資産形成とは?その意味・種類・必要性・資産運用との違いをチェック!1000万円を投資にまわしたらいくら儲かる?

株式投資

本記事の執筆者_枝豆

本記事を書いている枝豆は投資歴約15年です。30歳の時に、貯金0から不動産投資と積立投資の勉強を始めて、今では「準富裕層」になりました(*´▽`*) 詳しいプロフィールはこちら>

貯金大好き日本人。それもそのはず、1990年代までは貯金さえしていれば、なんの心配もなく、老後まで安泰でした。

「資産形成ってなんのこと?どんな意味?」

70歳以上の方はそういうでしょう。だって、手元のお金はぜ~んぶ銀行に預けるだけで、勝手に増えていく時代だったんだもの。

しかし、時代は令和。人生100年時代。この時代を生きるわたしたちは、貯金だけでは生きていけなくなりました。若い時は貧乏から脱出するために、夜勤バイトから早朝バイトを掛け持ちして寝ずに働いていたけれど、さすがに老後はムリです。たぶん。笑

そこで大事なのが「資産形成」「資産運用」の考え方です。

今回は、

・資産形成とは?(意味・種類・必要性)
・資産形成と資産運用の違い

についてまとめたいと思います。

枝豆
枝豆

そしてついでに、実際にわたしが資産運用のために、貯蓄を切り崩して投資してみた経緯と結果、評価損益を公開しちゃいます。投資のすごさ、わかってもらえたらうれしい!

資産形成とは?

資産形成とは、その名のとおり、「資産」を「形成」すること。

資産=個人が保有する財産
形成=整えて、作り上げること

ここからは、もう少し詳しくみていきましょう。

資産形成の意味

資産形成とは、自分の財産を増やすことを目的にして、将来のために貯蓄や投資をすることをいいます。

資産形成
=自分の財産を増やすことを目的にして、将来のために貯蓄や投資をすること

資産形成は、特に最近、よく聞きますよね?

ちょっと前までは、銀行に預けているだけで財産がどんどん増えていったので、将来をそんなに心配しなくても生きていけたのかもしれません。

資産形成と資産運用の違い

資産形成と資産運用は、似ているようで違います。

いちばん大きな違いは、「だれがするか?」です。

資産形成は、まだ資産がない人がすることです。資産を作るための土台をつくることをいいます。
一方、資産運用はその土台を活かして、より効率的に増やしていくことをいいます。

土台に必要な資産額は考え方によって異なりますが、金融機関などが開くセミナーなどでよくいわれているのは、大体1000万円。このブログでは、便宜上、資産額が1000万円以下の方が取り組むべきことを資産形成、それ以上お持ちの方が取り組むべきことを資産運用とすることにしましょう。

①資産形成
対象:資産がない人(1000万円以下)
目的:ゼロから資産を作っていくこと

②資産運用
対象:資産がある人(1000万円以上)
目的:今の資産を使って、効率的に増やしていくこと

枝豆
枝豆

みなさんは、「資産形成」が必要ですか?それとも「資産運用」が必要ですか?

資産形成の必要性

今、急激に資産形成・資産運用の必要性が問われています。

みずほ銀行が2020年に行ったWEBアンケートによると、資産形成をしている人が資産形成をする理由の1位は、「預金だけだと金利が少ないため」でした。

資産形成をする理由

1位:預金だけだと金利が少ないため 56.5%
2位:やっておかないと将来が不安だから 32.6%
3位:長期的な値上がりが期待できるから 26.1%

4位:少額でも取り組めるから 24.8%
5位:やったほうが得だから 23.9%

参考: みずほ銀行が2020年に行ったWEBアンケート(※)

そう、現代は超低金利時代。昔ながらの「預金」という方法だけだと、資産を作ることが困難な時代になっているのです。

理由① 低金利時代への備え

超低金時代の今は、預金だけで資産形成するのは不可能です。

実際に1000万円を郵便貯金の定期貯金に預けた場合、どのくらい増えるのが、年度別にこれまでの推移をみてみましょう。

【郵便貯金(定期)の金利推移】
1961年=5%
1974年=7.5%
1990年=6%
2018年=0.01%

【郵便貯金(定期)に1000万円/年を預けると…】
1961年=1000万円→1050万円(50万円/年増加)
1974年=1000万円→1075万円(75万円/年増加)
1990年=1000万円→1060万円(60万円/年増加)
2018年=1000万円→1000万円のまま(正確には1000円/年増加)

【郵便貯金(定期)に1000万円/年を預け、そのまま5年間ほったらかしにすると…】
1961年=1000万円→1050万円→1276万円 276万円/5年増加)
1974年=1000万円→1075万円→1436万円 436万円/5年増加)
1990年=1000万円→1060万円→1338万円 338万円/5年増加)
2018年=1000万円→1000万円のまま (正確には4980円/5年増加)

1990年代までは、ほったらかしでもたった1年で50~70万円程度は増えていました。
5年間放置するとなんと、300~400万円程度は勝手に増えていったんです。

一方、今の金利では5年放置してもたった4980円…。笑

こうなってくるとさすがに、資産形成の必要性が問われはじめます。

理由② 将来の不安への備え

低金利という環境変化に加えて、日本は少子高齢化による老後資金不足が不安視されています。

社会保障制度が今後どうなるか、分かりません。

そんな悪環境の中、日本人の平均寿命は毎年伸びています。老後も不自由ない暮らしを維持するには、今のうちから資産形成・資産運用を行い、老後資金を十分に確保しておくことが必要です。

りそな銀行によると、おひとりさま(単身世帯)がゆとりある生活を送ろうとすると、必要な生活費は毎月約23.2万円です。年金で賄うことができる金額は毎月約11.5万円なので、毎月約11.7万円が足りません

【ゆとりあるおひとりさまの生活費のめやす】
生活費 23.2万円/月×12か月×30年=8,352万円
年金 11.5万円/月×12か月×30年=4,140万円
→毎月の生活費:11.7万円/月の不足
→老後資金:約4,200万円の不足

これはやっぱり…貯金だけでは暮らせませんね…泣

資産形成の種類

資産形成・資産運用には、3つの種類があります。
これらを組み合わせて、リスクを抑えながら効率的に資産を増やしていくことを目指すのが資産形成のキモになります。

種類① 貯蓄

絶対に減らさないための資産です。元本保証など高い確実性が特徴ですが、逆にほとんど増えません。
すぐに引き出せて、短期的に使う予定があるお金に適しています。

概要:10年以内に使う予定がある資産
目的:減らさないことを重視
使い道:明日の食事代、今月の家賃、入院代、治療費、学費、結婚資金など
例:普通預金、定期預金、積立定期預金

金利は0.01%~ととても低いので、現実的に考えて増やすことはできません。

種類② 投資

増やすための資産です。大きなリターンが見込めますが、分散投資をすることで自分のリスク許容度に合わせて、リスク調整もできます。長期投資が基本なので、資産を増やすためにはある程度時間がかかります。すぐに引き出せないので、長期的に使う予定があるお金に適しています。

概要:10年以内に使う予定がない資産
目的:増やすことを重視
使い道:余裕資金、老後資金など
例:長期の株式投資、不動産投資

金利は4%~でピンキリです。リスクを調整しながら資産を増やすことができます。

種類③ 投機


増やすための資産です。大きなリターンが見込めますが、リスクが大きいです。短期的な相場予想が必要で、売買のタイミング次第で大きく資産が動きます。完全に自分で運用をコントロールするのは不可能で、運に任せるギャンブル的な面もありますが、予測が当たると短期で大きな資産を増やせます。
なくなっても困らないお金に適しています。

概要:10年以内に使う予定がない資産、なくなっても困らないお金
目的:増やすことを重視

使い道:余裕資金など
例:短期の株式投資、FX

金利はピンキリです。なくなってしまうこともあるのでギャンブル的な面もあります。

検証!資産形成シミュレーション ~1000万円を貯蓄から投資へ~

先日、米国株市場がとても好調だったので、不動産購入用に銀行預金に用意していた1000万円を投資信託に移動させてみました。

銘柄名は、前から購入してみたかった投資信託「iFreeNEXT NASDAQ100 インデックス」です。

今回は、銀行預金に置いておいた場合と投資信託を購入した場合で、どのくらい価値が増えたのか、もしくは減ったのか、実際の変動額を報告したいと思います。

投資対象

「iFreeNEXT NASDAQ100 インデックス」 は米国株式に投資し、NASDAQ100指数(円ベース)の動きに連動した投資信託です。原則として、為替ヘッジは行いません。

種類:国際株式型 北米(為替ヘッジ無)
運用会社:大和アセットマネジメント株式会社
信託報酬:0.495%
トータルリターン (1年):+51.2%
リスク(標準偏差・1年):13.4

※21/11/09現在

資金移動スケジュール

一気に移動させずに、少しずつ移動しました。いわゆる分散投資です。(短期間すぎるけどいちおね…)

購入合計額:1,140万

入金スケジュールは以下のとおり。

7/15:300万円
7/27:20万
9/22:20万
9/30:200万
10/19:300万
11/5:300万

公開!貯蓄→投資の評価損益

結果は…

4か月間の評価損益:+840,124円

枝豆
枝豆

80万円以上増えました!わーいヾ(*´∀`*)ノ

少しずつ入金しているのでわかりにくくて申し訳ないけど…いちばん右の列の評価損益が月別の増加額になります。

日付 評価額(円) 前月比(円/%) 評価損益(円)
2021/07 3,214,934 — (—) +14,842
2021/08 3,347,200 +132,266 (+4.11%) +147,108
2021/09 5,423,696 +2,076,496 (+62.03%) +23,594
2021/10 8,969,070 +3,545,374 (+65.36%) +568,888
2021/11 12,240,211 +3,271,141 (+36.47%) +840,124
参考:マネックス証券マイページより

銀行預金に置いたままだったら1,140万のままだったお金。なんと、投資したことで4か月で80万円増える結果になりました!

米国市場の調子がよかったのももちろんあるけど、適切なリスクととって、投資に回していくことには意味がありますね。(もちろん市場環境が悪いとマイナスになることもあるので注意は必要です)

まとめ ~1000万円を投資にまわしたらいくら儲かる?~

資産形成とは、自分の財産を増やすために、戦略的に貯蓄や投資をすることを指します。

資産形成
=自分の財産を増やすことを目的にして、将来のために貯蓄や投資をすること

似ている言葉に資産運用がありますが、この2つは対象者に明確な違いがあります。

①資産形成
対象:資産がない人(1000万円以下)
目的:ゼロから資産を作っていくこと

②資産運用
対象:資産がある人(1000万円以上)
目的:今の資産を使って、効率的に増やしていくこと

資産形成の種類には、貯蓄、投資、投機の3種類がありますが、貯蓄に頼れなくなった今、やはり上手にリスク管理しながら投資をしていくことがおすすめです。

参考にしてみてね。

参考資料

資産形成に関するアンケート(みずほ銀行)
https://www.mizuhobank.co.jp/retail/learn/academy/fund/kiso/20210128.html

2018年家計調査報告 家計収支編(総務省)
2016年(財)生命保険文化センター・生活保障に関する調査
https://www.resonabank.co.jp/kojin/shisan/column/kihon/column_0004.html


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