インド株への投資が気になる…。
実際に投資している人のパフォーマンスはどうなの?
今回は、こんな疑問をお持ちの方に向けて、実際に2023年7月からiFreeNEXTインド株インデックスに積立投資している独身OL投資家が、経験談をまとめます。
▼本記事の内容
・インド株市場の魅力と新NISAの動向は?
・iFreeNEXTインド株インデックスファンドってどうなの?
・実際の積立投資半年間のパフォーマンスと今後について思っていること
ご紹介内容はあくまで個人の見解と運用実績であり、正確性や安全性を保障するものではありません。また情報提供のみを目的としており、投資、法務、税務その他のアドバイスを意図しているわけでもありません。当サイトに掲載された内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねますのでご了承ください。詳細はこちら
信託報酬が高く、投資の決断がしにくかったインド株。
2023年9月に新規設定された「SBI・i シェアーズ・インド株式インデックス・ファンド」の信託報酬が年0.4638%に設定されたことを受け、競合となるインド株インデックスファンドが全体的に値下げの動きとなりました。
私が積立投資中の「iFreeNEXT インド株インデックス」も、現行の0.781%から0.473%に値下げ…やったね。
引用:「iFreeNEXT インド株インデックス」信託報酬率引き下げのお知らせ
さらに新NISAの成長投資枠の投資対象銘柄にも選定され、これからのインド株に期待する人も増えてきたように思います。
そこで今回は、実際に2023年7月から積立投資をしている私の視点で、インド株について思うことや、ここ半年のパフォーマンス、今後の個人的な方針などを整理してみたいと思います。
インド株市場の魅力と新NISAの動向
インド株市場は、近年その成長の速さと潜在的な可能性で世界中の投資家の注目を集めています。
マネックス証券の月間積立契約件数ランキング(2023年12月)では、なんとiFreeNEXT インド株インデックスが3位にランクイン。
インドの今後に期待をする人がとても多くなってきた…ということですよね。
インド経済の成長と株式市場の可能性
インド経済は持続的な成長を遂げており、世界経済におけるその重要性はますます高まっています。
インドの現在のGDP概要をまとめると、以下のとおり。
インド | 中国(比較用) | |
---|---|---|
名目GDP | 3兆3,851億ドル | 約18兆1,000億ドル |
一人当たりGDP | 2,389ドル | 12, 814ドル |
GDP成長率 | 7.0% | 3.0% |
こうやって見てみると、まだまだインド、伸びしろありそう…!笑
インドは2014年度から経済重視のモディ政権に代わり、GDP成長率が飛躍的に伸びました。
特に、若い労働力人口の増加やデジタル化の進展は、経済成長の大きな推進力となっています。
残念なことに、その後の新型コロナ感染拡大の影響を受け、2019~2020年の経済は大幅に縮小。
しかし、その後もインフラへの投資を中心とした大規模な経済対策を実施しつづけ、見事にGDP成長率は回復しています。
時期 | GDP成長率 |
---|---|
2014年度 | 7.4% |
2015年度 | 8.0% |
2016年度 | 8.3% |
2017年度 | 6.8% |
2018年度 | 6.5% |
2019年度 | 3.9% |
2020年度 | -5.8% |
2021年度 | 9.1% |
2022年度 | 7.0% |
日本のGDP成長率は-(マイナス)の時もあるぐらいだから、インドの成長はやっぱり目を見張るものがあります…。
インド株市場は、このような経済成長の恩恵を受け、多くの新興企業や既存企業が高い成長を遂げています。
特に注目されるのは、テクノロジー分野や金融サービス分野。革新的な企業が市場をリードしており、投資家にとって魅力的な投資先となっています。
インド株への投資意欲がどんなに高まっても、現状、日本からインドの個別株を買うことはできません。
この状況がさらにインドのインデックス投資信託の購入を後押ししています。
新NISA制度とインド株への影響
2024年からはじまった新NISA制度の影響で、これからどんどん投資人口が拡大すると言われています。
国の非課税制度である新NISAは、すべての銘柄が投資可能というわけではありません。あらかじめ成長投資枠で購入可能な銘柄は決まっています。
そんな中、個人投資家が選ぶ投資先のひとつとして、間違いなく候補に挙がってくるのがインド株。
新しい銘柄は対象銘柄に選定されにくいのもあり、インド株のインデックスファンドは対象にならないと思っていた人も多い中、2023年12月、新NISAが始まる直前に、成長投資枠の対象銘柄として「iFreeNEXTインド株インデックスファンド」の追加が発表されました。
これはかなりびっくりなニュースでした!
「iFreeNEXTインド株インデックスファンド」が新NISAの成長投資枠の組み入れ銘柄になった理由のひとつに、米国株や全世界株のみを保有するよりも、インド株を20%~30%程度組み入れるほうが、投資効率が良くなることが上げられます。
インド株は少し前まで政治が不安定というイメージがありました。でも、新NISA制度の採用銘柄になったことで、かなり投資しやすくなりましたよね。
今ではインド株市場はその成長の可能性と新NISA制度の導入により、個人投資家にとって魅力的な投資先となっています。
SNSを見ても、新NISAでインド株を購入しようとしている人がたくさん!
にしてもインド株、全然下げんな。上げる時は上げるから一番安定してるように思える。新NISAはやはりインドにするか。
引用:Xより
最近完全に放置してたけど、やはりインド株はなかなかやりよるなー🤔
インド株インデックスは5か月で10%以上プラス、サクっとインド株も短期間でしっかり利益は出してるし。新NISAでは買わない予定だけど、特定口座で運用は続けようかな👳
引用:Xより
新NISAでiFreeNEXTインド株インデックスが買えるようになったとのことで早速積み立て設定しました!新NISAはS&500を主軸にしてインドを20%買っていこうと思います!
引用:Xより
わたしも新NISA枠ではなく特定口座で、毎月3万円の積立を続けてます。購入時のレポートはこちら>
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iFreeNEXTインド株インデックスファンドの特徴
iFreeNEXTインド株インデックスファンドは、インドの株式市場に特化した投資ファンドです。
日本からはインドの個別株を買うことができないため、日本の投資家のインドの株式市場へのアクセスを容易にする重要な役割を果たしています。
ファンドの基本情報
ベンチマークはNifty50指数
運用会社とその信頼性
詳しく見てみましょう。
ファンドの基本情報
iFreeNEXTインド株インデックスファンドの概要は、以下のとおり。
運用会社 | 大和アセットマネジメント |
設定日 | 2023年3月13日 |
ベンチマーク | Nifty50指数 |
信託報酬 | 0.473% |
実質コスト | 運用報告書発行前 |
純資産総額 | 56,665百万円 |
iFreeNEXTインド株インデックスファンドの設定日は、2023年3月13日。
Nifty50指数をベンチマークしているファンドの中では、iFreeNEXTインド株インデックスファンドがいちばん古いファンドで、純資産額も大きく、安定的に成長しています。
インド株インデックスファンドは、2022年から2023年にかけて急にたくさん出てきました…!全くなかった時代が嘘のよう…笑
信託報酬は低いとは言えませんが、後から信託報酬が抑えられた新しいファンドが出てくるたびに値下がり、設定当初よりは買いやすくなっています。
一部のコストは証券会社によって異なりますが、SBI証券を通じて投資する場合、ポイント還元により実質コストが0.423%になる点も投資家に注目されています。
ベンチマークはNifty50指数
インドのインデックスファンドには、以下の2種類の指数に連動する投資信託が存在します。
Nifty50指数
=インド国立証券取引所に上場している株式50銘柄で構成
=時価総額加重平均型の株価指数
SENSEX指数
=ボンベイ証券取引所に上場している株式30銘柄で構成
=時価総額加重平均型の株価指数
iFreeNEXTインド株インデックスファンドがベンチマークしているのは、Nifty50指数です。
Nifty50指数は、SENSEX指数と比較すると、銘柄数が多く分散効率が高い指標です。
なるべく銘柄数が多いNifty50指数連動型を購入したいなーと思ってiFreeNEXTインド株インデックスファンドを選びました。
運用会社とその信頼性
iFreeNEXTインド株インデックスファンドの運用会社である大和アセットマネジメントは、長年の運用実績と専門知識を有することで知られています。
同社は、投資家の資産を効果的に運用し、市場の変動に応じた適切な戦略を提供することで、投資家からの信頼を得ています。
このように、iFreeNEXTインド株インデックスファンドは、インド株式市場への投資を考える日本の投資家にとって、魅力的かつ効率的な投資手段を提供しています。
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【合わせて読みたい】【考察】つみたてNISAで元本割れする確率は?確率をゼロに近づける方法を解説!
競合インド株ファンドとの比較
インド株式市場への投資ができるインデックスファンドのうち、特に比較されがちなのはこの2つ。
iFreeNEXTインド株インデックスファンド
SBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンド(略称:サクっとインド株式)
この2つのファンドの違いも整理してみましょう。
サクっとインド株式との違い
iFreeNEXTインド株インデックスファンドは、Nifty50指数に直接連動することを目指しており、大和アセットマネジメントによって運用されています。
一方、サクっとインド株式(SBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンド)は、SENSEX指数に連動し、SBIアセットマネジメントが運用を行っています。
一覧にして比較してみると、以下のとおり。
iFreeNEXTインド株 | サクっとインド株式 | |
---|---|---|
運用会社 | 大和アセットマネジメント | SBIアセットマネジメント |
設定日 | 2023年3月13日 | 2022年7月28日 |
ベンチマーク | Nifty50指数 | SENSEX指数 |
為替ヘッジ | なし | なし |
購入時手数料 | 無料 | 無料 |
信託財産留保額 | なし | なし |
信託報酬 | 0.473% | 0.4638% |
実質コスト | 決算前 | 決算前 |
純資産総額 | 56,665百万円 | 17,823百万円 |
NISA | 〇(成長投資枠) | 〇(成長投資枠) |
むむ。指数以外はそっくり。
Nifty50指数は、インドの50の主要企業をカバーしているのに対し、SENSEX指数は、ボンベイ証券取引所の30の主要株式を基に算出されています。
そのため、分散性の高さで見ると、iFreeNEXTインド株の方が勝ります。
また、信託報酬で比較すると、サクっとインド株式(SBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンド)の方が抑えられています。まだどちらも決算前なので、実質コストは不明です。
どちらにしろ、昔に比べたら、かなりお求めやすい信託報酬になりました!
各ファンドの証券取引所と上位銘柄
投資家がどちらのファンドを選ぶべきなのかは、とても難しい問題です。
まだ設定されてから1年経ってないというのも、選択を難しくしている要因です。
2つのファンドの明確な違いは、ベンチマーク指数とそれに伴う証券取引所。
証券取引所自体の違いは、以下のとおりです。
ボンベイ証券取引所(BSE) | ナショナル証券取引所(NSE) | |
---|---|---|
設立 | 1875年 | 1992年 |
所在地 | ムンバイ・フォート | ムンバイ・バンドゥラクーラ |
会員数 | 953 | 1017 |
上場企業数 | 4879 | 1028 |
時価総額 | 35兆4500億ルピー | 33兆6735億ルピー |
取引高 | 5901億ルピー | 73兆5627 億ルピー |
代表指数 | SENSEX指数 | Nifty50指数 |
引用:月刊資本市場 https://www.iima.or.jp/docs/gaibukikou/gk2009_12.pdf
ボンベイ証券取引所は歴史が古く、上場企業数が多いという特徴があります。一方のナショナル証券取引所は、取引が多い新しい証券取引所です。
少し古い資料ですが、上場銘柄もそんなに大きな違いはありませんでした。
引用:月刊資本市場
似ているなぁ…。
各ファンドのパフォーマンス分析
両ファンドともにインド株式市場の成長を捉えることを目指していますが、市場の変動によってパフォーマンスに差が出ることもあります。
ボンベイ証券取引所(BSE) | ナショナル証券取引所(NSE) | |
---|---|---|
騰落率(1週間) | 1.29% | 1.16% |
騰落率(1か月) | 2.91% | 2.83% |
これにより、一時的な高利回りに惑わされず、将来的な減配のリスクを回避することができます。
現状はまだ大きな差は生まれていません。
このように、iFreeNEXTインド株インデックスファンドとSBI・iシェアーズ・インド株式インデックスファンドは、ベンチマークしている指数が異なるものの、まだ新しいファンドであるため、違いがはっきり出ていません。
投資期間が長くなればなるほど個性が出てくる可能性が高いので、今後もしっかり動向を見ていく必要があります。
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投資家の視点:iFreeNEXTへの投資を考える
ここからは私個人の投資方針を少しお話します。
2023年7月から12月まで、毎月3万円ずつiFreeNEXTインド株インデックスファンドに積立投資をしています。
もともとインド株への投資には興味があったのですが、SBI・iシェアーズ・インド株式インデックスファンドの設定がきっかけで、そろそろ本当にはじめようと思いました…笑
古くからあるiFreeNEXTインド株インデックスファンドを選んだのは、純資産総額が大きいほうに投資したかったのと、ただでさえ分散があまりされていないインド株なので、なるべく銘柄数が多いほうが良いと思ったからです。
私が積立をはじめたときは、まだ新NISAの対象銘柄になるなんて全く思っていませんでした。
新NISA枠では他の銘柄に投資をする予定があったので、iFreeNEXTインド株インデックスファンドは、そのまま特定口座で積立を続けています。
小額から始めるインド株投資
前述したようにインドへの投資は、全米株式や全世界株のファンドと組み合わせることでリスクを減らすことが可能です。
そのため、私はあくまでサブ的に少額からインド株の積立投資をしています。
サブ的な分散商品として有益だなという印象です。
もちろんこれから先、インド市場がどうなるかはわかりません。
しかし、人口ボーナスがまだこれからなのと、ITサービス分野の発展や税制改革の進展もあると信じ、短期ではなく長期で伸びていくことに期待しています。
引用:令和5年度 経済財政白書特集|可能性を広げるITサービスと直接投資
ただ…インドの GDP に占める製造業の割合は、ここ数年減少傾向にあり、成長が鈍化していることは否めません。
労働法の問題で簡単に人を解雇することができず、労働力の流動性が低いことや、法人税率が30%で、世界平均の23%よりも7%も高く、外国企業のインド進出しずらいことなども発展の鈍化に影響しているのではないかと言われています。
第 2 次産業に従事する就業者数についても、過去 5 年間で+0.7%と僅かな増加率にと
どまっている。そのような観点から見ると、必ずしも「Make in India」が成功しているとは言えない状況にある。インドにおいて製造業の拡大が進まない要因については、法制・税制面からも様々な問題点が指摘されており、4 つの点を簡単に説明する。
インドが成長するためには、これらの問題解決も必要…。今後の成長はとてもゆっくりかもしれません…。
成長はゆっくりであっても、将来的には成長していくことに期待しています。
インドの個別株がたとえ買えたとしても…わたしは投資信託がいいかな。投資信託なら、毎日100円からでも積立投資できます。
ポートフォリオへの組み入れ方とリスク管理
インド市場は、世界の他の主要市場とは異なる動きを示すことが多く、これにより全体のポートフォリオリスクを分散することが可能です。
そのため、iFreeNEXTインド株インデックスファンドをポートフォリオに組み入れることで、地域分散を測ることができます。
特に私の場合は、オルカンを持たない主義なので、新興国割合が低く、その分のいくらかをインド株で補うつもりです。
ブルームバーグの過去20年間のデータシミュレーションでは、インド株の割合を20~30%に設定していましたが、個人的にはそこまでじゃなくてもいいのかなと。笑
ただ、今後も市場の変動を観察しつつ、割合を増やすことも検討したいと思います。
定期的なリバランスや長期的な視点を持つことが重要です。
長期的な投資視点と市場の変動への対応
インド株市場への投資は、長期的な視点を持つことが重要です。
市場は短期的には大きな変動を見せることがありますが、インド経済の成長ポテンシャルを考えると、長期的な投資が有効です。
急に爆発的な伸びをする時期は、ちょっと過ぎてしまったかも…と思ってます。
しかし、iFreeNEXTインド株インデックスファンドへの投資は、小額から始めることができ、ポートフォリオの多様化に貢献し、長期的な成長を目指すことができる点でとても有益です。
ちなみにこれまで半年間の評価損益は、+17,110円と悪くはありません。
資産評価額:227,118円
評価損益:+17,110円(8.14%)
日付 | 評価額(円) | 評価損益(円) | 評価損益(%) |
---|---|---|---|
2023年7月 | 59,784 | -216 | -0.36% |
2023年8月 | 90,535 | 532 | 0.59% |
2023年9月 | 122,726 | 2,720 | 2.26% |
2023年10月 | 149,977 | -25 | -0.01% |
2023年11月 | 185,545 | 5,534 | 3.07% |
2023年12月 | 224,224 | 14,216 | 6.76% |
2024年1月 | 227,118 | 17,110 | 8.14% |
引き続き積み立てていきたいと思います。
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まとめ:インド株投資の将来性とiFreeNEXTの位置づけ
インド株市場は、そのダイナミックな成長と将来性で多くの投資家の関心を集めています。
日本からは個別株への投資が難しいこともあり、投資信託を買うことでインドの将来に期待したいと考える投資家も少なくないようです。
中でもiFreeNEXTインド株インデックスファンドは、インド株インデックスファンドの中では分散が効いており、投資しやすい投資信託のひとつ。
2024年からはじまった新NISAの成長投資枠の対象銘柄に選定されたこともあり、今後も継続的に購入される銘柄のひとつになる可能性も高そうです。
私個人としては、新NISA設定前から少額積立をはじめていたこともあり、そのまま特定口座で積立を継続する予定です。
メインで投資する米国株とは違う動きをして、ポートフォリオのリスク分散要因になってくれることを期待して、今後も市場に大きな変化がない限りは、コツコツ積立を続けていきたいと思います。
それでは今日もまめまめたのしい一日を。
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