
なりたい人
ニートになりたい!まずは何をすべき??
今回は、こんな疑問にお答えします。
▼本記事の結論
・ニートになりたいなら、どんな種類のニートになりたいか目標を明確にすべし
・自由なニートになりたいなら、目標に合わせた資金作りが必要(4%ルールなど)

ニートは、定義的にいうと15歳から35歳までだよ。アラフォーのあんたは期限切れよ?

うるさーい。笑 わたしが目指してるネオニートはアラフォーもありなの。(たぶん)
…と言うわけで、多少ムリを感じなくもないですが、わたしもみなさんと同じ「ニートになりたい」という目標があります。
でも、「ニート」とひとことに言っても、言葉はかなりあいまいです。
明確な定義があるにはあるのですが、「ニート」という言葉から派生語もたくさん生まれています。
この記事では、目指すべき「ニート」を明確にし、「ニートになりたい」みなさんに役立つニートになるための3つの手順をご紹介します。
ニートとは?
まずは、「ニート」の定義から明確にしましょう。
ニートの定義
厚生労働省が定めるニートの定義は、以下のとおりです。
ニート(NEET)
=ニートとは15~34歳の非労働力(仕事をしていない、また失業者として求職活動をしていない者)のうち、主に通学でも、主に家事でもない独身者
引用:厚生労働省資料より
https://www.mhlw.go.jp/houdou/2007/06/dl/h0628-1b_0021.pdf

ニートに年齢制限があるとは…。厚生労働省的には、既婚者もニートから除外するんですね!
厚生労働省が定めるニートの定義によると、ニート=「非労働力」という認識ですが、この「非労働力」の意味も1つではなく、以下の3種類の意味を含んでいます。
①「求職型」:就業希望を表明しかつ求職活動を行っている者(=失業者)
②「非求職型」:就業希望を表明していながら求職活動は行っていない者
③「非希望型」:就職希望を表明していない者
引用:厚生労働省資料より
https://www.mhlw.go.jp/houdou/2007/06/dl/h0628-1b_0021.pdf

求職活動をしてても、してなくても、「ニート」は「ニート」です。笑
ニート(若年無業者)の推移
総務省の「労働力調査」によると、人口に占めるニートの割合のうち、15~24歳の超若者層は横ばいです。しかし25~34歳の青年層は、若干増加傾向にあります。
ニート超若者層は横ばい!でも…?


ニートの高齢化は少し前からよく取り上げられていますね。
ニートの歴史
もともとニートはイギリスで使われていた「Not in Education, Employment or Training」の頭文字をとったものです。
NEET
=Not in Education, Employment or Training
=教育・就労または求職活動をしていない

もともとの語源が少しアバウトなので、日本の専門家の中でも「ニート」の定義は若干揺れています。
東京大学教授の玄田有史氏は、2004年に出版された著書ニート―フリーターでもなく失業者でもなく」の中で、「働くことを希望していない若者」と定義しています。
しかし、同じ東京大学教授の本田由紀氏は、ニートは「働くことを希望していない若者」ではなく、「働く環境が悪いから働けないとしている若者」だとして、反論する場面もありました。
ニートの現状
専門家の間でも定義が揺れがちな「ニート」ですが、最近ではいろいろな派生語も生まれています。
学生ニート:なにもしていない大学生のこと
社内ニート:社内失業者のこと
高学歴ニート:高学歴だが就労していない人のこと
セレブニート:働かずに生計を立てている人のこと
ネオニート:働かずに生計を立てている人のこと
ヒキニート:自宅にひきこもる就労していない人のこと
中年ニート:厚生労働省の定義「中年無業者(35~44歳)」の別名

こう見てみると、「ニート」って「お金があるかないか」と「年齢」によって呼び方が異なる気もしますね…
枝豆が考えるニートマップはこんな感じです。
タイプ別 ニートマップ


このマップを見ていると、目指すべきニート像が見えてきませんか?笑 私は絶対「自由なニートエリア」に行きたいなぁ~。
目標にすべきニートの種類とは?
「ニート」と一言に言っても、いろんな種類があります。
大きく分けるとニートの種類は2つ。
➀不自由なニート
②自由なニート
ひとつずつみていきましょう。
不自由なニートとは?
不自由なニートは、経済的に自立していません。

経済的に自立できていないため、生活する上の選択肢になんらかの「制限」があります。
衣→不自由(着られるものを着る)
食→不自由(食べられるものを食べる)
住→不自由(住めるところに住む・移動範囲は狭め)
時間→不自由(だれかORなにかの制限がある)
不自由なニートがニートになった理由
不自由なニートは、自分が望んでなったケースよりもなにかしらのトラブルが原因でニートになっています。
特に多いのは、人間関係のトラブルです。
学校でいじめられた:55.0%
職場での人間関係でトラブルがあった:41.4%
不登校(病気や怪我以外の理由で1ヶ月以上休んだ):35.9%
引きこもり:49.5%
精神科・心療内科で治療を受けた:49.5%
参考:財団法人社会経済生産性本部「ニートの状態にある若年者の実態及び 支援策に関する調査研究報告書」
https://www.mhlw.go.jp/houdou/2007/06/dl/h0628-1b.pdf

うーん…つらいですね…。
自由なニートとは?
自由なニートは、経済的に自立しています。

経済的に自立しているため、生活する上の選択肢に「制限」がありません。
衣→自由(好きなものを着る)
食→自由(好きなものを食べる)
住→自由(好きなところに住む・好きなところに移動する)
時間→自由(24時間すべて好きなように使える)
自由なニートは、人生全ての選択において自由です。
自由な選択ができる理由は、経済的に自立しているからです。
自由なニートがニートになった理由
自由なニートがニートになった理由は、自分で選んだからです。
ニートを目指して、計画し、実行してきた先にあるのが「自由なニート」なのです。
逆に言えば、計画なしでは自由なニートにはなれません。
参考:目指すべき自由なニート
自由なニートの例を挙げてみましょう。
➀スナフキン(妖精)
ムーミン谷の吟遊詩人。好きなことだけをして生計を立てているため、おそらくニートです。

スナフキンの「大切なのは、自分のしたいことがなにかを、わかってるってことだよ」っていう名言、めちゃくちゃ好きです。
②ホリエモン(事業家)
事業家の堀江貴文さん。好きなことだけをして生計を立てているため、おそらくニートです。

好きなロケットの打ち上げをしたり、好きなお肉のお店を作ったり、好きな日本酒をお米から育てて作ったり、嫌いな家事をやらなくて済むようにホテル暮らししたりされています。
自由なニートになりたい!必要な準備と計画
自由なニートになるために必要なことは、「目標設定」と「資金づくり」です。
手順➀ 目標設定する
手順② 資金を作る
手順③ 退職する
そして、自由なニートにスムーズになるためには、順番がとても重要。

ニートになりたい!って思った瞬間に退職届出すとか、だめですよ。
手順➀ 目標設定する
「ニートになりたい!」と言っても、いろんなケースがあります。
自ら「ニートになりたい!」と考えてニートになろうとしているみなさんは、おそらく「不自由なニート」ではなく「自由なニート」が目標だと思います。
「自由なニートになりたい!」と決めたら、次に決めるのは「ニートになる目的」と「ニートになる時期」です。
目的:なぜニートになるか?
時期:いつからニートになるか?(いつまでニートになるか?)
1日24時間のうち8時間程度を仕事に使っているとしたら、その8時間を自由に使えるようになります。
その8時間を含めた24時間でどんなことをするか、一度整理してみましょう。

ひょっとしたら、ニートにならなくてもできちゃうことかもしれないですし、正確な計画を立てるためにイメージは必要です。ニートを目指して活動していく上でモチベーションの源にもなりますよ。
手順② 資金を作る
どんなニートになるか目標が明確になったら、そのニート生活に必要な資金を作ります。
まずは1か月に必要な生活費を洗い出しましょう。
総務省統計局 全国単身世帯収支実態調査(2019年)によると、一人暮らしの1か月の生活費の平均は、162,662円です。
食料費 | 36,819円 |
住居費 | 35,157円 |
光熱・水道費 | 9,041円 |
家具・家事用品費 | 3,941円 |
被服及び履物費 | 5,909円 |
保健医療費 | 5,496円 |
交通・通信費 | 23,930円 |
教育費 | 115円 |
教養娯楽費 | 19,196円 |
その他の消費支出(理美容・交際費) | 23,058円 |
生活費合計 | 162,662円 |
https://www.stat.go.jp/data/tanshin/2019/sankohyo.html
しかし、これはあくまで平均。
自分がニートになる目的によって、必要な金額は大きく変わります。

ちゃんと自分がニートになる目的を前提に生活費を見積もらないと意味ないぞ。
\生活費の平均値についてはこちらで詳しく解説してます(*´▽`*)/
【合わせて読みたい】
年間100万円貯金は一人暮らしでもできる!5000万円貯めたわたしの貯蓄術4選
ニートになった後にかかる生活費を洗い出すことができたら、ニートになる前に作っておく必要がある資金を計算します。
例えば、アメリカでよく使われるFIRE(=早期リタイア)の資産計算方法に「4%ルール」というものがあります。
4%ルール
=年間支出の25倍の資産があれば、年利4%の運用益のみで生活費をまかなえるという考え方
=年間支出の25倍の資産があれば、資産はずっと減らない
\4%ルールの計算方法の詳細についてはこちらも記事もおすすめ(*´▽`*)/
【合わせて読みたい】
セミリタイアに必要な資産はどのくらい?具体的な計画法と「4%ルール」(実例付き)
例えば、生活費20万/月が継続的にかかると仮定した場合、「4%ルール」を適用するなら、ニートになるために必要な資産は6000万円になります。
また、生活費30万/月が必要であれば、ニートになるために必要な資産は9000万円です。
また、生活費40万/月が必要であれば、ニートになるために必要な資産は1億2000万円です。
ニートになるために必要な資金例(4%ルール適用の場合)
生活費 | 20万/月 | 30万/月 | 40万/月 |
必要資産 | 6000万円 | 9000万円 | 1億2000万円 |
\4%ルールの計算方法の詳細についてはこちらも記事もおすすめ(*´▽`*)/
【合わせて読みたい】
セミリタイアに必要な資産はどのくらい?具体的な計画法と「4%ルール」(実例付き)
目標金額は人によって異なります。自分のニート目標を元に、目安となる金額を計算しましょう。
ニートになるための目標金額を整理したら、後はその金額を目指して、資金作りを頑張りましょう。
ニートを目指して資金作りの真っただ中にいるわたくし枝豆が0円から5000万円まで貯めるためにやったことは以下の記事を見てね。
\枝豆が0円から5000万円まで貯めるためにやったことはこちらをチェック(*´▽`*)/
【合わせて読みたい】
資産運用ビギナー向け(貯蓄目標100万)までにやったこと
資産運用ミドル向け(貯蓄目標500万)までにやったこと
資産運用エキスパート向け(貯蓄目標1000万)までにやったこと
資産運用マスター向け(資産目標5000万以上)までにやったこと
ニートになるために必要な税金・保険
「ニートになりたい!」と盛り上がっていると忘れがちなのが「税金」と「保険料」です。
➀住民税
住民税は自分が移住する自治体に対して納付する税金です。
会社員をしていると給料から天引きされていることが多いので、ついつい生活費の計算から抜けてしまうというはなしをよく聞きます。

会社員からフリーランスになった人、FIREした人がよく「わすれてたー!」っていう税金ですね。笑
住民税の金額は前年の年収によって決まるので、高給取りの方は特に注意が必要です。
ニートになることを決めたら必ず生活費の計算の中に入れるようにしましょう。
②国民年金&国民健康保険
日本では20歳以上、60歳未満の全国民に「公的年金制度」への加入が義務付けられています。
会社員からニートになると、厚生年金から国民年金への切り替えが必要なので、これもきちんとニート後の必要経費の中に入れておく必要があります。
国民年金の支払額は毎月16,000円程度となります。
また国民健康保険も全国民が加入を義務付けられている制度です。
会社員からニートになると、社会保険から国民健康保険への切り替えが必要なので、こちらも必要経費の中に入れておきましょう。
手順③ 退職する
自分が目標にしているニートが実現できる資金が貯まったら、とうとう退職準備です。
遅くとも退職の1か月までには(できれば2~3か月前がベスト)、退職願を出し、周りの人に迷惑をかけないようにしましょう。

円満に退職するためには、めちゃくちゃ大事です。
まとめ ~「ニートになりたい」をかなえる3つの手順~
自発的に「ニートになりたい」方の多くが選ぶと思われる「自由なニート」。
計画なしでは実現できません。
自由なニートになるために必要なことは、「目標設定」と「資金づくり」です。
手順➀ 目標設定する
手順② 資金を作る
手順③ 退職する
そして、自由なニートにスムーズになるためには、順番がとても重要です。
目的:なぜニートになるか?
時期:いつからニートになるか?(いつまでニートになるか?)
そして目的に合わせて、どのくらいの資金が必要か確認しましょう。
例えば、生活費20万/月が継続的にかかると仮定した場合、「4%ルール」を適用するなら、ニートになるために必要な資産は6000万円になります。
また、生活費30万/月が必要であれば、ニートになるために必要な資産は9000万円です。
また、生活費40万/月が必要であれば、ニートになるために必要な資産は1億2000万円です。
目標金額が算出できたら、あとはコツコツ資産づくりを頑張るのみ!
わたしがこれまでにやってきた資産づくりでの発見は、以下にまとめていますので、わたしと一緒に自由なニートを目指す方は参考にしてみてね。
\枝豆が0円から5000万円まで貯めるためにやったことはこちらをチェック(*´▽`*)/