
貯金100万円はできたけど、なかなか貯金500万円の壁を突破することができません…。やっぱり、貯金500万円は難しいのでしょうか?
今回は、こんな疑問にお答えします。
▼本記事の内容
・貯金500万円が難しい理由
・貯金500万円の壁を超えてみてわかったこと
・貯金500万円の壁を超えるコツ
5,000万円を貯蓄できたことで、わかったことがあります。
それは、5,000万円貯めるまでに、3つの壁があること。
【5000万円を貯蓄するまでに通る壁】
➀貯金100万円の壁
②貯金500万円の壁
➂貯金1000万円の壁

振り返ってみると…貯金500万円いちばん難しかった気がします。貯金100万円までは、気合とやる気でどうにかなるんだけどなぁ…(*´▽`*)
苦戦しましたが、貯金ゼロから約3年で貯金500万円を達成することができました。
今回は、貯金500万円の壁を超えるコツや、貯金500万円を達成したことでわかったことをまとめてみたいと思います。
\この記事は「資産5000万円の作り方シリーズ」のSTEP2の内容です(*´▽`*)/

貯金500万円は本当に難しいのか?(世論調査データより)
予想する通り、貯金500万円を達成している人の割合は多くありません。
まずは、日本で金融資産(=預貯金に追加して、有価証券等も含む)を500万円以上持っている人がどのくらいいるのかおさらいしてみましょう。
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和2年)」によると、一人暮らしの金融資産保有額の中央値は、なんと50万円です。
【一人暮らしの金融資産保有額】
全国中央値:50万円
全国平均値:653万円
金融資産を全く持っていない人の割合:36.2%
引用:金融広報中央委員会 「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和2年)」
https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/yoron/tanshin/2020/20crosst001.html

平均値は資産が莫大な人に引っ張られてしまうので、現実的に真ん中に近いと言われる中央値を見てみました。なんと、中央値でみると50万円です。500万円を貯めるのは簡単ではないことが分かりますね…。
また、ちょっとデータが複雑にはなりますが、せっかくなので年齢・年収別の金融資産保有額をみてみましょう。

ちょっと長いよ。笑 細かいデータがニガテな人は飛ばしてね。(*´▽`*)
20代・一人暮らしの収入別金融資産保有額
人数 | 平均値(万円) | 中央値(万円) | |
収入はない | 61 | 9 | 0 |
300万円未満 | 369 | 76 | 5 |
300~500万円未満 | 172 | 164 | 57 |
500~750万円未満 | 29 | 424 | 351 |
750~1,000万円未満 | 2 | 5 | 5 |
1,000~1,200万円未満 | 2 | 750 | 750 |
1,200万円以上 | 2 | 1,000 | 1,000 |
https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/yoron/tanshin/2020/20crosst001.html
30代・一人暮らしの収入別金融資産保有額
人数 | 平均値(万円) | 中央値(万円) | |
収入はない | 26 | 43 | 0 |
300万円未満 | 174 | 141 | 20 |
300~500万円未満 | 178 | 329 | 187 |
500~750万円未満 | 45 | 994 | 558 |
750~1,000万円未満 | 8 | 1,352 | 1,250 |
1,000~1,200万円未満 | 2 | 1,400 | 1,400 |
1,200万円以上 | 1 | 1,500 | 1,500 |
https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/yoron/tanshin/2020/20crosst001.html
40代・一人暮らしの収入別金融資産保有額
人数 | 平均値(万円) | 中央値(万円) | |
収入はない | 42 | 499 | 0 |
300万円未満 | 194 | 339 | 10 |
300~500万円未満 | 119 | 599 | 210 |
500~750万円未満 | 56 | 1,326 | 501 |
750~1,000万円未満 | 17 | 2,804 | 2,525 |
1,000~1,200万円未満 | 4 | 800 | 851 |
1,200万円以上 | 4 | 2,720 | 2,190 |
https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/yoron/tanshin/2020/20crosst001.html
50代・一人暮らしの収入別金融資産保有額
人数 | 平均値(万円) | 中央値(万円) | |
収入はない | 40 | 444 | 10 |
300万円未満 | 196 | 546 | 0 |
300~500万円未満 | 85 | 852 | 115 |
500~750万円未満 | 50 | 2,430 | 775 |
750~1,000万円未満 | 13 | 2,004 | 268 |
1,000~1,200万円未満 | 4 | 3,038 | 1,950 |
1,200万円以上 | 2 | 4,500 | 4,500 |
https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/yoron/tanshin/2020/20crosst001.html

年収が500万円以上の30代から、やっと金融資産の中央値が500万円を超えます。20代や年収が500万円以下の30代以上の人にとっては、難しい目標であることがわかります。
わたしの周りでも100万円までは簡単に貯められるのだけど、500万円はなかなか難しいという人が後を絶ちません。
ではなぜ、体感的に500万円を貯金することが難しいと感じる方が多いのでしょうか?
貯金500万円が難しい理由
実際にわたしも貯蓄5000万円を作る過程で、500万円を貯める時期がいちばん難しかったと感じています。
その理由は以下のとおり。
理由① 貯金の仕組みにメンテナンスが必要になる時期だから難しい
貯金500万円が難しい理由の1つ目は、「貯金の仕組みにメンテナンスが必要になる時期だから難しい」です。
貯金ゼロの時、わたしたちは貯金100万円を達成するために、貯金しやすい仕組みを作ります。
\貯金100万円を作るための詳細は以下の記事をご覧ください(*´▽`*)/
【合わせて読みたい】
年間100万円貯金は一人暮らしでもできる!5000万円貯めたわたしの貯蓄術4選
最初はしくみを作って、ほったらかしにすればOK。それで自然に貯金100万円が作れます。
しかし、100万円を超えたころから、最初に作ったしくみに不具合が起きはじめます。
・分けたはずの口座のルールが煩雑になる
・削減したはずの固定費がいつの間にか増えている
・臨時の出費などのアクシデントで先取り貯金の設定が止まってしまう など
貯金100万円を達成すると、最初に設定してから少なくとも数か月は経っていますから、最初に作った貯金のしくみをメンテナンスすることが必要です。

このメンテナンスをめんどくさがっちゃうと、貯金できなくなっちゃうんだよなぁ~(´;ω;`)
定期的なメンテナンスを怠ると、貯金500万円への壁はどんどん遠のいてしまいます。
理由② がんばり過ぎる人は疲れが目立ち始める時期だから難しい
貯金500万円が難しい理由の2つ目は、「がんばり過ぎる人は疲れが目立ち始める時期だから難しい」です。
貯金100万円を達した時の達成感と共に、急にやる気がなくなる人がいます。
どんな人かというと、がんばり過ぎる人です。
・節約が生きがいになってしまう人
・家計簿をこまめにつけている人
・お金に関する自分ルールが増えすぎてしまう人 など
まじめで、マメな人は、家計管理をきちんとしようとするがあまり、がんばりすぎてしまいます。
貯金100万円まではそれでも達成できるのですが、「これもお金がかかる…あれもお金がかかる…なにもできない。なんのために生きているんだろう…」と落ち込み始めるのが、この貯金500万円を目指している時期です。
ムリなく楽しく生きることを前提に、貯金が継続する仕組みを作らないと、5000万円や1000万円はおろか、500万円も継続が厳しくなります。
理由③ 「貯める」ことに限界を感じる時期だから難しい
貯金500万円が難しい理由の3つ目は、貯めることに限界を感じる時期だから難しい」です。
貯金100万円を超えてくると、「貯める」だけでは貯まらないことがなんとなくわかってきます。

わたしも「貯める」だけだと、めっちゃ時間かかるじゃん!って思い始めたタイミングが貯金100万円を超えた時でした。笑
貯金100万円を作ることができたら「貯める」スキルだけじゃなく、「稼ぐ」スキルや「増やす」スキルが必要です。
そして、貯金500万円を達成したら、もっともっと「稼ぐ」スキルや「増やす」スキルが必要です。
貯金100万円を達成したころからそのことに気がつき始めますが、具体的に何をしたらいいかわからないため、挫折しやすくなります。(具体的な「増やすスキル」の育て方は後述します)
理由④ 貯金1000万への準備のための出費があるから難しい
貯金500万円が難しい理由の4つ目は、「貯貯金1000万への準備のための出費があるから難しい」です。
実は、貯金100万円までとそれ以降は、同じ「貯金」でもやることが全く違います。
100万円までは、「貯める」スキルのみで達成できます。
しかし、そこから先は、「稼ぐ(副業・転職など)」スキルや「増やす(投資など)」スキルを積極的に勉強していかないと、貯金のスピードが上がりません。
貯金100万円まで
=「貯める」スキルのみで達成可能
貯金500万円まで
=「貯める」スキルだけでは時間がかかりすぎるため、途中で挫折してしまうことに気がつく時期
=挫折しないように「稼ぐ(副業・転職など)」+「増やす(投資など)」スキルを勉強する必要がある
貯金1000万円まで
=500万円達成までに得た「稼ぐ(副業・転職など)」+「増やす(投資など)」スキル次第で、貯金1000万円達成スピードが変わる
貯金5000万円まで
=1000万円達成までに得た「稼ぐ(副業・転職など)」+「増やす(投資など)」スキル次第で、貯金5000万円達成スピードが変わる

こうやって並べてみてみると…500万円を目指しているころが一番変革期なのかも!笑 将来のために種まきをはじめないといけない時期なので、出費(投資)が多いわりには貯金が増えなくて、挫折しやすくなります。
もちろん「貯める」スキルだけで5000万円を目指すのも間違いではありません。
(貯金の目標が年金づくりなら「貯める」スキルだけのほうがリスクは小さいかも?)
スピードはゆっくりになるけど、そっちのほうが自分のライフスタイルに合っている人もいると思うので、自分に合ったやり方を模索してみましょう(´▽`)
貯金500万円の壁を超えてわかったこと
実際に貯金500万円の壁を超えてみて、わかったことがあります。
わかったこと① 貯金500万円を超えるとお金の不安が減る
貯金500万円の壁を超えてわかったことの1つ目は、「貯金500万円を超えるとお金の不安が減る」ことです。
貯金100万円までは、とにかく日々の生活費に追われてしまうので、日常的なアクシデントにびくびくしていました。
・会社を急にクビになったらどうしよう
・急に病気になったらどうしよう
・洗濯機が壊れた!どうしよう
・ご近所から騒音が…でも引っ越し費用がないからガマン…。
・副業をやるなら今すぐお金になるものをしなくちゃ
しかし、貯金500万円があれば、とりあえずちょっとした日常のアクシデントは回避できます。また日常的に「やりたいこと」はやれる余裕ができます。
会社を急にクビになっても、まだ会社からの完全自立は難しいにしても、転職活動をしている間ぐらいは食つなぐことができるでしょう。
わかったこと② 貯金500万円を超えるとリスクがとれる(投資ができる)
貯金500万円の壁を超えてわかったことの2つ目は、「貯金500万円を超えるとリスクがとれる(投資ができる)」ことです。
貯金のための「貯める」「稼ぐ」「増やす」スキルのうち、「貯める」中心の思考から「稼ぐ」「増やす」中心の思考に自然と変わります。
貯金500万円の壁を超えて、実際にわたしがやったことは、リスクをとることでした。
・投資用マンションを購入する(はじめての投資用ローン契約)
・はじめての株式投資/積立投資開始(1次マイブーム)
・お金のスクールやコミュニティなどでの投資の勉強への自己投資
未来のためにちゃんとお金を使えるようになったのは、ある程度の余裕ができたからだと思います。
\視野を広げたい方はマネースクールの参加も検討してみるといいかも(*´▽`*)/
わかったこと③ 貯金500万円達成までの学びが貯金スピードを上げる
500万円が貯まると1000万円はすぐに貯まるし、1000万円がたまれば5000万円はすぐに貯まります。
もちろんうまく時代の波に乗る必要はありますが、貯蓄を増やそうとする=お金の勉強をすると、時代の流れを読む力がつくことを実感しています。

わたしの場合はお金の勉強をしようとしたときに出会えた人たちの影響も大きいかも!500万円が貯まったころ参加しはじめたお金の勉強会で仲間から仮想通貨のことを教えてもらい、たまたまビットコインを買って送金する練習をしていたので、値上がり前に購入することができた…というラッキーもありました。
お金の勉強をしていると、時代の流れが身近になります。
そして、500万円から1000万円に増やすスピードが格段に速くなります。
貯金500万円の壁を超えるコツ
貯金500万円を達成するのはそこそこ難しいですが、だれでも時間をかければ達成できます。
いちばん大事なのは、貯金を「やめないこと」です。
ここからはわたしが思う貯金500万円の壁を超えるコツを3つご紹介します。
コツ① なんのための貯金なのかを考える
貯金500万円の壁を超えるコツの1つ目は、「なんのための貯金なのかを考える」です。
貯金の目的は、ひとりひとり違います。
目的① 50歳でサイドFIREして好きなことができる環境を作りたい
目的② 80歳の時に老人ホームに入る資金を貯めたい
その目的によって、貯金をがんばるスピードやリスクのとり方が変わります。
貯金をがんばっている人の中には、「なんとなくお金の不安を解消したい」と思っているだけの人も多いのですが、それだとちょっとしたことで辞めてしまいやすくなります。
貯金があるとどんなメリットがあるか?
貯金がなかったらどんなデメリットがあるか?
そして、なんのために貯金が必要なのか?
を定期的に考えて、いつも思い出せるようにしておきましょう。

貯金の目的によっては、今はむしろお金を貯めずに、どんどん使ったほうが良い人もいます。私は20代の時にバックパッカー旅行にすべてのお金をつぎ込んでいましたが、最近、その経験をしておいてよかったとめちゃくちゃ思います。自分の視野を広げたステキな時間でしたが、40代の今はあんなにハードな旅行をしたいとは思わないもんなぁ…。笑
たとえ1億円貯めて、自由な時間ができても、「やりたかったこと」がやりたいと思えなくなるなら意味がないのです。迷子にならないように、「何のために貯金をしたいのか」は、常に明確にしましょう。
コツ② なんでもかんでも節約しない!浪費・消費・投資を分ける
貯金500万円の壁を超えるコツの2つ目は、「なんでもかんでも節約しない!浪費・消費・投資を分ける」です。
貯金100万円を達成すると、節約(=単純にお金を使わない)というやる気任せの貯金が厳しくなります。
実際は、なんでもかんでも節約しないで、適切な投資をするための勉強を始めないといけない時期です。
まずは、使っていいお金と使っちゃダメなお金を頭の中で瞬時に分ける練習からはじめましょう。
分類タイプはこちらの3つ。
浪費
=ムダな支出
=使わない
=例:高級車を買う、高級マンションに住む、毎日の外食など
消費
=生活に必要な支出
=適切に使う
=例:適切な家賃、自炊を含む食費など
投資
=将来に必要な支出
=適切に使う
=お金のスキルアップのための学校に通う、投資の勉強のために投資信託を買うなど

貯金100万円を超えたら、少しずつ投資を勉強して、慣れていきましょう。例えば、積立投資を始めてみるとか、お金の勉強をしてみるとか。その経験が将来の目標「1000万円」「5000万円」までの達成スピードを速めることになります。
\消費と浪費と投資の違いを学ぶならマネースクールもおすすめ(*´▽`*)/
コツ③ 稼ぐ力をつけるための種まきを始める(副業・転職)
貯金500万円の壁を超えるコツの3つ目は、「稼ぐ力をつけるための種まきを始める(副業・転職)」です。
稼ぐ力がないと、投資に回すお金が少なくてなかなか貯金のスピードアップができません。
稼ぐ力をつけるには、副業や転職があります。
➀副業:今の仕事に追加する
②転職:今の仕事を変える
どちらを選ぶにしても、これらは今すぐ稼ぐ力がつくというものではなく、転職活動をする時間や副業のスキルアップをする時間が必要です。
貯金500万円に満たない時から自分にあう「稼ぐスキル」を見つけて、スキルアップにいそしみましょう。
まとめ ~貯金500万円が難しい理由~
日本で貯金500万円を達成している人の割合は多くありません。
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和2年)」によると、一人暮らしの金融資産保有額の中央値は、なんと50万円です。
【一人暮らしの金融資産保有額】
全国中央値:50万円
全国平均値:653万円
金融資産を全く持っていない人の割合:36.2%
貯金500万円を達成することが難しい理由は、主に以下の4つです。
理由① 貯金の仕組みにメンテナンスが必要になる時期だから難しい
理由② がんばり過ぎる人は疲れが目立ち始める時期だから難しい
理由③ 「貯める」ことに限界を感じる時期だから難しい (「稼ぐ」と「増やす」の必要性UP)
理由④ 貯金1000万への準備のための出費があるから難しい
貯金500万円は、ちょうど今までの貯金のやり方だけでは達成できず、新しいやり方でお金を増やす必要が出てくる時期だから難しいのです。
実際にわたしが貯金500万円を達成してみてわかったことがあります。
わかったこと① 貯金500万円を超えるとお金の不安が減る
わかったこと② 貯金500万円を超えるとリスクがとれる(投資ができる)
わかったこと③ 貯金500万円達成までの学びがその先の貯金スピードを上げる
500万円の先にやりたいこと、叶えたい世界がある方は、今がふんばりどころです。
ここを超えると、慣れてきて、スピード感が出てくるので楽しみながら続けてみてください。
参考にしてみてね。
\この記事は「資産5000万円の作り方シリーズ」のSTEP2の内容です(*´▽`*)/
