「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2020」の4位に選ばれた、セゾン投信のセゾン・バンガード・グローバルバランスファンド!すごいことなのに、ネットの評判では「おすすめしない」って言ってる人も多そう…これって何か理由あるの?
そうなんです。
セゾン投信の投資信託は、投信ブロガーなどいろんな投資信託を見ている人からするとかなり評判がよい注目の投資信託です。
でも実は、他の投資信託と比べるとちょっと個性的。そのため、玄人に向いていて「おすすめしない」と言われてしまうことも多いんです。
今回は
・セゾン投信とは?
・セゾン投信おすすめしない5つの理由
についてまとめてみました。
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セゾン投信おすすめしない5つの理由
セゾン投信をおすすめしない5つの理由は、以下の通りです。
おすすめしない理由① 3種類しかない
おすすめしない理由② 手数料が高い
おすすめしない理由③ セゾン永久不滅ポイントが活用できない
おすすめしない理由④ 直販系投信で購入しづらい
おすすめしない理由⑤ 短期的な儲けは期待できない
ひとつずつ説明してみましょう。
おすすめしない理由① 3種類しかない
おすすめしない理由の1つ目は、セゾン投信には3種類しか投資信託がなく、選択肢が少ないことです。
セゾンバンガード・グローバルバランスファンド
セゾン資産形成の達人ファンド
セゾン共創日本ファンド
他の投資信託取り扱い金融機関が数十種類もある中で、3種類しかないのはかなり少ないと言っていいでしょう。選びやすいので初心者は混乱しなくてよいのですが、少し経つと他にもいろんな投資を勉強したくなり、物足りなく感じるかもしれません。
また、本格的に投資をしたいと思ったら、他の金融機関も同時並行で進めることになるので、若干面倒に感じるかもしれません。
おすすめしない理由② 手数料が高い
おすすめしない理由の2つ目は、信託報酬などの手数料が若干高めに設定されていることです。
もちろん普通は個人投資家が投資できない投資信託が含まれているので高くなりやすいのは理にかなっているのですが、セゾンと提携してるバンガード社の他の商品と比べると手数料の高さが目立ちます。
例えば、米国株約3,500銘柄に投資をするバンガード社のETF「VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)」を直接購入すると、その手数料は0.03%です。
VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF):0.03%
セゾンバンガード・グローバルバランスファンド:0.57%
セゾンバンガード・グローバルバランスファンドの手数料は0.57%ですので、20倍近くの手数料がかかるという事になります。
おすすめしない理由③ セゾン永久不滅ポイントが活用できない
おすすめしない理由の3つ目は、セゾン永久不滅ポイントが活用できないことです。
セゾン投信は、セゾンクレジットカードサービスを運用する株式会社クレディセゾンとグループ会社ではありますが、セゾンクレジットカードサービスのポイント制度であるセゾン永久不滅ポイントを使って投資信託を購入することができません。
楽天証券などでは楽天ポイントで投資信託を購入することができるサービスも始めているので、連携してもおかしくないのですが、現状は購入できないようです。(2021年12月現在)
しかし、投資の疑似体験ができる「ポイント運用サービス」はあるようなので、もしかしたら今後ポイントで投資信託ができるようになる可能性もあるかもしれませんね。期待したいところです。
おすすめしない理由④ 直販系投信で購入しづらい
おすすめしない理由の4つ目は、直販系投信で購入しづらいことです。
他の証券会社ではセゾン投信で提供している投資信託を購入することはできず、直接販売のみになります。そのため、セゾン投信での口座開設は必須となります。
大手の証券会社では購入できないので、新規アカウント登録から始めないといけないという点で少し面倒に感じる方もいるかもしれません。
おすすめしない理由⑤ 短期的な儲けは期待できない
おすすめしない理由の5つ目は、短期的な儲けは期待できないことです。
セゾン投信の既存商品は、両方とも長期的な運用を前提にしています。
長期的にはメリットが大きな商品で5年間の平均リターンは、ダウや日経平均を優に超えています。しかし、最初の2~3年では指数に確実に勝てるという商品ではなく、10年経つと大きく変わってきます。
もし投資の目的が10年未満だった場合は、他の投資先を検討することも必要かもしれません。
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セゾン投信とは?
セゾン投信は、投資の目的が10年未満だった場合は、他の投資先を検討することも必要とお話しました。
セゾン投信には投資先として良い点と悪い点の両方があります。
ここからはセゾン投信の概要や特徴をいま一度きちんと整理してみましょう。
「セゾン投信」とは、わたしたち消費者が長期積立投資を実践するサポートをしてくれる投資信託委託会社です。
「セゾン投信」という商品があるのではなくて、セゾン投信株式会社という会社の名前を指しています。
セゾン投信
=長期積立投資メインの投資信託委託会社
セゾン投信の概要
セゾン投信は、2007年から投資信託の運用をしている、投資信託委託会社です。
運用している投資信託は、たった2本から始まっていて、サービスはめちゃくちゃシンプルです。そして、両方ともつみたてNISA対象商品になっています。
つみたてNISA対象商品になって、セゾン投信は有名になったイメージがありますね!つみたてNISAの対象商品は金融庁が選んでいて、長期的に安定して増えていくと金融庁が予想したファンドしか対象になりません。
そして2022年、新たに日本株アクティブファンドである「セゾン共創日本ファンド」の新規設定が発表されました。
会社名 | セゾン投信株式会社 |
取り扱い投資信託 | 取り扱い投資信託:3本 ①セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド ②セゾン資産形成の達人ファンド ③セゾン共創日本ファンド |
販売形態 | 直接販売(独立系投信) |
顧客口座数 | 15万口座 |
NISA対応 | 〇 |
iDeCo対応 | 〇(楽天証券・SBI証券などで取り扱い) |
分配金 | × |
為替ヘッジ | × |
セゾン投信は、方針がしっかりしてるコツコツ系投資信託委託会社というイメージがあります。社長が積立王子だからかな?笑
セゾン投信の社長は「積立王子」
セゾン投信の社長は、中野晴啓(なかの はるひろ)さんです。
中野晴啓さんは、かつて老後2000万円問題が巻き起こった金融審議会「市場ワーキング・グループ」の中核メンバーのひとりでもあり、通称「積立王子」としてもメディア出演されています。
老後2000万円問題
=2019年に金融庁の金融審議会「市場ワーキング・グループ」が公表した報告書をきっかけにした騒動。「老後に年金収入だけでは足りなくなり、2,000万円が必要となる」というイメージだけが独り歩きして話題になった。
中野晴啓さんは、短期的な投資よりも長期的な投資をおすすめされていて、コツコツと積立投資をすることの必要性を伝えています。
セゾン投信が常に掲げているメッセージ「いそがないで歩こう」にも通じるところがありますね。わたしも短期のギャンブル的な投資はニガテだから、とても共感します。
セゾン投信は、他の投資信託委託会社と比較すると、少し個性的です。その特徴を5つの項目に分けてご説明しましょう。
特徴① 投資信託商品は3種類だけ
セゾン投信が提供する投資信託は3種類のみです。2021年まではたった2種類だけでした。
商品1:セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
運用方針 | 長期的な分散投資 |
投資先 | 株式50:債券50 |
リスクリターン | ローリスクローリターン |
販売手数料 | 無料 |
信託報酬 | 0.57%±0.02%(年率) |
信託財産留保額 | 0.1% |
基準価額騰落率 (2021年12月30日現在) | 1ヶ月:+2.32% 6ヶ月:+5.95% 1年:+17.72% |
商品2:セゾン資産形成の達人ファンド
運用方針 | 長期的な分散投資 |
投資先 | 株式100 |
リスクリターン | ハイリスクハイリターン |
販売手数料 | 無料 |
信託報酬 | 1.35%±0.2%(年率) |
信託財産留保額 | 0.1% |
基準価額騰落率 (2021年12月30日現在) | 1ヶ月:+3.75% 6ヶ月:+6.97% 1年:+24.08% |
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは、債権が50%も含まれているので、資産を守りながら増やす商品になっています。しかし、その分基準価格の上がり方は緩やかです。
一方、セゾン資産形成の達人ファンドは、株式が100%となっています。セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドに比べるとリスクが高く、リスクをとりたくない人はセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドのほうがおすすめです。
特徴② ファンド・オブ・ファンズ形式
セゾン投信の投資信託は、ファンド・オブ・ファンズ形式をとっています。
ファンド・オブ・ファンズ形式
=1つの投資信託のなかに複数のファンドが構成されている商品形式のこと
一般的な投資信託の場合は、個別銘柄を組み込んで1つの投資信託を作りますが、ファンド・オブ・ファンズ形式の投資信託は、投資信託を組み込んで1つの投資信託を作ります。
そのため、一般的な投資信託よりもさらに細かい分散投資が可能です。もちろん、投資信託をミックスるするだけなら、セゾン投信を介せずに個人投資家が自分で買えばいいだけなのですが、セゾン投信の投資信託と同じバランスのポートフォリオは個人投資家には作れません。
なぜなら、個人投資家が購入できない投資信託(=機関投資家用投資信託)がたくさん混ざっているからです。
ファンド・オブ・ファンズ形式のセゾン投信の投資信託なら、機関投資家の限定投資信託に投資できると言う点で大きなメリットがあります。
特徴③ つみたてNISAで購入可能
セゾン投信の投資信託は、2つとも「NISA」および「つみたてNISA」に対応しています。
「NISA」は年間40万円まで、「つみたてNISA」は年間120万円まで非課税で運用できるので、まだNISAを始めていない人は、NISAで始めることが可能です。
2021/10/25現在、金融庁が発表している「つみたてNISA対象商品届出一覧(運用会社別)」のアクティブ運用投資信託は21本しかなく、そのうちの2本がセゾン投信のものです。長期運用にはもってこいの投資信託です。
特徴④ 分散投資しやすい&月々5,000円から積立
セゾン投信の投資信託はファンド・オブ・ファンズ形式のため、一般的な投資信託よりもさらに分散投資しやすくなっています。地域も業種も大きく分散しているので、リスクを抑えることができています。
分散投資のしやすさから、リスクを嫌がる方におすすめされやすい投資信託のひとつとして挙げられることが多いのが、このセゾン投信のセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドとセゾン資産形成の達人ファンドです。
▼国/地域別投資比率
北米 46.9%
欧州 23.8%
日本 12.1%
太平洋(日本を除く) 1.3%
新興国 15.9%
▼業種別投資比率
情報技術 20.2%
ヘルスケア 19.6%
一般消費財サービス 17.8%
資本財サービス 13.5%
金融 9.7%
生活必需品 8.1%
コミュニケーションサービス 5.6%
素材 4.1%
不動産 0.6%
公共事業 0.5%
エネルギー 0.3%
また、さらに定期積立が月々5,000円可能です。より細かく分散しやすくなりますね。
これだけメリットが多いセゾン投信のセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドとセゾン資産形成の達人ファンド。
一方で、「セゾン投信は、ちょっとおすすめしない…」「セゾン投信は、おすすめできない」と言う方もいますが、長期的な投資先としては決して悪い投資先とは言えません。
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セゾン投信の評判・口コミ
ここからは実際にセゾン投信の評判・口コミをまとめてみましょう。
評判① 安心して増やせる(100万円が倍額に)
セゾン投信は、長期投資なら方針も分散もしっかりしていて、安心して増やせるという意味で評判がとてもよい投資信託です。
評判② つみたてNISAで使える!初心者には安心!
セゾン投信は、投資を始めたばかりの初心者に評判がよいイメージですね!
まとめ ~セゾン投信おすすめしない理由や評判~
セゾン投信の投資信託は、投信ブロガーなどのいろんな投資信託を見ている人からするとかなり評判がよい注目の投資信託です。
現状は以下の3つの投資信託があります。
①セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
②セゾン資産形成の達人ファンド
③【新規追加】セゾン共創日本ファンド
2007年から運用されている、「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」と「セゾン資産形成の達人ファンド」のリターンは長期的にみるとかなり魅力的で、初心者だけでなく株式投資の上級者からも評判がよいと言えそうです。
しかし、セゾン投信おすすめしないとおっしゃる方も一定数いらっしゃいます。その理由は以下のとおりです。
おすすめしない理由① 3種類しかない
おすすめしない理由② 手数料が高い
おすすめしない理由③ セゾン永久不滅ポイントが活用できない
おすすめしない理由④ 直販系投信で購入しづらい
おすすめしない理由⑤ 短期的な儲けは期待できない
短期的な儲けを期待する人には向いていないのですが、一方で長期的に積立運用をする予定の方にとっては、選択肢のひとつとしておすすめです。
おすすめの人① 比較的長期(10年以上)で運用予定の人
おすすめの人② つみたてNISA用の投資信託を探している人
参考にしてみてね。