世界株式ファンドは、中国より欧州の未来に期待しているのがわかります。この辺は自分の方針がどっちに近いか次第で選ぶのも面白そうだよね。
ここ数か月のキャピタル世界株式ファンド構成銘柄の変化も見てみましょう。
2023年8月 | 2023年10月 | 2023年12月 |
---|---|---|
マイクロソフト | マイクロソフト | マイクロソフト |
ノボノルディクス | ノボノルディクス | ノボノルディクス |
テスラ | メタプラットフォーム | ブロードコム |
メタプラットフォーム | ブロードコム | メタプラットフォーム |
ブロードコム | TSMC | TSMC |
TSMC | イーライリリー | ASMLホールディング |
ASMLホールディング | ASMLホールディング | テスラ |
イーライリリー | テスラ | イーライリリー |
アルファベット | アルファベット | アルファベット |
アストラゼネカ | アストラゼネカ | アストラゼネカ |
大きな変化はありませんが、このところのテスラの下落を受けて、割合を少しずつ減らしていることがわかりました。
ボラティリティが高いとはいえ、変動が大きなテスラの構成割合を減らすなどの調整は随時行ってくれているんですね。
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キャピタル世界株式ファンドのメリット
キャピタル世界株式ファンドにはもちろん、メリットもあります。
運用元が世界最大級の「キャピタルグループ」で信頼性が高い
幅広い国・業界に分散投資ができる
NISA・iDeCo・DCで利用できる
長期成績はインデックス投資より良い
一つずつ見ていきましょう。
運用元が世界最大級の「キャピタルグループ」で信頼性が高い
キャピタル世界株式ファンドの大きなメリットは、信頼性です。
運用元のキャピタルグループと言えば、90年以上の歴史がある、世界最大級の独立系資産運用会社です。
キャピタルグループ
=90年以上の投資歴がある
=運用資産残高は約287兆円である
=世界の調査拠点に450名を超える運用プロフェッショナルがいる
1931年に米国ロサンゼルスで設立されたキャピタルグループは、「投資の成功で人々の人生をより豊かにする」というミッションを掲げ、長期の資産形成を目的にした投資をしています。
あくまで「長期運用」のプロ集団なんです。
米国籍のアクティブ・ファンドの純資産残高ランキングでは、なんと上位10ファンド中8本をキャピタル・グループが占めています。
ファンド名 | 運用会社 | |
---|---|---|
1 | ザ・グロース・ ファンド・オブ・アメリカ | キャピタル・グループ |
2 | アメリカン・ バランスド・ファンド | キャピタル・グループ |
3 | ワシントン・ミューチュアル・インベスターズ・ファンド | キャピタル・グループ |
4 | ユーロパシフィック・ グロース・ファンド | キャピタル・グループ |
5 | ザ・インカム・ ファンド・オブ・アメリカ | キャピタル・グループ |
6 | ピムコ・インカム・ファンド | ピムコ |
7 | ファンダメンタル・ インベスターズ | キャピタル・グループ |
8 | ニューパースペクティブ・ ファンド | キャピタル・グループ |
9 | ザ・インベストメント・ カンパニー・オブ・アメリカ | キャピタル・グループ |
10 | バンガード・ウエリントン・ ファンド | バンガード |
特にアメリカではとても有名な投資会社で、個人投資家の確定拠出年金や教育資金支援制度などの長期資金の運用を任されているのだとか。
特に長期での資産運用実績はすばらしく、信頼性の高い企業です。
幅広い国・業界に分散投資ができる
キャピタル世界株式ファンドのもうひとつのメリットは、幅広い国・業界に分散投資ができること。
特にインデックスファンドと比べるとこの違いが顕著です。
例えば人気のオルカンこと、eMAXIS Slim全世界株式の場合、その米国割合が60%以上であることが度々取りざたされます。
オールカントリー(全世界)なのに、6割が米国株なんて、偏りすぎじゃん!ってよく言われているよね。
そう思う人でアクティブファンドに興味がある投資家なら、キャピタル世界株式ファンドにメリットを感じるかもしれません。
キャピタル世界株式ファンドは、米国株の割合を50%に抑え、その分他の国に広く分散投資をしています。
各ファンドの構成銘柄上位8位までの割合を比較してみると…
国 | キャピタル世界株式 | eMAXIS Slim |
---|---|---|
米国 | 52.1% | 62.3% |
フランス | 9.1% | 2.9% |
英国 | 5.2% | 3.7% |
デンマーク | 4.0% | ランク外 |
日本 | 3.4% | 5.5% |
カナダ | 2.9% | 2.9% |
スイス | 2.6% | ランク外 |
台湾 | 2.4% | 1.6% |
中国 | ランク外 | 3.2% |
インド | ランク外 | 1.7% |
引用:目論見書|eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)
キャピタル世界株式ファンドは、欧州の未来に期待していて、eMAXIS Slim全世界株式は日本や中国、インドなどのアジア圏に期待をしているように見えます。
アメリカ株がこれからも強いと予想する投資家は多いと思いますが、それでも6割以上をアメリカ株にかけてしまうことに不安を覚える方にとって、この地域分散が効いたキャピタル世界株式ファンドは、心強く感じることでしょう。
NISA・iDeCoで利用できる
キャピタル世界株式ファンドは、NISA口座(少額投資非課税制度)やiDeCo(確定拠出年金)で運用可能な商品である点も大きなメリットです。
アクティブファンドは、インデックスファンドに比べるとリスクが高い傾向にあります。
そのため、長期投資に適さないと国が判断したファンドは、NISA口座やiDeCo(確定拠出年金)で運用することができません。
しかし、キャピタル世界株式ファンドはNISA(少額投資非課税制度)の成長投資枠やiDeCo(確定拠出年金)などの国の制度を利用して、運用することができます。
NISA(少額投資非課税制度)
=投資から得られる運用益に対し税金がかからない
iDeCo(確定拠出年金)
=拠出掛金は全額所得控除、運用益は非課税、給付時も公的年金等控除や退職所得控除が受けられる(※)
キャピタル世界株式ファンドは、税金の心配をすることなく、長期運用をすることができるという大きなメリットがあります。
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長期成績はインデックス投資より良い
キャピタル世界株式ファンドの最大のメリットは、長期の運用成績ならインデックス投資より良いという点。
税金だ、コストだと言われても、実際に運用成績が悪いと意味ないもんね…
短期の運用成績だけみると、ここ数年正直大きなメリットはないですが、さすが長期投資を目指すキャピタル世界株式ファンドです。
5年以上、さらに10年先を見通して資産構築したい投資家の場合は、メリットを感じられる可能性が高いです。
キャピタル世界株式ファンドは世界やセクターに長期分散投資を行った結果、過去数十年にわたりインデックス投資を上回るリターンを達成してきました。
参考までにキャピタル世界株式ファンドと、eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)の5年、10年のリターンを比較してみます。
国 | キャピタル世界株式 | eMAXIS Slim |
---|---|---|
3ヶ月 | 15.63%(651位) | 15.10%(746位) |
6ヶ月 | 9.16%(575位) | 10.28%(497位) |
1年 | 31.69%(413位) | 32.14%(398位) |
3年 | 13.98%(559位) | 18.88%(345位) |
5年 | 17.98%(189位) | 17.51%(214位) |
10年 | 12.03%(92位) | ー |
https://itf.minkabu.jp/fund/0331418A
https://itf.minkabu.jp/fund/9331107A
おもしろいのは、最初はほぼ順位が変わらない2つのファンド…。
でも、5年経って長期運用になると、キャピタル世界株式がどんどん順位を上げていくことがわかります。
もう一つ、今度は人気の低コストアクティブファンドである、ひふみワールド+と比べてみましょう。
国 | キャピタル世界株式 | ひふみワールド+ |
---|---|---|
3ヶ月 | 15.63%(651位) | 17.18%(408位) |
6ヶ月 | 9.16%(575位) | 7.51%(702位) |
1年 | 31.69%(413位) | 27.74%(527位) |
3年 | 13.98%(559位) | 12.64%(600位) |
5年 | 17.98%(189位) | ー |
10年 | 12.03%(92位) | ー |
https://itf.minkabu.jp/fund/0331418A
https://itf.minkabu.jp/fund/9C31119C
3か月の短期運用なら、明らかにひふみワールド+の勝ち。
でも、5年以上になると、やっぱりキャピタル世界株式が追い上げます…!
逆に短期だとあまり期待通りのリターンが得られない可能性が高いです。
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キャピタル世界株式ファンドがおすすめな人
キャピタル世界株式ファンドがおすすめな人は、以下のとおり。
分散したい&特に欧州企業の将来に期待している人
ハイテク銘柄への投資割合を高めたい人
投資期間が長期(10年以上)の人
一つずつ見ていきましょう。
分散したい&特に欧州企業の将来に期待している人
キャピタル世界株式ファンドは、分散投資を目指す人の中でも特に欧州企業の将来に期待している人におすすめです。
インデックス投資のオルカンなどでは6割以上が米国株への投資になるところ、5割程度に抑えた投資が可能です。
アメリカ一強時代に全乗っかりしてもいいのか不安を覚える投資家の第二の選択肢になりそう!
さらに言えば、イギリスやフランスなどの欧州企業の投資割合が多いという特徴も。
不透明な中国経済に不安を覚える方やアジア(インド・日本)よりも欧州のほうが将来的にうま味が多そうと考える投資家にとっては、投資しやすいファンドです。
とはいえ、ちゃんと米国ハイテク株にもそれなりの割合の投資をしているため、予想が外れたとしても大きな損を被るわけではなく、長期で安定的な資産の増加が目指せるという点も安心です。
ハイテク銘柄への投資割合を高めたい人
キャピタル世界株式ファンドは、今後ハイテク銘柄にさらに多く投資したい人にも適しています。
なんだかんだで、キャピタル世界株式ファンドは世界中のテクノロジー関連の企業に投資していて、テクノロジー関連割合が20%と高め…。
革新的な技術やサービスによって急速に成長しているハイテク株のうま味を逃したくない投資家は、注目したいファンドのひとつです。
投資期間が長期(10年以上)の人
キャピタル世界株式ファンドは、1年未満の短期ではなかなか思ったリターンが得られないかもしれません。
しかし、5年以上の長期運用になると、徐々に頭角を現します。
特に10年以上の長期運用になると、成長ポテンシャルは高く、期待が持てます。
10年以上先の将来、少し大きなお金が必要になる方にとっては、資産構築目標の達成に力を貸してくれるファンドだと言えるでしょう。
・将来的に不動産を買うための資金にしたい
・老後の生活資金の原資にしたい
・将来的に事業を行うための原資にしたい
・今すぐではなく10年後にFIREするための生活資金がほしい など
こんな人は、キャピタル世界株式ファンドを選択肢のひとつとして検討してみるのもありかもしれません。ただし、アクティブファンドなので運用コストが高いことは忘れずに。
キャピタル世界株式ファンドはおすすめしない人
逆にキャピタル世界株式ファンドはおすすめしない人も整理してみました。
すでに全世界株式(オルカン)に投資している人
運用コストを抑えたい人
資産運用を始めたばかりの投資初心者
詳しく見てみましょう。
すでに全世界株式(オルカン)に投資している人
キャピタル世界株式ファンドは、すでに全世界株式(オルカン)に投資している人にはおすすめしません。
なぜならキャピタル世界株式ファンドとオルカンは投資対象がかなり重複しているからです。
結局、ほぼ同じような銘柄を持つことになっちゃう…。ポートフォリオの多様性が損なわれ、分散投資と言えるかどうか…。
結局、キャピタル世界株式ファンドもインデックスファンドも米国株が5~6割である点は同じだし、上位構成銘柄がハイテク株になりやすいのも一緒です。
投資のコアな部分はほぼ変わらなくなってしまうので、しっかりと構成銘柄を整理して投資をするか、その整理や計算が面倒な方は、あえて2つのファンドを同時に持つ必要はないでしょう。
運用コストを抑えたい人
キャピタル世界株式ファンドは、運用コストが高額です。
これは紛れもない事実です…
運用コストを最小限に抑えたい人には、キャピタル世界株式ファンドはおすすめできません。
かわりにおすすめするのは、やはりインデックスファンドかさらに節約をするのであれば、ETF(上場投資信託)も選択肢に入れいるのがおすすめです。
キャピタル世界株式ファンドに限らず、アクティブファンドは運用コストが高い傾向にあります。
資産運用を始めたばかりの投資初心者
資産運用を始めたばかりの人には、キャピタル世界株式ファンドはおすすめしません。
キャピタル世界株式ファンドを含むアクティブファンドは、その運用方針が複雑です。
投資初心者はその方針が自分の投資目的と合っているかどうかを理解するのが難しく、投資先の選択を間違えてしまう可能性が高まります。
キャピタル世界株式ファンドは、短期で利益が出やすいファンドではないので、1年後には含み損が膨らんでいる可能性も多々あります。その時点で怖くなって投資をやめてしまうと、ただ損をするだけ…。
暴落を経験してしまうと、その後「株は怖い」というイメージを抱いてしまい、投資から遠のいてしまう可能性もあります。
また、どうしても運用コストが高額になってしまうので、利益があるように見えてもあまりない可能性も。
投資初心者は、まずインデックスファンドへの投資から始めて、勉強しながらアクティブファンドや個別株にチャレンジするほうが利益も得やすいでしょう。
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キャピタル世界株式ファンドの掲示板での評判・口コミ【やめとけ?】
キャピタル世界株式ファンドの掲示板での評判・口コミも整理してみました!
やめとけという人は、やっぱり短期投資の方が多いみたい…!
長期投資で強いのは事実
良心的なのでiDeCoで選択しやすい
信頼性が高いのでNISAでも購入できる
手数料がやっぱり高すぎる
インデックスに負けるアクティブファンドに投資できない
一つずつ見ていきましょう。
長期投資で強いのは事実
キャピタル世界株式ファンドとACWIを積み立てた場合のリターンの比較。10年はほぼ変わらずも積み立て期間が伸びるほどオルカンを上回るとこのこと。コスト控除後です。
引用:Xより
良心的なのでiDeCoで選択しやすい
良心的なアクティブ投信として高評価の2本。「楽天S&P500と楽天オルカンは?」と言いたいでしょうが、既に楽天iDeCoで人気の全米株式、全世界株式と中身かぶるんで、すぐには…。
引用:Xより
信頼性が高いのでNISAでも購入できる
NISAは、迷いに迷って、手数料高いけど、アクティブファンドが輝く未来もあるんじゃないかなって、年始から、キャピタル世界株式に成長枠 240万円 積立枠 月10万円入れました。 去年の途中から始めた旧NISA枠(40万円)で10%くらい増えてたし良いかなって。
引用:Xより
手数料がやっぱり高すぎる
未だにIFA界隈ではキャピタル世界株式ファンドが積極的に取り扱われているようだけど、手数料の高いemaxis全世界株式にすら比較可能なほぼ全期間で負けている事実を顧客に説明してるんだろうか?
引用:Xより
インデックスに負けるアクティブファンドに投資できない
キャピタル世界株式ファンドもeMAXIS Slim全世界株式に比べると10年で10%程劣後しています。。私では継続して勝っているアクティブファンドは見つけられていません。ヘッジファンドに目を移すといいものがあるのですが…
引用:Xより
短期ならやめとけに同意!笑 10年以上の長期なら…選択肢に入ってくるかも…。
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キャピタル世界株式ファンドの今後の見通し
キャピタル世界株式ファンドの今後の見通しはどうなるのでしょうか。
将来のことは誰にもわかりませんが、わかっている情報を元に整理してみましょう。
米国利下げの影響を受ける可能性大!インフレ懸念も?
もはや擬似インデックス?!今後もその路線を走る?
10年後以降…将来的な安定パフォーマンスに期待!
一つずつ見ていきましょう。
米国利下げの影響を受ける可能性大!インフレ懸念も?
キャピタル世界株式ファンドに限りませんが、世界市場の中心である米国の経済事情が大きく影響することは否めません。
特に今後は、粘着するインフレと利下げスケジュールによって、さまざまな展開が予想できます。
2023年、金融正常化と金利の上昇が見られ、特に成長性の高いハイテク企業には大きな影響がありました。
2023年に不景気が来ると予想されている経済評論家もいましたが、結局大きな不景気は来ず、いったん安心…。
2024年、大きな景気後退はなく、これからは「いつ利下げが始まるか?」が注目されています。
キャピタル世界株式ファンドの今後の短期的な見通しを考える上では、この米国市場・米国経済の影響も視野に入れる必要があります。
もはや擬似インデックス?!今後もその路線を走る?
5年未満の短期投資では、もはやキャピタル世界株式ファンドはインデックス投資と変わらないことが指摘されています。
運用コストが高い分、短期投資の場合は損をしてしまう可能性も否めません。
ただ…これはキャピタル世界株式ファンドに限ったことではありません。
ある程度人気が出てきて、純資産額が巨大になってきたアクティブファンドは、小回りの利いた投資がしにくく、リターンが狙いやすい小型株への投資ができなくなってしまいます。
すると結局インデックスファンドと同じような投資をするしかなく、さらに大きな資金を持つインデックスファンドには勝ちにくくなる傾向に。
この辺は、以前記事にした「ひふみ投信」と似ているかも…。
そういう意味では、人気の投資信託になってしまったキャピタル世界株式ファンドが短期で勝つのは今後も難しい可能性が高そうです。
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10年後以降…将来的な安定パフォーマンスに期待!
キャピタル世界株式ファンドの見通しを考えるなら、やっぱり長期で考えざるをえず、さらに言えば、全世界株式の見通しを考えることと同義になります。
以下は、世界の時価総額の国別シェアランキングのトップ5か国です。
米国 | 61.6% |
日本 | 6.4% |
英国 | 3.9% |
中国 | 3.2% |
フランス | 2.9% |
これが今後どう変わっていくか、どこが成長していくと考えるかによって、キャピタル世界株式ファンドに投資すべきかどうかが変わります。
国際通貨基金(IMF)の世界経済成長率(%)の国別の見通しは、以下のとおり。
2023 | 2024 | 2025 | |
---|---|---|---|
世界GDP | 3.1 | 3.1 | 3.2 |
米国 | 2.5 | 2.1 | 1.7 |
日本 | 1.9 | 0.9 | 0.8 |
英国 | 0.5 | 0.6 | 1.6 |
フランス | 0.8 | 1.0 | 1.7 |
カナダ | 1.1 | 1.4 | 2.3 |
中国 | 5.2 | 4.6 | 4.1 |
インド | 6.7 | 6.5 | 6.5 |
米国は引き続き成長するにはするが、その成長率よりもヨーロッパが期待されていることがわかります。
また、中国やインドなど新興国は、2023年から引き続きここ数年は同じレベルで成長することが期待されています。
世界の成長を10年単位で予想するのは困難ですが、少なくとも数年先までが国際通貨基金(IMF)の予想した通りになるとすると、インデックス運用よりもキャピタル世界株式ファンドのほうが大きく成長する可能性があると考えられそうです。
キーポイントはヨーロッパの成長率とアジアの鈍化…もしその通りになると考えるなら、キャピタル世界株式ファンドにうま味があると言えそうです。ヨーロッパに投資するのはやめとけっていう人もいるよね…。ここら辺は個人の未来予想次第!
キャピタル世界株式ファンドを運用するキャピタルグループは、その運用レポートの中で、今後の見通しを以下のように述べています。
世界経済は、インフレの鈍化と底堅い雇用・消費環境が続いていることから、深刻な景気後退は回避される可能性があります。株式市場は、先進国の利下げへの転換期待が支えとなる一方、欧州の景気減速懸念や中国経済をめぐる不透明感から不安定な展開が続くと考えられます。市場のリスク要因として、中東・ウクライナ情勢や米中対立といった地政学的な緊張、世界的なインフレの再燃などが挙げられます。こうした見通しのなか、高度な技術や優れたビジネスモデルなどによる高い競争力や外部環境に影響されにくい独自の成長要因を有する企業に注目しています。今後の運用においても、世界各国の経済および市場動向を注視しながら、長期的な視点に立った企業調査に基づく個別銘柄選択を継続していく方針です。
要約すると、以下のとおり。
・米国の深刻な景気後退は回避の可能性あり
・欧州や中国は引き続き不透明で不安定
・中東・ウクライナ情勢、インフレの再燃は今後も懸念
・それらに影響されにくい独自の成長要因を有する企業に投資していく
結局のところ、不透明な外部環境に影響されない強い企業を独自の情報網を頼りに厳選してくれるという、キャピタル世界株式ファンド。
将来的なパフォーマンスに期待したいところです。
キャピタル世界株式ファンドのよくある質問
最後にキャピタル世界株式ファンドのよくある質問をまとめました。
キャピタル世界株式ファンドと全世界株式(オルカン)の違いは?
キャピタル世界株式ファンドの利回りは?
キャピタル世界株式の為替ヘッジはつけるべき?
一つずつ見ていきましょう。
キャピタル世界株式ファンドと全世界株式(オルカン)の違いは?
キャピタル世界株式ファンドと全世界株式(オルカン)の違いは、以下のとおり。
キャピタル世界株式ファンド | 全世界株式(オルカン) | |
---|---|---|
運用戦略 | インデックスを 上回ることが目標 | インデックスに 追従することが目標 |
運用手数料 | 高い | 低い |
米国割合 | 低め(50%) | 高め(60%) |
その他の投資国 | 欧州が多め | 日本&中国が多め |
キャピタル世界株式ファンドはアクティブファンドであるため、インデックスファンドである全世界株式(オルカン)よりもアクティブな目標を持っています。
そのため、ファンドマネージャーの戦略や調査も必要となり、人件費が高い分、運用コストが高くなります。
コストだけを考えると、キャピタル世界株式ファンドはやめとけっていう人もいるよね…。
ファンドの中身を見てみると、キャピタル世界株式ファンドは全世界株式(オルカン)よりも若干米国株割合が低く、その分欧州の分散割合が高くなっているという特徴があります。
キャピタル世界株式ファンドの利回りは?
キャピタル世界株式ファンドの利回りは、市場環境やファンドの運用成績によって変動します。
2024年2月現在のリターンは、以下のとおり。
国 | キャピタル世界株式 | ひふみワールド+ |
---|---|---|
3ヶ月 | 15.63%(651位) | 17.18%(408位) |
6ヶ月 | 9.16%(575位) | 7.51%(702位) |
1年 | 31.69%(413位) | 27.74%(527位) |
3年 | 13.98%(559位) | 12.64%(600位) |
5年 | 17.98%(189位) | ー |
10年 | 12.03%(92位) | ー |
https://itf.minkabu.jp/fund/0331418A
https://itf.minkabu.jp/fund/9C31119C
キャピタル世界株式ファンドは、5年以上の長期運用になると、類似の目的を持つファンドよりもアウトパフォームしやすく、短期運用よりも長期運用が目的の場合の投資先におすすめのファンドです。
短期投資で考えていると「やめとけ」と思っちゃう気持ちもわかります。
キャピタル世界株式の為替ヘッジはつけるべき?
為替ヘッジは、外貨建ての投資において為替変動リスクを軽減するためのひとつの方法で、為替レートの変動に対する一定の保護が期待できます。
ただし、為替ヘッジにはコストがかかるので、必ずしもヘッジ戦略が常に有効であるとは限りません。
キャピタル世界株式ファンドには4つの買い方があります。
買い方 | 為替ヘッジ | 分配金 |
---|---|---|
通常盤 | なし | 年1回 |
限定為替ヘッジ | あり(主要通貨のみ) | 年1回 |
分配重視型 | なし | 年2回 |
分配重視型/限定為替ヘッジ | あり(主要通貨のみ) | 年2回 |
キャピタル世界株式ファンドは、通常長期投資の際に購入されるため、基本的に分配金は受け取らないのがおすすめです。
限定為替ヘッジをつけるかどうかは、為替次第のため予想は困難ですが…個人的には長期投資が前提であれば、為替ヘッジはつけないことにしています。
為替は長期なら平準化していくのでは…と思っているからです。為替ヘッジのコストを考えると…うま味が多くない気がしています。わたしは為替ヘッジはやめとけ派だけど…正直為替は読めないです。笑
キャピタル世界株式ファンドで為替ヘッジを利用するかどうかは、為替ヘッジコストを見込んでもうま味があるかを検討し、ご自身の投資目的やリスクを考えて決めましょう。
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まとめ:キャピタル世界株式ファンドがやめとけと言われる理由
キャピタル世界株式ファンドがやめとけと言われる主な理由は、以下の3つです。
購入手数料や信託報酬が高いから
低コストのインデックスファンドと運用成績がほぼ同じ
ハイテク銘柄多め!ボラティリティが激しいから
たしかに手数料は高いし、短期投資ではインデックスに勝てません。
ボラティリティが激しいから心臓にも悪いし、あんまりよいところがないようにみえます。
しかし、これが10年以上の長期投資になると、違う側面を見せ始めるから不思議です。
インデックス投資よりもよいパフォーマンスを出す未来も想像できないわけではありません。
キャピタル世界株式ファンドがおすすめな人は、以下のとおり。
分散したい&特に欧州企業の将来に期待している人
ハイテク銘柄への投資割合を高めたい人
投資期間が長期(10年以上)の人
逆にやめとけと言いたくなるのはこんな人!
すでに全世界株式(オルカン)に投資している人
運用コストを抑えたい人
資産運用を始めたばかりの投資初心者
キャピタル世界株式ファンドをやめといたほうがいいかどうかは、あくまで個人の投資目標と方針によります。
自分の投資方針と合うかどうかをきちんと検討してみることが大切です。
それでは今日もまめまめたのしい一日を。
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