テスラの株価、10年後はどうなる?
これからの将来性は期待できる?
超有名企業家イーロン・マスクが手掛ける電気自動車メーカー、テスラ。
以前よりボラティリティが高く、投資家を心配させていたテスラの株価は、2024年になって20%以上も下落し、狼狽売りする個人投資家があとを絶ちません…。
実は私もテスラ株を保有している個人投資家のひとり。
振り回されながらも未だにガチホ。その理由は、なんだかんだでテスラが抱えるビジョンと株価の10年後に期待しているからです。
そこで今回は、テスラの10年後の株価はいったいどうなるのかを徹底解説!
投資歴15年のOL投資家が、10%下落しても、20%下落してもテスラ株を保有し続けている理由も整理してお伝えします。
▼本記事の内容
テスラの株価の10年後は、果たしてどうなるのか?(独自考察含む)
イーロン・マスクの目標株価と将来性、今後の見通し
ご紹介内容はあくまで個人の見解と運用実績であり、正確性や安全性を保障するものではありません。また情報提供のみを目的としており、投資、法務、税務その他のアドバイスを意図しているわけでもありません。当サイトに掲載された内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねますのでご了承ください。詳細はこちら
テスラの株価の今は?
テスラは超有名なお騒がせ投資家のイーロンマスクがCEOを務める、世界の電気自動車メーカーです。
引用:テスラ公式サイト
企業名 | Tesla(テスラ) |
設立 | 2003年7月1日 |
代表者 | イーロン・マスク |
事業概要 | 電気自動車&ソーラーパネル |
上場市場 | NASDAQ(ナスダック) |
従業員数 | 127,855人(2022年) |
イーロン・マスクがCEOになったのは2008年。
でも、イーロン・マスクは、テスラ創業期から多くの資金提供を行っていました。
創業自体は、マグニフィセントセブンと言われる大手テック企業とそんなに変わらない2003年。
マーティン・エバーハードとマーク・ターペニングという2人のエンジニアによって作られた会社です。
それでは詳しく見ていきましょう。
テスラの株価は過去10年で14倍
ここ10年間のテスラの株価推移は、以下の通り。
引用:Yahooファイナンス
2014年(10年前)の株価は12ドルで、2024年(現在)の株価は175ドル。
しかし、この株価は大きく下落した後のもの。
これまでの史上最高値は2021年11月の414ドルでした。
414ドルから175ドルに下落したと考えると、半値以下になってしまってるってことだよね…コワ…
2022年以降の下落は大きいものの、10年前の株価と比べると、14倍程度まで増えているから驚きです。
年 | テスラの株価 | 増加率 |
---|---|---|
2014年4月 | 12ドル | ー |
2024年4月 | 175ドル | 1458%増加 |
2034年4月(10年後予想) | 2552ドル | 1458%増加 |
これまでの10年と同じ割合で、これからの10年も伸びると仮定すると、なんと10年後には2552ドルになります。
そもそも414ドルの最高値が急激に伸びすぎただけとも言えます。
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テスラ株価が急落した理由は?
2022年以降、テスラの株価が急落した理由は、単純ではありません。
考えられる理由を上げてみると以下の通り。
・投資家やアナリスト予想よりもテスラの納車台数が増えないから
・電気自動車(EV)の需要が少ないことを懸念されているから
・競合企業の追い上げを受け、競争激化やシェアの低下が予想され始めたから
特に大きな理由として長年取り上げられているのが、「思ったより納車台数が少ない」というもの。
2022年第4四半期のテスラの納車台数は、40万5278台で過去最高台数を更新しました。
引用:テスラの2022年10〜12月納車台数、市場予想に届かず
しかし、事前にアナリストが予想した納車台数の平均である42万760台(ブルームバーグ集計)には届かず、テスラの株価は長い低迷が続くことになります。
実際の納車台数:40万5278台
アナリスト予想納車台数:42万760台
2022年の第2四半期に大きく納車台数が減少したことがありましたが、これはあくまで工場の閉鎖などの他の要因がありました。
しかし、第4四半期はむしろ新しい工場が作られ、投資家の期待が高かったこともあり、より不安感があおられた形に。
テスラの株価下落はとどまることを知らず、2024年年初から3カ月間の下落率はなんと33%に。
ひー。もう見ないふりするしかないです。笑
新型コロナのパンデミック(世界的大流行)時期に戻ってしまった、テスラの株価。
思ったよりも売れない電気自動車(EV)について、需要の衰退を懸念する声も多く聞かれるようになりました。
引用:Tesla Shares Tumble Toward Make-or-Break Level in Latest Wipeout
さらに競合他社の追い上げもあり、2023年第4四半期の販売台数ランキングでは、中国のBYDがテスラを抜き、EVシェア1位になりました。
BYD:52万6000台
テスラ:48万5000台
これからますます競合企業の台頭が予想されるテスラ。
しかし、BYDに販売台数を抜かれたイーロン・マスク氏は、「テスラは単なる自動車メーカーではなく、AI+ロボットの企業だ」と強調します。
単なる負け惜しみと考えるのは簡単ですが、この言葉こそが10年後の株価を予想する上で重要なテスラ社のビジョンなのです。
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10年後の株価を握るテスラ社のビジョン
日本ではあまり報じられていないのですが、テスラは単なる自動車メーカーではありません。
今は正直、自動車しか作ってないけどね。笑
テスラは電気自動車メーカーではない
テスラ社は電気自動車を作り続けていますが、これは長期的なビジョンを成功させるための第一歩にすぎません。
テスラ社の目的は「すごい電気自動車を作る」ことでもなければ、「世界一の販売数を誇る電気自動車メーカーになる」ことでもありません。
では、テスラ社のビジョンとは何か?
それは…
持続可能なエネルギーへ、世界の移行を加速させること
です。
引用:テスラのビジョン
ホームページの一番目立つところに書いてありました…笑
テスラ社が持続可能なエネルギーへ、世界の移行を加速させるために、いちばん最初に手を付けるべきだと感じたのが、電気自動車の開発だっただけ。
それは、あくまで目標達成の第一歩にすぎないことをイーロン・マスク氏は常に強調しています。
ただの負け惜しみ…というわけではないらしい。笑
テスラの10年後の株価を握る3つのマスタープラン
これまでに発表されたテスラ社のマスタープランは、3つです。
・2006年 テスラモーターズ秘密のマスタープラン (ここだけの話です)
・2016年 マスタープラン パート2
・2023年 マスタープラン パート3
これを読んでみると、どんな会社のなのかわかっておもしろいです。ちょっとかいつまんで説明しますね。
富裕層向けのEV車販売より大事なこと
引用:テスラ公式サイト
テスラ社は、4つのステップで「持続可能なエネルギーへ、世界の移行を加速させること」という目標を達成しようとしています。
富裕層向けの少量生産車(スポーツカー)を作る
その売上でより低価格な中量生産車を作る
その売上でさらに低価格な大量生産車を作る
上記を進めながらソーラーエネルギーを作る
予算も生産設備もない創業間もないテスラ社が、いきなり新しいエネルギーを作ることはできません。
そこで何をするか。
まず、テスラ社はお金を作ることが大事だと考えています。
富裕層向けの商品を作り、そこで得た資金を元に開発と研究を進める戦略です。
たしかにテスラの最初の商品は、かなりの高価格帯でしたが、今テスラは少しずつ価格を下げ、低価格帯の電気自動車を作ろうとしています。
低価格帯の電気自動車についてイーロン・マスク氏が言及したのは、2024年の年初です。
テスラの最高経営責任者(CEO)であるイーロン・マスクが1月24日(米国時間)、電気自動車(EV)の低価格モデルを2025年後半に投入する計画を投資家たちに明らかにした。この野心的なスケジュール通りに発売できれば、勢力を拡大する中国のEVメーカーを十分に迎え撃てるかもしれない。
小さい目標を達成しながら、少しずつ次のステップに移行していることが予想できます。
EV車ビジネスでお金を集めてエネルギーを作る
2016年に発表されたマスタープラン2では、ソーラーエネルギーを作るための新しいステップが発表されました。
➀バッテリーとソーラーパネルを統合したソーラールーフを作る
➁より多くのケースに対応できるよう、製品ラインナップを拡大
➂人が運転するよりも10倍安全な自動操縦機能を作る
➃車の所有者がカーシェアによって副収入を得られるようにする
テスラ社が見ている市場は、一般消費者だけではありません。
乗客用・輸送用トラックなどの大型車市場にも参入し、自動車すべてのマーケットを狙っています。
さらに人間が運転するよりもはるかに安全な自動運転技術を開発し、所有者の運転時間を削減しようとしています。
実際にテスラは「オートパイロット」という自動運転機能をリリースし、これまでに10回以上のアップデートを繰り返しています。
また、テスラ社が他の自動車よりも高額だとしても、使わない時間にカーシェアリングをすることで副収入を得る仕組みについても実装予定のようです。
過去には東京都の「レンタカー・カーシェアリングにおけるZEV導入促進事業」に基づき、テスラのカーシェアリングサービス「T-Share」が運営されたことがありました。
まだ、永久実装の段階ではなさそうですが、実は結構、マスタープラン通りに進んでいます。今後の動きに注目ですね。
脱炭素の複合企業へ!エネルギーと文明の両立が目標
2023年に発表されたマスタープラン3では、以下の2つが示されました。
・持続可能なエネルギー経済の実現は可能である
・今のエネルギーを継続するよりも低コストで済む
持続可能なエネルギー経済を実現するための具体的なステップは、以下の6つです。
The Plan to Eliminate Fossil Fuels
- Repower the Existing Grid with Renewables
- Switch to Electric Vehicles
- Switch to Heat Pumps in Residential, Business & Industry
- Electrify High Temperature Heat Delivery and Hydrogen
- Sustainably Fuel Planes & Boats
- Manufacture the Sustainable Energy Economy
既存の化石燃料を新エネルギーに置き換える
電気自動車へ完全に移行する
暖房器具のヒートポンプへ完全に移行する
鉄・プラスチック・水素製造の電動化を行う
船舶・航空機燃料の電動化を行う
持続可能な経済・世界を作る
引用:マスタープラン3
既存の化石燃料とは、石炭、石油、天然ガス、シェール・オイルなどの今現在、主に使われている燃料のこと。
テスラ社はこれらの既存の化石燃料のエネルギー効率の悪さをマスタープラン内で説明しています。
国際エネルギー機関 (IEA) の 2019 年世界エネルギーバランスによると、世界の一次エネルギー供給量は 165 PWh/。化石燃料の総供給量は 134PWh/年1ab。37% (61PWh) は最終消費者に届く前に消費されている。
引用:マスタープラン3
再生可能エネルギーで回る社会を作れば、私たちが必要とするエネルギーは約半分になり、効率化が図れる。
そのためには、電気自動車や家庭用暖房器具、鉄・プラスチック・水素を作る際のエネルギーや船や飛行機を動かすためのエネルギーも再生可能エネルギーにする必要がある…という内容がデータとともに書かれています。
テスラ社が目指す「持続可能な経済・世界」は、一朝一夕で作れるわけではありません。
その第一歩が電気自動車であるだけで、「持続可能な経済・世界」のためにはまだまだ多くの設備投資が必要(=お金が必要)とのこと。
そのお金を作るための電気自動車でもあるわけです。
10年どころじゃない長期スパンの話になってきました。
テスラの10年後の株価爆増が期待できる事業
テスラ社は、直近の株価よりも10年後、20年後に大きく花開く可能性を秘めた企業だと思います。
まずは電気自動車を売って、資金を作らないといけないわけですが、それと同時に様々な技術ノウハウを蓄積し、未来につなげることは可能です。
10年後の株価爆増の布石として、注目の取り組みを整理してみましょう。
電気自動車の販売台数と競合優位性
低価格モデル「コンパクトEV」の今後
完全自動運転向けソフトウエア「FSD」の発展
持続可能な工場をゼロから建設する長期的インパクト
電気自動車の販売台数と競合優位性
テスラ社は長期的には持続可能なエネルギーの会社ですが、今現在の主要事業は電気自動車です。
まずは電気自動車のビジネスを大きな資金を生まないと、次のステップに進むことはできません。
テスラ社の電気自動車の特徴として、1台当たりの研究開発費と営業利益が高いことが挙げられます。
1台当たりの研究開発費が高い
∟車両の安全性を日々向上させることができる
1台当たりの営業利益が高い
∟得た資金を次の事業の投資に回すことができる
研究開発費が高いので、安全性が高い自動運転機能を実装し、さらにアップデートし続けられる環境が整っており、車両の安全性を日々向上させることができます。
さらにイーロン・マスクはSNS使いの達人で圧倒的な知名度があるため、テレビCMや雑誌広告などの一般的な広告手法はほぼ使っていないとのこと。
引用:【米国株】テスラが競合他社を圧倒する3つの理由|マネクリ
また、テスラの電気自動車は最初は高額な富裕層向けの商品としてブランディングされていますが、一度買ってしまえば、燃料は一般のガソリン車より安く済み、メンテナンスがほとんどいりません。
そのため、投資コストを下げた低価格モデルが発売できる段階になると、一気に販売台数を増やせる可能性があります。
また、テスラの1台当たりの利益は、競合企業であるBYDやトヨタに比べると約8倍。
圧倒的に1台当たりの利益が高いため、販売台数を増やすことで次のビジネスへの投資効率が良いという強みがあります。
1 台当たりの利益 | テスラとの比較 | |
---|---|---|
テスラ | 9570ドル~9761ドル | ー |
BYD | 1190ドル | 約1/8 |
トヨタ | 1200ドル | 約1/8 |
引用:Tesla earns 8 times more profit than Toyota per car
テスラ社は自分たちが目指すビジネスへの投資効率がよいものとして電気自動車を選んでいるわけですね…。
低価格モデル「コンパクトEV」の今後
今現在、テスラの電気自動車の国内価格は、以下のとおり。
モデル | 価格 |
---|---|
モデルx | 1400万円程度 |
モデルS | 1300万円程度 |
モデル3 | 600万円程度 |
モデルY | 600万円程度 |
引用:テスラ公式サイト
安いモデルでも600万円程度はします。
イーロン・マスク氏は、2024年1月の決算説明会で、電気自動車の低価格モデルを2025年後半に投入する計画を明らかにしました。(※)
価格帯については明確な言及はありませんでしたが、もしテスラが小型EV自動車の詳細を発表すれば、株価が大きく動く可能性があります。
また、今後のテスラのラインナップ次第では、10年後の株価にも影響する可能性があります。
なんだかんだで値段は、販売台数に直結するデータの一つですよね。
完全自動運転向けソフトウエア「FSD」の発展
「FSD」はテスラが開発している自動運転向けソフトウエアのことです。
車に「FSD」をダウンロードすることで、自動運転が可能になるというもの。
FSDは現状、自動運転レベル「2」でアクセル・ブレーキ操作とハンドル操作の両方が部分的に自動化された状態です。
FSD(Full Self Driving)
=テスラが開発中の自動運転ソフトウェア
=ダウンロードした車が自動運転車になる
=自動運転レベルは「レベル2+」と言われている
自動運転レベルとは、米国の非営利団体「SAEインターナショナル」が設定した、自動運転システムの6段階の分類のこと。
レベル | 名称 | 運転主体 | 走行領域 |
---|---|---|---|
0 | 運転自動化なし | 人 | 適用外 |
1 | 運転支援 | 人 | 限定的 |
2 | 部分運転自動化 | 人 | 限定的 |
3 | 条件付運転自動化 | システム | 限定的 |
4 | 高度運転自動化 | システム | 限定的 |
5 | 完全運転自動化 | システム | 限定なし |
FSDは現状、自動運転レベル「2」でアクセル・ブレーキ操作とハンドル操作の両方が部分的に自動化された状態ですが、徐々にレベル5に近づけていくべく、研究開発を行っています。
この自動運転レベルが今後どう変わっていくかによって、テスラのEV自動車の価値を変える可能性が高く、より販売台数の加速が期待できます。
10年後の株価にも大きく影響することが考えられる技術の一つです。
持続可能な工場をゼロから建設する長期的インパクト
テスラ社では、持続可能な環境を作るために、工場をゼロから建設しています。
コストが安いからと言って、既存の工場をそのまま使っても将来の目的達成には役立たないので、将来を見据えた判断と投資をします。
テスラの公式ホームページによると、テスラの工場には以下のような取り組みが…!
・廃棄物、水使用量、エネルギー消費量を抑えるために自社工場を建設
・32,400 kWの太陽光発電システムを設置
・AIを活用してエネルギー使用効率を向上(使用率を全体の34%に)
・建物の冷暖房需要を削減するために低放射率の窓ガラスを選択
引用:持続可能な未来への道のり
もちろん太陽光発電システムだけで消費電力をカバーできるわけではありません。
しかし、今後長い時間をかけて取り組んでいくために、テスラはその基盤となる工場建設を行っています。
テスラの工場建設は順調に進んでおり、2024年には上海に定置用大型エネルギー貯蔵設備(メガパック)を作る専用工場が作られたことが発表されました。
メガパック
=テスラが持つバッテリー技術の知識をすべて投入した超大型産業用蓄電池
=部品点数は他社の蓄電池の10分の1でシンプルで、設置がかんたんかつ安全
=設置スペースは他社の蓄電池の40%で小型
参考:メガパック
今のこの取り組みが10年後、20年後に認められ、大きな経済効果を生む可能性はありそうですね…!
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テスラの株価は10年後どうなるの?将来性はある?
テスラの株価が10年後にどうなるかは、誰にも分りません。
しかし、今はただのEV自動車開発会社であるテスラが、これから先どこまで研究開発をすすめ、事業領域を広げていくかによって、その影響範囲は大きく変わります。
競合他社と比較して研究開発費が多いのも期待が大きくなる要因のひとつです。
今後の株価を占う上でさらに参考になりそうなイーロン・マスクの目論見やアナリストの意見も見てみましょう。
イーロン・マスクが目指す目標株価は今の8倍
2023年12月、イーロン・マスク氏はSNSの投稿で、現在価格から8倍を超える上昇を見せる可能性があると発言しました。
I stand by my prediction that, if Tesla executes extremely well over the next 5 years, that the long term value could exceed Apple and Aramco combined
テスラが今後5年間非常に好調に推移すれば、長期的な価値はアップルとアラムコの合計を超える可能性がある
アップルの時価総額は約2.7兆ドルで、アラムコは約2.0兆ドル。
合計すると約4.7兆ドル。
つまり、イーロン・マスク氏の目論見では、テスラの株価は今後5年間で約8倍に成長するということです。
2023年12月の株価は約200ドル。
イーロン・マスク氏の言及が正しければ、5年後には約1600ドルになる計算です。
2023年12月:約200ドル
2028年12月:約1600ドル
おお…そうなったらめっちゃありがたいんだが…笑
もちろん、これからの5年でテスラがどうなっていくのか次第で、株価の値上がり率は変わります。
5年間であれば、大きなビジョンの変化というよりはEV自動車の発展への影響が強そうです。
新商品販売スケジュールや販売台数やそれによる営業利益の変化、そして完全自動運転向けソフトウエア「FSD」の研究段階が大きく影響しそうですね…
また、2024年にはかねてテスラ強気派として知られるキャシー・ウッド氏が、再びテスラ株を買い増したというニュースが流れました。
ARKKとARKWは2024年までに約69万株を購入している
テスラ株は成長懸念と需要低迷で下落
ARKK and ARKW have bought nearly 690,000 shares so far in 2024
Tesla stock has tumbled on growth concerns, demand slowdown
引用:Cathie Wood Buys Tesla Stock as Stock Tumbles 25% This Year
テスラの将来のビジョンに期待する投資家は少なくないようです。
EV車は本当に普及する?価格と収益性
テスラの10年後の株価を予想する際に、考えないといけないことはテスラのことだけではありません。
そもそも、EV自動車市場自体がこのまま伸びるのかどうかも気になるところです。
EV自動車の普及が難しいと言われる理由には、大きく2つの要因があると言われています。
車両価格が高い
充電スポットが足りない
現状車両価格はどうしても高級になりがちで、維持費を考慮してもガソリン車より割高です。
また、充電スポットがまだ少ないのも事実です。次世代自動車振興センターによると、日本国内の充電スポットは2022年時点で21,198カ所。
今後の価格や充電スポット数次第で普及率は大きく変わっていくことが予想できます。
しかし、忘れてはいけないのは電気自動車(EV)推進に取り組んでいる目的は、CO2排出量削減であること。
これは、2013年に行われたパリ協定で決められた、世界全員の約束が発端であり、その中でも電気自動車(EV)推進は中心議題であり切り札のひとつ。
引用:主要国の約束草案(温室効果ガスの排出削減目標)の比較|経済産業省
そうなると、なかなか簡単にあきらめることはできず、今後も引き続き議論され続けていくと思われます。
さらに言えば、温室効果ガスの排出削減目標のための補助金制度も増えていく可能性もあります。
民間企業だけでなく、世界全体(国)も全力を挙げて取り組むことになれば、他の事業よりも普及への追い風が大きいことは予想できます。
簡単にはあきらめられないとなれば…テスラの取り組みに期待したいなぁ…。
この動きはアメリカや日本だけではありません。
2022年10月のEU理事会では、2035年までに全新車のゼロエミッション化が決定し、事実上ガソリン車の販売が禁止されることになりました。
欧州委員会は2035年までに、乗用車とバンからのCO2排出量を100%削減することを決定した。これは事実上、従来のガソリン自動車の販売が禁止されることになる。
The agreement between representatives of the European Commission, Parliament and Council will see CO2 emissions from cars and vans reduced by 100% by 2035, in effect banning the sale of traditional internal combustion engine vehicles.
引用:Car CO2 targets: No time to waste for putting conditions for zero-emissions in place, says industry
変な話、もう逃げられないので、「EV自動車やめます!」というわけにはいかない気がする…笑 本気で取り組むしかない状況になっていると言えそうです…!
まとめ:テスラ株価予想!10年後はどうなる?
テスラ株価が10年後にどうなるかは、誰にも分りません。
でも、私個人としては現状、ここでテスラが終わるとは思えず、10年後の株価が上がってくれることに期待しています。
ガチホし続けている理由は、以下のとおり。
テスラ社の長期ビジョンを応援したい
世界の課題に沿った事業なので、国レベルの追い風(法律やルール)が期待できる
高い研究開発費と営業利益率は10年以上の長期で考えると優位性が高い
そもそも私はテスラ株を短期で売るつもりはなく、10年スパンで長期保有するために購入しました。
なので、シナリオが大きく変わらない限りは、少なくとも5年はそのままガチホし続けようかなと思っています。
もちろん株の世界に絶対はないので、いざとなったらすべて価値がなくなる可能性もあります。
これから買うか迷っているみなさんは、今後10年のテスラの株価がどうなるか検討する時に、以下の内容を自分なりに整理して考えてみるとよいかもしれません。
電気自動車の販売台数と競合優位性
低価格モデル「コンパクトEV」の今後
完全自動運転向けソフトウエア「FSD」の発展
持続可能な工場をゼロから建設する長期的インパクト
…というのは、あくまでわたしの個人的な見解です。笑
それでは今日もまめまめたのしい一日を。
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