投資は「安い時に買って高い時に売る」が基本ですよね?…だとしたら、毎月同じ金額を買うドルコスト平均法だとあまり儲からない気がします。暴落した時に一気に買ってもいいですよね?
今回は、こんな疑問にお答えします。
▼本記事の内容
・ドルコスト平均法が儲からないと言われる理由
・ドルコスト平均法とは?
・ドルコスト平均法で儲けるための注意点3選
資産運用の初心者でも手軽に実践できる勝ちパターン、ドルコスト平均法。
つみたてNISA(少額投資非課税制度)などの積立投資の制度を利用する人も増えてきて、毎月同じ金額で買い付ける「ドルコスト平均法」という言葉がとても有名になりました。
言葉がひとり歩きして、「ドルコスト平均法が最強!」と言われることも増えましたが、それはそれでちょっと誤解がありそう。笑
その一方で、「ドルコスト平均法は儲からない」「ドルコスト平均法は意味ない」と言う人も多くいます。
実はこれ、両方とも一理ある考え方!どちらを強く感じるかは、投資歴にも関係があるかもしれません。
今回は、ドルコスト平均法は儲からないと言われる理由と、ドルコスト平均法でなるべく儲けるための対策法についてまとめてみました。
ご紹介内容はあくまで個人の見解と運用実績であり、正確性や安全性を保障するものではありません。また情報提供のみを目的としており、投資、法務、税務その他のアドバイスを意図しているわけでもありません。当サイトに掲載された内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねますのでご了承ください。詳細はこちら
ドルコスト平均法が儲からないと言われる理由
ずばり、ドルコスト平均法は、ベストな投資法ではありません。
ベストな投資法は、タイミングを見計らって、一番安い時に買うことです。
えーーーーあんだけ「つみたてNISA」がいいとか、「ドルコスト平均法が最強」って初心者向けの投資の雑誌に書いてあるのに、ウソなの?!
いやいや、ウソじゃないの。笑 あくまで「ベスト」ではなく「ベター」!いやもっというと、投資初心者にとっては、「ベスト」かもしれない!
へ?どゆこと???
そう、投資初心者の方でもうすうす感じている方がいるように、投資は「安い時に買って高い時に売る」が基本です。
チャート分析ができる方、常にチャートの動向を追っていて、投資に慣れている方であれば、一番安い時に買うのがいちばんいいに決まっています。
ドルコスト平均法が儲からないと言われる理由は、主に3つあります。
理由① 効率的な投資ができないので儲からない
ドルコスト平均法が儲からないと言われる理由の1つ目は、「効率的な投資ができないから」です。
ドルコスト平均法で買うと、定期的に同じ金額を買い付けることになります。
これは一度に大量の金額を高値づかみしてしまうことを避けることができる一方で、高値の時も購入を止めることができません。
効率的な投資をしたければ、底値を狙うべきよね~そうなんだけどね~…うーん。笑 まぁ、まぁ、まずは儲からないをちゃんと全部説明してから、底値買いの難しさについてもはなします。
理由② 手数料分損をしやすいので儲からない
ドルコスト平均法が儲からないと言われる理由の2つ目は、「手数料分損をしやすいから」です。
申込手数料が必要な投資信託の場合、定期的に買い付けするたびに申し込み手数料がかかります。
特に相場が悪い時は、手数料が原因で元本割れのリスクが高まってしまう可能性もあるので注意が必要です。
例えば1万円分の投資信託を買い付けた場合、そこから手数料が引かれるので、1万円をまるごと投資できるわけではなく、手数料分は儲からないと元本割れになってしまいます。
最近は昔と違って申込手数料率が0%(ノーロード)の商品も増えているので、なるべく手数料がかからない商品を選ぶことをおすすめします(´▽`)
理由③ 短期的には損をしやすいので儲からない
ドルコスト平均法が儲からないと言われる理由の3つ目は、「短期的には損をしやすいから」です。
ドルコスト平均法は、あくまで長期的に投資することが前提になります。
短期的な売買で大きな利益が出ることは想定していないため、積立を始めたばかりのころはマイナス成長になりやすく、覚悟が必要です。
短い期間で儲けたい人にとっては、資産の増加スピードは遅く、期待通りの増え方はしてくれないでしょう。
投資というと、FXのような短期的に儲けることをイメージする人もいますが、それとは全く違うのがドルコスト平均法です。そんなに時間がかかるんじゃあ、意味ないと思う人には向いてないかも?!
このようにドルコスト平均法には儲からない、意味ないと言われる理由があります。
ここからは、ドルコスト平均法について、もう一度正確におさらいしてみましょう。
\お金に強くなる!おすすめ勉強法は無料のマネーセミナーを使い倒すこと(*´▽`*)/
ドルコスト平均法とは?
ドルコスト平均法とは、毎月定額を買い付けて、購入時期を分散することで、投資のリスクを減らすことができる投資法のことです。
ドルコスト平均法
=定期・継続的に同じ金額ずつ株式や投資信託を購入し、購入時期を分散することで平均取得単価を下げる投資方法。
=高い時は少し、安い時はたくさん買うことができるので、価格変動リスクを低減させる効果がある
ドルコスト平均法は、難易度が低いので投資初心者に向いています。大きな損害を被るリスクが小さくなるからね~
特徴① タイミングをはかる必要がない投資法である
ドルコスト平均法は、タイミングをはかる必要がありません。
あらかじめ、「毎月〇日に〇円ずつ〇〇という投資信託を買う」と最初に設定するだけで、半永久的に毎月同じ金額を買い付けてくれます。
わたし、初心者だけどタイミングはかって、暴落した時に一気に買いたい!できる気がする!!
ほんと~??そんなこと言ってぇ、実際に暴落すると怖くなってなかなか買えないものだよ~。笑 一気に買って高値づかみしたり、怖くて1年経ってもまだ株式市場に入ってないってはなしもたくさん聞くよ…(´;ω;`) ほら、これ見て。
たまに「投資始めたいんです!…でも怖くて入れない」って言ってる人がいます。こういう人は、数か月後にまた「投資始めたいんです!…でも怖くて入れない」って同じことを言ってます。投資は大なわとびみたいなもので、「えいやっ」て入るのが難しいんだよね…投資しないことによるリスクを抱えるぐらいならドルコスト平均法でさらっと先に入ってしまって、早く初心者を脱出したほうがいいよ~!
なーるほど。たしかに怖くてもたもたしちゃいそう…最初は「無心でドルコスト平均法」が正解な気がしてきた…怖
投資初心者にとって、タイミングをはからずに市場に入ることができるのは大きなメリットです。
特徴② 大きな損失を回避できる投資法である
ドルコスト平均法は、大きな損失を回避できる投資法です。
毎月買い付け額は固定なので、株価が高くてあまり買いたくない時は、自然と買える株数が減ります。逆に株価が低くてたくさん買いたい時は、自然と買える株数が増えます。
分散して買えるので、大きな損失を回避できます。
【ドルコスト平均法で購入した場合】
1月:1株1万円=1万円で1株買える=買える株数が減る
2月:1株5000円=1万円で2株買える
3月:1株1000円=1万円で10株買える=買える株数が増える
実際のデータでお見せしてみましょう。
こちらは私が長期で買っている「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」の1年間の推移と現在の基準価格・平均取得単価です。
ここ数か月でなかった程度の大きな基準価格の下落がありましたが、長期投資をしてきているので、元本割れはしていません。
なにも考えなくてもこの調整を勝手にしてくれるのがドルコスト平均法のありがたいところなんですよね。これを自分でやろうとすると、ずっと市場とにらめっこしていないといけなくて大変なの。笑
特徴③ 短期的な資産運用より長期的な資産運用に向いている
ドルコスト平均法は、短期的な資産運用より長期的な資産運用に向いています。
短期で儲けようとするなら、価格が下がっているところを狙わないと無理なので、上級者向けの投資になります。
長期で儲けるのは時間を味方にすることができるので、商品の選び方さえ間違わなければ、初心者でも難しいことではありません。
\お金に強くなる!おすすめ勉強法は無料のマネーセミナーを使い倒すこと(*´▽`*)/
ドルコスト平均法で儲けるための注意点3選
ドルコスト平均法で儲けることを目指すなら、注意点が3つあります。
注意点① 手数料が安い商品を選ばないと儲からない
ドルコスト平均法で儲けることを目指すなら、必ず手数料が安い商品を選びましょう。
最近は手数料が0%のものも少なくないので、0%のものを選ぶことをおすすめします。
前述したように、ドルコスト平均法は大きな儲けが出やすい投資法ではありません。
あくまで初心者が気軽に市場に参入できるように、リスクを減らしているところにうま味があります。
そのため、あまり高い手数料の商品を選んでしまうと、相場環境が悪い時は元本割れしてやる気が失せてしまう可能性があります。
もちろん、本ページの注意点をクリアした商品であれば、長期的にみると回復する可能性が高いですが、初期のころに大きな暴落を受けてしまうと、怖くなったり、投資は意味がないと思い始めて、株式市場から降りてしまう方が少なくありません。
暴落している時は、もう証券会社のページを開かないっていうのもありだよ。笑
注意点② 右肩上がりの商品を選ばないと儲からない
ドルコスト平均法で儲けることを目指すなら、必ず右肩上がりの商品を選びましょう。
具体的には証券会社の商品紹介のページから基準価額の推移を見て、全期間で右肩上がりになっている商品しか買ってはいけません。
最近の人気の商品と言えば、株価指数ナスダックやS&P500に連動するものよね…やっぱり…笑
\S&P500については、こちらの記事も参考にしてみてね(*´▽`*)/
ドルコスト平均法+長期投資ならほぼ負けないと言われて久しいですが、さすがに右肩下がりの商品を買ってしまったら、お金はなかなか増えません。
特にドルコスト平均法で買う場合は、そもそもの利益幅が1活買いより狭いので、必ず右肩上がりの商品だけを狙ってください。
多くの人にとって「勝ちパターン」であると述べてきたドルコスト平均法ですが、相場の展開によってはダメージを受けることもあります。
注意点③ 自動積立機能を活用しないと儲からない
ドルコスト平均法で儲けることを目指すなら、必ず自動積立機能を活用しましょう。
とにかくタイミングをはからないことが、ドルコスト平均法で儲けるコツです。自分でタイミングをはかってしまったら、ドルコスト平均法の意味がありません。
自分で売り買いしているとよほどのサイコパス気質?じゃないと、ずっと冷静でいるのはムリかも…笑 どうしても相場を見てしまうんよね。もうせっかく証券会社に「自動積立サービス」といういい機能があるのでお任せしちゃいましょ。
ドルコスト平均法は、相場を見ないこと、そして何があっても続けることが重要なのです。
ドルコスト平均法に向いている人
最後にドルコスト平均法に向いている人と向いていない人を整理してみましょう。
条件① 若い人
若い人は、ドルコスト平均法で儲かりやすい人です。
ドルコスト平均法は長期投資が基本なので、時間がたくさんある若い人ほと儲かりやすくなります。
条件② 手持ちの資金が少ない人
手持ちの資金が少ない人は、ドルコスト平均法で儲かりやすい人です。
投資は手持ちの資金が少ないとできないと思っている初心者の方もいますが、少ない方こそドルコスト平均法でコツコツ資産形成を始めましょう。
毎月1万円ぐらいしか余裕がない…という人でも、まずは投資に慣れるという意味で、トライしてみることをおすすめします。
条件③ 性格がコツコツ型の人
性格がコツコツ型の人は、ドルコスト平均法で儲かりやすい人です。
ドルコスト平均法で儲けるには、とにかく長期的に投資し続けることが重要です。
性格がコツコツ型の人は、ストレスなく長期投資可能だと思いますので、ドルコスト平均法が向いています。
条件④ めんどくさがりの人
めんどくさがりの人は、ドルコスト平均法で儲かりやすい人です。
チャート分析など難しいことをやりたくない、投資に興味はあるけどずっと相場を観察し続けるマメさがない…と思う方こそ、自動積立サービスを使って、ドルコスト平均法で長期投資にチャレンジしてみてください。
ドルコスト平均法に向いていない人
逆にドルコスト平均法に向いていない人はこんな人です。
条件① 短期で儲けたい人
短期で儲けたい人は、ドルコスト平均法で儲からない人です。
ドルコスト平均法は時間があればあるほどリスクが下がる投資法です。
10年、20年単位で投資をすることになるので、「今すぐ儲けたい」「待てない」という人は向いていません。
条件② 一攫千金を狙いたい人
一攫千金を狙いたい人は、ドルコスト平均法で儲からない人です。
一攫千金を手に入れることができる人は、稼げるときに大きなお金を一気に投下することができる人です。
上級者向けの投資法になりますが、タイミングをはかって一瞬で儲けてすぐに市場から退出するようなことを繰り返します。
普通の人にはなかなかできない方法ですが、勝率の高い個人投資家が短期的に儲けるとしたら、ドルコスト平均法は使えません。
条件③ 手元に有り余るお金がある人
手元に有り余るお金がある人は、ドルコスト平均法で儲からない人です。
全財産をドルコスト平均法で運用するのは、お金持ちであればあるほど機会損失になる可能性も高まります。
リスク分散する必要はありますが、手元に有り余るお金がある人はドルコスト平均法による長期投資だけではなく、適切なポートフォリオを組んで有利に投資をすすめましょう。
まとめ ~ドルコスト平均法が儲からないと言われる理由~
ドルコスト平均法は、ベストな投資法ではありません。
投資は「安い時に買って高い時に売る」が基本です。
チャート分析ができる方、常にチャートの動向を追っていて、投資に慣れている方であれば、一番安い時に買うのがいちばんいいに決まっています。
ドルコスト平均法が儲からないと言われる理由は、主に3つあります
理由① 効率的な投資ができないので儲からない
理由② 手数料分損をしやすいので儲からない
理由③ 短期的には損をしやすいので儲からない
それでも投資初心者にドルコスト平均法がすすめられる理由は、かんたんだからです。
時間さえ味方につけて長期投資を徹底すれば、相場を見る必要はなく、ほったらかしでもリスクが低いのは、ドルコスト平均法の強みでしょう。
特徴① タイミングをはかる必要がない投資法である
特徴② 大きな損失を回避できる投資法である
特徴③ 短期的な資産運用より長期的な資産運用に向いている
そんな初心者向けのドルコスト平均法ですが、儲けるためには注意点が3つあります。
注意点① 手数料が安い商品を選ばないと儲からない
注意点② 右肩上がりの商品を選ばないと儲からない
注意点③ 自動積立機能を活用しないと儲からない
参考にしてみてね。