ひふみプラスはやめたほうがいい?
まだ上がる?終わった?今後の見通しが気になる…
ひふみプラスは、販売から運用までレオスキャピタルワークスという会社が行う、いわゆる独立系投資信託のひとつです。
独立系の中ではとても知名度が高く、人気がありますが、その一方で「オワコン」「昔はよかった」「今買うのはやめたほうがいい」と言われてしまうこともしばしば…。
そこで今回は、今ひふみプラスの購入を迷っている方に向けて、これまでの経緯や特徴を整理し、これからの見通し・展望をまとめてみました。
▼本記事の内容
ひふみプラスはやめたほうがいい?
まだ上がる?終わった?今後の見通しが気になる…
ご紹介内容はあくまで個人の見解と運用実績であり、正確性や安全性を保障するものではありません。また情報提供のみを目的としており、投資、法務、税務その他のアドバイスを意図しているわけでもありません。当サイトに掲載された内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねますのでご了承ください。詳細はこちら
ひふみプラスとは?
ひふみプラスは独立系の投資信託で、特に日本の中小型株に焦点を当てたアクティブ運用を行っています。
独立系=大手金融機関のグループに属さずに、独立して販売から運用まで行う体制のこと
独立系投資信託っていうのは、販売から運用まで1つの会社が担ってる投資信託のことを言うよ。
ひふみプラスは、大手金融機関ではあまりやらないようなおもしろい企業選定をしたり、意外な成長が期待できる企業への投資を行うため、その運用戦略と成績は多くの投資家から注目されています。
レオスキャピタルワークスが展開
直販型のアクティブファンド
ファンドマネージャーはひふみ投信設立者
まだ上がる?ひふみ投信の運用方針
まずはざっくりとした概要や特徴をおさらいしてみましょう!
レオスキャピタルワークスが展開
レオスキャピタルワークスは、ひふみ投信、ひふみプラス、ひふみワールドなどを含むひふみシリーズのファンドを運用している会社です。
着実なリターンを目指した「守りながらふやす」運用&「顔が見える」運用を目指しているだけあって、様々なメディアで社員が投資講座を行っていたり、セミナーやイベントを開催したりしているので、とても親しみやすい印象があります。
引用:ひふみブランドコンセプト
委託会社名 | レオス・キャピタルワークス株式会社 |
設立年月日 | 2003年4月16日 |
資本金 | 3億22百万円(2023年9月末現在) |
直販型のアクティブファンド
レオスキャピタルワークスの金融商品は、直接販売はもちろんのこと、金融機関を通した販売やiDeCoまたは企業型DCなどの確定拠出年金を通じて購入することができます。
中でも人気なのが、レオス・キャピタルワークスから直接投資する「ひふみ投信」と、その他販売会社から投資する「ひふみプラス」です。
「ひふみ投信」と「ひふみプラス」は買い方・売り方が違うだけで、運用方針は同じです。
どちらも中小型株への投資を主軸としたアクティブ運用が大きな特徴になっています。
この2つのファンドは、市場価値が割安と考えられる銘柄を選別し、企業の成長を捉える長期投資によって、投資家に利益をもたらすことを目指しています。
いわゆる「割安株投資」もしくは「バリュー株投資」と言われるやつね!
割安株はバリュー株とも呼ばれ、株価本来の価値よりも割安な価格で取引されている銘柄のことをいいます。
割安株(バリュー株)
=株価本来の価値よりも割安な価格で取引されている銘柄のこと
=業績が好調なのに一時的に株価が下落しているお宝銘柄が該当する
=創業数十年と継続して運営していて、事業が安定していることが多い
成長株(グロース株)
=売上高が右肩上がりで、今後の将来性も期待できる銘柄のこと
=最先端の技術を持つ企業や流行の業種の企業が多い
割安株(バリュー株)さがしは決算書をきちんと読んで、財務分析指標であるPBR(株価純資産倍率)やBPS(株価÷1株あたり純資産)などを理解できる専門知識がないとなかなか難しいので、それを代わりにやってくれるのはありがたいですね~!
ファンドマネージャーはひふみ投信設立者
ひふみプラスの運用を指揮するのは、レオスキャピタルワークスの創業者であり、ひふみ投信の設立者でもある藤野英人氏です。
藤野氏は、メディアにもたくさんでているのでお顔を見たことがある方も多いんじゃないかな…?
藤野氏は、その卓越した投資哲学と運用戦略で知られ、日本の資産運用業界において顕著な足跡を残しています。
早稲田大学を卒業後、野村アセットマネジメントでの勤務を経て、2003年に独立しレオスキャピタルワークスを設立。
2008年のひふみ投信運用開始以来、その独自の視点で中小型株を中心に選定し、長期的な成長を見込む運用方針を貫いています。
投資初心者向きから投資歴がそこそこある方向きまで、いろんな書籍を出版されてます。わたしも何冊か読んだことある!
【著書例】
「日経平均10万円」時代が来る!
株の投資大全 成長株をどう見極め、いつ買ったらいいのか
投資家がパパとママに伝えたい たいせつなお金のはなし
プロ投資家の先の先を読む思考法
おいしいニッポン 投資のプロが読む2040年のビジネス
14歳の自分に伝えたい「お金の話」 など
藤野氏はCIO(最高投資責任者)に専念することを理由に、2022年4月にひふみプラスのファンドマネージャーを後任の佐々木靖人氏に引き継ぎましたが、2023年1月には再度、藤野氏が最高投資責任者に復帰しました。
まだ上がる?ひふみ投信の運用方針
藤野氏のひふみプラスのファンドマネージャーへの復帰は、投資家たちにとっては大きなニュースで、これからの運用成績に注目が集まっています。
このところ苦戦気味のひふみプラス。でも、藤野氏が戻ってきたら、まだ上がるんじゃない?と期待する人達も多いみたい。
そもそもひふみプラスの運用方針は、市場価値が割安と考えられる銘柄を見極め、その企業の成長ポテンシャルを長期的に捉えることにあります。
特に中小型株に焦点を当てることで、大型株主体の他のファンドと差別化を図り、高いリターンを目指していました。
この戦略は、日本経済の成長セクターや革新的なビジネスモデルを持つ企業に早期から投資することで、投資家にとって魅力的な運用成績を実現することを目的としています。
でも…立ち上げ初期は上手くいっていたこの方針、近年は苦戦しています。
ひふみプラスの運用成績
ひふみプラスは、その設立以来、中小型株への投資を中心としたアクティブ運用により、市場平均を上回るパフォーマンスを実現!
特に初期のころは、顕著な運用成績を記録し、多くの投資家から注目を集めました。
投資家にとってひふみプラスへの投資は、魅力的な選択肢でした。
実はわたしも2017年ごろに購入してます。2017年の年間収益率は、なんと驚きの44.79%と絶好調!でも最近は…正直不調と言わざるを得ません…。
初期の運用成績がすごい!まだまだ上がると期待
純資産額爆増のきっかけは?
2018年ごろから終わったと言われはじめる
運用成績悪化&不調が慢性化
ひふみプラスのこれまでの運用成績を整理してみましょう。
初期の運用成績がすごい!まだまだ上がると期待
ひふみプラスの設立は、 2012年05月28日。
ここから2017年までの約5年間は、運用成績が目覚ましく、設定来のパフォーマンスは市場の期待を大きく上回りました。
引用:マネックス証券
わーキレイな右肩上がり!投資家たちの間でもかなり話題になっていた記憶が…あまりにもすごかったので、わたしもその波に乗って購入しちゃってるもんね。
この右肩上がりの成長は、ひふみプラス独自の選定基準と投資戦略に基づくもの。
特に成長が見込まれる中小型株への投資が功を奏しました。
この成功によって、ひふみプラスは初期の数年で市場平均を上回る成績を維持。
さらなる成長を遂げることが、投資家に期待されるきっかけとなったのです。
純資産額爆増のきっかけは?
実はひふみプラスの純資産額が急激に増加したのは、その卓越した運用成績だけではありません。
このころからファンドマネージャーの藤野さんをいろんなメディアで見かけるようになります。
ひふみプラスのメディア露出が増えたことで、ファンドの存在がより広く知られるようになり、多くの投資家がひふみプラスへの投資を開始しました。
例えば、大きかったのはテレビ番組「カンブリア宮殿」への出演です。実際に会社を訪ねて、自分の眼で確認してから投資するっていう心意気が投資家のハートを打ち抜きました。…実際、わたしも打ち抜かれて買ってます。
レオスキャピタルワークスの顔の見える運用は、純資産額の増加に大きく寄与し、ひふみプラスは一躍、投資家から注目されるファンドへと成長しました。
引用:マネックス証券
ひゃー。爆増だ 笑 当時、日本株への投資なら、ひふみでしょ!的なノリが確実にあったと思います。
ひふみプラス旋風がここでも吹き荒れる!!3月の南都銀行投信売れ筋ランキング!!テレビってすげーなぁ
引用:Xより
ひふみプラス、2月は「カンブリア効果」で設定来初めて100億円超の資金流入となったようです。
引用:Xより
積立4ヶ月目だけど、順調なリターンと藤野さんの本最新の含めて2冊読んでわくわくしてきたのでスポット買いした!
引用:Xより
顔が見える投資って、やっぱり素敵よね!!しかし…この純資産額の急増はひふみプラスにとってうれしいだけではありませんでした…
メディア露出が増えたことにより、純資産額が急激に増えたひふみプラス。
しかし、純資産額の急増には、2つの意味があります。
➀ポジティブ:ファンドの成功!投資家からの信頼の爆増と資金の流入
➁ネガティブ:新たな課題露出!純資産額の増加に伴う運用の難しさ
ひとつは、あたりまえですが多くの投資家から資金を預けてもらうことができたということ。
資金の流入は投資家からの信頼の証です。
その一方で、運用資産の急速な増加は、これまでの投資方針の見直しが必要になります。
ひふみプラスは設定当初より、特に中小型株への投資を得意としていました。
しかし、超小型株は流動性が低いため、大規模な資金移動が難しく、効率的な投資ができなくなってしまいました。
結果的に大型株への投資が必要となることで、インデックス投資と類似した戦略をとらざるを得なくなり、これまでのような挑戦的なアクティブ運用がしずらくなってしまったのです。
お気に入りの強い武器が使えなくなってしまったひふみプラス。予想しえなかった純資産額の急増で新しい武器の構築が必要に。
この新たな課題が、今後のひふみプラスの運用成績に大きくのしかかり、長期に渡って苦しめることになります。
2018年ごろから終わったと言われはじめる
ひふみプラスに対する投資家の見方が変わり始めたのは、2018年頃からです。
この時期、一部の市場参加者からは「ひふみプラスの時代は終わった」との声が上がり始めました。
その背景には、前述した純資産額の増加はもちろんのこと、運の悪いことに国内外の経済環境の変化や市場のボラティリティの増加もありました。
いろいろ悪い要因が重なっちゃって、ひふみプラスの運用に直接的な影響を及ぼしました。
この時期、ひふみプラスは運用成績の面で苦戦を強いられ、以前のような高いリターンを投資家に提供することが難しくなりました。
この運用成績の変化は、投資家の間で懸念を引き起こし、一部からは投資戦略の見直しや、他の投資先への転換を検討する声も出始めました。
ひふみ投信・ひふみ年金・ひふみプラスはこの下落相場で純資産を1000億円以上減らしたのか
引用:Xより
遅いけどこれ以上の損失拡大は無理なので、ひふみプラス損切り😇
インデックス投信は解約しないけど、ひふみは切っておきました。
引用:Xより
しばらく様子見しないとわからないけど、ひふみプラス斬ったのって正解じゃないかと思っています😇投信ってそうそう解約するもんじゃないんだけど。
引用:Xより
ひふみプラスは昨年から殿様トレードが目立つようになり、それが嫌で私は全口解約しました。現在の基準価格は年初来-1.4%と厳しい数値、他ファンドによっては大幅プラスの所もあり、組み入れ銘柄で明暗が分かれる形に。率直な感想として、今のひふみは評価できないです。
引用:Xより
個別の投信で運用資産の落ち込みが最大だったのがレオスキャピタル「ひふみプラス」で735億。
引用:Xより
投信のひふみプラスも全部解約注文出した!1年運用してマイナス13%だって。プロが運用してこの成績だもんなあ 個人があたふたしながら売り買いしても全然だめだわ甘いものでも食べて元気出そう(´・ω・`)
引用:Xより
運用成績悪化&不調が慢性化
ひふみプラスの運用成績が悪化し、その不調が慢性化する状況は、投資家にとって大きな懸念材料となりました。
特にこのころからインデックス投資に乗り換える人も増え、ひふみプラスはインデックスよりも収益率が悪いなどと言われることも…。
年間収益率の推移をインデックス投資信託「eMAXIS Slim国内株式」と比べると以下のとおり。
年間収益率の推移
ひふみプラス | インデックス | 勝敗 | |
---|---|---|---|
2018 | ‐21.23% | ‐16.1% | 負け |
2019 | 23.09% | 17.9% | 勝ち |
2020 | 20.73% | 7.3% | 勝ち |
2021 | 3.32% | 12.6% | 負け |
2022 | ‐13.40% | ‐2.6% | 負け |
2023 | 14.79% | 21.8% | 負け |
3年連続負けは結構イタイ…
運用成績の悪化は、投資家の信頼を損なう結果となり、新たな資金の流入を阻害する要因となりました。
また、既存の投資家からの資金引き揚げも発生し、ファンドの運用規模にも影響を及ぼしました。
このように、一度不調に陥ると、その状況を打破することは非常に困難であり、ひふみプラスの運用チームは、戦略の見直しや運用方法の改善に向けた取り組みを迫られています。
純資産額も、微減してますね…あの急増がウソのよう…
引用:マネックス証券
この期間の運用成績の悪化とその慢性化は、ひふみプラスにとって多くの課題をもたらしました。
このピンチを乗り越え、再び投資家からの信頼を獲得するためには、運用戦略の見直しや市場環境の変化への適応が鍵となるでしょう。
ごめんなさい、私もひふみプラスの離脱組のひとり。私の場合は、日本株投資メインだったところを米国株メインにしているので、ひふみプラスだけが気になったわけではないんだけどね。
ひふみプラスはやめたほうがいいと言われる理由
今まで見てきたように、ひふみプラスに対する批判的な意見が増えているのには、具体的な理由があります。
純資産額が減少している
運用コスト・信託報酬が高い
銘柄選定が微妙?組入上位銘柄10位は?
得意の超小型株投資ができない
守りながら増やす運用方針の限界?
ひとつずつ整理してみていきましょう。
純資産額が減少している
ひふみプラスの純資産額は、2018年の夏をピークに減少しています。
引用:マネックス証券
純資産額の減少は、ひふみプラスの人気が低下していることに由来します。
過去には高いリターンを誇っていたひふみプラスが、近年は市場平均をベンチマークするインデックスファンドを下回る成績しか出せなくなってしまったことがいちばんの原因です。
この利回りの不調をみた投資家たちは、資金を引き揚げています。
もちろんまだひふみプラスの応援をしたい投資家は多いと思う…!でも、将来的にもっと落ち込んでしまう不安から伸び悩んでいるのが現状です。
ひふみプラスの純資産額の減少は、他の投資家も資産を引き上げていることが顕著にわかってしまいます。
そのため、「ひふみプラスはやめたほうがいい」という結論に至る投資家が増えているようです。
運用コスト・信託報酬が高い
ひふみプラスを取り巻くもう一つの問題は、運用コストと信託報酬の高さです。
ひふみプラスはアクティブファンドです。アクティブファンドは、その運用戦略と管理にかかるコストが一般的に高くなりがちだよね。
インデックスファンドの信託報酬がどんどん値下がりしている昨今では、アクティブファンドの信託報酬の高さはなかなか受け入れるのが難しいという投資家も多いでしょう。
さらに言えば、ひふみプラスはアクティブファンドの中でも信託報酬が比較的高めです。
信託報酬率 | |
---|---|
ひふみプラス | 1.078% |
セゾン資産形成の達人ファンド | 0.572% |
ありがとうファンド | 0.99% |
さわかみ投信 | 1.1% |
鎌倉投信「結い2101」 | 1.1% |
これらのコストは最終的に投資家のリターンに影響を及ぼし、特に運用成績が振るわない時期には、投資家の手元に残る収益を大きく圧迫することになります。
リターンが高ければまだよいのですが、リターンが出にくく、コストも高いとなると、なかなか踏ん張りが効きません。
得意の超小型株投資ができない…組入上位銘柄10位は?
ひふみプラスは、その独自の投資哲学に基づき、成長が見込まれる中小型株に焦点を当てて投資を行ってきました。
しかし、ひふみプラスがこれまで得意としてきた超小型株への投資が、近年は困難になっています。
原因はファンドの純資産額の増加です。
超小型株は流動性が低いため、大規模な資金移動ができず、その結果、効率的な投資実行が難しくなっています。
ひふみプラスの2024年1月度 月次運用レポートによると、上位組み入れ銘柄は以下のとおり。
銘柄 | 市場 | 業種 | 割合 |
---|---|---|---|
M&A総研 ホールディングス | プライム市場 (大型) | サービス業 | 2.17% |
MICROSOFT CORPORATION | NASDAQ (大型) | その他海外株 | 2.10% |
村田製作所 | プライム市場 (大型) | 電気機器 | 1.99% |
日本電信電話 | プライム市場 (大型) | 情報・通信業 | 1.89% |
味の素 | プライム市場 (大型) | 食料品 | 1.78% |
ダイキン工業 | プライム市場 (大型) | 機械 | 1.75% |
NVIDIA CORPORATION | NASDAQ (大型) | その他海外株 | 1.74% |
三越伊勢丹 ホールディングス | プライム市場 (大型) | 小売業 | 1.68% |
三菱商事 | プライム市場 (大型) | 卸売業 | 1.66% |
鹿島建設 | プライム市場 (大型) | 建設業 | 1.63% |
あたりまえだけど…全部大型株です…。
得意な運用戦略がこれからもとれないとなると、柔軟性が失われ、今後も回復が期待しずらいと思っている投資家が多いようです。
うれしいはずの純資産額の増加が、「ひふみプラスはやめたほうがいい」という意見を生み出していると考えると、皮肉なものです。
守りながら増やす運用方針の限界?
ひふみプラスの運用方針は、リスクを抑えつつ資産を増やすことにありますが、このバランスを取ることがますます難しくなっています。
リスクを抑えながら資産を増やすなら、インデックス投資でいいじゃんって思っている人も多そう…。
市場の変動が激しい中で、リスクを避けつつ高いリターンを追求することは、相反する目標であるため、運用の難易度が高まっています。
特に、低リスクで安定したリターンを求める投資家の期待に応えることが、現在の市場環境下では一層困難になっています。
このように、守りながら増やすという運用方針の限界が、ひふみプラスの今後の成績に影響を及ぼす可能性があります。
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ひふみプラスの今後の見通し考察
ひふみプラスの今後の見通しを語る上で欠かせないポイントのひとつは、藤野英人氏の運用責任者への復帰です。
藤野氏がついに復帰!さあ、これからどうなるのでしょうか?
ひふみ投信が考える成績不振の理由と具体的な回復策
他のインデックス系の投資信託との比較をすると…
今後の見通し!価格は上がる?下がる?
ひふみプラスは解約すべきか?みんなのクチコミ
過去の運用成績の変遷、純資産額の増減、そして市場環境の変化を踏まえた上で、今後の方向性を整理してみましょう。
ひふみ投信が考える成績不振の理由と具体的な回復策
藤野英人氏が「ひふみ投信」の運用責任者に正式に復帰したのは、2022年の4月。
復帰時のインタビューにて語られた成績不振の理由や具体的な回復策は、以下のとおりです。
【成績不振の理由】
・苦手なバリュー株が強く、成長株が弱い相場だった
成長株が強いときは勝ちやすくて、弱いときは負けやすい「ひふみ投信」の弱さが出てしまった
・組み入れ銘柄の回転率が高くなりすぎていた
回復への焦りから、会社を応援するというよりも相場ばかり読んでいた
【具体的な回復策】
・「ひふみ投信」のリズムを取りもどす
焦って相場を見すぎず、本当に魅力的な企業へ投資する
・大型株を調査する体制を整える
成長性の高い小型株ばかりでなく、大型株の調査も積極的に行う(大型株3、小型株7)
参考:ひふみ投信の「運用成績不振の理由」と「成績を立て直す方法」|ザイ・オンライン
その後の運用報告書を見ると、確かに大型株への投資が増え、ひふみ投信のリズムも以前に戻ってきているように思います。
他のインデックス系の投資信託との比較をすると…
もちろん、相場自体が好調という点は否めませんが、運用成績はTOPIXに追いつきそうな位置まで回復、さらにひふみプラスは、2024年1月に設定来高値を更新しています。
1ヵ月 | 3ヵ月 | 6ヵ月 | 1年 | 3年 | 設定来 | |
---|---|---|---|---|---|---|
ひふみ プラス | 7.04% | 12.61% | 8.92% | 25.81% | 15.59% | 471.79% |
TOPIX | 7.81% | 13.40% | 11.05% | 32.42% | 51.72% | 357.37% |
また、おかげさまでひふみ投信マザーファンドは1月に設定来高値を更新いたしました。引き続きお客様に愛される投資信託になるべく、全力を尽くしていきたいと考えております。
今後の見通し!価格は上がる?下がる?
ひふみプラスの今後の見通しは誰にもわかりません。
しかし、これまでの反省を元に舵を切り直し、昔のリズムを取り戻しつつあるのは、たしかなようです。
市場環境の変化に対する適応力を高め、運用戦略の見直しを行うことで、再び高いパフォーマンスを実現する可能性は十分にあるのではないでしょうか?
ひふみ投信は、長期的なビジョンを見える化して、投資家とのコミュニケーションをとるのが上手なイメージがあるので、これからの動きにも期待したいです。
ひふみプラスは解約すべきか?みんなのクチコミ
ひふみプラスを解約すべきかどうかは、投資家個々の投資目標やリスク許容度、市場見通しによって異なります。
投資家は、ひふみプラスの運用戦略、過去のパフォーマンス、将来の市場見通し、そして自身の投資方針を総合的に評価した上で、保有を続けるか解約するかの判断を下す必要があります。
実際に投資家たちはどんな結論を出しているのでしょうか?
ここからはみんなのクチコミもチェックしてみましょう。
ひふみプラス全額解約
満6年投資総額85万損益22万チョイ
本当に残念なのは2021年頃に65万くらい解約しちゃったこと🥹
全額寝かせてたらなあ😂
引用:Xより
自分で個別株やるより、NASDAQ100とひふみプラスに任せた方が良いのかもしれない😂自分の場合(¯―¯٥)
引用:Xより
ひふみプラスくんが割と小馬鹿にされてるのを見たり実際成績良くねえなぁと思いながらも積み立ててたら回復してきてるの草なんよな
引用:Xより
ニーサいくつか分けてやってるけど、ひふみプラスが今のところうまくいってる。4年で元本から1.5倍になってる。初年度マイナスだったから、失敗したかもーとか思ったけど、良かった。面倒くさがりだから、放置しててもなんとかなるのが良いよね。ニーサ。株とか無理。
引用:Xより
これからのひふみプラスに期待している人も増えてきたように見えますね。
ひふみ投信とひふみプラスの違い
ひふみ投信とひふみプラスは、どちらもレオス・キャピタルワークスが運用する投資信託であり、日本の株式市場に焦点を当てたアクティブ運用を行っています。
しかし、これら二つのファンドにはいくつかの重要な違いがあります。
ひふみ投信は取引手数料が安い
ひふみプラスは積立自由度が高い
違いをチェックしてみましょう。
ひふみ投信は取引手数料が安い
ひふみ投信は、直接レオス・キャピタルワークスから購入することができる直販型の投資信託です。
中間コストを削減することが可能なので、投資家は比較的低い取引手数料で投資することができます。
直販型のメリットは、特に長期的な投資において、コスト削減が大きな利点となり得ます。
ひふみプラスは積立自由度が高い
一方、ひふみプラスは、証券会社を通じて購入することができるため、積立投資を行いやすい構造になっています。
多くの証券会社では、定期的な積立投資プランを提供しており、投資家は自身の資金状況に応じて柔軟に投資額を調整することが可能です。
この積立自由度の高さは、特に定期的な資金拠出を通じて資産を形成したい投資家にとって魅力的な特徴と言えます。
ひふみプラスのよくある質問
ひふみプラスに関するよくある質問をまとめました。
ひふみプラスはなぜ人気があるの?
ひふみプラスは、新NISAのつみたて投資枠で買える?NISAとの相性は?
一つずつ見ていきましょう。
ひふみプラスはなぜ人気があるの?
ひふみプラスが多くの投資家から支持される理由は、その独自の投資戦略と長期的な視点にあります。
ひふみプラスは、日本の中小型株に焦点を当てたアクティブ運用を行い、市場の平均を上回るリターンを目指しています。
また、ファンドマネージャーの藤野英人氏をはじめとする運用チームの豊富な経験と深い市場分析が、投資家からの信頼を集めています。
さらに、ひふみプラスは、投資家が市場の変動に左右されずに長期的な資産形成を目指すことができる点も、その人気の理由の一つです。
投資家は、ひふみプラスを通じて、日本経済の成長に投資し、将来的なリターンを期待することができます。
ひふみプラスは、新NISAのつみたて投資枠で買える?NISAとの相性は?
ひふみプラスが新NISA(少額投資非課税制度)のつみたて投資枠および成長投資枠で購入可能です。
新NISA制度は、特に長期的な資産形成を目的とした投資を促進することを目的としており、ひふみプラスのような中長期的な成長を目指す投資信託は、制度の趣旨に合致します。
まとめ:ひふみプラスはやめたほうがいい!まだ上がる?
ひふみプラスが今後も成長するかどうかは、誰にもわかりません。
それこそ、運用チームの市場分析能力、戦略の適応性、そして経済全体の動向に依存します。
投資家は、これらの情報を定期的に確認し、自身の投資戦略に合わせて柔軟に対応することが求められます。
ひふみプラスはやめたほうがいいと言われる理由は、以下のとおり。
純資産額が減少している
運用コスト・信託報酬が高い
銘柄選定が微妙?組入上位銘柄10位は?
得意の超小型株投資ができない
守りながら増やす運用方針の限界?
しかし、やめたほうがいいと言われながらも、本当に魅力的な企業への投資が共感され、応援されているのも事実です。
気になる人はぜひ、いちどひふみプラスの運用報告書を読んでみてください。
それでは今日もまめまめたのしい一日を。
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