求人に「固定残業代含む」って書いてあったらヤバい?
ブラック企業ってほんと?ホワイト企業の見極め方が知りたい!
資産運用に興味を持ち始めると、コツコツ確実に増やしていくために、やらなくてはいけないことがたくさんあります。
日々の生活費の見直しや節約、副業などの収入源の追加…そして、実はとても重要なのが「本業からの安定的な収入」です。
本業の収入が不安定だったり、残業続きで疲労困憊、どう考えても資産運用まで手が回らない…みたいな状況は本当にツライ…。
その点、私は安定性を重視した本業としてサラリーマンという働き方を選んでいます。
それも…ブラック企業の代名詞とも言われる、固定残業代制度を採用している会社です。
でも実際に働いてみると、企業選びさえ間違えなければ、そこまで悪い制度だとは思いません。
むしろ私は、固定残業代制度があるおかげで、効率的な働き方が実現できています。
今回は、固定残業・みなし残業制度がある企業への転職を考えている方へ向けて、実際に固定残業代制度がある会社で働くメリットとデメリット、そして、固定残業代制度があるホワイト企業の見極め方を整理してお伝えします。
ついでに固定残業・みなし残業に関するみんなのクチコミも紹介します!
▼本記事の内容
求人に「固定残業代含む」って書いてあったらヤバい?
ブラック企業ってほんと?ホワイト企業の見極め方が知りたい!
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そもそも固定残業代とは?
固定残業代とは、従業員の給与体系の一環として、あらかじめ定められた時間分の残業代を基本給に含めて支払う制度です。
固定残業代=あらかじめ定められた時間分の残業代を基本給に含めて支払う制度
何時間分を固定にするかは、その企業によって違うよ。
この制度の下では、従業員が実際に残業をしたかどうかに関わらず、一定の残業時間に対する報酬が保証されます。
例えば、企業が固定残業代として月20時間分の残業代を基本給に含めている場合、従業員がその月に20時間未満の残業をしたとしても、20時間分の残業代が支給されるわけです。
しかし、実際の残業時間が固定残業時間を超えた場合には、その超過分については別途残業代が支払われることになります。
残業代が基本給に加えて支給される制度
固定残業代制度がある会社で働いている労働者は、残業をするしないに関わらず、前もって決められた「固定残業代」が基本給とは別に支払われます。
給与=基本給+固定残業代
この基本給と固定残業代があいまいになっている企業には注意が必要…。ブラック企業の可能性があります。
転職トラブルの最多は固定残業代
日本の労働基準法では、固定残業代制度を採用している場合、その内容を求人情報に明記することが義務付けられています。
企業は、固定残業代の金額や対象となる残業時間数、超過した場合の残業代の取り扱いについて、透明性を持って情報提供を行う必要があります。
厚生労働省も適切な表示を行うことを注意喚起してるよ。
引用:固定残業代 を賃金に含める場合は、適切な表示をお願いします。|厚生労働省
記載が必要なのは、以下の3項目です。
① 固定残業代を除いた基本給の額
② 固定残業代に関する労働時間数と金額等の計算方法
③ 固定残業時間を超える時間外労働、休日労働、深夜労働に対して割増賃金を追加で支払う旨
求人票への記載が義務付けられている
固定残業代の計算式は、以下のとおりです。
1時間当たりの賃金×固定残業時間×割増賃金率(1.25)
そして、求人票の給与欄には、以下のように書かれているのが普通です。
基本給:月給30万円(固定残業代4万円。20時間相当分を含む)
20時間を超過した時間外労働の割増賃金は追加で支給する
固定残業代がいくらで、何時間分なのかが明確に記載されています。一方、この点があいまいになっているブラック企業も…。
基本給:月給30万円(月給に固定残業代を含む)
固定残業代を超過した割増賃金は別途支給
この書き方だと、固定残業時間は何時間でいくら払われるのかが、求人票からはわかりません。
もちろん求人票だけでは、その企業がブラック企業だと決めつけることはできませんが、求職者にとってリスクが高く、信頼しにくい企業であることは確かです。
固定残業時間100時間で残業代2万円とか…めちゃくちゃブラック企業な可能性もあります。
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固定残業代の会社はやめとけと言われる理由5選
固定残業代制度を採用している企業がすべて悪いわけではありません。
でも、求人票の記載が悪く誤解を招いたり、実際に悪意がある企業も含まれているため、「 固定残業代の会社はやめとけ」と注意喚起したい気持ちはわかります。
固定残業代の会社はやめとけと言われる理由は、主に以下の5つです。
給与未払いの可能性があるから
実質的に基本給が低い場合があるから
帰宅しづらい空気が常態化しているから
激務など労働環境の改革が難しいから
固定残業代制度をブラック企業が悪用することも多いから
一つずつ見ていきましょう。
給与未払いの可能性があるから
固定残業代の制度下では、あらかじめ定められた残業時間に対する報酬が基本給に含まれています。
通常は固定残業以上の働きをした場合、追加で残業代が払われないといけません。
しかし、そもそも何時間分がみなし残業なのかがあいまいになっている企業の場合、追加の残業代が支払われないケースがあります。
いや、それが許されてはいけないんだけど、実際にあるみたい…。
特に、企業が経済的に厳しい状況にある場合や、残業時間の管理が不透明な場合、従業員が適正な報酬を受け取れないリスクが高まります。
厚生労働省の調査によると、残業代未払いは労働相談の中でも常に上位にランクインしており、特に固定残業代制度を採用している企業での相談が多いのだとか。
民間職業紹介機関を利用して就職活動した方の「求人条件と採用条件が異なっていた」
という不満で、一番多い内容は「賃金に関すること(固定残業代を含む)」で、全体の約75%を占めます。
引用:固定残業代 を賃金に含める場合は、適切な表示をお願いします。|厚生労働省
これは…やっぱり企業側にとっても労働者側にとっても、さらに言えば求職者にとっても、誤解が多く、固定残業代にまつわる制度はなかなか難しい制度であるということが言えそう…。
実質的に基本給が低い場合があるから
もうひとつ、固定残業代がある企業に就職するのはやめとけと言われる大きな理由が…
企業の求人票には、固定残業代を含めた給与で表示されている場合と、固定残業代を除いた給与で表示されている場合があり、同じ条件で比べにくいという問題があります。
表面上の給与額が高く見えても、固定残業代を含めた給与になっていて、基本給の部分がかなり低く設定されていることに気がつかないこともあるのだとか。
固定残業代分を差し引いてみると、むしろ相場よりも給料が少ないことも…ややこしいですね。もう。
例えば、ある企業が「月給30万円で固定残業代(40時間分)を含む」と記載しているとしましょう。
この場合、実際の基本給はそれよりも低くなり、40時間までの残業が慢性化していても追加報酬はもらえません。
今ウェブ履歴書を見て反応くれた会社がいくつかあって、そのうちの一つ、めちゃくちゃ雰囲気がいいんだよ‥でも固定残業代だしボーナスないし、条件面で見るといいところが一個もないんだよね‥お給料も高くないし‥すごく悩む‥固定残業代含むはまじやめてと思う1ヶ月で20時間以上残業あるし‥
引用:Xより
固定残業代にごまかされて、お給料が高いようにみえてしまってたけど、実は低くて、ダマされたーって勘違いしてしまうことも…。つらいです…。
帰宅しづらい空気が常態化しているから
固定残業代制度が導入されている職場では、往々にして「早く帰ることができない」雰囲気が根付いてしまうことがあります。
これは、固定残業代であらかじめ残業が「想定されている」ため、実際には必要のない時間まで職場に留まることが暗黙の了解となってしまうからです。
わたしも実際に上司から、「固定残業範囲内は残業してほしい」と言われたことがあり、かなりショックでした…。人によって固定残業の解釈が違うのもトラブルが起こりやすいポイントかも…。
厚生労働省が発表した「働き方改革応援レシピ」によると、固定残業代の導入は決して残業を増やすための仕組みではありません。
むしろ、固定残業代を導入したことで、労働生産性の向上に繋がったという成功事例が紹介されています。
・固定残業代を導入したことで、効率よく働けばその分得をする状況となり、労働生
産性の向上につながった。
・残業時間が減ったことで、ほとんどの従業員の残業時間がみなし時間より下回り、
割増賃金の計算の手間もなく なり、総務部門の負担が減少した。
ただ、悲しいことに一部の企業人の誤解により、残業が増えている環境にいる人も多く、それがますます制度の誤解を生んでいます。
固定残業代とかいう悪の制度。
毎回定時に帰れる仕事なら得だけど、そんなもん設定してる会社は残業させまくりやから。
引用:Xより
うーん…。固定残業代を導入して、労働生産性の向上を目指す企業、すごくいいと思うんだけど…。現実は厳しいなぁ…。
激務など労働環境の改革が難しいから
固定残業代制度は、表面上は従業員にとって魅力的に見える給与体系を提供する一方で、実際には激務が常態化しやすい環境を作り出してしまうことがあります。
特に上長と呼ばれる人たちの中に理解度が低い人がいると…ちょっと地獄…泣
固定残業代が高いほど、企業はその分の労働を従業員に期待する傾向にあり、これが過度な労働を強いる結果となり得ます。
残念な例だと、過度な労働が従業員の健康を害し、結果的に企業の生産性低下につながることも。
このように、固定残業代制度は、労働環境の改革を推進する上での障害となることが少なくありません。
固定残業代で得してる人見たことねえよ
引用:Xより
月2日間多く働かせ、毎日残業やのに固定残業代で5万。得とか言うけど絶対損してる…
ってかそんなんじゃ足りん。
引用:Xより
高校の同級生が中学の教員やってるんだけど、固定残業代約15000円で月100時間残業してるって話聞いて、ケツから虹色の花火噴き出した
引用:Xより
月100時間残業って…辛すぎる…泣
固定残業代制度をブラック企業が悪用することも多いから
固定残業代制度は、ホワイト企業が導入すれば業務改善に繋がる素敵な制度ですが、残念ながらブラック企業による悪用の温床となり得ます。
ブラック企業は、固定残業代を「残業をしてもらうための前提条件」と位置付け、従業員に過剰な労働を強いることがあります。
そんなにブラックじゃないはずの企業でも、誤解している人がいるとヤバいことに…。
さらに、固定残業代を支払えばそれですべての残業が賄えているかのごとく、法定を超える労働時間に対する適正な報酬を支払わないケースも発生しています。
え。もう誤解してたじゃすまないレベル??
「固定残業代=ブラック企業ですか?」と質問をもらったけど、答えはNOです。もちろん、固定残業時間を超えた残業をして、『残業代は払うわけねえだろぉぉぉ』と企業側が言ってきたら辞めましょう。
引用:Xより
残業代をちゃんと払わない企業には、もうあまり関わらないのが賢明です。
ホワイト企業でも固定残業代はある?
もちろん、ホワイト企業が固定残業代制度を導入している場合も多々あります。むしろこっちが普通!笑
この制度が一概にブラック企業の特徴とは限らず、適切な運用を行っている企業では、従業員にとってのメリットも多いことが理解されています。
私は固定残業代で得してるタイプの人間ですなあ
引用:Xより
俺、時給換算したら1300円とかか
そこに固定残業代とか入るし得はしてるけども
引用:Xより
うちの会社も9割の社員さん固定残業代以内に帰れてるから得してるってことだと思う。冬は少人数でオフィスに残られると光熱費もけっこうかかるしね。それに固定残業代はみ出たらその分は出るはず。固定残業制に得なことがない!と経営者側が叫ぶならまだしも、雇用側が言うのはただの残業自慢…
引用:Xより
みなし残業は、求人票に『固定残業代制』と書かれていて、月の残業代が固定されている。固定された時間よりも少ないと得をするので、それを売りにしている会社がある。しかし、設定された時間より多く残業をしたら損をします。
引用:Xより
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もちろんある!さらに透明性が高い
ホワイト企業が、固定残業代制度の導入をすることはめずらしいことではありません。
ただブラック企業の導入と違うところがあるとすれば、給与体系の透明性が高いこと。
下記のポイントが明確になっています。
固定残業代はいくらか?
何時間分が固定残業とされているか?
固定残業分を超えた残業について、正当な給与の支払いがあるか?
ただし、自社で上手く機能させることが難しいと感じたり、余計な誤解を生んでしまうと感じる企業の人事労務は、給与体系の透明性を保つために、固定残業代の導入を避ける傾向にあるようです。
ホワイト企業の場合は、導入している場合でも、従業員の労働条件や福利厚生を十分に考慮した上で、公正な管理が行われています。
IT・WEB系の企業の採用率が高い
固定残業代は、IT・WEB系の企業で採用されることが多い制度です。
その主な理由は、IT・WEB系企業の場合、プロジェクトベースでの業務が多く、労働時間が不規則になりがちなため。
IT・WEB業界では、固定残業代制度を導入することで、従業員の給与を保障し、安定した労働環境を提供しようとする企業も少なくありません。
重要なのは、固定残業代を含めた総合的な労働条件が従業員にとって公正であるかどうかです。
ブラック企業かどうかは、固定残業代の制度があるかないかではなく、導入した上でどんな運用をしているのかによってわかります。
超過分の残業代が支払われるか否か
ホワイト企業かどうかを判断する際に重要なのは、固定残業代の超過分に対する取り扱いです。
適切に運用されている企業では、固定残業時間を超えた労働に対しては、追加の残業代が支払われます。
このような制度の下では、従業員は過剰な労働を強いられることなく、適正な報酬を受け取ることができます。
固定残業代って、その分の残業しなくても会社は固定の金額払わないといけないし、超えたら普通に残業代払わないといけないから、会社にとって全然得な制度じゃないけど「うちは固定残業代だ!」って自信満々に言う社長さん、大丈夫かなあ🤔
引用:Xより
逆に従業員を守り、業務効率を上げるための制度と考えるのが普通です。
やめとけと言われる固定残業代のメリット(会社側)
固定残業代制度は、一見すると従業員に大きなメリットがあるように見えますが、実際には企業側にも大きな利点があります。
ここでは、その企業側のメリットを詳しく見ていきましょう。
ホワイト企業のメリット1:経理関連人材のコスト削減になる
固定残業代制度により、企業は残業代の計算処理を一律化することができます。
これにより、経理部門の業務負担が軽減され、経理関連人材のコスト削減につながります。
また、給与計算の簡素化は、人的ミスを減らす効果も期待でき、経営資源の効率的な配分を実現します。
経理処理が単純化できるのは、企業にとって大きなメリットです。
ホワイト企業のメリット2:業務効率化がすすむ
従業員が残業代欲しさに、残業をすすんでしてしまうなどの課題を抱えた企業は、業務効率化を進めるのが困難です。
こんな時、固定残業代制度を導入することで、時短すればするほど従業員にとって得になる環境を作ることができます。
残業時間が減ればほとんどの従業員の残業時間がみなし時間より下回り、割増賃金の計算の手間もなく なるため、さらに総務部門の負担を減らすこともできます。
なんてホワイトなの!笑 一方で、ブラック企業の場合はこんな間違ったメリットも。
ブラック企業のメリット1:求人の給与を高く見せられる
固定残業代制度を導入することで、企業は求人広告に記載する給与額を高く見せることができます。
これは、基本給に固定残業代を上乗せして表示することにより、実際の基本給が低くても、見た目上の給与額を引き上げることが可能になるためです。
1月のお給料から固定残業代がついて基本給減らされたなんでだ😕去年まで固定残業代なしで基本給のみだったのに。。手取り変わらないけど、わたし残業とか月に30分もしないのに😕辞めると言ったからか??
引用:Xより
なんだか詐欺みたい…泣
ブラック企業のメリット2:超過残業代などの特別な人件費を削減できる
固定残業代制度を利用することで、企業は従業員に対するボーナスや超過残業代などの特別な人件費の支出を抑えることが可能になります。
特に、固定残業代の範囲内であれば追加の残業代を支払う必要がなくなるため、人件費の予算管理がしやすくなります。
固定残業代以上の残業が発生した場合は、もちろん残業代を支払う必要があります。
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やめとけと言われる固定残業代のメリット(労働者側)
一方、固定残業代の労働者側のメリットは、以下のとおり。
残業による増減が減り、月々の給料が安定する
残業時間を抑えても一定の残業代が支給される
業務効率化によりプライベートも充実できる
一つずつ見ていきましょう。
残業による増減が減り、月々の給料が安定する
固定残業代制度の最大のメリットは、実際に残業をしていなくても、あらかじめ定められた残業代が支払われるため、毎月の給料が安定する点です。
これにより、従業員は収入の計画を立てやすくなり、経済的な安定感を得ることができます。
実際に固定残業代制度が導入されて、もらえるお金が安定したことで、メンタルも安定したという人も多いみたい。
残業時間を抑えても一定の残業代が支給される
自分の業務を効率化すればするほど、得をする環境が作られるため、効率化を目標にしている従業員にとって、固定残業代制度は大きなメリットです。
スケジュール管理やタスク管理が得意な人は、かなり得するケースも多くなります。
私もコツコツ業務を進められるタイプなので、ほぼ残業はしません。固定残業代はまるごとお得になっています。
業務効率化によりプライベートも充実できる
固定残業代制度は、業務の効率化を促進します。
従業員は残業代を確実に受け取れるため、無駄な残業を避け、効率的に仕事を進めるようになります。
これにより、仕事の生産性が向上し、プライベートの時間も増えることが期待できます。
固定残業代ありのホワイト企業の見極め方
固定残業代制度を導入している企業全てがブラック企業とは限りません。
でも、固定残業代制度を導入している企業の一部に、ブラック企業が含まれている可能性はあります。
ここからは、固定残業代がある企業の中でも、ホワイト企業を見極めるためのポイントを紹介します。
残業超過分が支払われるか
平均残業時間は適切か
残業代を抜いた基本給は十分か
離職率の低さ・社員の勤続年数は長いか
研修制度・福利厚生の充実度はどうか
ホワイト企業マークが付いているか
企業の知名度やネームバリューはあるか
企業として経営は安定しているか
一つずつ見ていきましょう。
残業超過分が支払われるか
ホワイト企業では、固定残業代の範囲を超えた残業が発生した場合、その超過分に対して適切に残業代が支払われます。
この点は、企業が従業員の労働に対して正当な評価を行っているかどうかを判断する重要な指標となります。
面接時や入社前に、残業代の支払い体系について確認することが重要です。
論外だけど、ブラック企業は適切に残業代を支払わないケースがあるようです。
平均残業時間は適切か
平均残業時間が適切に管理されているかも、ホワイト企業を見極めるための重要なポイントです。
固定残業代があるからといって、常に長時間労働が強いられる環境ではないかを確認しましょう。
最近はなんでもクチコミ情報が回るので大丈夫!転職サイトなどの従業員の口コミ情報は必ずチェックして、積極的に自分で調べるクセをつけましょう。転職エージェントの紹介者の方に相談するのもおすすめです。
残業代を抜いた基本給は十分か
固定残業代を含めた給与が魅力的に見えても、その内訳を詳しく見ることが大切です。
残業代を抜いた基本給が生活費や市場価値に見合った適切な額であるかを確認することで、企業が従業員を公正に評価しているかどうかを見極めることができます。
また、基本給の額が安定した生活を送るために十分かどうかも、重要な判断材料となります。
求職票をじっくり読みましょう。書き方が企業によって違うので、同じ条件で比較できる数字かどうか、ちゃんとチェックすることが必要です。
離職率の低さ・社員の勤続年数は長いか
企業の離職率の低さや社員の勤続年数の長さは、その職場環境の良さを示す指標の一つです。
離職率が低く、社員が長く勤めている企業は、働きやすい環境が整っており、従業員の満足度が高いことが推測されます。
これらの情報は、企業の公式サイトや、就職・転職情報サイト、企業評価サイトで確認することができます。
研修制度・福利厚生の充実度はどうか
研修制度や福利厚生の充実度も、ホワイト企業を見極める上で重要なポイントです。
特に新入社員や若手社員への教育体制が整っているか、健康管理や休暇制度などの福利厚生が充実しているかをチェックしましょう。
これらは、企業が従業員の成長と健康を大切にしているかどうかを示す指標となります。
ホワイト企業マークが付いているか
日本では労働環境の良い企業に対して「ホワイト企業マーク」などの認証が与えられています。
【ホワイトマーク系一覧】
ホワイトマーク(安全衛生優良企業公表制度・厚生労働省)
健康経営優良法人認定制度(経済産業省)
ユースエール認定(厚生労働省)
くるみんマーク認定(厚生労働省)
プラチナくるみんマーク認定(厚生労働省)
えるぼしマーク認定(厚生労働省)
プラチナえるぼしマーク認定(厚生労働省)企業
ホワイト企業マークの中で最も認定基準が厳しく、最も取得インパクトの大きいのが、「ホワイトマーク(安全衛生優良企業公表制度・厚生労働省)」とのこと。
安全衛生優良企業とは、労働者の安全や健康を確保するための対策に積極的に取り組み、高い安全衛生水準を維持・改善しているとして、厚生労働省から認定を受けた企業のことです。この認定を受けるためには、過去3年間労働安全衛生関連の重大な法違反がないなどの基本事項に加え、労働者の健康保持増進対策、メンタルヘルス対策、過重労働防止対策、安全管理など、幅広い分野で積極的な取組を行っていることが求められます。
ホワイト企業マーク取得企業の月平均残業時間は 11.1時間(2019/7/2時点)とかなり残業が少なく、働きやすい会社群であることがわかります。
非営利一般社団法人安全衛生優良企業マーク推進機構のホームページには、日本全国のホワイト企業とブラック企業の検索ページがあります!ホワイト企業はいいとして、ブラック企業も検索できちゃいます。笑
この中で紹介されているホワイト企業ランキングTOP100の上位10位は以下のとおり。
順位 企業名
1 小柳建設株式会社
2 社会福祉法人青谷学園
3 株式会社東洋開発
4 ケーブルテレビ株式会社
5 アスカカンパニー株式会社
6 社会福祉法人美芳会
7 名古屋眼鏡株式会社
8 株式会社千葉銀行
9 福井県民生活協同組合
10 株式会社岩手銀行
このような認証を受けている企業は、公正な労働条件や良好な職場環境を提供している可能性が高いため、企業がこのような認証を受けているかどうかを確認することも一つの方法です。
企業の知名度やネームバリューはあるか
企業の知名度やネームバリューも参考になりますが、これだけでホワイト企業かどうかを判断するのは危険です。
知名度が高い企業でも労働環境が良くない場合があります。
しかし、一定の知名度やブランド価値を持つ企業は、社会的な評価を意識して良好な労働環境を整えていることが多いのも事実。
ヘタに悪い評判を増やせないことから、制度もきちんとしているケースが多いのは事実です。
知名度やネームバリューも参考程度にチェックしておきましょう。
企業として経営は安定しているか
企業の経営が安定しているかどうかも、労働環境の良さを判断する上で重要です。
経営が安定している企業は、従業員に対する投資や福利厚生の充実に余裕があるため、より良い労働環境を提供できる可能性が高くなります。
財務状況や業績に関する情報は、就職四季報や各企業の公式サイトをみたり、IR情報や証券報告書で確認することができます。
\銀行口座の管理が気になる人はこちらの記事も読んでみてね(*´▽`*)/
まとめ:固定残業代の会社はやめとけと言われる理由5選!
固定残業代の会社はやめとけと言われる理由は、以下のとおり。
給与未払いの可能性があるから
実質的に基本給が低い場合があるから
帰宅しづらい空気が常態化しているから
激務など労働環境の改革が難しいから
固定残業代制度をブラック企業が悪用することも多いから
固定残業代は、たしかにちょっと注意が必要な制度のひとつ。
もともとの目的は業務効率化のためでも、自分の上司が固定残業代の導入の目的や意義を理解していない場合、自由な働き方ができず、むしろ残業が増えてしまったり、労働環境がきびしくなる可能性があります。
ただ、まだ入社前にそのチェックをすることは、そんなに難しいことではありません。
チェックポイントは、以下のとおり。
残業超過分が支払われるか
平均残業時間は適切か
残業代を抜いた基本給は十分か
離職率の低さ・社員の勤続年数は長いか
研修制度・福利厚生の充実度はどうか
ホワイト企業マークが付いているか
企業の知名度やネームバリューはあるか
企業として経営は安定しているか
このポイントをしっかりチェックしておけば、固定残業代の会社でもやめとけとは言われないでしょう。
それでは今日もまめまめたのしい一日を。
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