年利10パーセントの難易度は?
年利10パーセント以上は難易度が高くて不可能なの?
資産運用を始める時、いちばん最初に必要なのは目標設定。
キリがよいので年利10パーセントで増やしたい人は多そうだけど、果たして年利10パーセントは現実的な数字なのでしょうか?
実は投資歴15年の個人投資家である私の昨年の投資成績は、年利50パーセント。
そう考えると、決して年利10パーセントは高すぎる目標ではありませんが、無理のない投資法を選び、基本に忠実な長期分散投資を心がける必要があります。
そこで今回は、年利10パーセント難易度は高いのか、投資のリアルを徹底解説!
私が実際に達成した投資法も一緒にシェアします。
▼本記事の内容
年利10パーセントの難易度は?
達成できる投資金融商品・資産運用方法
ご紹介内容はあくまで個人の見解と運用実績であり、正確性や安全性を保障するものではありません。また情報提供のみを目的としており、投資、法務、税務その他のアドバイスを意図しているわけでもありません。当サイトに掲載された内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねますのでご了承ください。詳細はこちら
年利10パーセントの達成難易度は高い
年利10パーセント(=年間利回り10%)は、私でも出来たように投資の基本を学べば誰でもできます。
ただし、年利10パーセントを継続するのは至難の業。
「年利10パーセントの達成難易度は高くないけど、毎年、年利10パーセントを継続するのは難しい」というのが、約15年投資を続けてきた私が思う真実です。
年利10パーセントは可能!でも継続が難しい
年利10パーセントを継続するのが難しいのはなんで?
人生も相場も同じ。良い時があれば、悪い時もあるのよ…(遠い目)
株式市場をけん引する有名な参考指標の過去のリターンを見てみると、確かに年間利回り10%を上回る時はめずらしくありません。
でも、ずっと同じ結果が出るとは限りません。
例えば、米国市場の人気のインデックス「S&P500」の年間利回りを見てみましょう。
過去10年間の年間利回りの平均は約10%ですが、年間利回り30%以上の時もあれば、-20%の時もあり、かなり振れ幅が大きいことがわかります。
年 | 年間利回り |
---|---|
2013 | 32.4% |
2014 | 13.7% |
2015 | 1.4% |
2016 | 12% |
2017 | 21.8% |
2018 | -4.4% |
2019 | 31.5% |
2020 | 18.4% |
2021 | 28.7% |
2022 | -18.1% |
また、S&P500以外の指標も含めて、過去10年間のリターンを見てみると、以下のとおり。
指数 | 年率リターン |
---|---|
日経平均株価 | 9.7% |
TOPIX | 8.2% |
NYダウ | 11.2% |
S&P500 | 12.2% |
世界株式 | 8.5% |
米国株市場はここ数年かなり調子がよく10%を超えていますが、日本株市場や全世界株式を見ると、なかなか10%は超えられません。
米国株市場の上昇はコロナのパンデミック後に大規模な金融緩和を行ったことによるものだし、ちょっと例外と考えると…なかなか難しい数字であることがわかります。
私自身、ここ数年の投資成績は年利10パーセントを超えていますが、これは米国株市場の恩恵によるものです。
継続的に年利10パーセントを超えるほどの株式の知識や経験があるわけではなく、たままた時期が良いだけというのはよくわかっているつもりです。
投資のリスクとリターンは比例する
年利10パーセントは短期的に相場が良ければ、達成できることがわかりました。
じゃあ、今のうちに好調な米国市場に投資するレバレッジ商品をどんどん買えばいいのかも?
もちろん、株式投資が本業で、ずっと板に張り付いていられるのであれば、それもなしではありません。
でも、金融商品を選ぶ際、年利が高いものをただ選べばよいというわけではありません。
なぜなら、金融商品のリスクとリターンは比例することがわかっているからです。
例えば、仮想通貨に投資すれば、金利10パーセントという高い金利を実現できるコインも少なくありません。
しかし、仮想通貨は値動きが激しく、突然暴落するリスクもあります。
記憶に新しいのは2022年のビットコイン。
世界第2位の暗号資産取引所であるFTXが破産し、約65%までビットコインの価値が下がってしまう大暴落が起きました。
引用:テラ、セルシウス、FTXの3大ショック 価格3分の1になった2022年の仮想通貨業界を振り返る
2022年11月11日、世界第2位の暗号資産取引所であるFTXが破産しました。CoinDeskがAlameda Researchが保有する資産の多くがFTXトークン(FTT)であったことをスクープ。そこから端を発したわずか8日間の騒動の末、FTXは破産申請(米連邦破産法11条)したことが公表されました。
ローリスク&ハイリターンの金融商品はありません。
みんなこの事実を忘れがちです。そして、忘れたころに大暴落に巻き込まれます…。
投資において、自分がどこまでならリスクをとれるかしっかり向き合い、自分のリスク許容度に合った金融商品を選択する必要があります。
ローリスク&ローリターン:国債・預貯金
ハイリスク&ハイリターン:FX・先物取引・仮想通貨
ミドルリターン&ミドルリスク:株式、投資信託、不動産、ヘッジファンドなど
年利10パーセントを目標にするのなら、国債や預貯金ではムリですが、あとは自分のリスク許容度と相談しながら、投資先を決めていくのがおすすめです。
わたしが年利10パーセントを目標にするのなら、ミドルリターン&ミドルリスクのものから選びます。仮想通貨はあくまで遊びの範囲内で、暴落してもOKの範囲で買ってるよ。
中長期投資の目標利回りは3~4%が一般的
中長期で堅実な投資を行う際の目標利回りは、大体3~4%が妥当だと言われています。
金融庁が発表した資産形成に関する説明資料によると、中長期で世界の株式と債券に分散投資した場合の年平均リターンは、3.06%です。
項目 | 投資方法 | リターン |
---|---|---|
全世界分散型 | 国内株式&債券・先進国株式&債券・新興国株式&債券に1/6ずつ投資 | 3.06% |
国内分散型 | 国内株式&債券に1/2ずつ投資 | 2.06% |
預貯金型 | 定期預金に投資 | 0.04% |
国内株式・先進国株式・新興国株式・国内債券・先進国債券・新興国債券に1/6ずつ投資をした場合は3%程度のリターンになるみたい。3%なら無理なく増やせるってことね…。
リスクを抑えた中長期投資を目指すなら年利回り3~4%程度を目指すのが一般的です。
逆にが金利10パーセントは、リターンが大きい分、リスクもとりすぎているとも考えられます。
金利10パーセントは可能だけど、難易度は高めであり、リスクをとった投資になっていることは覚えておきましょう。
投資初心者が現実的に目指せるラインは7~9%
投資初心者におすすめなのは、やっぱりインデックス投資です。
インデックス投資は、個別株投資とは違い、市場の値動きを示す指数(=インデックス)の値動きに連動することを目指します。
そのため、リスクとリターンのバランスは良く、極端にリスクをとった投資にはなりにくいという特徴があります。
もちろんインデックス投資の中にも、ふり幅が大きい指数に沿ったものもあるので、選び方には注意が必要ですが、以下のような一般的な指数に長期積立投資を行う方法は投資初心者にもお勧めできます。
日本株:TOPIX
米国株:S&P500
全世界株:MSCI オールカントリー・ワールド・インデックス
これらの年率リターンの平均は約7~9%であるため、初心者が現実的に目指せるラインは7~9%だと言えるでしょう。
10%を目指すチャレンジャーがいてもいいけど、自分がチャレンジャーであることを意識してリスク回避策を講じる必要はあるよ。
年利10パーセントの威力はスゴイ!計算シミュレーション
年利10パーセントはチャレンジャーの領域なので、シミュレーションしてみると、そのすごさがわかります。
実際に年間利回り10パーセントで資産運用をした場合の資産増加シミュレーションをしてみましょう。
2400万円を一括投下!20年間複利運用した場合
【設定額】
年利 | 10% |
積立年数 | 20年 |
毎月積立額 | 0円 |
元金 | 2400万円 |
【20年後の額】
元金 | 2400万円 |
利息 | 約1億950万円 |
税引き後の利息 | 約8700万円 |
税引き後の元利合計 | 約1億1100万円 |
元金なし!毎月10万円を入金して20年間複利運用した場合
【設定額】
年利 | 10% |
積立年数 | 20年 |
毎月積立額 | 10万円 |
元金 | 2400万円 |
【20年後の額】
元金 | 2400万円 |
利息 | 約4100万円 |
税引き後の利息 | 約3300万円 |
税引き後の元利合計 | 約5700万円 |
どちらもスゴイけど、一括入金なら20年後には億万長者になれます。積立でも2倍以上に増やせるよ。
投資で資産を2倍に増やすのに掛かる期間は約7年
また、年利10パーセントの場合に投資で資産を2倍に増やすまでにかかる期間は、約7年です。
資産を2倍に増やすのに掛かる期間は、有名な「72の法則」で計算できるよ!
72の法則
=資産を2倍に増やすのに掛かる期間(年数)
=72 ÷ 金利(%)
72 ÷ 10(%) = 7.2(年)
また、投資で資産を3倍に増やすのに掛かる期間は「115の法則」で計算できます。
115の法則
=資産を3倍に増やすのに掛かる期間(年数)
=115 ÷ 金利(%)
115 ÷ 10(%) = 11.5(年)
年利10パーセントは、理論上はかなりのハイペースで資産を増やすことができます。
ということは、同時にリスクも高いことを忘れずに。
年利10パーセント達成を目指せる投資方法
リスクは承知で、やっぱり年利10パーセント達成を目標に投資したい…。
ちゃんとリスクが理解できたなら、良いと思うよ!年利10パーセント達成を目指せる投資方法を整理してみましょう。
ヘッジファンド|プロにお任せ!富裕層向け
あなたが富裕層で、すでに1000万円以上の資産を築いているのであれば、ヘッジファンドに運用を任せるのがおすすめです。
ヘッジファンドは少額投資はできないため、参入障壁は大きいですが、その分プロの投資家が相場の下落に関わらず、資産を大きく増やしてくれる投資法。
期待できる年利は10%以上であり、安心感があります。
プロに任せているとはいえ、そこは投資です。運用実績はマイナスになる可能性もあることは覚悟しておく必要があります。
ただし、さすがプロの投資家に任せる方法です。
下落相場だとしても「売り」から入る「カラ売り」やレバレッジなどの難易度の高い投資手法を駆使して、資産を大きく増やすことにチャレンジしてくれます。
そのため、リスクもリターンも高いのがヘッジファンドの醍醐味です。
項目 | ヘッジファンド |
---|---|
目標 | 相場に関係なく、常に利益を目指す |
最低投資額 | 1000万円 |
目指せる利回り | 10%~30% |
メリット | 投資のプロに運用を任せられる 上昇局面だけではなく下落局面でも利益を狙える 平均利回りが高い |
デメリット | 富裕層しか利用できない 報酬として手数料が資産から引かれる |
こんな人におすすめ | 最低1000万円の投資金額を持っている 長期運用をして高利回りを狙いたい 手間をかけず効率よく投資をしたい |
成功のコツ | 短期解約しないで長期保有をすることが大事 運用成績など、積極的な情報収集を常に意識する |
富裕層だけがチャレンジできるのがヘッジファンドです。
投資信託|NISA利用でお得!堅実な積立が可能
投資信託は、投資のプロであるファンドマネージャーに投資を任せる方法で、誰でも簡単に利用できるという意味では安心感があります。
NISA口座で税金を抑えながら、長期的につみたて投資をすることもできますし、期間限定ならば10%の利益を出すことも十分に可能です。
もちろん時期によってはマイナスになることもありますが、長期の平均実績を見ると10%以上の利益を出している商品も少なくありません。
項目 | 投資信託(インデックス投資) |
---|---|
目標 | 相場に合わせた利益を目指す |
最低投資額 | 100円 |
目指せる利回り | 3%~10% |
メリット | 少額投資でも分散できる 投資の知識が少なくてもトライしやすい |
デメリット | 市場の動きに左右される 短期的に利益を得るのは難しい |
こんな人におすすめ | 投資知識にあまり自信がない/勉強時間がない 忙しくて自身で資産運用するのが難しい なるべくリスクを抑えたい |
成功のコツ | 短期解約しないで長期保有をすることが大事 解約してしまうリスクを感じたら ほったらかし投資に切り替える |
私は米国株インデックスファンドに投資をする中で年利10パーセントを達成できています。リスクはありますが投資信託なら、小回りの利くバランスのよい投資が可能です。
ETF|手数料を極力抑え利益を追求
ETFは厳密には投資信託の一種ですが、証券取引所に上場しているため、売買タイミングの自由度が高く、投資家に人気です。
投資信託より手数料も低いので、投資信託よりETFのほうが好きな人も多いです。
取引所の時間内であれば。いつでも自分のタイミングで売買取引が可能なので、相場の値下がりのタイミングを見て、長期でほったらかせる銘柄を比較的大きな金額でスポット買いするのも可能です。
さらに高配当ETFと呼ばれる、定期的に配当金を振り出すタイプのETFを買って、長期で保有するのも人気があります。
銘柄名 | 分配利回り |
---|---|
ウィズダムツリー 新興国株 高配当ファンド | 8.37% |
ウィズダムツリー 世界株 高配当ファンド | 5.14% |
ウィズダムツリー 米国株 高配当ファンド | 4.30% |
SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF | 4.27% |
グローバルX 高配当・優良・米国株 ETF | 3.19% |
ただ、長期で年利10パーセントを達成する高配当ETFは、なかなか見つけにくく、10%にこだわるのであれば難易度は高いです。
さらに投資信託のように配当金は自動で再投資されない点も注意が必要。
完全にほったらかすことはできませんが、手数料はかなり安く抑えられるため、相場を常に見ていることが好きな方にはおすすめです。
不動産投資|年利10%も狙えるが難易度は高め
不動産投資は、アパートやマンションなどを買い、オーナーとして運用利益を得る投資法です。
インカムゲイン(家賃収入)とキャピタルゲイン(売買益)の両方を得られる可能性があるため、上手くいけば長期で年利10パーセントを達成することもできます。
もちろん初期投資が必要だったり、管理費用や手間がかかるため、完全投資初心者には難しいかもしれません。
でも、特に海外の不動産の中には年利10%近い地域もあります。
国名 | 年利 |
---|---|
アラブ首長国連邦 | 11.3% |
ウズベキスタン | 11.1% |
カメルーン | 10.6% |
ジョージア | 10.1% |
南アフリカ | 10.0% |
プエルトリコ | 9.7% |
アメリカ | 9.6% |
日本の不動産の年間利回りは4~5%程度ですが、マンション価格は右肩上がりで、資産価値の高騰も含めたら、かなりお得な投資になる可能性があります。
不動産価格指数(住宅)(令和5年3月分・季節調整値)
中古不動産マンション価格(区分所有)はかなり高騰中…私も2倍とは言わないけど、かなりタイミングよく買えて大満足です。
項目 | 不動産投資 |
---|---|
目標 | インフレリスクを回避し資産を守る |
最低投資額 | 100万円程度 |
目指せる利回り | 3%~7% |
メリット | 他人の資産で毎月の安定収入が期待できる 保険の代わりになる 管理会社に委託すれば手間もかからない |
デメリット | 物件の価値下落や空室リスクがある 不動産投資の知識がないと 優良物件を選ぶのが難しい |
こんな人におすすめ | ある程度大きな元手がある ある程度不動産投資やローンの知識がある |
成功のコツ | 物件選びで失敗しないことが 何よりも大事なので 最初にしっかりと勉強することが大事 |
株式投資|趣味として楽しさ◎だが難易度は高め
株式投資は、企業が発行する株式を購入して利益を得る投資方法です。
不動産と同じく、キャピタルゲイン(値上がり益)とインカムゲイン(配当や株主優待)の両方を得られることができるので、戦略によって買うべき銘柄が変わります。
高配当株の年利は大体3~8%程度に落ち着いてしまうことが多いので、年利10%を目指すなら値上がり益で目指すのがおすすめです。
最近話題になった米国半導体企業のエヌビディアは、ここ1年でなんと219.58%増と絶好調。
引用:Googleファイナンス
長期的に成長する銘柄を見つけたら、株式投資で年利10%を獲得するも夢ではありません。
私もエヌビディアを買いました!まだまだ長期的に成長できる銘柄だと信じています。笑
項目 | 株式投資(高配当株投資) |
---|---|
目標 | 歴史と伝統がある成熟企業に 合わせた利益を目指す |
最低投資額 | 100円 |
目指せる利回り | 3%~10% |
メリット | 成熟株のため値動きが安定している 経営参加権や株主優待を得られる |
デメリット | 株価下落リスクが大きい 株式売買できる時間が短い |
こんな人におすすめ | ある程度大きなリスクを許容できる 株式投資の知識(業績分析)に興味がある |
成功のコツ | 企業成長が止まるリスクもはらむため、 企業分析が大切 企業業績が良好な企業を選んで投資する |
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年利10パーセントを目指すときの注意点
投資で年利10パーセントの利益を得ることはできますが、難易度が低いわけではありません。
目指す時は十分にリスクへの対策が必要です。
リスクが大きいことは肝に銘じておく
年利10パーセントで資産を増やし続けるのは簡単なことではありません。
本気で目指すと、それなりにリスクもとらざるを得ないハイリスク・ハイリターン投資です。
そのため、長期分散積立投資をするなどのリスク対策をすることが必要です。
完全なほったらかし投資をするなら年利10パーセントは目指さないほうがいいかも…。
もしあなたが投資初心者なら、最初に年利10パーセントを目指すのではなく、年利3〜5%ぐらいから相場に慣れるのがおすすめです。
分散投資でバランスの取れたポートフォリオを維持
年利10%を狙っている時点で、かなりのハイリスク投資を目指しています。
投資先は1つに限定せず、必ず長期・分散・積立投資をすることを念頭に置いておきましょう。
間違っても1社の株式に大きなお金を投じるのはおすすめしません。
資産の種類(投資信託、株式投資、不動産など)を分散させるのはもちろん、株や投資信託の中でも、国や業種(セクター)が分散されるように意識して、長期に分けて時間分散させるのがおすすめです。
投資利益を再投資して長期的に複利効果を得る
複利効果を最大限得るためには、期間をなるべく開けずに、利益を再投資していくのがおすすめです。
投資信託の場合は、利益を再投資するか、そのまま振り出すか選ぶことができることが多いため、投資効率を高めたいのであれば、「再投資」を選びましょう。
私のメインの投資先は投資信託ですが、必ず再投資して、時間をムダにせずに資産を拡大させることを意識しているよ。
追加投資で投資元本を増やして投資効率を高める
利益の再投資で複利効果を最大化するのと同じぐらい大事なのが、投資元本をなるべく増やすことです。
余裕資金ができたら、投資資金を追加して、元本をどんどん増やしていきましょう。
前述したように、つみたて投資はリスクを抑えるとても良い投資手法の一つですが、同じ金額を投資するなら一括で最初に投資を行い時間を味方につけるほうが増えやすいのは事実です。
手元に大きな金額がある場合は、時間を味方につけるために追加投資をしていくのがおすすめです。
税金やインフレ率も加味して利回りを計算する
年利10%を目指しても実際の利益は、10%にならないことも知っておく必要があります。
資産を減らす要因としては、税金や将来のインフレ率の上昇が考えられます。
税金については、投資で得た利益の約20%がかかることが決まっています。
例えば10万円の利益を得ても、20,315円は税金として引かれ、79,685円が手元に残ります。
税金の分も考慮して投資シミュレーションをしないと、将来FIREしてからお金が足りない!ってことになりかねません。
また、これからインフレ時代に突入するため、将来のインフレについても検討が必要です。
日本銀行は、2013年に「物価安定の目標」を消費者物価の前年比上昇率2%と定め、これをできるだけ早期に実現するという約束をしました。
これは、これから先の日本は緩やかなインフレが進む可能性を示唆しています。
今後、日本経済の競争力と成長力の強化に向けた幅広い主体の取り組みの進展に伴い、持続可能な物価の安定と整合的な物価上昇率が高まっていくと認識している。この認識に立って、日本銀行は、「物価安定の目標」を中心的な物価指標である消費者物価の前年比上昇率で2%とすることとした。
年利10パーセントを想定していたのに、蓋を開けたらインフレが進んで年利8パーセントにしかならない…!なんてことに。
将来の計画は、インフレも加味して検討することが必要です。
無理に年利10パーセントを狙う必要はない
年利10パーセントは、きちんと計画して、金融商品を選ぶことができれば、達成可能な目標です。
でも、決して難易度は低くなく、特に投資初心者が目標にすると投資が怖くなってしまう可能性も。
そういう意味では、最初から年利10パーセントを目指すのは、個人的にはあまりおすすめしません。
もちろん、最近の上昇相場でたまたま年利10パーセントを達成できたのであればよいのですが、あまりストイックに年利10パーセントを狙い続けてしまうと、暴落相場でふるい落とされてしまう懸念があります。
また、20代~30代ならやり直しがききますが、40代以降の方は注意が必要です。
なけなしの財産を年利10パーセントで運用したばかりに、資産の多くを失ってしまった…なんてことにならないようにしたいものです。
あくまでも余剰資金の範囲で挑戦するか、もう少し目標を下げるかしておくほうが個人的には良いと思うぞ…。
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まとめ:年利10パーセントの資産運用は可能なライン
年利10パーセントの資産運用は、不可能な目標ではありません。
実際に投資歴15年の個人投資家である私は、ここ数年年利10パーセントを達成し続けています。
ただ、これは相場環境が良いだけで、自分の相場を読む力や投資スキルが上がったわけではないと理解しています。
今は相場がたまたまよいだけで、また下落相場は必ず来ますし、その時に今プラスになっている分が減ってしまうことは織り込み済みです。
年利10パーセントを継続していくことは非常に難易度が高く、プロの投資家でも難しいことは、各インデックス指標に連動する株式投資の利回りを見ればわかるでしょう。
個人投資家が長期資産運用の目標にするのであれば、3~4%がリスクとリターンのバランスがよい数値であると言えそうです。
ただし、なるべく早く目標金額に達したいのであれば、入金力を高め、利益は再投資して複利効果を最大限生かす意識は重要で、相場環境が悪いタイミング(安く買えるタイミング)でどんどん元金を増やしていけば、上手く上昇相場に乗ることで、資産を大きく増やすことができるでしょう。
私もまだまだ資産を増やすべく、短期では年利10パーセント以上をとれるよう、精進してまいります。
それでは今日もまめまめたのしい一日を。
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