ユニットリンクが「ひどい」ってほんと?
実際に入っていた人にひどい理由をおしえてほしい!
今回は、実際に「アクサ生命のユニット・リンク保険(有期型)」に2016年~2024年まで加入していた本ブログの管理人「枝豆」が、これまでの経緯と解約することに決めた理由を整理します。
▼本記事の内容
・ユニット・リンク保険は「掛捨て保険」と「投資信託」が合体した変額保険
・ひどいかどうかは人によるが、契約から10年以内に解約すると損するなどデメリットも多い
・12~13年以上生きる予定であれば、ユニット・リンク保険の死亡保険金よりNISAがお得
ご紹介内容はあくまで個人の見解と運用実績であり、正確性や安全性を保障するものではありません。また情報提供のみを目的としており、投資、法務、税務その他のアドバイスを意図しているわけでもありません。当サイトに掲載された内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねますのでご了承ください。詳細はこちら
アクサ生命の変額保険「ユニットリンク」とは?
アクサ生命の変額保険「ユニットリンク」は、「掛捨て保険」と「投資信託」が合体した変額保険です。
変額保険とは、運用実績で保険金や解約返戻金が変わる保険のこと。
変額保険=運用実績で保険金や解約返戻金が変わる保険のこと
引用:アクサの「資産形成」の変額保険 ユニット・リンク|アクサ生命
保険会社が契約者から集めたお金を株式や債券で運用し、この運用実績次第で将来もらえる保険金や解約返戻金の金額が増減します。
保険会社の運用が上手くいけば、顧客が将来もらえるお金も増えるってこと!
ユニットリンクのもう一つの特徴は、「掛捨て保険」と「投資信託」が合体している点です。
ユニットリンクの保険料=保険関係費+運用投資費
保険関係費と運用投資費は明確に分かれています。
保険関係費は、実質的な掛け捨て保険と同じ。投資はされません。
普通の投資信託と比べると、運用される積立金が少ないので運用効率が悪いと言えます。かわりに、将来の掛け捨て保険がついてくる仕組みです。
掛け捨て保険として積み立てたお金が支払われるのは、以下の3つのパターンの場合です。
状態 | 保険金額 |
---|---|
死亡または高度障害状態になったとき | 基本保険金額か積立金額の大きい方 ※最低保証あり |
保険期間満了時に生存していたとき | 満期保険金 ※最低保証なし |
保険期間の途中で解約したとき | 解約返戻金 ※最低保証なし |
万が一に備えながら投資できるならよさそうだけど…
確かにそうなんだけど「ユニットリンクはひどい」という口コミも多いんだよね…。
\お金に強くなりたい人には、この記事もおすすめ(*´▽`*)/
【合わせて読みたい】
資産3000万円を達成して感じた変化6選!精神的余裕は?考え方や価値観は?
ユニットリンクがひどいと言われる理由
ユニットリンクがひどいと言われる理由は、以下のとおり。
10年以内に払済や解約をすると手数料がかかる
運用手数料がネット保険などに比べて高く不透明
運用実績が悪い(2023年以降は比較的好調)
資産寿命を伸ばす定率取崩しや定額取崩しがしずらい
ひとつずつ見ていきましょう。
10年以内に払済や解約をすると手数料がかかる
ユニットリンクは、加入から10年未満の間に解約したり、払い済み保険にすると解約控除と言われる手数料が発生します。
この解約控除の存在がひどいと言われる大きな理由です…。
解約控除額=積立金に対する解約控除額+危険保険金に対する解約控除額
積立金に対する解約控除額は、特別勘定で運用されている部分にかかる手数料で、これまでに保険料を払った期間や契約年齢、保険期間によって異なります。
人や状況によって大きく違い、1%~10%程度が控除されます。
危険保険金に対する解約控除額は、掛け捨て保険部分にかかる手数料です。
解約までの経過年数に応じて0.5%~0.05%程度控除されます。
例えば、約7年半年の契約期間がある私の場合は、今解約すると2.4%がマイナスになってしまう計算です。
契約日 | 2016年9月 |
契約期間 | 7年半 |
解約控除額/積立金額 | 2.4% |
7年半たってしまえば大したことないですが、契約から1年未満で解約しようとすると払い込んだ保険料が丸ごと無駄になってしまうことも…。そう考えるとひどい…
運用手数料がネット保険などに比べて高く不透明
変額保険はあくまで保険なので、自分で投資信託を運用するよりも多額の手数料がかかります。
開示されていない手数料もあるので、その中身は不透明。
この誠実に開示されていないところが、ひどいと言われやすい理由のひとつです。
引用:アクサの「資産形成」の変額保険 ユニット・リンク|アクサ生命
さらに投資信託と同じように、運用関係費(信託報酬など)もかかります。
引用:アクサの「資産形成」の変額保険 ユニット・リンク|アクサ生命
普通に自分で投資信託を買うだけなら、運用関係費のみでよく、運用関係費だってこんなに高くありません。
例えば、人気の投資信託であるeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の信託報酬は0.09372%以内(年率・税込)です。
コスト面を考えてしまうと、ユニットリンクは高すぎます…
運用実績が悪い(2023年以降は比較的好調)
ユニットリンクは、運用実績が悪いと言われています。
2024年2月の特別勘定の月次運用レポートを見ると、騰落率(%)は以下のとおり。
1年 | 3年 | 5年 | |
---|---|---|---|
安定成長バランス型 | 15.81 | 6.11 | 5.91 |
日本株式プラス型 | 29.08 | 8.96 | 9.48 |
外国株式プラス型 | 34.32 | 18.85 | 16.05 |
1年 | 3年 | 5年 | |
---|---|---|---|
emaxis slim 米国株式(s&p500) | 49.00 | 88.61 | 172.41 |
ifree 日経225 インデックス | 46.45 | 46.10 | 108.62 |
ここ1年の相場環境は非常によく、株価も上がっていますが、一般の投資信託と比べたら、パフォーマンスはかなり低いと言えそうです。
あれ…ぜんぜん違う…笑
自分で投資信託を買うほうがはるかに投資効率が良いことがわかります。
ユニットリンクへ加入するメリット
ユニットリンクは、投資効率の悪さや手数料の高さなどから嫌われてしまうことも多い保険商品ですが、もちろんメリットもあります。
運用しながら死亡・高度障害状態への保障を受けられる
資産構成割合の組み合わせが自由にできる
生命保険料控除で節税対策ができる
ひとつずつ見ていきましょう。
運用しながら死亡・高度障害状態への保障を受けられる
ユニットリンクの大きな特徴のひとつが、資産運用しながら掛け捨て保険に入っているのと同じ保障が得られること。
死亡保険金
高度障害保険金
満期保険金
別途掛け捨て保険に入らなくても一定の死亡保障と高度障害保障が得られるので、万が一の時も安心というメリットはあります。
資産構成割合の組み合わせが自由にできる
ユニットリンクは、自分の資産構成を比較的自由に決めることができるのもメリットのひとつ。
引用:アクサの「資産形成」の変額保険 ユニット・リンク|アクサ生命
これから支払う保険料=月ごとに特別勘定に繰り入れられる割合をいつでも変更可能
これまでの積立金=支払った保険勘定からいつでも他の特別勘定へ移転可能
わたしも途中で日本株メインの投資振り分けから米国株メインの投資振り分けに変更しています。確かに自由度高くておもしろいです。笑
生命保険料控除で節税対策ができる
ユニットリンクは生命保険でもあるので、節税効果を受けられます。
ユニットリンクは生命保険になるので、これから新しく契約する場合は、「一般生命保険料控除」の「新契約」に該当し、所得税の控除額は最大4万円です。
年間払込保険料額 | 控除される金額 |
---|---|
20,000円以下 | 払込保険料全額 |
20,000円超 40,000円以下 | (払込保険料×1/2)+10,000円 |
40,000円超 80,000円以下 | (払込保険料×1/4)+20,000円 |
80,000円超 | 一律40,000円 |
節税対策のためにわざわざ保険に入る必要はないですが、入っている人はぜひ確定申告をしておきましょう。
\お金に強くなりたい人には、この記事もおすすめ(*´▽`*)/
ユニットリンクに入る前に理解しておくべき注意点
ユニットリンクがひどいと言われやすいのは、普通の保険より複雑な仕組みにあります。
あくまで「保険」なのに、「資産運用のための金融商品」であることを強調する営業マンもいるので注意が必要!
ここでは契約してから「ひどい」と思わないように、失敗経験のある私が注意点を整理してみます。
ユニットリンクはあくまで「生命保険」である
減額(一部解約)は確定申告や住民税の申告が必要
保険料払込免除は無理ない保険料設定をすればいらない
実質利回りは予定利率よりも1%程度低い
学資保険代わりならNISAがベスト
ひとつずつ見ていきましょう。
ユニットリンクはあくまで「生命保険」である
忘れてはいけないのは、ユニットリンクは、あくまでも変額保険という保険商品であるということ。
保険商品と投資商品は、購入目的が違います。
保険商品=病気や死亡など万が一のときに備える
投資商品=株式や債券、投資信託などでお金をふやす
ユニットリンクがひどいと言われやすいのは、保険商品なのに集めたお金の一部が投資されるから。
もちろん投資専門商品と比較したらパフォーマンスが下がるので、不満につながりやすいのです。
保険商品と投資商品のいいとこどりは難しいよね…。
結局、保険商品だけのほうが「万が一のときに備える」という目的達成はしやすいですし、投資商品だけのほうが「お金をふやす」という目的達成はしやすいので、目的がはっきりしている人にとって、ユニットリンクは役立たない可能性があります。
ただし、セットになっていることで手間を省いたり、全体的なお金の節約につながると感じる人もいるでしょう。
私は少しずつ投資についての知識を得ていったので、だんだんユニットリンクがいらなくなったけど、あまり投資に興味がない人の時短のためには役立つ商品だと思います。
減額(一部解約)は確定申告や住民税の申告が必要
ユニットリンクを契約途中で減額(一部解約)をすると確定申告や、住民税の申告が必要になるケースがあります。
保険の減額(一部解約)は、一時所得になるので、他の所得と合算して、課税対象額が20万円/年を超えるなら確定申告が必要です。
実際に減額をする場合に確定申告が必要かどうかわからない人は所管税務署への相談が必要です。
そのため安易に保険に入り、いざとなったら減額(一部解約)すればいいやと高をくくっていると面倒な手続きが必要になります。
負担が気になる方は運用益は非課税のNISAで将来への備えを考える方がおすすめです。
\NISAが気になる方は、この記事もおすすめ(*´▽`*)/
保険料払込免除は無理ない保険料設定をすればいらない
ユニットリンクでは、「3大疾病保険料払込免除特約」または「7大疾病保険料払込免除特約」を追加契約することができます。
「病気になった時のためにもユニットリンクに入るべき」と営業してくる営業マンもいますが、これも注意が必要。
そもそも保険料払込免除を利用しないといけないぐらい高額の保険を支払い続けていること自体が、少し保障に費用をかけすぎている可能性があります。
がんでお亡くなりになった経済評論家の山崎元さんは、がんになってから「やっぱりがん保険は不要だった」と公表し話題になりました。
健康保険でカバーされなかった「どうしても必要だった」医療費の支払いは、手術の入院が終わって治療が一段落した段階で十数万円だった(75万円マイナス61万円は14万円だ)ということになる。
もちろんどのくらいお金が必要かは、個人個人の考え方によって大きく異なります。
でも、まだ起こっていない将来の補償にお金をかけすぎては本末転倒です。
豊かな人生のために、バランスのよい保険商品や投資商品を選びましょう。
実質利回りは予定利率よりも1%程度低い
予定利率とは、生命保険会社が契約者に約束する運用利回りのことを言います。
あくまで約束しているだけで実質値とは関係がありません。
予定利率=契約者に約束する運用利回り
実質利回り=契約者の選んだ特別勘定の運用成果(実績値)
保険会社は、保険料を運用して利益を上げる時にこのくらいの利率を目指す商品ですよと約束しているわけです。
ユニットリンクの場合は、この予定利率が3%で計算されていて、通常の保険よりは高めで設定されています。
ユニットリンクのパンフレットには、その点を考慮して保険料が割安であることがうたわれています。
この保険は一般勘定で運用される定額保険と比べて、予定利率が高く設定されているため、一定期間内の保障をよりリーズナブルに確保できます。
注意が必要なのは、この予定利率は実績値とは違うということ。
予定利率からさらに保険手数料が差し引かれることもあり、実績値はもう少し低くなるのが普通です。
学資保険代わりならNISAがベスト
私の友人の主婦の場合は、学資保険代わりになりますと営業されたケースも…
学資保険とは、こどもの教育資金を準備することを目的とした保険です。
親(=契約者)に万が一のことがあった場合、保険金を払い続けなくても教育資金が受け取れるので、貯蓄が自分でできない人には人気があります。
しかし、ユニットリンクは少し毛色が違います。
もちろん契約者に万が一のことがあった場合に支払いが免除される特約を付けることはできますが、教育資金を別途受け取れるわけではありません。
もし本当に学資保険の代わりのサービスを探すのであれば、非課税口座が自分で運用でき、自由に取り崩しも可能なNISAのほうが適していると言えます。
体験談:私がユニット・リンク保険に入った経緯
アクサ生命のユニット・リンク保険に入った経緯は、以下のとおり。
保険知識ゼロ!友達の友達からすすめられたのがはじまり
離婚後で老後のお金に関する不安が大きかった
株式投資はプロにお願いすることに違和感がなかった
一つずつ見ていきましょう。
保険知識ゼロ!友達の友達からすすめられたのがはじまり
当時、わたしは「保険」というものに一切加入したことがありませんでした。
知識も興味もゼロでした。
ネット証券の口座を開き、株式投資は自分で少しやっていましたが、本格的に勉強をしていたわけではありません。
不動産投資をすでに始めていたので、どちらかというと不動産投資の勉強に夢中になっていました。
お金の勉強をしたい気持ちは大きかったので、友達の友達がアクサ生命に勤めていると聞いて、一緒に会いに行ったのがはじまりです。
離婚後で老後のお金に関する不安が大きかった
今思えば、当時は、離婚したばかり。
口には出していなかったけど、老後のお金に関して、不安があったのだと思います。
だからなんとなく、お金や保険の勉強会に参加したり、情報収集をしていた気がする…
当時、いちばんていねいに時間をとって、人とのつながりも作ってくれながら、お金について教えてくれた友達の友達が所属していたのが、アクサ生命さん。
そこでおすすめいただいたユニット・リンク保険は、感謝の意味もあり、契約までのハードルがかなり低くなっていたように感じてます。
副業でのちにお世話になる人とのつながりを作ってくれ、お仕事にもなっているので、感謝している部分も大きいです。
ユニット・リンク保険は、投資と保険の複合商品で、掛け捨て保険ではありません。
わたしの契約内容の場合は、70歳で満期保険金を受け取れるため、老後の備えのひとつとして興味がわきました。
今思うと、老後資産は自分で作ればいいのだけど、当時は自分で老後資産を作るイメージが具体的にわいていませんでした。
株式投資はプロにお願いすることに違和感がなかった
当時は自分でネット証券の口座開設をして、投資信託(日本株)を低額で積み立てつつ、練習のために個別株(日本株)をちょこちょこ買っているだけでした。
投資信託は利益が出ていたけど、個別株は評価額が元本割れすることも多く、やっぱりプロの手で運用してくれる投資信託のほうがいいかも…と思い始めていました。
投資信託、すげー!って思ってました。笑
同時に、外国株式にも興味はあって、分散投資のための購入したいけど、為替についてもよくわかっておらず、保険で運用をプロにお任せすることに対して、大きな違和感はなかったように思います。
なんだか、当時の自分を振り返ると、アクサ生命のユニット・リンク保険を魅力的に感じてしまう条件がそろっているのよね…笑
\お金に強くなりたい人には、この記事もおすすめ(*´▽`*)/
【合わせて読みたい】
資産3000万円を達成して感じた変化6選!精神的余裕は?考え方や価値観は?
ユニット・リンク保険が不要だと気がついた理由
アクサ生命のユニット・リンク保険は、自分に不要なのでは?と最初に思ったのは、株式投資に慣れてきたころ。
自分の株式投資スキルが上がってきて、「あれ?これ、全部自分でできるんじゃない?手数料を払う意味なくない?」と思い始めたのがきっかけです。
資産は、時間を味方につければ、別にプロの知識がなくても増やせます。
そのあたりまえの事実に気がついてからは、保険会社を通して、わざわざ余計な手数料を払って投資する意味がわからなくなってきました。
謎のペナルティ「解約控除」の存在
運用手数料の「保険関係費」がブラックボックス化
独身に死亡保険はいらないという確信
募集人の民度が悪い?感謝の意味で加入すると後悔するかも…
詳しくみてみましょう。
謎のペナルティ「解約控除」の存在
アクサ生命のユニットリンク保険は、契約してから10年以内に解約や減額をすると、ペナルティが課せられます。
このペナルティのことを「解約控除」と呼び、解約したときに戻ってくる「解約払戻金」から「解約控除金」が差し引かれます。
早く解約すればするほどペナルティは大きく、10年後にはペナルティはゼロに。
契約時に、「10年は解約しないでください、損しちゃうから。10年続ければ損することはほぼありません」って言われたけど、これって結構グレーな発言なのでは…と今なら思えます。
契約から約7年経過しているわたしの場合でも、解約控除額(ペナルティ)は、187,414円が残っています。
支払金額合計:5,217,178円
払い戻し金額合計:4,978,346円
解約控除額:187,414円
これでもかなり減ったなぁと…やっと、投資で取り戻せるって思える金額になってきた…!
運用手数料の「保険関係費」がブラックボックス化
ユニットリンクの投資先となるファンドの手数料は、一般的な全世界株式(オールカントリー)や米国株式(S&P500)に比べると、全体的に高めです。
アクサ生命 ユニットリンク | 三菱UFJ国際 eMAXIS Slim | |
---|---|---|
ファンド名 | アクサ生命 世界株式プラス型 | eMAXIS Slim米国株式(S&P500) |
ファンド種類 | アクティブファンド | インデックスファンド |
年間運用手数料 | 0.77%+保険関係費 | 0.09372% |
さらに、アクサ生命のユニット・リンク保険は、あくまで保険のため、保険契約の締結や維持に関する手数料「保険関係費」がプラスされます。
この「保険関係費」に違和感が…。実は、「保険関係費」の詳細は開示されていないのです。
この「保険関係費」がブラックボックスになっています…せめて、教えてほしい…。
明確に提示されていない手数料があることに違和感を持つのは、わたしだけではないみたい。
この、納得感が薄い仕組みが「ユニットリンクはひどい」という口コミに繋がっているようです。
ユニットリンクの運用率すごくいいのに積立金がひどい、まだ2年だから?もう少し分析して記事にできればと思います
引用:Xより
これなら自分でネット証券に口座を作って、投資信託を買い付けたほうが納得感があるよなぁ…。
実際に自分のデータを見てみても、運用実績は「9.04%」と書かれているのに、実際の運用結果は、7年後の今もマイナスのまま…。
この9.04%はいったい…?
払った金額:5,217,178円
払い戻し金額:4,978,346円
基準日時点の年率換算した概算運用実績:9.04%
運用結果:-238,832円
例えばですが…もし仮に同じ金額、運用利率の投資信託に投資したとすると、すでに約200万円の利益がでている計算になります。
毎月6万円を7年間、9.04%で運用できたとすると…
払った金額:5,040,000円
運用後の金額:6,996,226円
運用結果:+1,956,000円
独身に死亡保険はいらないという確信
アクサ生命のユニット・リンク保険を契約した当初も、正直、死亡保障はいらないと思っていました。
でも、死亡しなかった場合の満期保険金と、高度障害状態になった時の保険金に魅力的に感じ、わたしは契約を決めています。
満期保険金が目当てなら、もっといい投資先はいくらでもあるはずです。
ユニットリンクはあくまで保険。
NISAやiDeCoといちばん大きく違うのは、死亡保障が付いているという点であることに、もう少し正確な理解をするべきでした。
ユニットリンク | NISA | iDeCo | |
---|---|---|---|
死亡保障 | ◎ あり | ✖ なし | ✖ なし |
手数料 | ✖ 運用手数料 +保険関係費(詳細不明) | ✖ 新規加入手数料 +運用手数料 +給付手数料 | 〇 運用手数料 |
税金 | ✖ 相続税 一時所得税 贈与税 のどれかがかかる | 〇 退職所得控除 が受けられる | ◎ 運用益が 非課税になる |
非課税投資枠 | ✖ なし | ◎ あり | ◎ あり |
途中引き出し | ✖ 解約すればあり (10年以内ペナルティ) | ✖ 不可 | ◎ 可能 |
NISAやiDeCoと比べて、ユニットリンクが唯一優っているのが死亡保障です。独身でだれも養ってないわたしに、死亡保障が必要なわけないよね・・・w
ただし、ユニットリンクについているのは死亡保障だけではありません。
高度障害状態になった場合も、きちんと保障が受けられます。
高度障害状態とは自分一人では通常の日常生活を送るのが困難なほど、重い障害状態にあることを指します。
両眼の視力を全く永久に失ったもの
言語またはそしゃくの機能を全く永久に失ったもの
中枢神経系・精神または胸腹部臓器に著しい障害を残し、終身常に介護を要するもの
両上肢とも手関節以上で失ったかまたはその用を全く永久に失ったもの
両下肢とも足関節以上で失ったかまたはその用を全く永久に失ったもの
1上肢を手関節以上で失い、かつ、1下肢を足関節以上で失ったか、またはその用を全く永久に失ったもの
1上肢の用を全く永久に失い、かつ、1下肢を足関節以上で失ったもの
アクサ生命が発表している、「保険金等のお支払い件数、お支払い非該当件数及び内訳(平成21年上半期)」は、以下の通り。
お支払い件数(件) | お支払い割合(%) | |
---|---|---|
死亡保険金 | 172 | 4.1% |
災害保険金 | 1 | 0.0% |
高度障害保険金 | 9 | 0.2% |
その他 | 1 | 0.0% |
死亡給付金 | 83 | 2.0% |
入院給付金 | 1,838 | 44.2% |
手術給付金 | 1,820 | 43.8% |
障害給付金 | 1 | 0.0% |
その他 | 231 | 5.6% |
合計 | 4156 | 100% |
高度障害保険金の支払い件数は、全体の0.2%です。
これを多いとみるか、少ないとみるかは難しいところですが、わたしはこの割合のために毎月6万円を70歳まで払い続けるのは違うかなと思いました…。
高度障害保険金に期待するより、入院や手術の場合に使える掛け捨てのがん保険などのほうがまだ必要かもしれない…
募集人の民度が悪い?感謝の意味で加入すると後悔するかも…
わたしは友人の友人から説明を受けたので、募集人の説明に関しては不満はありませんでした。
でも、口コミや評判をみると、募集人の民度に不満がある方も一定数いるようです。
保険の営業マンまじでウザかった。前向きに検討してるって言ってるのに、今すぐ入らないって分かった瞬間、あからさまに態度かえて説教
まじでウザいから書くわ、
アクサ生命のユニットリンク絶対入らねえ←
設計書もくれないんかい
つみたてNISA、iDeCoで十分だわ。
引用:Xより
お説教してくる保険の募集人の方って、やっぱりいるんだ!実はわたしも経験があるんです…。
実は、わたしの最初の担当者だった友人の友人は、契約後、数年のうちに退社してしまい、連絡が取れない状態に…。どうもメンタルを病んでしまったのだとか…。
お友達だから入ってあげよう…という人のつながりで契約すると、ショックを受けます。実はわたし、そういう気持ち、ちょっとあったんだよね・・・泣 反省しています。
その後、すぐに新しく担当になった方からご連絡を受けたのですが、この方が正直かなり印象が悪く、口コミであるような民度の低さを感じました。
解約を迷っているので、この場合はどうなるのかもう一度説明してほしい
と聞いた私に対して、ぜんぜん質問に対する答えをくれなくて…
そんなことよりも、今なら日本株ではなく、外国株に投資をするプラン変更をすべき
という一点張り。
こっちは、解約を迷っているのに、解約に関してはなるべく触れないようにして、プランを変えれば解決するとずっと同じことを高圧的に言い続ける始末…
最後には、なんとお客に対してお説教・・・w
あなたの投資戦略、間違ってますよ。本質を理解できていません。
…このおじさん、何様なんだろうと思いました。怒
女だというだけでなめられやすいのはあるあるで、若干あきらめないといけないのは理解してるつもり。でも、さすがにあのおじさんはひどかったな・・・
結局、もとの担当者の上司の方にお願いし、担当についてもらったのですが、もう怖くなってしまって、その後は担当には連絡は取っておらず、何か質問がある時はサポートセンターに問い合わせています。
もちろんアクサ生命の保険の募集人がすべてひどいというわけではないです。もともとの担当者はすごく親切に説明してくれました。だから病んでしまったのかもだけど…泣
ユニット・リンク保険を解約後の保険戦略
ここからは、ユニット・リンク保険を解約後のわたしの保険戦略を整理してみます。
投資と保険は一緒にしない
株式投資はNISAで備えた方が経済合理性が高い
保険に入るなら、ユニットリンクより掛捨て保険にする
詳しく見てみましょう。
投資と保険は一緒にしない
一般的に「投資と保険を一緒にしてはいけない」というのがセオリーです
保険はあくまで保険であり、投資はあくまで投資。
一緒にしてしまうとどちらも中途半場で、運用コストが高いわりに増えないし、保険料が高いわりに保障が小さい商品を購入せざるを得ません。
このどっちつかずの商品が、アクサ生命のユニットリンクなのです。
かかっているコストにはもちろん理由がありますが、消費者から見るとブラックボックスになりがちなのは事実なので、わたしのようにもやもやしてしまう人は保険と投資が一緒になった金融商品はおすすめしません。
自分で投資ができる人
無駄な手数料を払いたくない人
はっきりしない手数料の内訳にストレスが溜まる人
合理的な資産形成が好きな人・運用効率を重視したい人
株式投資はNISAで備えた方が経済合理性が高い
ユニット・リンク保険の運用効率は高くありません。
投資をするのであれば、確実に資産を増やすことが目的に投資信託や株式を購入すべきです。
特に最近は国の非課税制度であるNISAが人気。
今から投資を始めるなら、必ずNISA口座からはじめましょう。
保険に入るなら、ユニットリンクより掛捨て保険
今後、もし新たに保険に入る場合は、保険機能だけに特化した掛け捨て保険を選びます。
掛け捨て保険は、ブラックボックス化された費用がない分、納得感が高い商品です。
わたしのように隠されるともやっとしがちなタイプの方は、「掛捨て保険+つみたてNISA」から始めるのがベター。
保障だけに特化した掛け捨て保険なら、ユニットリンクより保障が手厚く、本来の目的にあった保障が受けられます。
合理的な補償が受けたい人
保険に入る目的がはっきりしている人
保険はさくっと、必要な補償をカバーするためだけに入り、残りは自分できちんと資産運用しましょう。
\お金に強くなりたい人には、この記事もおすすめ(*´▽`*)/
【合わせて読みたい】
資産3000万円を達成して感じた変化6選!精神的余裕は?考え方や価値観は?
運用成果の違いを徹底比較!ユニットリンクとNISA
実際のところ、ユニットリンクとNISAの運用成果にはどのくらいの違いがでることが予想できるのか、検証してみましょう。
私がユニットリンクで契約していた年間積立額は、以下のとおり。
6万円/月×12か月=72万円/年
この72万円/年をベースにそれぞれ積み立ててみます。
好景気時、10年後の死亡保険金が多いのは?
ここ1年の株式相場は絶好調で、ユニットリンクも概算運用実績(1年)が13.41%と好調です。
そして、自分で投資信託「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」を購入した場合はさらに上を行く驚異の49.00%です。
ユニットリンク | NISA | |
---|---|---|
死亡保険金 | 3023万円 | なし |
概算運用実績(1年) | 13.41% | 49.00% |
年間積立額(1年) | 72万円 | 72万円 |
運用年数 | 10年 | 10年 |
このまま同じ実績値で、10年間資産形成を行った時にどうなるか、計算してみましょう。
ユニットリンクの場合は、10年後にもらえる死亡保険金は3023万円です。
実際の画面はこちらです
引用:アクサ生命
NISAで10年間運用した場合は、1億7754万円になりました。
引用:金融庁
なんと…ぜんぜんユニットリンク、いらないじゃないか…笑
でもこれはあくまでここ数年の好景気の場合です。
バークシャー・ハサウェイ[Berkshire Hathaway]が発表したS&P500の過去10年の平均リターンは、年率約14.7%(※)なので、こちらのデータでも計算してみましょう。
通常時、10年後の死亡保険金が多いのは?(税金計算付き)
ユニットリンク | NISA | |
---|---|---|
死亡保険金 | 3023万円 | なし |
概算運用実績(1年) | 13.41% | 14.7% |
年間積立額(1年) | 72万円 | 72万円 |
運用年数 | 10年 | 10年 |
ユニットリンクの場合は、10年後にもらえる死亡保険金は前回と同じく3023万円です。
NISAで10年間運用した場合は、1622万円になりました。
引用:金融庁
あー約半分にしかなりません。ここでちょっと税金の計算もしてみましょう。
ユニットリンクの死亡保険金は一時所得に当たるため、一定の税金がかかります。
課税対象額
=(死亡保険金-払込保険料-50万円)×2分の1
=(3023万円-720万円-50万円)×2分の1
=1126万円
所得税
=1126万円×所得税率20%(※)-42万7,500円
=225万-42万7,500円
=約183万円
ユニットリンクからもらえる死亡保険金
=3023万円-183万円=2840万円
NISA運用によって作れる死亡保険金
=1622万円
10年後に死亡すると仮定すると、ユニットリンクに入ったほうがお得です。
10年後に死亡するのはなかなかない確率だと思うので、もう10年延長してみましょう。
通常時、20年後の死亡保険金が多いのは?(税金計算付き)
ユニットリンク | NISA | |
---|---|---|
死亡保険金 | 3023万円 | なし |
概算運用実績(1年) | 13.41% | 14.7% |
年間積立額(1年) | 72万円 | 72万円 |
運用年数 | 20年 | 20年 |
ユニットリンクの場合は、10年後にもらえる死亡保険金は前回と同じく3023万円です。
NISAで20年間運用した場合は、8611万円になりました。
引用:金融庁
10年延長するとまた比べ物にならないぐらい爆増してしまいました…
ユニットリンクの死亡保険金は一時所得に当たるため、税金調整をすると、以下の通り。
課税対象額
=(死亡保険金-払込保険料-50万円)×2分の1
=(3023万円-720万円-50万円)×2分の1
=1126万円
所得税
=1126万円×所得税率20%(※)-42万7,500円
=225万-42万7,500円
=約183万円
ユニットリンクからもらえる死亡保険金
=3023万円-183万円=2840万円
NISA運用によって作れる死亡保険金
=8611万円
20年後に死亡すると仮定すると、ユニットリンクに入ったほうがお得です。
ユニットリンクからもらえる死亡保険金の2840万円を超えるのは、13~14年の間になるので、もし私たちの残りの寿命が13~14年以上であれば、自分で資産運用をしたほうがお得であるという計算になります。
\お金に強くなりたい人には、この記事もおすすめ(*´▽`*)/
【合わせて読みたい】
資産3000万円を達成して感じた変化6選!精神的余裕は?考え方や価値観は?
ユニット・リンクがおすすめの人
アクサ生命のユニット・リンク保険は、わたしには不向きでした。
でも、もちろん、すべての人にとって悪い商品というわけではありません。
アクサ生命のユニット・リンク保険がおすすめの人も確実にいます。
自分で投資を始める自信がない人
家族がいて死亡保障が必要な人
一つずつ見ていきましょう。
自分で投資を始める自信がない人
投資について考えるのが面倒な人
自分で投資を始める自信がない人
お金のことをなるべく考えたくないという人は、一定数いらっしゃいます。
そういう方にとっては、保険と投資を一気に処理し、勝手に運用を進めてくれるアクサ生命のユニット・リンク保険は、便利だと思います。
シャンプーとリンスが一緒になった、リンスインシャンプーみたいなことです。笑
自分でやろうとすると、これから先もずっと銀行預金に資産を塩漬けにしちゃう…という懸念があるなら、もういっそのこと、お任せしちゃった方が増えます。笑
家族がいて死亡保障が必要な人
そもそもお金について考えたくない人であることが前提で、死亡保障も必要(=養っている家族がいる)なのであれば、アクサ生命のユニット・リンク保険はおすすめできます。
お金についてどんなに考えたくなくても、死亡保障がいらない人の場合は、保険はどうしても不向きです。
死亡保障がいらない独身者なら、やっぱり投資信託をNISA積立で買うことも検討してみてほしい…笑 最初の設定だけがんばれば、ほぼ放置でイケるので!
まとめ:ユニットリンクはひどい?私が解約してNISAを選んだ理由
今回は、「ひどい」、「やめるべき」、「騙された」、「解約したい」とネガティブな口コミ・評判ばかりが目立つ、「アクサ生命のユニット・リンク保険(有期型)」について、わたしの体験を整理してみました。
わたし自身の結論としては、「入ってよかった」とは思えないものの、ものすごくよい勉強になったかなと思っています。
【アクサ生命のユニット・リンク保険に入って学んだこと】
・保険と投資は別のものとして考えることが大事
・独身のわたしに必要なのは、投資性の高い保険ではなく掛け捨て保険である
・基本的に時間を味方につけた株式投資は、自分でやっても十分に増やせるので人に頼らない
・保険の募集人は退職してしまうこともある。情や感謝だけで契約するのはナンセンス
・保険の募集人の人脈はすごい。紹介してもらってお仕事(副業)に繋がった経験も
アクサ生命のユニット・リンク保険を契約・解約しようとしている方の参考になれば幸いです。
それでは今日も、まめまめしい一日を。
\お金に強くなりたい人には、この記事もおすすめ(*´▽`*)/
【合わせて読みたい】
資産3000万円を達成して感じた変化6選!精神的余裕は?考え方や価値観は?