50代からの投資はやめとけってほんと?もう手遅れなの?
40~50代で2024年の新NISA開始を迎えたあなたは、思ったことでしょう。
「え?今から?遅くない?(もうちょっと早く作って…w)」と。
バブルを経験し逃げ切れる60代と、今から長期運用が可能な30代に挟まれ、立ちすくむしかない私たち。
一部の心ない人達から「逃げ切れないし間に合わない」「投資はやめとけ」と止められることも多くなっています。
そこで今回は、アラフィフに差し掛かったOL投資家が50代からのおすすめの投資法と注意点を徹底解説!
50代でもまだまだ十分に間に合う投資法を、きちんと整理してお伝えします。
▼本記事の内容
50代からの投資はやめとけと言われる理由
50代からの投資の注意点とおすすめの投資法
ご紹介内容はあくまで個人の見解と運用実績であり、正確性や安全性を保障するものではありません。また情報提供のみを目的としており、投資、法務、税務その他のアドバイスを意図しているわけでもありません。当サイトに掲載された内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねますのでご了承ください。詳細はこちら
結論:50代からの投資はやめとけは誤解
50代からの投資はやめとけと言われることもありますが、これは大きな誤解です。
その理由を一つずつ見ていきましょう。
50代は資産形成の追い込み期!あと10年で定年
人生100年時代を言われる今、50代はまだ人生の折り返し時点にほかなりません。
仕事や子育てはひと段落し、65歳の定年退職までそのまま働くか、55~65歳のうちに第二の生き方を始めるか、具体的なプランを練り始める人もいるでしょう。
さらには、その後の老後について、健康問題や介護の必要性など、多くの不確実な要因が現実的に見え始めるころでもあります。
50代は、そんな未来のための貯蓄を一気に増やすことができるラストチャンスです。
収入が多く、投資できる金額が大きい今こそ、最後の老後資金の追い込みを今すぐ始めるべきなのです。
幸いなことに新NISAでは、期間無期限で非課税投資が可能です。
今からコツコツ積み上げておけば、老後の豊かな生活を支えてくれる大きな資本が作れます。
医療費が増えてさらにお金が必要に
健康を維持するための医療費は、年齢とともに拡大していきます。
特に50代に入ってからの増え方は顕著です。
厚生労働省が発表した年齢階級別国民医療費のデータによると、人の一生のうちでいちばん大きく医療費が増えるタイミングが、50代の中盤だというから驚きです。
年齢 | 推計額(億円) | 差 |
---|---|---|
0~ 4 | 11,304 | – |
5~ 9 | 6,461 | -4,843 |
10~14 | 4,562 | -1,899 |
15~19 | 4,002 | -560 |
20~24 | 5,042 | 1,040 |
25~29 | 7,059 | 2,017 |
30~34 | 9,558 | 2,499 |
35~39 | 11,335 | 1,777 |
40~44 | 11,365 | 30 |
45~49 | 12,864 | 1,499 |
50~54 | 16,374 | 3,510 |
55~59 | 26,593 | 10,219 |
60~64 | 31,566 | 4,973 |
65~69 | 36,674 | 5,108 |
70~74 | 43,614 | 6,940 |
75~79 | 43,651 | 37 |
80~84 | 34,935 | -8,716 |
85歳以上 | 31,125 | -3,810 |
たしかに50代から急に増えてる!!
これまでは特に意識していなかった病気やケガによる治療費が増え、お金に対する不安を抱きやすい年齢だと言えるでしょう。
そんな時、きちんと資産運用をしていれば、何かしらの予期できない出費があったとしても落ち着いて対処することが可能です。
預貯金だけだとインフレリスクに弱い
日本銀行は、2013年1月に、「物価安定の目標」を消費者物価の前年比上昇率2%と定めたことを発表しています。
総務省が2024年2月に発表した2020年基準の消費者物価指数の前年同月比は2.8%の上昇となり、今後も物価が緩やかに上昇していく可能性が高いと言われています。
インフレ時代の資産運用で重要なのは、インフレに強い資産を持ち、自分の資産をなるべく目減りさせないこと。
これまでスタンダードだとされていたら預貯金は、一般的にはインフレリスクに弱い資産です。
これからは、インフレ時代の到来に備え、インフレリスクに強い資産である株や投資信託、そして不動産などに資産を変えることで自分の資産を守る必要が出てきます。
預貯金
=インフレに弱い
=インフレによってモノの価値が上がり、現金の価値が下がる
株式・投資信託
=インフレに強い
=インフレによってモノの価値が上がり、企業の売上が上がりやすくなる(株価上昇)
不動産
=インフレに強い
=インフレによってモノの価値が上がり、不動産価格も上がりやすくなる
投資や資産運用はリスクが多いように思われがちですが、現金のみを持ち続けることのほうがリスクになる時代が、すぐそこまで来ているのかもしれません。
そんな時に定年退職を迎える50代。
できるだけ早く資産運用や分散投資を始め、自分の資産を守る必要があります。
新NISAなら利益を非課税で運用することができるので、長期にわたって安定的に資産を増やすことができます。
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【合わせて読みたい】貯金400万超えたらやるべきことを解説!人生を変える次の一手とは?
50代からの投資はやめとけと言われる理由
50代からの投資はやめとけと言われる理由は、今大きく資産を減らしてしまうと20代のようにもう一度やり直すことが難しいからです。
老後資金を使うタイミングが近づいているから
50代からの投資はやめとけと言われるいちばん大きな理由は、老後資金を使うタイミングが近づいているからです。
今後後ろ倒しになる可能性もありますが、現状、一般的な定年退職年齢は65歳です。
引き続き同じ会社の再雇用制度を利用したり、再就職する方もいるものの、現役世代とは異なる働き方をする人が増えるのがその年齢。
もちろんその分お給料は少なくなるので、65歳からは少しずつ貯蓄を切り崩していく予定の方も多いでしょう。
50代の場合、これから投資できる期間は約10年。
20代や30代がまだ30年以上あるのに比べると、どうしても期間が短く、老後資金が必要なタイミングですぐに現金にすることを優先すると、「投資先の選択肢が狭まってしまう=やめとけ」という意図がありそうです。
たしかに50代で不動産投資を始めると、ローンは組みにくいから現金が必要になるし、不動産を買ってしまったら現金化は難しい…。投資信託や株にしても10年間である程度増やせる銘柄となると、選択肢は絞られそうだよね…。
コワいのはこの最後の10年間で、大きな株価の暴落タイミングが来てしまった場合です。
せっかく老後資金として蓄えていたお金が大きく目減りしてしまったら大変です。
20代や30代のように全力でレバレッジ商品を買ったり、100%株式で運用するなどの大きなリスクをとった資産運用をするのは難しいでしょう。
老後の生活費はしっかりキープしながら、余裕資金で運用することがますます大事になります。
50代からの投資はやめとけというよりも、50代からのリスクをとった投資はやめとけっていうのが正しいですね。
投資知識がないと退職金を丸ごと失うリスクがあるから
これまで一切、投資を行ってこなかったのに、60歳前後で退職金を受け取り、その退職金を全額投資に回して増やそうとする人がいます。
そんなにリスクの高い投資だとは思わなくても、知識がないまま、安易に運用に回すのはとても危険。
この退職金がもらえるタイミングを計ったように、投資の勧誘があったり、銀行から投資の案内が届いたりしますが、いったん深呼吸して、投資の勉強から始めるのがおすすめです。
銀行や証券会社はそれぞれすすめる商品によって、ポジショントークをしてきます。
「これからは中国株だ」
「インドネシアが熱い!」
「国債なら安心」
「FXの勉強会に来ませんか?」
「ビットコインの次はこのコインが来る!」
それぞれ事実として正しいかもしれませんが、情報は切り取り方次第でいかようにも印象操作ができてしまいます。
「投資は必ず儲かる」ものではなく、リスクとリターンのバランスをとって、少しずつ資産を増やしていくもの。
投資経験がないと、相手の話を鵜呑みにして、大切な退職金のほとんどを失ってしまうこともあります。
つい最近も退職金詐欺で3600万円も振り込んでしまった方のニュースが出ていました…。ATMで振り込ませるのは大体詐欺だと思っていい気がする…泣
たった10日間で、38年間勤め上げた会社からの退職金をほぼすべてだまし取られた。(中略)最終的に振り込んでしまった金額は、総資産の約6割にあたる約3800万円に上った。
iDeCoを利用する時に50代独自のルールがあるから
また50代は国の制度も独自のルールが適用されることがあります。
例えば、老後資金を運用するために役立つ国の制度と言えば、iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)。
iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)
=個人で作ることができる公的年金制度のひとつ
=公的年金と異なり、加入は任意で、節税メリットも受けられる
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通常iDeCoは、60歳以降は厚生年金に加入して働く人や国民年金に任意加入している人しか積立をすることができません。
しかし、これは加入期間が10年以上のケースのみ。
50代からiDeCoを始めると、加入期間が10年未満になるため、65歳まで掛金を引き出すことができない(=受給開始期間が段階的に繰り下げられる)というルールがあります。
これを知らずに予定していた年齢で年金が受け取れないトラブルもあるようです。
さらにiDeCoはNISAとは違って、口座開設時に手数料がかかるため、積立期間が10年程度だと大きく金額を増やすのは難しく、途中で中止することもできないというデメリットも。
デメリットを加味しても節税効果は大きなものではありますが、投資の自由度が高いNISAと比べると好みは分かれます。
もし50代からiDeCoを始めるのであれば、始める前にしっかりと勉強しないと資産を効率的に運用するのは難しいかもしれません。
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50代はやってはいけない資産運用3選
資産運用という意味での投資は、50代だって60代だってやってはいけないことはありません。
ただし、20代や30代に比べると時間を味方にしてリカバリーすることができないため、失敗できないのは事実。
そのため、リターンよりリスクが高くなる投資法はやってはいけません。
株のデイトレードやFXを始める
50代はやってはいけない資産運用としては、株のデイトレードやFXです。
20代なら失敗も財産ですが、50代の失敗は単純に老後資金が減ります…笑
株のデイトレードやFXは、ギャンブル性が高く、高リターン高リスクの商品です。
短期で資産を増やすことができる可能性がある反面、大きく減ってしまう可能性も秘めているため、50代から手を出すのはやめましょう。
同じ理由で、レバレッジ型の投資信託やETFに資産の多くを入れるのもおすすめしません。
50代からの投資の場合は、値動きが比較的安定しているインデックス投資や債券などが組み込まれたバランス型の金融商品を買うのが無難です。
投資を自分できちんと勉強して、新しい趣味にしたい人は、あらかじめ分散された商品を買うのではなく、自分で資産ポートフォリオを組むのもおすすめです。
知り合いに持ちかけられた投資話に乗る
意外と年配の方に多いのが、知り合いに持ち掛けられた投資話に乗ってしまうこと。
20代や30代は、インターネット上の情報からよくある詐欺の手口などの情報を得ているので、意外とわかりやすい詐欺にひっかかることは少ないように思います。
特にポンジスキームと呼ばれる出資金詐欺は、存在を知っているのと知らないのとでは、騙される確率が異なります。
ポンジスキーム(出資金詐欺)
=投資家から出資金を集めて運用益から配当金を払うという契約で行われる
=最初は配当金がきちんと支払われるが、多額の出資金が集まると担当者が音信不通に
しかし年配の方で投資とは無縁の生活をしていた人は、知り合いのことを信じすぎてしまって、よくわからないままに投資をしてしまうことも多いみたい。
私も投資初心者の時に、知り合いの知り合いから持ち掛けられた詐欺に引っかかってしまったことが…。笑
知り合いからの投資話であったとしても、知り合いも知り合いに騙されている可能性があります。
基本的に証券会社や銀行などの商品以外の投資商品は、よっぽどのことがない限り信用しないのが賢明です。
郵便局や銀行でひたすら貯蓄する
リスクが高い投資や詐欺から身を遠ざけるのはとても大事なことですが、それらを恐れるがばかりに中には資産運用を一切せず、全額預貯金のまま持ち続ける人がいます。
これはとてももったいないこと!
特に収入が多い現役世代の最後に位置する50代は、資産拡大の最後のチャンス。
この時期に資金をただ銀行や郵便局に寝かせているだけというのは、あまりおすすめできません。
これからインフレ時代に突入し、預貯金はどんどん目減りしていくので、資産運用は特別なことではなく、誰もが当たり前に行うお金の管理法の一つになっていきます。
また、2020年4月の民法改正により、銀行や郵便局の管理体制も強化され、休眠口座に手数料を課すことが可能になりました。
お金の勉強をせず、そのまま放置していると、逆に資産がどんどん減っていく環境が整い始めているのです。
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50代におすすめの資産運用3選
50代からの投資は、リスクを抑え、リスクとリターンのバランスがとれた運用がおすすめ。
これならやめとけとは言われません!笑
分散性の高いインデックス投資(投資信託)をする
50代からの投資なら、分散性の高いインデックス投資(投資信託)をメインに据えるのがおすすめです。
インデックス投資とは、市場の値動きを示す指数(=インデックス)の値動きに連動することを目指す投資手法で、1銘柄でも多くの企業に分散されているという特徴があります。
銘柄分析を自分でする必要はなく、投資のプロに運用を任せられるという点で安心感があります。
また、インデックスの値動きを超える投資成果を目指すアクティブ投資と比較すると、信託報酬や販売手数料などの、運営に払う費用がかなり抑えられているのもおすすめのポイントです。
インデックス投資
・投資のプロに運用が任せられる
・投資の知識がなくても始められる
・低コストである
私も運用資産のほとんどをインデックス投資にしています。
株式投資をするならNISA口座を活用する
2024年から始まった新NISAでは、運用益に対して税金がかからないNISA口座を年間360万円(つみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円)まで無期限で使えるようになりました。
引用:NISAとは?|金融庁
分散性の高いインデックス投資を始める時にNISA口座を活用すれば、その利益にかかる税金を払う必要はなくなります。
さらにつみたて投資枠で時間分散をすることにより、さらに分散性の高い投資をすることが可能です。
不動産投資ならクラウドファンディングを活用する
不動産投資の醍醐味は、他人の資産で自分の資産を増やすことができること。
でも、50代からはじめる不動産投資ではローンが組みにくく、現金比率を高めないとスタートできません。
インフレに強い現物資産が持てるという意味で不動産はおすすめだけど、50代からとなると…メリットは少なくなってしまうのは事実…。
もうちょっと気軽に不動産に分散投資をしたいという方は、無理して現物不動産を買わず、不動産のクラウドファンディングや投資信託を購入することも検討しましょう。
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50代から投資を始める時の注意点
最後に50代から投資を始める時の注意点を整理してみました。
50代は無理しない!欲を出しすぎない!…必要な分だけ増やす意識が大事になります。
残りの人生でどのくらいのお金が必要か考える
50代はすでに人生の折り返し地点に到達しています。
すでにある程度の資産を作ってきた人もいるでしょうし、まったくゼロからのスタートの人もいて、個人差が大きい世代。
20代なら大体横並びですけど、50代はそうはいきません。
50代からの資産運用は時間が限られていることもあり、無理なリスクをとって資産を増やしすぎる必要はありません。
適切なリスクをとるために、他の年代よりも最初の目標設定が重要です。
結局あとどのくらいのお金が必要なのか、しっかりシミュレーションしましょう。
目標とする金額は、「75歳になるまでに100歳までの25年間のお金をつくる」こと。
例えば、毎月15万円の生活費が必要なら、4500万円のお金が必要ですし、毎月30万円の生活費が必要なら、9,000万円のお金が必要です。
15万円/月×12か月=180万円
180万円×25年=4,500万円
30万円/月×12か月=360万円
360万円×25年=9,000万円
具体的な例を見ていきましょう。
年齢 | 老齢厚生年金(第1号) | 老齢基礎年金(国民年金) |
---|---|---|
65歳 | 145,372円 | 58,078円 |
66歳 | 146,610円 | 58,016円 |
67歳 | 144,389円 | 57,810円 |
68歳 | 142,041円 | 57,629円 |
69歳 | 140,628円 | 57,308円 |
70歳 | 141,026円 | 57,405円 |
71歳 | 143,259円 | 57,276円 |
72歳 | 146,259円 | 57,131円 |
73歳 | 145,733円 | 57,040円 |
74歳 | 145,304円 | 56,846円 |
75歳 | 145,127円 | 56,643円 |
76歳 | 147,225円 | 56,204円 |
77歳 | 147,881円 | 56,169円 |
78歳 | 149,623円 | 55,844円 |
79歳 | 151,874円 | 55,609円 |
しかし、今50代の方がこの金額をそのままもらうことができる可能性は高くありません。
いったん10万円は確保できるとしましょう。
75歳になった時、有料老人ホームに住居を移すとします。
LIFULL介護のホームページによると、東京都の有料老人ホームの相場は以下のとおり。
入居時費用の相場:930万円
月額費用の相場:28.7万円
公的年金以外で月額費用20万円と入居時費用930万円を用意しなければならないので、100歳までの25年間に必要なお金は6,930万円になります。
月額費用20万円×12か月=240万円
年額費用240万円×25年=6,000万円
25年分の月額費用(6,000万円)+入居時費用(930万円)=6,930万円
こんな風に自分の人生に必要なお金を計算してみてください。
またシミュレーションでは、10万円と見積もった年金ですが、繰り下げ受給を申請すれば増額も可能です。
繰り下げ受給
=通常、65歳から受け取る公的年金を75歳まで遅らせることができる制度
=繰り下げた月数が多ければ多いほど増額割合は増え、最大84%まで増額できる
増額率(最大84%) = 0.7% × 繰り下げた月数
65歳の時点で再就職できたら繰り下げ受給を申請するのもおすすめです。
仕組みが理解できない投資商品は買わない
50歳からの投資は、大きな失敗をしないことが何よりも重要です。
そのため、複雑な仕組みの金融商品にわざわざ手を出す必要はありません。
複雑な理解が必要な新しい仕組みの金融商品やレバレッジ商品、手数料が高いファンドラップは避けて、一般的なインデックス投資信託などをコツコツ買い足していきましょう。
投資リターンばかりが目立ち、リスクが正確にわからないものは、消費者を惑わせて買わせるための罠かもしれません。
シンプルな仕組みで人をだますのは難しいです。詐欺ほど仕組みが複雑なので、複雑すぎて理解できないと思ったら、近づかないようにしましょう。
運用コストが1%以上の投資商品は買わない
50代からの資産運用は、時間が限られているため、手数料や運用コストが高いものは選ばないのが得策です。
あまり投資に慣れていない人は、ファンドのコストよりもテーマばかりを気にしがちです。
でも実は、手数料には注意が必要。
手数料が高い短期投資は、コスト負けする可能性が高まります。
特に投資信託は保有しているだけでかかる信託報酬が高い商品が混ざっています。
購入前には必ず目論見書や運用報告書をチェックして、信託報酬や総コストを確認してから買いましょう。
50代からの投資に関するよくある質問
50代からの投資に関するよくある質問を集めました!
50代の貯金額はどのくらいあるのが普通?
金融広報中央委員会の家計の金融行動に関する世論調査の統計データによると、50代の貯蓄額の平均は、以下のとおりです。
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
全体 | 1,199万円 | 260万円 |
単身世帯 | 1,048万円 | 53万円 |
二人以上世帯 | 1,253万円 | 350万円 |
前述したように東京都の有料老人ホームに75歳で移り住み100歳まで生きる予定の場合、約6000万円の予算が必要です。
そう考えると、ゆとりある老後を送るためには残りの20年で資産を6倍にしないといけない計算になります。
これは…のんびりできるわけではないことだけはわかる…。
もちろん、これは物価の高い東京都のケースなので、それぞれの生活習慣やライフスタイルによって大きく異なります。
自分の理想とする生活に当てはめて、しっかりシミュレーションしてみてください。
50代からNISA(つみたて投資枠)を始めるのは遅い?
50代からでもNISA(つみたて投資枠)を始めるのに遅いということはありません。
NISA口座は運用益を非課税で運用できるため、どの年代であってもメリットが大きい投資法です。
しかし、20代や30代と比べると、運用期間が短くなってしまう分、リスキーな投資をしてマイナスになってしまう可能性が高まります。
NISA口座内で損失が生じた場合、特定口座などの他の口座との損益通算や繰越控除はできませんので注意が必要です。
マイナス分は、マイナス分として処理するほかありません。
50代からNISA口座で投資をする際は、インデックス投資など10~20年を見据えた低リスクな投資先に投資するのがおすすめです。
まとめ:50代からの投資はやめとけ?遅くないけど急ぐべき理由
50代からの投資はやめとけと言われることもありますが、これは大きな誤解です。
50代は資産形成の追い込み期で、現役世代最後の積極投資が可能な年代です。
もちろん20代や30代の若年層と比較すると、時間がない分失敗しずらいというデメリットがあることを忘れてはいけませんが、投資をしないことによるリスクも大きくなります。
【50代からの投資はやめとけと言われる理由】
老後資金を使うタイミングが近づいているから
投資知識がないと退職金を丸ごと失うリスクがあるから
iDeCoを利用する時に50代独自のルールがあるから
【50代からますます投資が必要な理由】
50代は資産形成の追い込み期!あと10年で定年
医療費が増えてさらにお金が必要に
預貯金だけだとインフレリスクに弱い
特に50代からはこれまではかからなかった医療費がかかり、お金の大切さを改めて感じる時期です。
またインフレ時代への突入によって、預貯金だけで資産を持つことへのリスクも年々大きく感じることになるでしょう。
50代には50代の賢い資産運用方法があります。
残りの人生でどのくらいのお金が必要か考える
仕組みが理解できない投資商品は買わない
運用コストが1%以上の投資商品は買わない
自分に合わない投資法に惑わされずに、具体的な老後のプランを立てて、堅実に一歩一歩資産を構築していきましょう。
それでは今日もまめまめたのしい一日を。
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