独身なら、資産3,000万円でセミリタイアできるってほんと?
老後もどうにか暮らしていけるなら、今すぐセミリタイアしたい!
今回は、こんな疑問について検証します。
▼本記事の内容
・独身なら資産3,000万円でセミリタイアできるのか?
・セミリタイアした場合、年間いくら使えるの?
・資産3,000万円でセミリタイアしても、老後資金は枯渇しない?
・本当に資産3,000万円でセミリタイアする場合の注意点は?
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結論:独身&資産3,000万円でセミリタイアできる!でも難易度は高め
結論からいうと、独身であれば資産3,000万円でセミリタイアができます。
ただし、難易度はかなり高め。
独身であれば、全員資産3,000万円でセミリタイアできるというわけではありません。
枝豆も独身ですけど、少なくともわたしは資産3,000万円でセミリタイアはしたくないなぁ…。
\詳しい枝豆の投資方針はこの記事を読んでみてね(*´▽`*)/
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わたしの投資運用方針と資産目標
どんな独身者なら、資産3000万円でセミリタイアができるのか、詳しく見ていきましょう。
セミリタイアとは?
セミリタイアとは、自分らしい自由な時間の確保を優先し、生活に必要な分だけ労働をすること。
あらかじめ必要な分の資産を作ってから、労働を減らしていくのが普通です。
セミリタイア
=自分らしい自由な時間の確保を優先し、生活に必要な分だけ労働をすること
=あらかじめ一定量の財産を構築することが多い
=労働と投資の2軸で生活資金を確保することが多い
自由に時間を使うことを優先するため、労働時間は極力減らし、自分の代わりにお金に働いてもらう投資や資産運用に関して深い勉強をしてから目指す人が多いようです。
労働に時間をとられすぎてしまっては、セミリタイアした意味がないもんね…。必要な時にアルバイトやフリーランスなどの仕事を単発でする人などが多いようです。
年間支出の25倍の資金があれば可能
アメリカのトリニティ大学のグループによって発表された「トリニティスタディ」という有名な研究によると、セミリタイアは年間支出の25倍の資産があれば、できると言われています。
セミリタイア必要資産=年間支出の25倍
この研究によると、セミリタイアは労働ではなく、米国株に投資をすることが前提です。
米国株は年間平均7%の利率が見込めます。
そのため、物価上昇率の3%を差し引いた4%を毎年取り崩す程度であれば、資産は大きく減ることなく、継続的に自由に生活していけると言われています。
この考え方は、セミリタイアを目指す人たちの間では超有名!俗にいう「4%ルール」です!
注意したいのは、これはあくまで米国の場合。
アメリカは物価上昇率も高く、米国株はリターンも高め。
どちらも変化が少ない日本の場合は、日本から米国株に投資するなどの方法をとらないと、「4%ルール」の適用は難しいと言われています。
逆に言えば、物価上昇率が低い日本から米国株に投資をするのがいちばんいい!という考え方もできるかも…。ただし、為替リスクには注意が必要です。
理想の生活次第では、資産3,000万円でも可能
同じくセミリタイアを目指す人でも、セミリタイア後の理想の生活は、まったく異なります。
セミリタイア後は世界中を旅行して、贅沢な暮らしをしながら、好きな時に好きな仕事をしたいという人がいる一方で、ミニマリスト的な暮らしが好きで、家の中で毎日読書ができれば幸せという方もいるでしょう。
セミリタイアは、自分らしい自由な時間の確保ができる生活であることが重要で、用意する資産額の大小は関係がありません。
いくら独身でも資産3,000万円では、世界中を豪遊しながら暮らすのは難しいです…笑
でも、比較的静かで安定した暮らしを望む独身の方なら、資産3,000万円でセミリタイアするのは、絶対に不可能というわけではありません。
セミリタイア必要資産=年間支出の25倍
資産3000万円で使える年間支出は、120万円。月間にすると10万円です。
資産:3000万円
年間支出:120万円(10万円/月)
月10万円で生活しているっていう人は多くないと思うけど、いないわけではないよね…。
日本では、生活資金が不足している人に最低生活費(生活扶助+住宅扶助)を支給する、生活保護という制度があります。
生活保護は、生活扶助金と住宅扶助金を合算して計算された金額が支給される制度で、約10万円が支給されます。
最低生活費=生活扶助+住宅扶助
※地域や年齢、独身などの家族構成によって異なる
日本では最低10万円あれば、生活できる…っていう目安にはなるよね。
厚生労働省の生活保護制度(※1)のデータをもとに、生活保護資金の概算額を計算してみると、以下のとおり。
【東京23区在住:独身40歳の場合】
生活保護費合計額:130,940円
生活扶助:77,240円
住宅扶助:53,700円
【栃木県日光市在住:独身40歳の場合】
生活保護費合計額:100,630円
生活扶助:68,430円
住宅扶助:32,200円
東京の大都会で10万円で暮らすのはきびしいけど、地方都市で暮らす前提で、持ち家だったりしたら、資産3000万円でセミリタイアできます。理論上はね!
ただし、注意したいのは、セミリタイア後に必要となるお金の種類です。
生活保護受給者の場合は、支払いが免除される公的なお金がたくさんあります。
・所得税
・住民税
・国民年金保険料
・固定資産税や軽自動車税
・個人事業税 など
セミリタイアの場合は、あたりまえですが免除されません。
生活費と住む場所があればできると軽く考えていると、セミリタイア生活はすぐに破綻しますので、念入りな計画が必要です。
資産3,000万円でセミリタイアできる人の条件
資産3,000万円でセミリタイアするのは、そう簡単なことではありません。
年齢や性格、スキルなどによって、資産3,000万円でセミリタイアすることができる人かどうかが変わります。
資産3,000万円でセミリタイアできる条件は、以下の5つです。
独身である
ミニマリストや倹約家である
資産運用スキルが高い
安定をそこまで望まない性格である
実家(無料で住める場所)がある
一つずつ見ていきましょう。
独身である
独身であることは、セミリタイアに向いている条件のひとつ。
家族がいる人、子どもがいる人は、月10万円で暮らすのは困難だからです。
さすがに育ち盛りのお子さまがいる家庭で、毎日20円のもやしサラダだけ…というわけにはいかないでしょ…w
正直、資産額3000万円のセミリタイアは、かんたんではありません。
市場環境によっては、資産が上手く増えず、長期的な節約生活をしないといけない場面も多いでしょう。
そんな時、独身じゃない人は、労働をせざるを得なくなるのです。
ただし、まだ20~30代なら、いったん資産3000万円でセミリタイアし、切羽詰まった環境を自分で作って、資産運用スキルを磨くのもなしではありません。
資金が不足しても、20代や30代なら再就職しやすいからです。
逆に家族がいる40代以降の方は再就職が難しくなるため、安易にセミリタイアに挑戦することはおすすめしません。
40~50代で家族がいる方が、資産3000万円でセミリタイアしようとしてたら、わたしは全力で止めます…笑
ミニマリストや倹約家である
資産3000万円でセミリタイアするなら、節約は必須です。
なにしろ月10万円で生活しなきゃなんですから。
理想の生活は人によって違うので、むしろ10万円も使わないという方もいらっしゃるとは思います。
ただ、節約が楽しいと思えるミニマリストや倹約家の方の生活をみていると、食費や娯楽費などの無駄な支出を極限まで抑え、自分が好きなものだけにお金を使うライフスタイルが自然にできています。
特に毎月絶対にかかる固定費の見直しは重要です。
・住居費(家賃)
・交通費
・保険料
・光熱費
・通信費 など
セミリタイアする前の資産形成の段階でも、節約はめちゃくちゃ大事ですよね…
また、住居費にも関係しますが、都会ではなく地方に住むというのも、セミリタイアしやすい選択のひとつです。
地方は都会に比べると、住居費や生活費が格段に安く、セミリタイアを現実的なものにしてくれます。
資産運用スキルが高い
資産運用スキルは、セミリタイアを目指す人にとって一番大事なスキルと言っても過言ではありません。
特に資産3000万円のセミリタイアは、資産を増加させることも目指さないといけないレベル。
市場の変化によってかんたんに資金が枯渇するので、セミリタイア後も本気で資産運用していくつもりじゃないとおすすめはできません。
でもゼロから資産3000万円が貯められたということは、基本的な資産運用スキルはあると思ってよさそう。資産運用の勉強って常に最新の情報を取り入れる必要があるから、終わりがないよね!
安定をそこまで望まない性格である
安定を望む性格の人は、独身者であっても、資産運用スキルが高くても、資産3000万円のセミリタイア向きではありません。
資産3000万円は、まだかんたんに資産ゼロになりえるレベル。
比較的安定資産である米国株インデックスのS&P500でさえ、突然の不景気で半分に減ってしまう可能性があるので、リスク許容度が低い人にはおすすめできません。
そもそもインフレで生活費が上がったら、月10万円じゃ暮らせないしね…。
ちょっとした市場の変化や環境の変化で、普通の暮らしが困難になる可能性は高く、安定を望む人にとってはかなりのストレスになる可能性も。
資産3000万円のセミリタイアは、お金のストレスなんて感じたことない!というリスクテイカーな人向けの選択肢だということを覚えておきましょう。
実家(無料で住める場所)がある
いくら生活費10万円が不可能ではないとはいえ、その中から住居費も捻出するのはなかなか困難です。
やさしいご両親がいる実家があったり、転がり込める場所がある人は、めちゃくちゃラッキー。
そんなコミュニケーションスキルが高い人であれば、資産3000万円のセミリタイアもだれかに支えてもらいながら上手くいくことでしょう。
自分でお金を出さずにごはんも住むところも確保できちゃうコミュニケーションおばけな人、たまにいますよね。…枝豆は持ち合わせてないうらやましいスキルです…。
また、将来的に車や家など大きな買い物をする予定がないというのも重要なポイント。
もし、家を買いたい、車を買いたいという夢があるなら、資産3000万円でセミリタイアせず、少なくとも理想の家や車を確保してからセミリタイアするのがおすすめ。
もちろん家や車は大きな買い物なので、それだけセミリタイアが遠のきます。
でも、セミリタイアをすることはあくまで目的ではなく、手段です。
自分にとって理想の暮らしを実現することが目的なので、理想の家を買いたい・理想の車を買いたいという夢があるなら、それも無視せずに、叶えてからセミリタイアするのもよい選択のひとつでしょう。
セミリタイアすることが目的になっちゃうと、ぜんぜん楽しくないセミリタイア生活をずっと続けないといけないというへんてこな人生に。それって、ぜんぜん楽しくないですよね・・・笑
独身&資産3,000万円でセミリタイアするとどうなる?
ここからは、実際に独身の人が資産3,000万円でセミリタイアすると、どうなるかシミュレーションをしてみましょう。
そもそも、平均的な独身の生活費はどのくらい?
普通の独身40代「Aさん」なら何年暮らせる?老後はどうなる?
ミニマリストの独身40代「Bさん」なら何年暮らせる?老後はどうなる?
ミニマリストの独身40代「Bさん」が資産運用に失敗したら何年暮らせる?老後はどうなる?
普通の独身50代「Aさん」なら何年暮らせる?老後はどうなる?
一つずつ見ていきましょう。
そもそも、平均的な独身の生活費はどのくらい?
資産3,000万円でセミリタイアするのは、生活費10万円/月ならもちろん可能です。
でも、これはミニマリストや倹約家レベルの生活費だと言っていいでしょう。
平均的な独身の生活費は、大体どのくらいなのでしょうか?
総務省統計局のホームページ「e-Stat」によると、単身世帯(独身)の生活支出金と可処分所得の統計データは、以下のとおり。
男性 34歳以下 | 男性 35~59歳 | 女性 34歳以下 | 女性 35~59歳 | |
---|---|---|---|---|
可処分所得 | 316,989 | 361,456 | 251,135 | 305,763 |
実支出 | 222,519 | 285,000 | 212,333 | 274,370 |
普通の生活がしたいなら、34歳以下なら22万円、35歳以上なら28万円が目安になりそうです。
うーん…やっぱり10万円/月はかんたんではないんだなぁ…。
普通の独身40代「Aさん」なら何年暮らせる?老後はどうなる?
ここからは実際に数字を使って、普通の独身者が資産3000万円でセミリタイアした場合に、最大100歳まで生きると仮定し、何年同じ生活費で暮らすことができるのかシミュレーションしてみましょう。
普通の独身40代「Aさん」の属性データは、以下のとおりです。
属性データ
【普通の独身40代「Aさん」の属性データ】
家族構成:独身(単身世帯)
毎月の生活資金:336万円/年(28万円/月)
セミリタイア時の年齢:40歳
セミリタイア時の資産:3,000万円
セミリタイア後の金融資産運用利回り:10% ※米国株インデックスS&P500の平均利回り
平均的な生活費(28万円/月)を使う40歳の独身の人をイメージしてみたよ。
セミリタイア後の金融資産運用利回りは、米国株インデックスS&P500の平均利回りである10%を採用しました。
結果
結果は…資産は63歳時点でゼロに!
セミリタイア生活を続けられるのは、23年後の63歳までであることがわかりました。
63歳からは資産がゼロ、23年間労働をしていなかったことが前提となると、再就職も難しく、生活保護受給者となる可能性が高くなります。
うわぁ…恐れていたことが!!泣…やっぱり資産3000万円のセミリタイアは難しいんだなぁ
金融資産残高詳細
資産残高 | 136万円 |
取崩額 | 336万円 |
取崩累計額 | 7,728万円 |
年齢 | 40歳 | 50歳 | 60歳 | 70歳 | 80歳 | 90歳 | 100歳 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
金融資産 | 3,000万 | 2,426万 | 938万 | 0万 | 0万 | 0万 | 0万 |
取崩累計額 | 0万 | 3,360万 | 6,720万 | 0万 | 0万 | 0万 | 0万 |
普通に労働をしてきた人は、65歳で年金生活になるわけだけど、労働してこなかった独身のAさんは、65歳以降の年金額も少なくてピンチです…。
ミニマリストの独身40代「Bさん」なら何年暮らせる?老後はどうなる?
次は、Aさんと同じ独身40代ですが、ミニマリストのBさんです。
Bさんはミニマリストなので、月額10万円で暮らしていける想定です。
Aさんと同じように資産3000万円でセミリタイアした場合に、最大100歳まで生きると仮定し、何年同じ生活費で暮らすことができるのかシミュレーションしてみましょう。
ミニマリストの独身40代「Bさん」の属性データは、以下のとおりです。
属性データ
【ミニマリストの独身40代「Bさん」の属性データ】
家族構成:独身(単身世帯)
毎月の生活資金:120万円/年(10万円/月)
セミリタイア時の年齢:40歳
セミリタイア時の資産:3,000万円
セミリタイア後の金融資産運用利回り:10% ※米国株インデックスS&P500の平均利回り
よく考えたら、10万円/月って普通の人の3分の1しかかからないのか…ミニマリストな40歳の独身の人なら老後もいけるんじゃない?
普通の独身40代「Aさん」と同じく、セミリタイア後の金融資産運用利回りは、米国株インデックスS&P500の平均利回りである10%を採用しました。
結果
結果は…資産は100歳時点でも増え続け、54億円突破!
なんと、ミニマリストの独身40代「Bさん」の場合、40年後の100歳を超えてもなお資産は増え続け、計算上はセミリタイア生活を死ぬまでずっと続けられることがわかりました。
えーーーーーーー。すごっ!てか、ミニマリストつよっ!節約ってすごっ!!
生活費が28万円から10万円になっただけで、一気に資産が増えるのは、ミニマリストの独身40代「Bさん」の努力のたまものです…。
億万長者ってこんな風に、普通の生活や節約の中で生まれるんですね…信じられない。笑
金融資産残高詳細
年齢 | 40歳 | 50歳 | 60歳 | 70歳 | 80歳 | 90歳 | 100歳 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
金融資産 | 3,000万 | 5,868万 | 13,309万 | 32,608万 | 82,666万 | 212,503万 | 549,266万 |
取崩累計額 | 0万 | 1,200万 | 2,400万 | 3,600万 | 4,800万 | 6,000万 | 7,200万 |
普通に労働をしてきた人が、65歳で年金生活になるわけだけど、ミニマリストの独身40代「Bさん」は、60歳の時点で億万長者です。
ミニマリストの独身40代「Bさん」が資産運用に失敗したら何年暮らせる?老後はどうなる?
ミニマリストの独身40代「Bさん」が資産3000万円でセミリタイアしたら、老後も安泰であることがわかりました。
しかし、いくら米国株インデックスのS&P500でも、市場環境によっては10%のリターンが出ないこともあり得ます。
ここからは、リターンが年率4%しか出なかった場合のシミュレーションもしておきましょう。
属性データ
【ミニマリストの独身40代「Bさん」の属性データ】
家族構成:独身(単身世帯)
毎月の生活資金:120万円/年(10万円/月)
セミリタイア時の年齢:40歳
セミリタイア時の資産:3,000万円
セミリタイア後の金融資産運用利回り:4% ※米国株インデックスS&P500の利回りが平均以下だった場合
さぁ、どうなる?!ミニマリストの独身40代「Bさん」、がんばれ!!笑
結果
結果は…資産は100歳時点でも、資産額は変わらず3000万円を維持できる!
ミニマリストの独身40代「Bさん」は、多少市場環境が悪くても、40年後の100歳まで資産3000万円を守り続け、計算上はセミリタイア生活を死ぬまでずっと続けられることがわかりました。
やっぱり最強なのは、ストレスなく節約生活が送れるミニマリストかもしれない…。
金融資産残高詳細
年齢 | 40歳 | 50歳 | 60歳 | 70歳 | 80歳 | 90歳 | 100歳 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
金融資産 | 3,000万 | 3,000万 | 3,000万 | 3,000万 | 3,000万 | 3,000万 | 3,000万 |
取崩累計額 | 0万 | 1,200万 | 2,400万 | 3,600万 | 4,800万 | 6,000万 | 7,200万 |
今の米国市場を見ていると、4%なら無理のない運用なのではないかなと思いますね…!でも月10万円はやっぱり難しいなぁ…
最後に、もし普通の独身40代「Aさん」が、40歳でセミリタイアするのをあきらめて、50歳からセミリタイアした場合にどうなるかシミュレーションしてみましょう。
普通の独身50代「Aさん」なら何年暮らせる?老後はどうなる?
普通の独身50代「Aさん」の属性データは、以下のとおりです。
属性データ
【普通の独身50代「Aさん」の属性データ】
家族構成:独身(単身世帯)
毎月の生活資金:366万円/年(28万円/月)
セミリタイア時の年齢:50歳
セミリタイア時の資産:3,000万円
セミリタイア後の金融資産運用利回り:10% ※米国株インデックスS&P500の平均利回り
さぁ、Aさんにもセミリタイアを楽しんでほしい!がんばれ!!笑
結果
結果は…資産は73歳時点でゼロに!10年延びただけ!
普通の独身50代「Aさん」は、やっぱり節約しない限り、セミリタイア生活を死ぬまで続けることは難しく、老後が心配な余生になってしまうことがわかりました。
厚生労働省が発表する簡易生命表によると、男性の平均寿命は 81.05年、女性の平均寿命は87.09年となっており、73歳ではどちらも全く足りないことがわかっています。(※3)
早死にしちゃう人でないかぎり、資産3000万円でセミリタイアするのは難しそう…
しかし、希望を捨ててはいけません…!
なんと、2020年に発表された人口動態調査によると、未婚男性の平均寿命は既婚者に比べて極端に短く、67.2歳。
男性の場合のみ、50歳からの資産3000万円のセミリタイアは、死ぬまで続けられる可能性があるのです。
未婚 | 既婚 | 離別 | 死別 | |
---|---|---|---|---|
男性 | 67.2 | 81.6 | 72.9 | 88.4 |
女性 | 81.6 | 78.6 | 80.6 | 91.0 |
えっと…いいんだか、わるいんだか…w 未婚男性は極端に寿命が短いという結果のおかげで、セミリタイア成功です!笑
資産3,000万円でセミリタイアする際の3つの注意点
資産3,000万円でセミリタイアするのは、かんたんなことではありません。
シミュレーションをしてみて分かった成功のポイントを整理してみましょう。
浪費禁止!節約に努める意識が必要
常に市場を観察し、資産運用知識を高める
セミリタイアは目的ではなく手段であることを意識する
一つずつ見ていきましょう。
浪費禁止!節約に努める意識が必要
実データを使ったシミュレーションで、いちばん大きな差がでたのは、ミニマリストかそうではないかです。
ミニマリスト:毎月10万円で生活
一般人:毎月28万円で生活
ミニマリストの場合は、資産3000万円からのセミリタイアでも、老後まで資金が枯渇することなく、理論上は100歳まで資産が増え続けます。
しかし、一般的な生活費を使う一般人の場合は、セミリタイア生活が続くのは約20年まで。
少しでもセミリタイア生活を長くするためには、節約をすることが前提になります。
こんなに節約が大事だとは思わなかったです…うん、大事。
常に市場を観察し、資産運用知識を高める
実データを使ったシミュレーションで、新たな気づきがあったのは、資産運用の結果次第では資産額に大きな差がでること。
節約生活を続けられる人であれば、セミリタイア生活を死ぬまで続けることができますが、資産を上手く増やしていく資産運用知識がある人であれば、途中から浪費家に転身したとしても、問題なくセミリタイア生活が続けられます。
若いうちに資産を3000万円だけためて、節約しながら、投資や資産運用の知識をつければ、10年後には節約なしでも全く問題ない贅沢なセミリタイア生活が送れるようになります。
セミリタイア生活が前提の場合は、短期的に高リターンを狙うギャンブル的な投資より、安定した収益を得るための安定した投資の知識を学ぶ必要があります。
お金の知識や投資の知識、そして資産運用の知識はやっぱり、めちゃくちゃ大事。
市場は常に変化していて、最新情報を常に取得することができないと、すぐに資産は減り、運用パフォーマンスが落ちます。
必要に応じて資産の形を変えたり、バランスをとることで、理想的なポートフォリオが維持できます。
セミリタイアは目的ではなく手段であることを意識する
実データを使ったシミュレーションでは、資産3000万円で一般的な独身者がセミリタイア生活を続けるためには節約がとても大事なことがわかりました。
しかし、いくらセミリタイアがしたいとはいえ、節約節約で毎日やりたいことができない生活をしていくことは、幸せといえるでしょうか?
そもそもですが、セミリタイアは目的ではなく、あくまで手段であるべきです。
自分がたのしいと思える生活のために、セミリタイアを選ぶのであって、たのしくない生活のためにセミリタイアしても意味ないよね…。
セミリタイア後の生活をきちんとイメージし、本当になりたい自分、したい生活ができるのかどうかを具体的に検討することがなによりも重要です。
最近は特にセミリタイアブームでみんな話題にするけど、実はサラリーマンの仕事好きそう…みたいな人も多いよなぁ…。
まとめ
今回は、資産3000万円で独身がセミリタイアできるのかを、具体的なデータを使ってシミュレーションしてみました。
資産3000万円からのセミリタイアは、独身なら不可能ではないですが、節約と資産運用を相当上手くやっていかないと、悲惨な老後を迎えることになります。
普通の独身40代「Aさん」の場合
=40歳でセミリタイアすると、その生活が続けられるのは63歳まで
=50歳でセミリタイアすると、その生活が続けられるのは73歳まで
=男性の場合は平均寿命が短いので、50歳からなら老後の心配はいらない可能性も
=ただし、早死にしない限りは、老後は資産ゼロ。生活保護受給者となる可能性も高い
ミニマリストの独身40代「Bさん」の場合
=40歳でセミリタイアすると、100歳までセミリタイア生活を続けることが可能
=60歳には億万長者になるため、ずっと節約生活をしなくてはならないわけではない
=多少市場が低迷しても、金融資産運用利回りが4%以上であれば資産3000万円をキープできる
資産3000万円でセミリタイアしたい独身のみなさんは、ぜひ参考にしてみてください。
わたしは、月10万円で暮らす自信がないので、資産3000万円ではセミリタイアしません…笑 目指すは1億6000万円!がんばるぞー!
\詳しい枝豆の投資方針はこの記事を読んでみてね(*´▽`*)/
【合わせて読みたい】
わたしの投資運用方針と資産目標
それでは今日も、まめまめたのしい一日を。