ASDAQ100系の投資信託やレバナスを買うか迷ってるんだけど…
「やめとけ」とか「おすすめしない」って言われるのはなんで?
今回は、こんな方に向けた記事です。
▼本記事の内容
・NASDAQ100がやめとけ・おすすめしないと言われる理由
・NASDAQ100とレバナスのリスクとは?
・NASDAQ100に投資する時の注意点とリスク管理の方法
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NASDAQ100は、特にテクノロジー関連企業の実力を測るバロメーターとして世界中の投資家から注目されている指標のひとつ。
ここ数年は、爆上げとも言えるぐらい大きく伸びています。
引用:Googleファイナンス
すごいよね…。わたしもNASDAQ100が好きで、投資額の3割ぐらい投資してます。ちょっと入れすぎ?w
しかし、その一方で、NASDAQ100はやめとけという先輩投資家も多く、心配になる個人投資家も多いみたい。
そこで今回は、NASDAQ100はやめとけと言われる理由を徹底解説!
さらに、もしNASDAQ100に投資をするなら考えなければならない、リスク管理法もまとめてみました。
NASDAQ100投資の基本:やめとけと言われる理由
NASDAQ100は、アメリカのNASDAQ市場に上場する非金融企業の中から時価総額が大きい上位100社を選んで構成される市場指数です。
NASDAQ100
=アメリカのNASDAQ市場に上場する非金融企業の中から時価総額が大きい上位100社を選んで構成される市場指数
まずは、NASDAQ100の基本を整理してみましょう。
NASDAQ100とは?
NASDAQ100指数は1995年に設置されて以来、特にテクノロジー関連企業の実力を測るバロメーターとして世界中の投資家に注目される指標のひとつ。
NASDAQに上場している非金融セクターの中で最も市場価値が高い100社によって構成されています。
金融セクターが入っていない(=非金融セクター)というのが大きな特徴です。だから金融危機に強いって言われているよ。
主要な構成企業には、アップル(Apple)、アマゾン(Amazon)、マイクロソフト(Microsoft)、グーグル(Google)の親会社Alphabetなどの巨大IT企業が含まれていて、今話題のマグニフィセント・セブンが上位に君臨しています。
マグニフィセント・セブンは、S&P500指数でも上位だけど、NASDAQ100指数がスゴイのは、テクノロジーセクター全体の割合です。
実際にNASDAQ100指数のセクター別割合を見てみると、以下のとおり。
NASDAQ100指数 上位5セクター | S&P500指数(比較用) 上位5セクター | |
---|---|---|
1位 | テクノロジー 57.1% | テクノロジー 28.9% |
2位 | 消費材 18.73% | 金融 13.0% |
3位 | ヘルスケア 7.12% | ヘルスケア 12.6% |
4位 | 通信 5.48% | 消費材 10.9% |
5位 | 資本財 4.83% | 資本財 8.8% |
引用:S&P ダウ・ジョーンズ https://www.spglobal.com/spdji/jp/indices/equity/sp-500/
テクノロジーセクターがなんと、全体の60%を占めています。やりすぎ感あるよねw
NASDAQ100指数は、価総額加重平均方式で算出され、組み入れ企業の株価と発行済み株式数を元に算出されています。
なぜ「やめとけ」「おすすめしない」と言われるのか?
NASDAQ100への投資が「やめとけ」と言われるいちばん大きな理由は、そのリスクの高さです。
そりゃね、これだけ偏ればね…笑
特に、ITバブルの大暴落を経験した人から見ると、NASDAQ100のテクノロジーセクター利率の高さは脅威でしかありません。
アメリカでは「インターネットバブル」と呼ばれています。
さらに、NASDAQ100はボラティリティが高い指標としても有名です。
ボラティリティ=価格変動の度合いを示す言葉
値動きが激しい指標なので、中途半端な気持ちで投資を始めると、市場の変動に対応できずに損切りせざるを得なくなる可能性があります。
さらに、保有コスト(信託報酬)が高めの投資信託が多いことも、投資効率を考えると推奨できないと言われる理由のひとつ。
これらのリスクを理解し、計画的かつ十分な知識を持って投資を行うことが重要です。
なんだかんだでリスクは多いんです…だから軽い気持ちで手を出すのは危険。
NASDAQ100のリスクを徹底分析!
NASDAQ100への投資は、その高い成長性から多くの注目を集めていますが、同時にいくつかのリスクも伴います。
わたしよりも少し年上の先輩投資家さんたちが、特に強くやめとけっていうイメージがあるけど、これにはちゃんと理由があるの。
ここでは、ベテランの先輩投資家が「NASDAQ100はやめとけ!」という理由をさらに詳しく分析してみましょう。
大きく分けると、NASDAQ100が恐れられる理由は3つです。
歴史が物語る…ITバブル崩壊による大暴落
ボラティリティが高い!リスクとリターンのバランスに懸念
投資信託の信託報酬が高く、投資効率が悪い
一つずつ見ていきましょう。
歴史が物語る…ITバブル崩壊による大暴落
NASDAQ100は、2000年のITバブル崩壊を経験している古い指標です。
ITバブルを例に挙げて、絶対にやめとけっていう先輩投資家は多いよ。
当時、多くのIT企業が過大評価され、価格修正により市場は大暴落しました。
この歴史的な出来事は、NASDAQ100への投資に議論があることを示し、長期的な成長を見込んでいた投資家もこの大きな下落により、多大なる損害を被りました。
もちろん、ITバブル時と同じレベルの大暴落が、今後も起こらないとは言えず、不安を抱える声は少なくありません。
この赤丸の部分がITバブル崩壊時の大暴落。なんと8割減となりました…怖
事件 | 下落率 |
---|---|
コロナショック | -28.56% |
チャイナショック | -8.22% |
リーマンショック | -39.31% |
ITバブル | -82.51% |
ボラティリティが高い!リスクとリターンのバランスに懸念
NASDAQ100の魅力の一つは、そのボラティリティの高さです。
一方で、値上げ・値下げが大きいから、おもしろいっていうのはあります。
しかし、これが投資家にとっては諸刃の剣。
値動きが激しく変動することは、大きな利益の可能性を秘める一方で、損失も拡大する危険もはらんでいます。
準備不足でなんとなくNASDAQ100への投資を始めた場合、市場の変動に対応できず、結果的に損切りせざるを得なくなる可能性があります。
特に短期取引がメインの投資家は、相場の荒波に飲まれやすいので注意が必要。
経験が浅い投資家の浅い情報だけに頼った投資判断では、大きなリスクを伴うことも多いのです。
投資信託の信託報酬が高く、投資効率が悪い
NASDAQ100に関連する投資信託は、信託報酬が高めに設定されている傾向があります。
信託報酬=ファンドを運用・管理するために投資家が支払う費用
信託報酬が高ければ高いほど、得られる収益の一部が運用コストとして差し引かれ、投資家の手元に届くリターンが減少します。
高い信託報酬が定着しているNASDAQ100関連の投資信託は、利益が出たとしてもコストがそれを相殺してしまう恐れがあります。
NASDAQ100連動型の投資信託、わたしも結構な割合を投資していますが、もうちょっと安くしてくれないかなといつも思ってる…
投資の効率を考えると、コストが高い商品は推奨できません。
特に保有コストを重視する長期投資家から見れば、信託報酬がリターンへの影響を大きく及ぼすため、結果的にNASDAQ100投資が不利と評価されがちです。
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レバナス(レバレッジNASDAQ)はリスクが倍増する
てことは、レバナスはもっとリスクが高いってことだよね…
もちろん。笑 レバナスについても基本的な仕組みとリスクを整理してみましょう。
レバナスの基本概念と仕組み
「レバナス」とは、レバレッジ型のNASDAQ100指数連動商品のことを指します。
レバナス
=レバレッジ型のNASDAQ100指数連動商品
=市場の動きをレバレッジ(2倍)にして反映させるため、通常のものよりもさらにボラティリティが高くなる
レバナスは、レバレッジを利用したエクスチェンジ・トレーデッド・ファンド(ETF)の一種であり、市場の動きをレバレッジ倍増して反映させる特徴があります。
具体的には、NASDAQ100指数が1%上昇すると、レバナスはその2倍の値動きを目指すという仕組みです。
このような特性は、上昇相場においては重要なインデックスのリターンを倍増させる可能性を持ちますが、市場が下落した場合、損失も同様に増大するリスクを伴います。
逓減リスクの詳細解説
レバナス投資における最大のリスクの一つは、逓減リスク(減価リスク)です。
逓減リスク(減価リスク)
=元の指数が上昇と下落を繰り返しながら移動した場合に発生
=元指数の動いた額の倍ではなく値動きの割合の倍になるので、損失が増幅しやすい
このリスクは、市場が下落するときに特に顕著になります。
市場が下落した場合、レバナスは設計されたレバレッジ倍率で損失を増幅し、これが何日も続くと、原資が減少し、株価回復時にも当初の価値まで戻りにくくなる「逓減効果」が働きます。
この逓減リスクは、市場が揺れ動いている時期に運用成績を大きく悪化させる可能性があり、特に長期保有を意図している投資家にとっては大きな障壁となり得ます。
ヨコヨコしている相場の時、大して下落が大きくないように見えてもどんどん減ってしまって戻りにくくなるので、注意が必要です。
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NASDAQ100投資の戦略的アプローチ
NASDAQ100への投資は、戦略を持って行う必要があります。
理解して投資するならいいけど、なんとなく投資しちゃうのは危険!
ここでは、NASDAQ100と他の指数との比較をしながら、どんな戦略を持って投資をするのが良いのか、メリットやデメリット、そして分散投資をする際のNASDAQ100の役割について掘り下げてみましょう。
NASDAQ100とS&P500の比較
NASDAQ100指数の最大の特徴は、テクノロジー企業への投資割合が大きいことです。
テクノロジー企業は、一般的に成長性が高い企業が多いんです。だから、S&P500指数と比較すると、成長性に期待ができます。
NASDAQ100
=NASDAQ上場の非金融セクターの中で最も市場価値が高い100社によって構成
=テクノロジーセクターの比率が高い
S&P500
=成長性や安定性が考慮された多様な産業からバランス良く選出された500社によって構成
=セクターバランスが良い
NASDAQ100のテクノロジー重視の構成は、成長を遂げているIT産業の動向が指数に大きく影響を及ぼすため、景気拡大期にはS&P500を上回るパフォーマンスを発揮します。
しかし、景気が悪くなると、テクノロジーセクターが低迷するため、S&P500よりも大きく下落するリスクがあります。
一般的には、NASDAQ100は景気拡大期に上昇しやすいと言われています。
テクノロジー重視の利点と欠点
テクノロジー重視のNASDAQ100は、成長性の高い企業が多いため変動が大きく、リスクとリターンが高い傾向にあります。
リターンだけ高いとうれしいんだけど…そんな商品はありません。笑
特にマグニフィセント・セブンと呼ばれる巨大IT企業が上位にランクインしているだけでなく、かなり多くの割合を占めているという特徴が。
このような偏った構成は、市場環境や経済情勢の変化に敏感に反応するため、S&P500に投資をする場合と比較すると、リスクが高いことを意識して、全体的なリスク管理・分散投資が必要になります。
「わたしは今、特定の産業に依存している」と意識して、先に防御策を練っておくことが大事です。
分散投資先を整理することの重要性
NASDAQ100への投資をする際は、ポートフォリオ全体でリスクをとりすぎないように、調整することが必要になります。
分散投資の原則に従い、きちんと分散投資をすることが重要です!
NASDAQ100だけでなく、他の指数や異なる資産クラスにも投資を行うことで、リスクを分散し、全体の投資パフォーマンスを安定させることを目指しましょう。
特に、NASDAQ100のボラティリティの高さを考慮すると、全体の資産配分において適切なバランスを取ることが重要です。
自分のリスク許容度や投資目標に応じて、NASDAQ100を含むポートフォリオを慎重に構築する必要があります。
投資家にとって、自分のリスク許容度を知っておくことは本当に大切です。コワくて眠れなくなるなら、リスクとりすぎってこと。
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投資家がリスク管理のために考えるべきこと
NASDAQ100やレバナスへの投資は、高リターンが期待できる一方、その危険性を理解しなければなりません。
NASDAQ100への投資時には、リスク管理のために以下の点を考慮する必要があります。
長期投資・短期投資のどちらかに決め、ストーリーを描く
自分のリスク許容度を知る
分散投資をして、ポートフォリオ全体を意識する
一つずつ見ていきましょう。
長期投資・短期投資のどちらかに決め、ストーリーを描く
NASDAQ100は、投資目標を立てて、自分なりのストーリーを描いてから購入しましょう。
目的を見失わずに、一貫した戦略をとることが何よりも大事です。
長期投資をするのか、短期投資をするのか明確に決めましょう。
自分なりのストーリーを描いてから購入しましょう。ストーリーがしっかりしているなら、長期投資でも短期投資でも、正直どっちでもいいと思う。笑
長期投資
=市場の短期的な変動に惑わされず、時間をかけて資産を成長させる投資手法
=低リスク・低リターン
短期投資
=割安な銘柄を購入し、値上がりしたら売ることを何度も繰り返す投資手法
=高リスク・高リターン
長期投資とは、市場の短期的な変動に惑わされず、時間をかけて資産を成長させる投資方法のことを言います。
一方の短期投資は、短期的な値上がり益を狙う投資手法です。
NASDAQ100のようなボラティリティの高い市場で短期取引を繰り返すと、大きな利益が得られるチャンスもありますが、その一方で大きな損失を被る可能性も高くなります。
もちろんそれを理解した上で、短期投資に戦略的にNASDAQ100を利用するのであればよいのですが、そうではないのなら安易に手を出すのは危険です。
投資家は自身のリスク許容度と投資目標に基づいて、適切な投資戦略を選択する必要があります。
ストーリーがないと、よくわからなくなって、変なところで売ったり買ったりして、結局大きく損をしがちです。
自分のリスク許容度を知る
NASDAQ100連動型の投資信託は、比較的リスクが高い金融商品です。
そのため、きちんと資産配分を考えて、リスク分散をすることが前提です。
NASDAQ100に一括投資というのは、もうギャンブルに近い行為かも…。
資産配分を検討する前に、自分のリスク許容度を確認しておく必要があります。
【リスク許容度を判定する項目】
・年齢と投資予定期間(若いほどリスク許容度は高い)
・年収と資産
・許容できる下落率
・投資目的
・金融知識のレベル など
リスク許容度は個人によって異なるため、自身の投資目標と快適なリスクレベルを考慮して、資産配分を決定することが重要です。
リスク許容度は、性格にももちろん関係するけど、投資期間や余裕資金にも関係があります。
分散投資をして、ポートフォリオ全体を意識する
NASDAQ100連動型の投資信託を購入するなら、きちんと分散投資をしましょう。
分散投資には大きく分けて3つの方法があるよ。
時間分散:投資タイミングを複数に分ける
地域分散:複数の国・地域への投資を組み合わせる
資産分散:特性が異なる複数の資産を組み合わせる
NASDAQ100連動型の投資信託を購入するなら、タイミングを分けて時間分散をしましょう。
また、米国×ハイテク×大型株への投資割合が増えていることから、米国以外の国やハイテク以外のセクターへの投資も検討したいところ。
幅広く市場の動向、特定の投資商品の特性、経済状況などに関する情報を幅広く収集し、分析することが重要です。
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まとめ:「やめとけ」「おすすめしない」と言われるNASDAQ100
NASDAQ100への投資が「やめとけ」と言われる理由は、そのリスクの高さにあります。
ポイントは以下の3点です。
歴史が物語る…ITバブル崩壊による大暴落
ボラティリティが高い!リスクとリターンのバランスに懸念
投資信託の信託報酬が高く、投資効率が悪い
それでもNASDAQ100に投資したい投資家は、リスク管理のために以下の点を考慮する必要があります。
長期投資・短期投資のどちらかに決め、ストーリーを描く
自分のリスク許容度を知る
分散投資をして、ポートフォリオ全体を意識する
さらに言うなら、なるべく信託報酬が低い商品を選ぶのもおすすめです。
投資判断を下す際には、自身の投資目標とリスク許容度を考慮し、適切な資産配分を行うことが求められます。
NASDAQ100への投資は、高いリスクを伴うことを理解し、慎重に行いましょう。
それでは今日もまめまめたのしい一日を。
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